2019年 試合速報
明治安田J1 第28節 vs. 横浜F・マリノス
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オウンゴール
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仲川 輝人
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松原 健
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マテウス
遠藤 渓太
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今野 泰幸
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藤川 虎太朗
大久保 嘉人
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今野 泰幸
秋山 陽介
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マルコス ジュニオール
渡辺 皓太
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エリキ
遠藤 渓太
高野 遼
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宮崎 智彦
アダイウトン
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仲川 輝人
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アダイウトン
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハ | 10/5(土) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 古田 篤良 | 東城 穣 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 武田 光晴 | 権田 智久 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
28.4度 | 48% | 上田 益也 | 花澤 秀登 |
6 | シュート | 12 |
9 | ゴールキック | 7 |
6 | コーナーキック | 8 |
14 | 直接FK | 11 |
3 | 間接FK | 7 |
3 | オフサイド | 7 |
0 | PK | 0 |
前節の大分トリニータ戦、ジュビロは劇的な勝利を収め、敵地で勝点3を手にした。前半の先制点、そして後半アディショナルタイムに勝利へと導く勝ち越しゴールを決めたのは、クラブ生え抜き選手の山本康裕。グラウンドの中はもちろん、ピッチの外でも仲間をサポートし、ジュビロへの想い、勝利への想いを背中で示してきた背番号23の活躍は、苦しい戦いを強いられているチームにとって、大きな支えとなり、希望となるはずだ。「1勝しただけでは何も変わらないので、次の試合で勝つことが本当に大事」と話す山本を筆頭に、今日も選手たちは気迫のこもったプレーを見せて、勝点3を掴み取る覚悟だ。
スターティングイレブンは、GKに八田直樹。最終ラインは小川大貴、大南拓磨、藤田義明、宮崎智彦。中盤は、上原力也と、前節鋭いボール奪取から決勝点の起点となる活躍を見せた今野泰幸が務める。両ワイドには松本昌也と山本康裕。前線にはルキアンと、リーグ戦初先発となる藤川虎太朗が入る。
注目はやはり、J1リーグ初先発の藤川。リーグ戦デビューを飾った前節の大分戦では、持ち味を存分に発揮しシュートを放つなど、存在感を示した。試合後には「残り7試合ですが、自分は1ミリも諦めていない。もっともっと上を目指して謙虚に戦っていきたいと思います」と決意を語った若き攻撃的MFが、今日も躍動感溢れるプレーを見せて、相手ゴールを狙い続けてくれるはずだ。
対する横浜F・マリノスは、現在首位と勝点4差の3位につけている。ポステコグル―監督のもと構築してきた攻撃的なサッカーは脅威だが、ジュビロとしては最後まで集中力を切らさずに組織として守り、強力な相手を封じ込んでいきたい。
キックオフはこのあと14時。ヤマハスタジアム周辺は快晴に包まれている。後押ししてくれる大勢のサポーターとともに、ホームスタジアムで歓喜の瞬間を共にすることができれば、巻き返しへの大きな自信となるはずだ。
――試合の総括
自分たちの求めていたものは、試合の中で出せました。試合の入りは非常に良かったです。特に前半30分までは相手よりポゼッション率も勝っていたと思いますし、非常に良い出来でした。良い前半の中で足りなかったのは本当にゴールだけでした。今日の対戦相手が非常に良いチームだということは知っていましたが、最初の失点は少し予想していないような形でした。後半も我々は仕事をし続けましたし、決定的なチャンスも作り出しました。ですが、少し集中が途切れた時に2失点目を喫してしまいました。
――失点シーンについて
ディフェンス面についても、我々は非常に良いプレーを続けていました。ですが、相手のやりやすいところにボールを動かされてしまったと思います。1失点目の時はボールを左サイドから右サイドに展開されてしまい、自分たちの背後を上手く使われてしまいました。相手はメリットを上手く利用してゴールを挙げたと思います。
――J1リーグ初スタメンとなった藤川選手の評価と、今後の戦いについて
(藤川)虎太朗は非常に良いプレーをしてくれましたし、ゴールに近いプレーもしてくれました。動きもあってダイナミックなプレーだったと思います。相手にとって危険なプレーもしてくれたと思います。彼は若いプレーヤーで良い仕事をしてくれていましたが、後半はフィジカル的に疲れが見えたので交代させました。ですが、評価としてはポジティブなものだと考えています。
今日、鳥栖が勝ちましたが、彼らも自分達と同じ困難な状況にいます。私は彼らの勝利をリスペクトしたいと思います。その上で、自分たちの仕事内容を変えることはありません。このまま全ての局面をより良くしていくだけです。次の試合も自分たちにとって重要な試合です。勝利以外、目指すものはありません。次節に向けしっかりと回復して3ポイントを取るための良い準備をしていくつもりです。
――ビハインドの中で、後半の選手交代のタイミングについて
自分たちにとっては、良いタイミングでの交代だったと思います。虎太朗に関しては攻撃面だけでなく、守備面でも活躍していました。ですが、チームに新たな息を吹き込むためにあの瞬間での交代となりました。
――試合を振り返って
なんとか耐えながら、相手はラインが高いので裏を取ることが出来ればチャンスだと感じていました。ただ、決め切ることが出来ず、我慢も出来なかったことが残念です。
――ゴールを決め切るための修正点は?
