2021年 試合速報

天皇杯準々決勝 vs. 大分トリニータ

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

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2
trinita
trinita

前半
37分
刀根 亮輔
ハーフタイム 後半
1分
エンリケ・トレヴィザン
藤本 一輝
17分
下田 北斗
羽田 健人
町田 也真人
香川 勇気
刀根 亮輔
井上 健太
20分
長沢 駿
大森 晃太郎
大津 祐樹
23分
藤本 一輝
小川 大貴
松本 昌也
三木 直土
吉長 真優
31分
野村 直輝
伊佐 耕平
森岡 陸
加藤 智陽
46分
藤本 一輝
37
アレクセイ コシェレフ
5
小川 大貴
22
中川 創
25
森岡 陸
35
鈴木 海音
2
今野 泰幸
8
大森 晃太郎
28
鹿沼 直生
30
清田 奈央弥
11
ルキアン
19
三木 直土
SUB
21
杉本 大地
41
加藤 智陽
47
岡 航平
14
松本 昌也
43
小林 亮太
4
大津 祐樹
27
吉長 真優
コーチ
服部 年宏
1
高木 駿
3
三竿 雄斗
14
エンリケ・トレヴィザン
15
小出 悠太
41
刀根 亮輔
6
小林 裕紀
8
町田 也真人
10
野村 直輝
11
下田 北斗
31
ペレイラ
20
長沢 駿
SUB
22
ポープ ウィリアム
2
香川 勇気
4
坂 圭祐
49
羽田 健人
17
井上 健太
13
伊佐 耕平
18
藤本 一輝
監督
片野坂 知宏

3,418
スタジアム名 試合日 キックオフ
エコパ 10/27(水) 19:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝 大澤 隆 飯田 淳平
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 中野 卓 鈴木 規志
気温 湿度 第4の審判員 記録員
18.4度 58% 木村 博之 加藤 有滋
11 シュート 7
7 ゴールキック 6
2 コーナーキック 4
11 直接FK 10
2 間接FK 1
2 オフサイド 1
0 PK 0

今日はエコパスタジアムで天皇杯準々決勝、大分トリニータ戦に臨む。8月中旬に行われたヴェルスパ大分との4回戦を延長戦の末に制したジュビロは、大会準優勝の結果を残した2004年以来となるベスト4進出を目指す。

スターティングイレブンは、アレクセイ コシェレフ、小川大貴、中川創、森岡陸、鈴木海音、今野泰幸、大森晃太郎、鹿沼直生、清田奈央弥、ルキアン、三木直土。ベンチには、杉本大地、加藤智陽、松本昌也、大津祐樹、吉長真優、U-18の岡航平と小林亮太が入る。

GKのコシェレフは加入後公式戦初出場。今年4月に合流して以来、チームメイトとコミュニケーションを図りながら準備を進めてきた。長身を活かしたセービングなど、強みを十分に発揮しジュビロのゴールを守り抜いてくれるはずだ。また、怪我で離脱していた森岡と吉長が戻ってきた。森岡はスタートからピッチに立つことになるが、チームに勢いをもたらすようなアグレッシブな守備を見せて、良い攻撃へと繋いでくれるだろう。鈴木海や清田、三木ら若手選手の活躍はもちろん、リーグでは現在得点ランキング首位に立つルキアンのゴールにも注目が集まっている。

対する大分は現在J1リーグ18位。厳しい残留争いに巻き込まれているが、ここ3試合は2勝1分と勝点を伸ばしている。今日は2011年から3シーズンに渡ってジュビロでプレーした小林裕紀が先発で出場する。

キックオフはこの後19:00。エコパスタジアム周辺の天候は晴れ。J1チームとの対戦となるが、来季への手応えと自信を得るためにも勝利という結果が欲しい。そして、12月12日に予定されている準決勝へと駒を進めるべく、チームは一丸となって最後まで戦い続ける覚悟だ。
なお、今日の試合は体調不良の鈴木政一監督に代わり、服部年宏ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。

