2009 Jリーグヤマザキナビスコカップ Aグループ 第7節
ナビスコカップ最終節広島戦が鹿児島県立鴨池陸上競技場にて14:00キックオフ。
対戦相手はサンフレッチェ広島。
今シーズン、J1に復帰したばかりのサンフレッチェ広島だが、中断前の順位は6位と復帰1年目ながら好調をキープし続けている。
このナビスコカップでも、現在2位につけており、J1復帰したばかりのチームなどと侮っていたら痛い目にあってしまう。
そこは集中して試合に臨みたいところ。
ここ最近の5試合を見てみても3勝1分1敗と依然として好調をキープしている。
中でも注目すべき点がJ1で18チーム中2位となる24得点を挙げている得点力の高さ。
上に述べた5試合の中でも、5月30日の大宮戦に7-0、6月7日の新潟戦に5-1といずれも大量得点で勝利をあげているのである。
しかし、これらの試合が行われたのはいずれもホームゲームでのもの。
何が言いたいかと言えば、ホームでの成績は6勝2分1敗と圧倒的な強さを発揮しているが、アウェイでは2勝3分2敗と勝率は落ちているのである。
今回の試合が行われるのが、ジュビロのホーム鹿児島県立鴨池陸上競技場であるだけに、ジュビロにとっては幾分有利なデータと言えるだろう。
そのジュビロは前節の大分戦で、2点のビハインドから見事に追いつき何とか引き分けに持ち込んでいる。
那須大亮がボランチで起用されたり、押谷祐樹がトップチームの試合に初出場したりと話題が多い試合だっただけに、この引き分けは価値がある。
さて、本日のスタメンを見ていこう。
GKは、守護神川口能活、バックスには右から加賀健一、大井健太郎、茶野隆行、山本脩斗の4バック。コミュニケーションを頻繁に図り、良い距離を保つ意識を持って試合に臨む。
次にハーフ陣は、那須大亮と岡田隆の二人を底に、そして両サイドは右に西紀寛、左に上田康太の4人。久しぶりのスタメン出場となった岡田隆はボランチからの捌きに期待。
最後に、フォワードは前田遼一と、もう1人には何と成岡翔である。普段はハーフで出場することが主だっただけに、最近の好調さをかわれフォワードでの出場となった。
サブにはGK八田直樹、D鈴木秀人、DF犬塚友輔、MFロドリゴ、MF松浦拓弥、FWジウシーニョ、FWカレンロバートがスタンバイ。いつでも試合に臨めるよう準備が欠かせない。
怪我でリハビリ中だった、松浦拓弥、カレンロバート、ジウシーニョが帰ってきた!
これはJリーグの後半戦に向けてかなりの好材料となってくる。
今日の試合でも途中からの出場でサポーターを沸かせたい。
6/20(土)に再開されるJ1の試合に向けてしっかり白星を掴みナビスコカップを終えたいところ。
試合会場は鹿児島県立鴨池陸上競技場
キックオフは14:00。
スタジアムへお越しの皆さんには、最後まで熱いご声援をお願いします!
