2012年 試合速報
天皇杯2回戦
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オウンゴール
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安 真也
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小林 祐希
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押谷 祐樹
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山崎 亮平
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大久保 龍太
木下 謙一
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山崎 亮平
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木下 謙一
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北川 慶
久保田 翔
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ハン サンウン
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村田 雅則
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金沢 浄
黄 誠秀
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矢野 純平
西村 亮介
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竹重 安希彦
植村 慶
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阿部 吉朗
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安 真也
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 9/9(日) | 13:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 坂根 英夫 | 吉田 寿光 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分分 | 手塚 洋 | 平間 亮 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
29.5度 | 61% | 中村 忍 | 鈴木 良親 |
21 | シュート | 10 |
11 | ゴールキック | 10 |
11 | コーナーキック | 9 |
11 | 直接FK | 9 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | オフサイド | 0 |
2 | PK | 0 |
Jクラブが登場した天皇杯2回戦は9月8日(土)、9月9日(日)の両日開催。下位リーグのクラブが上位リーグのクラブを打ち負かすいわゆる”ジャイアント・キリング”はすでに複数の会場で起きている。J1で優勝争いを繰り広げるサンフレッチェ広島のみならず、ヴィッセル神戸、コンサドーレ札幌、さらにはJ2で首位を走るヴァンフォーレ甲府がそれぞれ2回戦で姿を消すことになった――。
こうした”波乱”はけして珍しいことではない。だからこそ、森下仁志監督は「天皇杯”だから”という考えはない」とあくまでリーグ戦と同じ姿勢で臨むことを強調する。それほどまでに下位リーグのクラブが力をつけてきているということであり、“一発勝負”では何が起こるかわからないということでもある。ここ数年の天皇杯を思い起こしてもこのトーナメントの難しさがわかる。前大会ではJ2・ジェフユナイテッド千葉に不覚を取り3回戦敗退。また、2010年シーズン、2009年シーズンとカテゴリーの異なる愛媛FCしまなみ、鹿屋体育大学に接戦を強いられた。ロドリゴ ソウトやペク ソンドンなど負傷離脱者は少なくないが、チームの総力を結集させてゴールを奪いにいくスタンスはリーグ戦と同じ。一切の油断、おごり、妥協を捨てて勝利のみを目指す姿勢もこれまでと全く同じだ。
極めて重要なトーナメントの初戦でホームに迎えるのは三重県代表・FC鈴鹿ランポーレ。東海社会人サッカーリーグ1部に所属し、JFL、Jリーグ昇格を目指すクラブである。天皇杯は2大会連続2回目の出場。前大会では2回戦で名古屋グランパスに敗れているが、その経験を生かして今大会に臨んでくるだろう。1回戦では静岡県代表・浜松大学を1-0で下しており、勢いに乗ってヤマハスタジアムへ乗り込んでくるに違いない。注目選手の一人は今季途中にj2・FC岐阜より加入したFW・ブルーノ。ブラジル人らしいリズミカルなドリブルと突破力に優れた選手であり、この試合も攻撃の起点となるだろう。
ここ数年間天皇杯の舞台で結果を残せていないという現状は歯がゆい。リーグ戦と同様、森下仁志監督が舵を取る新生・ジュビロはこの”壁”にも勇敢に挑む。日本有数の歴史と伝統を誇るカップ戦のピッチに立てることを改めて感謝し、チーム一丸となってアグレッシブに戦うのみ。9月9日(日)13時。サックスブルーは長く険しいトーナメントの第一歩を踏み出す。
PKのキッカーは山崎亮平。落ち着いてゴール左に決めた!【5-0】
PKのキッカーはハン サンウン。左足でゴール左に流し込んだ!【6-0】
――感想
天皇杯の初戦ですし、昨日(9月8日)、今日(9月9日)の他会場の結果を見ても本当に厳しい試合になるとわかっていました。そういったことを踏まえて選手たちがより自分たちに厳しくプレーし続けてくれたことで結果が出たと思います。
――次のリーグ戦へ向けていい流れを掴んだというゲームでしたか?
