2013年 試合速報
2013 ヤマザキナビスコカップ vs.ヴァンフォーレ甲府
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駒野 友一
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伊野波 雅彦
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オルティゴサ
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オルティゴサ
金子 昌広
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金園 英学
山崎 亮平
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ウーゴ
石原 克哉
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チョン ウヨン
阿部 吉朗
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崔 誠根
伊東 輝悦
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山本 康裕
松浦 拓弥
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 5/22(水) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 川上 覚 | 山本 雄大 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 大塚 晴弘 | 穴井 千雅 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
21.8度 | 63% | 野田 祐樹 | 花澤 秀登 |
9 | シュート | 8 |
10 | ゴールキック | 12 |
7 | コーナーキック | 8 |
10 | 直接FK | 13 |
1 | 間接FK | 3 |
0 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
今季のヤマザキナビスコカップもいよいよ予選リーグ最終節。この試合で全てが決まる。
決勝トーナメント進出の可能性を残すのは3クラブに絞られた。前節終了時点で湘南、大宮、清水、甲府の予選敗退が決まり、横浜FM、川崎F、ジュビロの3クラブで2つの椅子を争うことになる。首位は勝ち点12の横浜FM。5月15日(水)の予選リーグ第6節でジュビロにホームで勝利し、1位で予選リーグ最終節・清水戦(アウェイ)に臨む。2位は勝ち点10の川崎F。第6節ではアウェイで大宮に2-0と勝利し、最終節・湘南戦(アウェイ)に臨む。そして、勝ち点9の3位でこの試合に臨むのがジュビロ。第6節・横浜FM戦に敗れ、3位に後退することになったが、まだ望みはある。
3クラブの勝ち点差で明らかではあるが、ジュビロとすれば予選リーグ突破のために勝って他会場の結果を待ちたい。引き分けでも2位・川崎Fが敗れれば決勝トーナメントに進出できる可能性もあるが、複雑に考える必要はない。この試合に勝つことが第一目標だ。
そして、この試合は甲府へのリベンジを果たすための一戦でもある。甲府とは5月3日(金・祝)のリーグ戦で対戦しており、その際はアウェイで1-2と敗戦。その翌日に森下仁志前監督退任が発表された…。連戦ということもあり、互いに前回の対戦からメンバーを入れ替えて臨む可能性もあるが、ゲームの焦点は変わらない。勝利のためにはゴールが絶対条件。甲府からいかにゴールを奪うかがこの試合最大のポイントになる。前回の対戦では相手のタイトな守りをなかなか崩すことができず、ジュビロのシュート数はわずかに『5』。相手に許したシュートも同じく5本だったが、ローテンポな展開に持ち込まれ、接戦をものにすることができなかった。
5月19日(日)に新監督に関塚隆氏が就任することが発表されたが、指揮を執るのは5月25日(土)のリーグ・大分戦終了後から。5月の公式戦残り2試合は現体制のまま臨むことになる。難しい状況で常にベストを尽くしてきた長澤 徹監督、そしてサックスサポーターの皆様に勝利をプレゼントするためにもこの試合は何としてもものにしたい。決戦の舞台はヤマハスタジアム。チーム一丸となり、今季最高のパフォーマンスで勝利を掴み取りたい!
甲府、「ラインコントロールをしっかりコミュニケーションを取っていこう」、「前にボールを入れるタイミングを落ち着いて見極めよう」、「自分の頭を超えたボールに対して次の準備をしよう!」。
――感想
まずは、平日にもかかわらずサポーターのみなさんにこれだけに入っていただき、応援していただき、非常に感謝しています。
ゲームとしては、最初に幸先よくクオリティーの高いプレーで1点取れ、その後2つ3つとチャンスが来ましたが、一瞬の隙を突かれました。ゲームとしては多少オープンなものになりかけましたし、刺さなければ刺されるというイメージもありましたが、攻守のバランスを整えながら阿部や山崎が決定機を生んでくれ、そこを決めきれず、というゲームでした。相手もミドルシュートで2つ非常に素晴らしいプレーが出ましたが、八田のファインセーブで何とかゲームを持ち込みましたが、届かずというゲームでした。
――たたみかけられないことが攻撃面の課題ですか?
そうですね。おそらくポジションバランスは上手く取れていて、セカンド、サードと終盤のように拾うことができればと思っていました。前半でチャンスがありましたが、そこでマッチアップのボールを入れ違ってしまったり、球際のところで少し劣勢になってしまった部分もありましたが、そこは後半修正し、いわゆるたたみかけるという状況、例えば、サイドから入って拾い直して拾い直してこじ開ける寸前まで行きました。ただし、前半のたたみかける時間帯でそういったプレーをできなかったことは少し心残りです。
――他会場の結果をハーフタイムに選手たちに伝えたのですか?
いえ、基本的には我々は勝ち点には勝つことが選択肢でしたし、それは入れないで勝つというテーマだけでいきました。もし、何かあれば動かざるを得ない状況ということはベンチでは思っていましたが、選手にはあまり余計なことを考えさせず、勝つしかないという状況で今日のゲームに送り出しました。
――長いボールや、裏を狙うボールが多い印象を受けましたが、意図的ですか?
最初、長いボールと言うか、起点をどこに作るかという部分です。前田と金園がいたので、ただいるところに蹴るのではなく、多少コーディネーションを入れつつ、そこで一つ起点を作り、前向きにサポートする時間もあっていいということです。選手の判断でそのようなプレーで持っていき、徐々に動かしていくという部分に関しては非常に意図通りやってくれたと思います。
――2日後の大分戦も重要だと思いますが、主力を温存させるという点で悩みましたか?