前半0分、ジュビロ磐田ボールでキックオフ。前田遼一・成岡翔がボールを転がす。
前半1分、加賀健一が右から切り込みクロスボール。成岡翔が合わせに行くがCKに逃げられる。ここで得たCKを上田康太が蹴り、こぼれ球を茶野隆行がシュート!GK正面でキャッチ。
前半2分、茶野隆行・大井健太郎のセンターバックがラインを上げながらマーキングの確認をする。注目のFW成岡翔は前田遼一の動きを見ながら動き出し、チャンスを狙っている。
前半4分、岡田隆が相手と接触、ピッチに倒れたまま動けず担架が入る。ベンチ横では犬塚友輔がウォーミングアップ開始。治療が続き、ドクターからは○のサイン。
前半6分、スルーパスをDFラインの裏でもらおうと佐藤寿人が再三狙ってくる。大井健太郎が対応するが気をつけたいところ。岡田隆は足首にテーピングを撒いている模様。ピッチへ戻るまでに時間がかかっている。
前半10分、ペースは広島、ジュビロの自陣でプレーされる時間が長い。左右前後とボールを動かしてくる広島のサッカーにまずは対応する。守備の確認から入り速攻を狙っているジュビロ。加賀健一が相手と衝突、顔面を強打するがすぐに起き上がる。けが人が心配な立ち上がり。ベンチでは早くもジウシーニョが準備。
前半12分、加賀健一からのクロスを成岡翔がヘディングシュート!GK正面で外れるがチャンスを作る。ここでジウシーニョ投入。先ほどの岡田隆の足が思わしくないようだ。悔しそうに下がっていく岡田隆。ジウシーニョが左サイドへ入り、上田康太がボランチへ下がる。
前半15分、前田遼一のワントップ気味でジウシーニョ・成岡翔・西紀寛が2列目となる。そしてサイドから山本脩斗・加賀健一が上がっている布陣。加賀健一のオーバーラップが目立つ。
前半16分、広島、青山敏弘に対してイエローカード。
前半17分、FKを上田康太が蹴り、ファーサイドで前田遼一が頭に合わせゴール!【1-0】DFラインとマーキングを上手くはずしフリーでのヘディングシュート。貴重な先制点となりここからジュビロがリズムを掴む。
前半19分、柏木から佐藤へのホットライン。再三裏へ飛び出す佐藤の動きに要注意!ジュビロは前田遼一を起点に深さを作り、スペースのできた中盤から那須大亮がロングシュートを放つなど、チャンスを広げている。ボールポゼッションは広島だが、ジュビロの狙いも嵌ってきている。
前半21分、広島のクロスボールはGK川口能活がキャッチ。ラインコントロールも含め最終ラインが上手くいっている。ここまではバランスが取れた布陣。
前半24分、左から山本脩斗→西紀寛→ジウシーニョと繋ぎ崩す。サイドチェンジから右の加賀健一がオーバーラップしクロス、前田遼一が頭で合わせる形を作る。西紀寛が前線へ飛び出した時は成岡翔がカバーに入る。前線のバランスもここまでうまくいっている。
前半24分、広島が左サイドから高柳のシュート!続けて柏木のドリブルから佐藤シュート、CKから盛田のヘディングと広島の攻撃が続くが守備陣の集中したディフェンスでゴールを許さない。
前半28分、広島のロングボールも、山本脩斗と上田康太が挟み込みボールを奪う。広島の長所を上手く消し、チャンスを活かしながらゲームをコントロールしている。ボランチ那須大亮もDFラインに吸収されることなく、マーキングを付いている。
前半30分、佐藤寿人がDFラインの裏へ飛び出しシュートまで行くが、ここはオフサイドの判定。ジュビロの狙い通りで得点を奪わせない。
前半31分、広島がボールを動かしながら攻撃を組み立てていく。ジュビロは最前列の成岡翔から厳しく守備、ストヤノフへファールとなるがしっかりプレスに行けている。
前半34分、上田康太が中盤でボールを持つと右から加賀健一がオーバーラップ。クロスボールに前田遼一が飛び込むがその前でストヤノフがクリア。しかしチャンスを作れている。CKをシュートでジウシーニョへ繋ぐと切り替えしから角度のない場所からシュート!ゴールマウスを外すが決定機を作る。
前半35分、再びストヤノフへ成岡翔がプレス。ファールとなり主審に注意を受ける。
前半36分、ストヤノフがゴール正面35mから直接狙っていくがゴール上を超える。ホーム鹿児島ということでジュビロへの応援も多い、追加点も狙いところ。
前半38分、広島の右CK、ニアに広島が飛び込んでくるがここは那須大亮がクリア。再びクロスを入れられるが大井健太郎が頭でそして上田康太がカバーしクリアする。