そうですね。今日はベンチに18人入れないほどの人数でしたが、全員でプレーできたという意味では、今年始めからやり続けている選手全員が自分たちのスタイルを共有してプレーするという部分で本当によくやってくれたと思います。間違いなく選手たちは心を含めてプレーのクオリティーも上がってきていると思いますし、シーズン最後まで全体で団結してやり抜きたいと思います。
――森下監督をいい意味で驚かせたり、次の試合へ向けて収穫となった点は?
見ているみなさんは当たり前に勝つと思っている方がほとんどかもしれませんが、その”当たり前”を”当たり前”にするということは本当に難しいことです。それは他会場の結果を見てもそうだと思います。一番は選手が”本質”を逃さず、Jリーグと同じようなボール際の強さを見せた結果だと思います。それは先ほどいったスタイルも含めてやり続けていることですし、それを選手たちが表現してくれたと思います。
――押谷選手にゴールが生まれましたが、彼はここからさらに進化していきそうですか?
そうですね。特に前半、自分自身に非常にプレッシャーをかけていたというか、(ゴールを)取らなければいけないという思いで出てくれていたと思います。そのあたり、ハーフタイムに少し話して、もう少し落ち着いてやれば間違いなく得点はついてくるということを伝えましたし、後半落ち着いてプレーしてくれました。彼自身、まだまだ能力がありますし、若いですし、もっともっとよくなると思います。今まで同様、落ち着いてトレーニングに励んでほしいと思います。
――ハン サンウン選手についてですが、布陣としては1トップ気味ですか?
いや、今日は2人を並べる形で、ということを伝えています。
――彼の出来はどう評価していますか?
状況に応じてポジションを崩したり背後へ抜ける動きを見せたり少しずつ自分たちがやっていることを理解しつつ、お互いの状況を見ながら動けるようになっています。テクニックは申し分ないですし、自分たちのやり方をさらに理解できてくればもっともっとやると思いますし、自ずと得点も出てくると思います。一番のストロングは左足の独特な間合いですし、(前田)遼一なり(駒野)友一が帰ってくればまた違った動きも出てくると思います。そういった意味では非常に期待しています。
――小林祐希選手についてですが、得点場面以外にも素晴らしいプレーがあったと思いますが、評価は?
(小林)祐希は、以前も話しましたが、小さいころからチャンピオンになっている選手ですし、プレーすることに怖さを全く感じていないというところが本当にストロングだと思います。今の気持ちの強さというか、そういったところをもっともっとどの相手に対しても出してくれれば今日ぐらいのパフォーマンスを平均して出せると思います。
――彼は今後、ポランチのポジション争いのところにも食い込んでくると?
もちろん選択肢の中に入っています。今日のシュートもそうですし、彼にしかないものもたくさんあります。菅沼駿哉と一緒で彼らは日本のトップレベルに上がっていかなければいけないと思っていますし、そうなっていけるよう練習から励んでほしいと思っています。
――天皇杯というタイトルに関してはチームとしてどういった位置づけですか?
試合前のミーティングで選手たちに伝えたのですが、天皇杯はリーグ戦と一緒でACLにつながる大会ですし、ACLは世界につながる大会です。ACLに出場できるということは、今けが人がいますが、来年の3月には今のけが人も治って全員にチャンスがある大会ですし、全員でより高いところへ行けるようにという話をしました。選手はそういう思いでプレーしてくれましたし、けが人も試合に出てくれている選手もサブの選手もみんながお互いのことを思いやってピッチに立ってくれているので、それが結果につながっているのではないかと思います。
――ゲームを振り返って。
しっかりしたゲームができたと思っています。相手どうこうではなく自分たちにベクトルを向けて自分たちのサッカーを見せることができたと思いますし、そこに関してはよかったと思います。
――序盤から相手の警戒もあり、タフなゲームになりましたが、どんな意識でプレーしていたのですか?
全体的にですが、球際のところで混戦になった時にこちら側に転がってくることが多かったですし、それはすごく集中していたからこそだと思います。球際の強さ、勝ちたいという気持ちで相手を上回ることができていたと思います。タフなゲームでしたが、負ける気はしませんでした。
――2点目のゴールシーンを振り返ると?
