2012年 試合速報
天皇杯4回戦
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前田 遼一
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岩政 大樹
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ドゥトラ
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藤田 義明
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ジュニーニョ
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松浦 拓弥
山本 康裕
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新井場 徹
昌子 源
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ロドリゴ ソウト
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ジュニーニョ
興梠 慎三
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宮崎 智彦
金園 英学
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山崎 亮平
小林 祐希
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ドゥトラ
増田 誓志
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
カシマ | 12/15(土) | 13:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 岡村 新太郎 | 飯田 淳平 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分分 | 原田 昌彦 | 間島 宗一 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
11.6度 | 78% | 青山 健太 | 野崎 哲正 |
16 | シュート | 15 |
10 | ゴールキック | 8 |
8 | コーナーキック | 6 |
11 | 直接FK | 15 |
0 | 間接FK | 0 |
0 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
激闘となった今季リーグ最終戦・ガンバ大阪戦から2週間――。今度はカップ戦の頂点を目指すバトルが幕を開ける。2012シーズンを締め括る天皇杯。目指すは優勝、そして来季ACL出場権獲得だ。
12月1日のガンバ大阪戦から4日間のオフを挟み、チームは12月6日より調整を再開。フィジカル系のトレーニングや練習試合でこの一戦に向けて準備を進めてきた。「オフもサッカーのことを考えていた」と話すのは八田直樹。シーズン中であるだけに気持ちを切らすことはないが、リフレッシュできたことは確か。1年を戦うリーグ戦はそれほどまでにタフなものだった。背番号21は「思ったよりも体が動くんですよね」と充実感を漂わせる。「休みも選手の仕事の一つ」と話すのはロドリゴソウト。「リーグ戦で勝てなかった時はチームとしてプレッシャーがあったと思う。ただ、最後に勝ってリラックスできた部分もあると思うし、平常心を持つことができている」(同選手)。今振り返れば、結果が伴わない日々は頭で意識している以上に重圧があった。それでも選手、スタッフは一丸となり、臆することなくチャレンジを続けた。その結果がガンバ大阪戦で実を結ぶことになった。森下仁志監督は「この2か月は無駄ではなかった」と言いきる。その言葉は苦しみを味わった者にしか口にできない。今季リーグ戦で味わった喜び、苦しみはチームを大きく成長させた。一回りも二回りもスケールアップした新生・ジュビロは満を持して天皇杯に臨む。
対する鹿島アントラーズは今季指揮を取ったジョルジーニョ監督の今季限りの退任がすでに発表されており、クラブの“レジェンド”のために――との思いで是が非でも勝ちに来るに違いない。8月の前回対戦では試合開始直後に前田遼一のゴールで先制したものの、その後2点を返され逆転負け。同じ場所で2度続けて負けるわけにはいかない。そのリベンジを果たす一戦でもある。森下監督は「先取点を取れれば理想的だが、どんな状況でも全員がより強いつながりを持ってプレーすること。選手間の連係の質も上がってきている」と敵地での大一番を見据える。キックオフは13時。延長戦、PK戦も見据えた総力戦がいよいよ始まる――。
――感想
今日もこの寒い中たくさんのサポーターの方に来ていただいた中で期待に応えることができず、本当に申し訳ないです。
ゲームに関しては自分たちが求めている内容と結果という部分、勝ち取れなかったという部分ではやはり勝負という観点からするとまだまだ足りないところがあるからこそ結果が出なかったと思います。負けに偶然はないと思いますし、そこをさらに突き詰めていきますが、選手たちは立ち上がりからよく動いてボールを動しながらチャンスも作りましたし、本当にいいプレーをしてくれたと思います。
――序盤に先制しましたし、入りは悪くなかったと思いますが、敗因はやはりセットプレーでしょうか?
結局セットプレーで3つやられたわけですが、鹿島さんのストロングを生かされて、自分たちがそれをその局面だけは消せなかったという部分だと思います。ただ、試合全体を通じては自分たちのゲームだったと思いますし、だからこそより残念な結果です。
――けがから復帰した川口選手のプレーはどのようにご覧になりましたか?
約9か月休んでいたとは思えないほどのゲーム勘だったと思いますし、次につながりませんでしたが、(川口)能活らしさを今年中に出せたということは本当に次につながると思いますし、本当に重要な選手であることを証明してくれたと思います。(川口)能活自体も年齢関係なく、もっともっと成長できると思いますし、彼と共にチームも成長できればと思っています。
――川口選手に関しては来季につなげるためにも出しておきたかったという部分もあったのでしょうか?
いえ、これは(川口)能活に限ったことではありませんが、トレーニングを見て一番いい状態の選手にピッチに立ってもらうということは今年やり続けてきたことですし、より状態のいい選手に出てもらいました。本当によく応えてくれたと思います。
――川口選手に関してですが、先日の練習試合で実戦復帰となり、その後どの時点で先発を決断したのですか?