前半39分、佐藤寿人がDFラインの裏を狙ってくる。茶野隆行が反転されるが大井健太郎がカバー。ここまでは練習通りに対応ができている。
前半41分、ストヤノフがオーバーラップ、これも広島のチャンスメイクの一つ。最後は柏木から佐藤というホットラインのスルーパスとなるがここも茶野隆行・大井健太郎そしてボランチの那須大亮が対応しボールを奪う。
前半43分、左サイドからジウシーニョが起点を作りクロス。ファーサイドで成岡翔が頭で落とし前田遼一へ。こぼれ球を西紀寛がつめる。攻撃陣のバランスが取れているシーン。攻守の切り替えも早く新しい布陣、ここまで上手く機能している。
前半ロスタイムは1分。
速攻から前田遼一が左サイドからドリブル、時間を作りオーバーラップの山本脩斗へ落とす。ダイレクトでシュートを放つがゴール上を超える。ここで前半終了。
後半0分、ハーフタイムでの交代はなし、広島ボールで後半スタート。
後半2分、茶野隆行→ジウシーニョ→山本脩斗で左サイドを突破。CKを奪い上田康太が蹴る。GKにキャッチされてしまうがセットプレーの可能性も広がっている。
後半3分、西紀寛からのスルーパスを成岡翔が受ける。ゴールから45度左からフリーでシュートを放つがGKがセーブ。決定機だっただけに悔しいシーン。
後半5分、広島右サイドから森脇が左足シュート!強烈な弾道を那須大亮が顔面ブロック。そのまま倒れこむ。広島の攻撃が続いていたが主審は一度ゲームを止めた。那須大亮は一度タンカで運び出される。ドクターからは○のサイン。広島サポーターからはブーイング。
後半8分、右サイドから左のジウシーニョへスルーパス。頭で落としたところに前田遼一がトラップでDFを交わしフリーでゴール!【2-0】大きな大きな追加点が決まり鹿児島のジュビロサポーターからも大歓声が沸き起こる。
後半10分、広島、高萩洋次郎に代わり高柳一誠を投入。
後半11分、広島のクリアボールが小さくなったところで那須大亮が柏木からボールを奪いそのままミドルシュート!ゴール上を超えてしまい悔しがる。
後半12分、前田遼一が右で起点を作ると逆サイドで成岡翔とジウシーニョがフリーになる。成岡翔が右足シュートを放つがGK正面。
後半15分、広島、青山に代え平繁を投入。攻撃陣の人数を増やしていく。広島ペトロビッチ監督は終始ピッチギリギリのところまで出て指示を出している。
後半17分、右で西紀寛がボールを持つと加賀健一のオーバラップ使う。加賀健一が切り込み中の上田康太へ繋ぐと更に流しジウシーニョの右足シュートへ。GKが弾いたところに成岡翔が詰めゴールネットを揺らすがオフサイド。惜しい場面、チャンスが続く。
後半20分、ジュビロベンチでは松浦拓弥が呼ばれた。
後半21分、ゴール正面20mの位置で上田康太のスライディングが相手の足に引っかかりFKを与えてしまう。FKとして絶好の位置。ストヤノフがセット壁を超しゴール右を狙うが川口能活も反応。ゴールを許さない。
後半22分、西紀寛に代え松浦拓弥を投入する。松浦拓弥はそのまま右サイドへ入っていく。成岡翔はそのままFWへ。
後半23分、松浦拓弥→成岡翔→山本脩斗と右から左へサイドを変えながら相手を揺さぶる。最後は前田遼一の頭を狙うがGKがキャッチ。
後半27分、前線に上がってきていたストヤノフを下げる。
後半28分、柏木スルーパスに遅れながら茶野隆行が身体を張る。続けてゴール前の混戦から大井健太郎と茶野隆行が再び身体をぶつけ死守。
後半29分、ジウシーニョが自陣でボールを持つと囲まれボールを奪われる。DFラインとGKの間にパスを入れられついに失点。GK川口能活がジウシーニョへ怒鳴りクリアを徹底させる。残り15分で【2-1】。
後半30分、ジウシーニョが左サイドからドリブルで勝負しペナルティエリア内で粘る。こぼれ球を上田康太がフリーでシュートするがGKにセーブされる。
後半31分、DFライン裏に飛び出した成岡翔がGKと接触するがノーファール。際どい判定だった、次の1点が重要となる。広島も予選リーグ突破へ必死だ。
後半33分、カレン ロバートがベンチで準備する。
後半35分、カレン ロバートは成岡翔と交代。長期離脱となってしまったカレン ロバートの久々の登場!松浦拓弥同様、チームにとって明るいニュース
後半36分、入場者数は5660人と発表。鹿児島の皆さん、そして鹿児島まで駆けつけてくれたサポーターの皆さんありがとうございます。
後半37分、左のジウシーニョから鋭いクロス、前田遼一が触れずGKへ。