いえ、次のことよりもこの試合、トーナメントの勝ち抜けがかかっていた試合なので、しっかり戦い抜いてというところです。もともと選手たちは有酸素といった数値が高いですし、そこは心配なしに一つ戦い、明日、明後日で回復して、と考えていました。
――八田の先発起用はポジション争いの中から生まれたチョイスですか?
そうですね。チョイスと言うか、お互いに切磋琢磨している中、勝利から逆算してということです。(川口)能活ももちろん頑張っていますし、牲川、植村も頑張っています。その中で今八田が出てきて、それ相応に活躍してくれたと思います。
――ヤマザキナビスコカップで予選敗退となりましたが?
置かれた状況ですし、タイトルが一つなくなりましたが、我々はリーグ戦の勝ち点を回復させ、現状を打破しなければいけない状況です。タイトルが一つなくなったというよりは目線を改めてしっかりと固め、チームとしてしっかり臨んでいきたいと思います。
――リーグ・大分戦へ向けて
うちの選手たちの回復状況、それから相手チームもある中なので、今こう戦いますというより、自分たちの状況をしっかり確めたいですし、それは明日以降戦略的にしっかり考えていきたいです。今の時点ではどう、とは確立できない状況です。
――試合を振り返って
他会場の結果というより、自分たちがまず勝つということを考えて試合に入りました。自分たちが先に点を取ることが大事だと思っていましたし、逆に言えば、いつも(相手に)取られているような形であるセットプレーから取られてしまったので、そこを修正しなければいけないと思っています。
――前半、先制ゴールを決めましたが?
ただ、あれからもチャンスはたくさんありましたし、それをゴールにつながることができず、CKから失点してしまったので、そこから相手の流れに変わってしまったと思います。相手もメンバーをリーグ戦と変えてきた中で、自分たちはホームで勝つためにやっていましたし、先制点を取ってから流れを自分たちのものにできていましたが、失点してしまってから相手のペースになってしました。後半も流れを作っていましたし、チャンスをたくさん作っていましたが、どうしてもゴールネットを揺らすことができませんでした。みんな難しいことを考え過ぎてしまっているところがあると思うので、コースがあればシュートを打つ意識を持ってやれればといいかなと思います。
――リーグ・大分戦へ向けて
中断前の最後の試合ということで、自分たちが勝つという気持ちを相手よりも持ち、しっかりと先制点を取りたいです。セットプレーもさらに集中し、最後は笑って磐田に帰って来れるようにしたいです。
――試合を振り返って
課題のセットプレーでやれてしまいました・・・。やはりそこを乗り越えないと。攻撃面は今年の課題の最後の部分です。後ろから見ていてもかなりいいところまで行っていると思いますが、そこを決めるかどうかで結果は違ってくると思いますし、そこはまた練習からやっていくしかないです。
――ロングボールが多く見られたが?
前田さんとかゾノ(金園英学)とか、(山田)大記あたりもそうですが、裏を走ってくれているので、イノ(伊野波雅彦)もそうですし、僕も狙っていました。そうすれば相手もラインが下がりますし、そういうところも使い分けながらと思っていました。
――髪を短くカットしたのは?
髪はこの間の試合(リーグ・川崎F戦)から切り替えるためにと言うか、もう一度気持ちを入れようと思って。自分としては気持ちを入れて、チームが勝つためにやるしかないです。(丸刈りは)18歳以来です。
――試合を振り返って
ホームでも勝てていないですし、サポーターのみなさんに本当に申し訳ないと思います。
――前半にチャンスもあったが?
ああいうところで決めきれなければ、結果としてついてこないと痛感させられました。練習からやっていきたいと思います。
――クロスを多く上げていたが?
コマさん(駒野友一)を中心にバランスを考えながら僕も上がったり、コマさんが下がってくれたりというシーンもありましたが、そういったところではチームとしても自分たちらしさと言うか特長を出せたと思います。下を向いている選手はいませんし、チームとしてここから上がっていきたいです。
――試合を振り返って
失点場面では相手に上手くニアでそらされて、ファーサイドでだれも反応できない状況になってしまいました。この失点を次に生かせるようにやっていかないと。ほんとにそれだけでしたが・・・。ただ、勝負はそういうところですし、逆に自分たちがよくない時でもセットプレー1本で勝てる時もあると思うので。
――シュートブロックもあったが?
最近、シンさん(森下GKコーチ)からのシュートストップを毎日やっていたので、練習の成果が出たことは嬉しいですし、練習はうそをつかないと思います。ただ、やはり予選を突破できなかった責任はありますし、これだけナビスコで使ってもらって予選突破できなかったことは悔しいです。自分自身、まだまだ甘いところあると思いますし、リーグ戦で少しでも試合に出れるようにアピールしていきたいです。
――感想
我々は直近のリーグ戦で2試合で7失点をしていますが、内容的に悲観するものではありませんし、我々なりにしっかりと分析していましたが、特に前節最後崩れてしまったところを踏まえ、ここで踏ん張ることがヴァンフォーレ甲府の今季の戦いにとって非常に大事になると思っていました。また、数は多くありませんが、今日のような日に甲府から来ていただいたサポーターのためにも我々の気持ちを見せたいという思いもあり、選手はそういうものを心に宿して戦ってくれたと思います。もちろん勝ちたかったですが、今日のメンバーを考えれば今日に関しては彼らを労ってやりたいですし、甲府でテレビを見ている選手が今日の仲間の試合を見て、心に期するものがないはずはないと思っています。今日の試合を踏まえて土曜の試合にまた全員で向かっていきたいと思っています。