やはり得点を取ることは簡単ではないですし、チームとしてどう取っていくのかという形を、もっとしっかりと作っていかなくてはいけません。今日に関しては(藤川)虎太朗もルキアンの周りを動きながらチャンスを作っていたと思うので、あそこで1本決め切る力をもっとチームとして付けていきたいです。
――前半30分ごろまでは相手も苦戦していたと思います
もちろん攻め込まれはしました。ただ、その中で、なんとかハチ(八田)中心に耐えながら、ボールを奪った後、相手のラインは高いことは知っていたし、そこで上手く(上原)力也や周りの選手を使ってカウンター、という形は効いていたかなと思います。そういった部分は上手くいったかなと思います。
――個人的に意識したことは?
マルコス ジュニオール選手がトップ下のポジションですごく動きますし、間ですごくボールを受けようとしていました。そこに入ると危険な形になってしまうので、まずはそこをケアしようと思っていたのですが、自分がそこに行くとボランチが空いてしまって、そのスペースを上手く使われてしまったと感じています。
――ここからの戦いに向けて
厳しいことに変わりはありませんし、今節でさらに厳しくしてしまいました。ただ、数字上チャンスがある限り、最後まで諦めてはいけません。次も直接対決なので、上を向いて戦うしかないと思っています。
――攻撃の部分で準備してきたことは示すことが出来ましたか?
相手はラインを高く設定してくるので、裏を狙えるタイミングで裏を取ろう、まずは裏、という意識はチームの中で出来ていたと感じています。自分も何回か裏を取ってチャンスを作ることが出来たのですが、そこで1本決め切る力が無かったなと。
――ホームでの戦いで、先制点が何としても欲しかったと思います
そうですね。失点してしまった後も、何とか耐えてチャンスは何本かあったので、そこをやっぱり決め切る、ということです。
――点に結びつけるために必要なことは?
ボールを回しながら前につけたり、コンビネーションで崩したり、そういう動きが無いと相手は守りやすいと思うので、どこかでスピードを上げてスイッチを入れていかなければいけないと感じています。
――次の戦いに向けて
今日、負けてしまったということをしっかり反省して切り替えて、次はもう絶対に勝たないといけないので、そこに向けて最善の準備をしていきます。
――J1リーグ初スタメンでした。どんな思いでピッチに立ちましたか?
何か爪痕を残してやろうという気持ちでやりました。
――その気持ちが前半3分のシュートに繋がったと思います
チームに勢いをもたらすのは若手の仕事だと思うので、ああやって積極的にプレー出来たことは自信になりました。
――今日の試合で出来た部分、出来なかった部分を教えてください
まずは自分のプレーを出すか出さないか、というところが自分にとってターニングポイントだったので、自信を持ってプレー出来たことは今後に繋がるかなと思います。
――トレーニングマッチでゴールを決めて、前節でJ1初出場、そして今日スタメンを勝ち取りました。常日頃、練習で意識していることは?
ゴール前でもらうポジショニングだったり、ボールをもらってからの相手をかわすバリエーションだったり、常にゴールに直結するプレーをイメージして練習に取り組んでいます。
――今日の敗戦を受けて
下を向いていられる時間は無いので、残り6試合、選手たち、自分を含めて100%、120%の力を出して練習に取り組まないと上位には勝てないと思いますし、サポーターの皆さんが見て、応援したいという気持ちになるようなプレーを僕たちもやらなければいけないので、常日頃努力して、前を向いて戦っていきます。
――川又選手、山田選手と前線に怪我人が出ている中で、藤川選手の活躍が残り6試合必要になると思います
(川又)堅碁くんや(山田)大記くんがいなくて負けたと言われないように、FWは誰が出ても勝てるというくらいの気持ちを出して、それを示したいですし、残り6試合チャンスがあれば次こそ点を決めたいので、少しでも力を、エールを送ってくれれば嬉しいです。
――改めて今日の試合を振り返って
前半の最初のところで決め切ることが出来なかったことが敗因ですし、もっと自分や前線の選手たちが決め切るところで結果を残さなければいけません。ゴール前でみんなが繋いでくれたものを決め切らなければいけないと感じました。
――監督は良い仕事をしてくれたという評価でした
もちろん評価されることは嬉しいですが、ここで満足していると先はないので、しっかりとプラスに受け止めて、さらにプラスアルファでやっていかなければ、自分自身、上にはいけないと感じています。
――チームに前への推進力をもたらしたと思います
ボールを持ったら全て前に運ぶくらいの気持ちで戦いました。もちろん気持ちだけではだめですし、ボールをもらって前を向くタイミングや技術、そういった感覚やイメージをもっともっと膨らませていきたいです。
――前半立ち上がりからチャンスを作りましたが、意識していたことは?
相手のボックス脇を使った動き出しや、ボランチとサイドバックと絡みながら上手くトライアングルを作ることです。相手がラインを上げた瞬間に裏に抜けて行くといった、背後を狙う動きは上手くいった部分だと思います。
チャレンジングな試合展開だったと思います。この時期ではどのチームも戦って、勝点3を取ろうという想いでやっていると思います。今日に関しては自分たちもそうですが、アウェイで勝点3を取れたことはすごく良かったと思います。ですが、自分たちのサッカーをもっともっと出来たかと思いますし、特に前半はなかなかコントロール出来ず、相手のペースになってしまった部分もあったのですが、後半になったらチャンスをたくさん作れた中で決めることが出来たと思いますし、もっともっと出来たはずです。ですが、自分が言いたいのは90分間、ロスタイムも含めて本当に選手たちが全部を出し切ったことだと思いますし、誇りに思います。