後半38分、柏木が中盤でドリブルで崩していく、右からミキッチのクロスは山本脩斗がブロックするが押し込まれてきている。
後半39分、CKを盛田の頭に合わせられるがゴール右へ外れる。危ない場面。
後半40分、速攻から前田遼一が受けると、カレン ロバート・ジウシーニョが飛び出すがパスが出せず逆に速攻を受ける。CKとなり再び広島のチャンス。何とか耐えているがチャンスは広島が多くなっている。
後半41分、佐藤と平繁が縦の関係となりワンツーで崩してい来る。大井健太郎・茶野隆行が身体を寄せ何とか対応するが押し込まれている。
後半42分、間延びしてきている中盤。カレン ロバートがボールを奪うと左サイドのジウシーニョがフリーとなる。GKと1対1になるがループシュートはGKの手に当たる。
後半43分、佐藤寿人が裏へ突破してきたところで加賀健一が対応。佐藤が足を痛め担架で外に出る。
後半44分、広島GKが飛び出しているのを見てジウシーニョがロングシュートを狙うがゴール右に外れる。
後半ロスタイムは4分。
後半アディショナルタイム2分、ゴール前、混戦の空中戦となるが大井健太郎が身体を張る。
ジュビロの守備ラインが下がっていく。2トップを抜かし全員が下がっていく。速攻からジウシーニョが左で持ち中央のカレン ロバートへ。左足シュートを放つがゴール右へ外れる。
後半アディショナルタイム4分、ラスト右で松浦拓弥がドリブル、上田康太を経由してカレン ロバートそしてファーサイドの前田遼一へ繋ごうとするが繋がらない。広島の速攻もしっかりジュビロが対応しGK川口能活がキャッチすると時間を使い大きく蹴ったところで試合終了。
柳下 正明 監督
前半は広島さんの入り方がいつもとは違ったように感じました。良くなかったと思います。
その時間帯、セットプレーで得点が取れて良かった。
先制されていたら厳しかったと思います。
2点目・3点目をチャンスがあると時に取っていたらもっと良かったと思います。
広島さんの力ある攻撃力を1点で抑えたことは次に繋がる内容だったと思います。
次のJリーグに今日の結果を繋げていきたいと思います。
Q交代選手について
Aジウシーニョは後半から考えていましたが、結果的に長い時間プレーできたことは良かった。ただ、コンビネーションなどまだまだな部分がある。
松浦・カレンは、実戦で使えたので貴重な経験となった。次の試合に向かえるかなと思います。
Qカレン選手について
大学生との45分トレーニングゲームはやっていますが、公式戦では久しぶりだったので少し緊張していたかなと思います。随所に彼らしいプレーはできていましたがトレーニングを積みながらコンディションを上げていってほしいと思っています。
Q前田遼一選手について
Aいつもチームにとって素晴らしい仕事をしてくれています。
ここまでの試合でもチャンスを作ってくれていましたが今日のシュートシーンは彼らしいヘディングシュートができたと思います。これで得点感覚を呼び戻してくれればと思っています。動きに関してはいつも通りよくやってくれています。
成岡 翔 選手
一つズレた時にマークの受け渡しなど守備面で修正したいところがありました。
もう少し遼一くんと自分の関係を良い距離感でプレーしたい。
大井 健太郎 選手
FW陣が前線から集中して守備してくれた。
1点は取られましたけど、次に繋がる内容だったと思います。
Jリーグ、次節のアントラーズ戦にも繋がる試合になったと思います。
上田 康太 選手
セットプレーは中の人とタイミングを合わせる練習をしてきたので得点に繋がって良かったです。
自分のシュートで決定機もあったので決めないといけないですね。
カレン ロバート 選手
チャンスがあったので活かせるようにしたい。
ピッチに立てたことが今日は嬉しいです。
これからコンディション上げてチームに貢献したいと思います。
前田 遼一 選手
主導権は広島に握られていたと思います。
今日組んだ翔はFWの位置にいてもボールが収まるのでやりやすかった。
次も得点できるように頑張ります。
サンフレチェ広島 ペトロビッチ監督
痛い敗戦でした。
今日のゲームは70分ぐらいまでは磐田の方が良いゲームをしていたと思います。
立ち上がりからフレッシュに運動量豊富に走っていた。
最後の20分は我々もチャンスを作れたがトータル的に見て磐田さんのゲームだったと思います。時として敗戦というのも良い薬になると思います。学ぶべきことも多くあるということだと思います。痛い敗戦ですが、次のリーグ戦へ向けて良い準備をしていきたいと思います。