服部 年宏 コーチ

――ハーフタイムコメント
・コンパクトに守備ができている。前半より集中して対応すること
・攻撃時、動き出しとサイドでのサポートを意識すること

――試合の総括
本当に勝ちたい試合でした。自分たちがやりたいような守備はある程度できて、そこから攻撃というところがあったのですが、ただやはり相手の隙を突くところ、セットプレーもそうですし、最後にカウンターから2点目というところも含めて、まだまだうちに足りないところがあったなと。ただ、選手たちは全力でやってくれましたし、足りないところは私の責任だと思っています。やはり大分さんは、こちらが高い位置で行けば行くほど剥がされる、そういう力が高いということは分かっていたので、今日はあえてノーマルポジションから少し下げたところから守備はスタートしました。それは前節のリーグ戦で愛媛さんとやったときに、ちょっとうまくハマらなかったところもあったので、もう一度チームとして見直そうということで、そういうスタートポジションにしたので、決して自陣に引きこもって守備をしようということではなくて、自分たちでタイミング良ければ意図的に奪いに行こうという話をしていたゲームでした。

――攻守に渡ってアグレッシブで、入りも良かったと思います。ゲームプランとしてはどう考えていましたか?
基本的に向こうのメンバーもほぼレギュラーということで、ボールを握られる形になるだろうという予測が一つありました。それに対して、受け身になりすぎても良いようにやられてしまうと。なので、相手の怖いところ、刺してくるところであったり、背後、そういうところをしっかりケアしながらチャンスを伺って点を取りに行こうと。ただカウンター一辺倒ではなくて、自分たちでボールを握れるときは握って、サイドでもう少し高い位置でのサポートも増やして突破のプレーを出したかったのですが、そういうのがなかなか見られなかったのが少し残念でした。

――久しぶりのJ1との戦いでした。できたこと、できなかったことの整理ができたのでは?
そうですね、チームとしてできたこと、できなかったことが見えましたし、個人としても選手とも話しましたが、そういうのが見えたと思うので、ここから残りのシーズン、練習や試合でしっかりまた自分で見つめ直してやれるようにということは話しました。

――J1との真剣勝負の舞台で、得られたことはありましたか?
やはり守備のところで、ある程度相手のやり方が少し変わったところにも対応できたと思います。マークをズラすところやスライドするところなど、ゲーム中でも改善できたので、チーム全体としては戦えるところもあったのではないかと思っています。

――前半はラインも凄くコンパクトだった印象です。後半は少し間延びしてしまったのでしょうか?
多少空いてきて、逆にオープンな展開というか、後半の早い時間帯にカウンターの行ってこいが少しあって、そこでさらに間延びして、その分最終ラインとボランチ、中盤のところが少し空いたのは事実です。そこからもう一度閉めようという話だったのですが、そこは相手に上手く動かされて、前半はコンパクトにできていたのに動かされて少ししんどくなってきたという感じでした。

――今日はシャドーでプレーした三木選手の評価を
本来のトップでは使えず、シャドウというポジションで使って、その中でいくつか起点になったり動き出すところがあったのですが、最後の突破やフィニッシュ、ゴールに絡むシーンがもう少しあればさらに良かったかなと。ただ、守備も含めてチームとしてやってほしいことなどはしっかりできていたと思います。

――ファビアン ゴンザレス選手の調子はいかがですか?
今日の練習では調子良さそうに練習していました。もちろん自分の状況、次節はルキアンが出場停止、そして小川航基も怪我というのは本人も分かっています。気持ちも入って練習しています。

――初出場のコシェレフ選手と、怪我から復帰した森岡選手の評価を
アレックスに関しては、今シーズン合流して初めての試合でした。こちらも少し心配しましたが、入りも含めて良いセーブであったり、良い判断もあり、評価としては良かったです。怪我などもいくつかあり、うまくチームに合流できない時期もあったのですが、しっかりトレーニングをしてやってくれていることの方が評価しています。森岡に関しては、やはり人に対して強さを発揮できたと思うので、引き続きチームの力になってくれるのではないかと思っています。