相手が元気な時に相手の肩ががくっと落ちるようなシュートを打てたので、それはよかったと思います。
――ハーフタイムの指示は?
指示ではありませんが、もう一人の小林裕紀くんともう一度0-0のつもりで入ろうという話をしていましたし、その中で早い段階で得点が取れたので、完全にこちらのゲームになったと思います。
――チームとしてはこの天皇杯2回戦をどのような意気込みで臨んだのですか?
監督はどの試合であってもJリーグと同じように1戦1戦しっかり戦うというスタンスですし、自分も同じ考えです。そのあたり、チームが一体となって戦えていますし、試合に出ている選手、出ていない選手、リハビリをしている選手と様々な立場の選手がいますが、スタメンで出る以上、そういった選手の思いを背負う必要があると思っていましたし、責任や一つ一つのプレーの重さを感じながら久々のスタメンを楽しみました。
――久々の先発となりましたが?
ここで結果を出さなければ自分自身、残りのリーグ戦で厳しくなると思っていましたし、その中でどうしても結果が欲しいという気持ちもありました。1点は取れましたが、もっともっと取れる自信もありましたし、そこは反省点です。
――前後半を通じてゴールへの強い意識を見せていたと思いますが?
やはり結果にこだわるというのが一番の目標でしたし、絶対に得点を取りたいという思いもありました。練習試合でも調子よく点が取れていたので、そこは自信を持って点を取りに行こうと思っていました。
――自身のゴールシーンを振り返ると?
(ハン)サンウンが相手のボールをカットしてくれたというのもありますし、あの位置で準備できていればゴールに結びつくと思いますし、そういったプレーができてよかったです。
――この後のリーグ戦へ向けての意気込みは?
僕自身、リーグ戦に出れるかどうかわからない状況ですし、そこへ絡んでいけるようにどんどん結果を残していきたいです。チームとして優勝を目指していますし、残り10試合しっかりやっていきたいです。
――PKの場面は自分で蹴ると決めていた?
たいがい倒された選手が蹴りに行くので、あの場面でもそのまま行きました。
――試合や練習を重ねる中で自分のプレーを出せてきているという印象はある?
自分自身、まだまだもっとよくできるところがあると思っていますし、これからもしっかり努力してさらによくなっていけるようにしていきたいと思っています。
――この試合は大差での勝利となりましたが、さらに突き詰めていきたい部分は?
ジュビロのスタイルはパスサッカーです。自分自身、まだまだ合わなかったところもありますし、そのあたり、もっともっと精度を上げていきたいです。
――リーグ戦へ向けての意気込みは?
チームがいい成績を残していますし、その中で自分がフルタイム出場できればそれに越したことはありませんし、努力していきます。ただ、たとえ10分でも15分でも出場機会があればチームの助けになるようなプレーをしていきたいと思っています。
――この一戦へ向けて意識したことは?
自分たちがやっていることを出すこと、自分たちに負けないようにするということだけを考えてプレーしました。
――前線のメンバーとの連係面は?
難しいところもありましたが、まずまずだとは思います。
――前半で2点を先行する展開となりましたが、安心してゲームを進められた?
安心はしていませんでしたが、展開する上では少しやりやすくはなりました。
――リーグ戦とは異なるメンバーでしたが、できるという自信はありましたか?
自信というか、今日に限っては僕らとしては本当にやりづらい相手でしたし、できて当たり前という見方をされる方もいると思いますが、自分たちがやれることを全力でやるというだけでした。自信というか、思いきり力を出せたゲームだったと思います。
――ゲームの入りとしてもスムーズに、アグレッシブに入っている印象を受けましたが?
特に入りは大事ですし、相手も失うものはないと思って来ると思っていたのでそこに負けないような気持ちで戦いました。天皇杯も始まりましたし、リーグ戦もまだ残っているのでそこにつながる試合ができたと思います。僕自身も得点を取れればもっとよかったのですが・・・(笑)。
これぐらいやられるとは思っていましたが、ただ、1点欲しかったなというが正直なところです。ただ、選手たちは本当によく走り、自分が持っている力を出してくれたと思っていますし、潔いよいと思います。