ここ2週間時間がありましたし、12月に入ってからの(川口)能活の検査の結果と言うか、ドクターの判断もありました。予定よりはずいぶん早い復帰だったと思いますが、本当に受傷したとは思えないぐらいのここ最近のハイパフォーマンスでしたし、9か月ぶりということは関係なくハイパフォーマンスを出してくれると思い、出てもらいました。
――結果的にこの試合が今季の最後になりましたが、この1年を振り返って森下監督の胸にあるものは?
選手、スタッフは1日も力を抜くことなくやり続けてくれましたし、リーグ戦の最後の2か月も難しくなりましたが、最終戦で勝ちきってくれたことは彼らの力だと思います。結果が出ないことはこの1年間やっていて、おそらくではなく、確実に僕の力不足だと思いますし、より自分が成長できるようにやっていきたいと思います。
メンバーは直前まではわからないのですが、練習で何となく“もしかしたら”という思いもありましたし、常に準備はしていました。鹿島も攻めてきた中、9か月ぶりの公式戦だったわりには体が動いたと思いますが、それを結果に結びつけることができず残念です。この1年けがで棒に振って自分自身、悔しい思いをしましたし、その悔しさと今日の悔しさを来季にぶつけたいという思いが強いです。ここまでサポートしてくれたサポーター、スタッフ、そしてチームメイト、家族、みんなの思いを胸に何とか勝利で恩返ししたかったのですが、悔しいです。
失点が3点ともセットプレーでしたし、上手く同点に追い付かれてからゲームをコントロールされてしまったと思います。つなぐ意識をリーグ戦が終わってからも持って練習でやっていましたし、それをゲームの中でトライしようとしましたが、最後のところで相手との差が出てしまったと思います。シーズンの序盤戦は上位で戦うことができましたが、今もそうですが、引いた相手を崩すことができずに負ける試合もあり、それを改善していかないとまた来年も同じことを繰り返すと思うので、それをしっかりやっていきたいと思います。
点を決めていれば流れがこちらに来たと思いますし、僕自身も含めて決めなきゃいけないところで決められなかったことに尽きると思います。サッカーとしては今週特にやってきた中央へのパスが多かったと思いますし、特に1点目ではそれがきれい決まったんじゃないかなと思います。ただ、セットプレーから3発やられていますし、セットプレーになる前に何とかしなきゃいけなかった部分もあったと思います。自分たちのミスからカウンターという形もあったので、そういった部分も減らしていければと思います。
序盤、入りはよかったのですが、先制した後すぐに同点とされ、その後は何とか挽回しようとしましたが、リズムを失ってしまったというゲームでした。この試合を含めてボールポゼッションしながらゲームをできていますが、決めるところで決められないという部分もありましたし、それが今日も出てしまったと思います。
――開始15秒くらいで先制されたあと、速攻とセットプレーで逆転したことについての評価と、ナビスコカップ決勝から1ヶ月くらい負けていないと思いますが、その評価をお願いします。
こういったピッチコンディション、あるいはこういう気候ですと事故が起こりうると話しています。開始時間としては15秒と記録上にはありますが、岩政選手もクリアしようとして事故を起こしてしまったわけですし、意図的ではないということも理解しています。そのあとの2点をいい時間帯に取り返すことができたことで、チームとして落ち着きを取り戻すことができました。失点したあともそれほど精神的なダメージはありませんでしたし、チームとしても落ち着いてやれて2点目まで決められたのではないかと思います。ハーフタイムで少しうちのサイドハーフのポジショニングだけ修正しました。相手がよくサイドチェンジをして、そのスペースを使われていたので、そのポジショニング修正ができ、抑えることができましたし、そこから自分たちのペースで試合を運ぶことが出来ました。結果、スコアは3点となりましたが、もっと取れた試合ではないかと思います。チームとしての規律、規則を全員が守った上での勝利ではないかと思います。
チームがナビスコ以降から負けていないということですが、僕はそれ以前に安定感ややりたい形のイメージが固まったということがあったと思っています。当然ながらタイトルを獲ったことで自信が深まる、精神的な部分に影響はあったかと思います。ただ、うちはカウンターだけのチームではありません。特に後半、両チームが疲れてくる時間帯でも相手陣内に攻め込み、慌てずにつないでいくこともしっかりできています。よく、うちのチームはベテラン選手が多くて下落する一方ではないかというのが、皆さんの一般的な評判かもしれませんが、やはりゲームをコントロールする選手たちをどうやって落ち着かせるかというのは小笠原選手だったり岩政選手、青木選手、新井場選手がまわりに伝達して、ゲームの組み立て方、運び方、相手をどういう風にうまく動かしていくのかということも、その選手たちが伝えるものがあると思います。それがしっかりできているのではないかと思います。だから、チームというのは体力的な衰えは自然にあるかもしれませんが、経験に勝るもの、駆け引きという部分は勝負事ですので、その人たちにしかわからない部分です。その人たちが次の代に自然と伝えていくようになるのだと思います。早急に代えるという必要性はないと感じています。