今野 泰幸 選手

今野 泰幸 ――まずは試合の立ち上がりを振り返って
ミーティングからしっかり相手の対策をして、良いコンパクトな守備ができていたし、狙い通りの立ち上がりができたと思います。

――攻撃面についてはいかがでしたか?
良い守備はできていたのですが、ボールを奪ってから速い攻撃ばかりになってしまって、そこの精度もちょっと足りなかったですし、あとはもう少し遅攻で攻めることができれば良かったなと。なかなかリズムを変えることができなくて、スピードアップもできなかったですね。攻撃に関してはそうした印象です。

――アレックス選手の公式戦初出場や若い選手も多く出場しました。色々な場面で気を遣っていたのでは?
若い選手も多かったですし難しさはありましたが、こうやって公式戦をやることができて、みんなにとって良い経験になったと思うし、結果に関しては悔しさが凄く残ったと思うので、ここからまた努力して、残りのJリーグに繋げられたらと思います。

――キャプテンマークも巻いてプレーしましたが、どうチームを引っ張っていましたか?
公式戦の出場が少ない選手たちが多く、連係も難しかったですが、ゲーム前から粘り強く戦ってとにかく勝ちに行こうと話していたことはトライできたと思います。良い守備もできましたし、攻撃も形になりそうなところまでは持っていけたので、悔しさの方が大きいですが、凄く良い経験にはなったのかなと思っています。

――ご自身のコンディションは?
何週間か前にぎっくり腰をやってしまって、2、3週間くらいチームの全体練習から離脱していました。だからあまり練習もできていないし、練習試合も全く出ていない状況だったので、正直今日は90分できるかなという不安もあったのですが、上手くサボりながら90分できたと思います。ただ、正直もっとコンディションが良ければもっともっとチームのために貢献できるという自信はあるので、今日の自分自身の出来に関しては、まだまだかなと思います。

――J1との差はどう感じましたか?
正直、今日終わってみて、負け惜しみじゃないけど、そこまでの差は無かったんじゃないかなと思います。ただちょっとしたことで、負けは負けなのでそこは認めなくちゃいけないし、あえて言うなら、決めるか止めるか。そのちょっとした差が今日は決定力の差。そういう部分が響いたのかなと思っています。

三木 直土 選手

三木 直土 ――まずは今日の試合を振り返って
やはりチームとしてこの試合に勝って準決勝に進むということを目指していたので、本当に悔しく思いますし、個人的にもゴールに繋がるチャンスをなかなか生み出せなかったので、本当に悔しい気持ちだけですね。

――その中で、収穫もたくさんあったのでは?
チームとしての特徴というのは少なからず出ていたと思いますし、それがJ1相手でも通用した部分もあったので、そこに関してはプラスにとらえて、自分としてもプラスにとらえてやっていって良いのかなと思いますが、結局2失点して負けているので、そこはJ1との差が出たのかなと思います。

――4回戦のヴェルスパ大分戦はウイングバックでの出場でしたが、今日はシャドーでした。試合に入るに当たってどんなことを意識していましたか?
ウイングバックだろうとシャドーだろうとチームの勝利に貢献しないといけないので、ポジションがどこだろうと自分のプレーを出さないといけないと思っていました。ただ、シャドーになることでゴールにより近くなって、自分の特徴を出しやすいと思っていたので、まずはどんどんゴールに向かうプレーを出そうと思っていました。今日はなかなかシュートのチャンスが作れなかったので、そこはまず自分の課題として、日々の練習から取り組んでいきたいと思います。ボールをキープするところや相手を見てプレーするところというのは、相手が大分でもできたところではないかなと思います。

――守備をコンパクトにやっていた分、ボールを奪ったときにルキアン選手との距離もあったと思います
ルキアンが一番前にいることでそこで起点を多く作れるので、できるだけルキアンの近くにいようと思っていたのですが、前半はなかなかそこのポジションに自分が入れませんでした。後半増やしていこうと思いましたが、守備の時間が今日は長かったので、なかなかそこのポジションが取りづらい時間が長く、そのせいで攻撃もチャンスが作れなかったので、そこは本当に修正していかなくてはいけないと感じています。

――前線に果敢に動き出す場面も多く見られました
自分の特徴としているところですし、そこを突き詰めて練習からやっています。通ればシュートが、ビッグチャンスが、というシーンは自分の中でもありました。ただ、出し手や自分のポジショニングの問題でもあるので、そうした動きを続けて通ったときにしっかり決め切れるようにと思ってプレーしていました。

――中2日で大宮戦が控えています。FW陣が苦しい状況ですが、自身の抱負を
まずは、本当に自分はゴールを取ることを意識しながら、ただ本当にチームの試合状況によってはプレーを選択しなければいけないと思うので、試合に出たらチームの勝利に貢献できるようにまずは頑張ります。

――守備面での貢献も大きいですが、他のFW陣とは違う自分の色をどう出していきたいですか?
正直自分の特徴というのは守備のところではないので、攻撃のところで動き出しを増やしたり、ゴールに直結するようなプレーを出していきたいと思います。ファビアン選手とはまた違ったプレースタイル、体格なので、そこを存分に出せれば良いなと思います。

大分トリニータ 片野坂 知宏監督
 

――ハーフタイムコメント
・集中して入ること
・コミュニケーションをしっかり取ること
・トランジッションをしっかり

――試合の総括
我々はリーグ戦から中3日で、そしてJ1で残留争いをしていて、次のリーグ戦は今日のゲームからは1週間空くと。そういうスケジュールでした。そしてジュビロさんは、昇格争いをしている中、連戦でこの後も中2日のゲームがあると。お互いどういうメンバーで臨むか予想がしづらいなというところだったのですが、ターンオーバーされました。ルキアン選手は次のリーグ戦に出られないということでおそらく出てくるだろうということは想定内でした。J2の得点王ということで怖い選手ですし、我々に脅威を与える選手だなと対戦してみての怖さはありました。ただ、我々のディフェンスラインで、ペレイラ、エンリケと2人の外国籍選手を使って、その2人も非常に難しい状況の中、なかなかトレーニングで合わせる時間も少ない中、素晴らしい選手を相手に集中して良いプレーをしてくれたと思います。リーグ戦でなかなか先発でチャンスを貰えていない選手たちもスタートから使いながら、トーナメントで勝ち上がることを目的として今日のゲームに臨み、結果的には勝ち上がることができました。前半もお互い睨み合いというか、どちらもリスクを負わず停滞する時間もありましたが、後半はミラーゲームになる中で、どうやってスペースを使うか、ズレたところを攻撃に行くか、後はトランジションですね。切り替えのところは非常に重要になるとハーフタイムに伝えた中で、そういった意識でプレーしてくれたと思います。セットプレーで得点を取れたことが非常に大事ですし、リーグ戦でもセットプレーから得点を挙げることを狙っていきたいなと。先制点を取れたことが大きかったと思います。2点目に関しては、相手も前がかりに来た中でひっくり返して、藤本が決めてくれたことも大きかったです。全体的に難しいゲームになるということは想定内で進めて、セットプレーの得点が勝敗を分けたところかなと。平日の水曜日のナイトゲームでも、トリニータのサポーターの方々がたくさんゴール裏で最後まで応援をしていただいて、非常に勇気になりましたし、そういった方々に喜んでもらえたこと、ファンサポーター関係者の方々にも素晴らしい天皇杯でベスト4という成果を挙げられたことは非常に喜んでもらえると思います。それが励みになって、大分県のサポーターや近隣の皆さんの活力になれば良いなと思っています。準決勝・決勝はリーグ戦の後なので、我々の状況として天皇杯に向けて色々な状況がある中で変わると思いますが、とにかくどこが相手でも強いチームというのは一緒です。我々は新たなベスト4のチャレンジ、決勝に行けばタイトルを取るチャレンジだと。リーグ戦から天皇杯に繋げられるように、継続してやっていきたいと思います。