2013年 試合速報
2013 J1リーグ 32節 vs.横浜F・マリノス
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藤田 義明
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カルリーニョス
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前田 遼一
金園 英学
山崎 亮平
松浦 拓弥
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中澤 佑二
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カルリーニョス
ペク ソンドン
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兵藤 慎剛
小椋 祥平
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山本 脩斗
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榎本 哲也
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マルキーニョス
藤田 祥史
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 11/23(土) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 松浦 敏夫 | 東城 穣 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 西尾 英朗 | 村上 孝治 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
14.6度 | 53% | 上田 益也 | 花澤 秀登 |
2 | シュート | 13 |
6 | ゴールキック | 5 |
4 | コーナーキック | 13 |
8 | 直接FK | 18 |
7 | 間接FK | 2 |
7 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合終了を告げるホイッスルを耳にした瞬間、だれもが天を仰いだ――。前節・サガン鳥栖戦の敗戦をもって、ジュビロ磐田の来季J2降格が決まった。ピッチ上、ベンチ、そして、スタンド。それぞれが深い悲しみに包まれ、数々のタイトルを手にしたJ1での歴史に一つの“ピリオド”が打たれることになった。「責任を感じている・・・」。選手、監督は頭を下げ、唇をかみ締めた。
鳥栖の地で耳にしたホイッスルは、“リスタート”の合図と受け止めなければならない。「降格という結果を真摯に受けとめ、クラブ一丸となって1年間で何としてもJ1に復帰する」。高比良 慶朗代表取締役社長はそう言いきった。J2降格が決まってから迎える初の公式戦――。この一戦を、サックスブルーの“新たな一歩”としなければならない。
今節は山田大記を累積警告による出場停止で欠くことになる。今季8得点の背番号10の欠場を、チーム全体でカバーしたい。一方、出場停止明けとなるのは藤田義明。中盤、最終ラインの両方をこなし、攻守でチームに貢献できる背番号33のカムバックは明るい材料だ。「今季はまだ終わっていない。残り3試合をしっかり戦うことが大事」と語るのは関塚 隆監督。リーグ7戦ぶりの勝利を目指す。
今節ホームに迎えるのは首位の横浜F・マリノス。第31節終了時点で勝点59を獲得しており、トップで残り3試合に臨む。ただし、2位・浦和レッズとの勝点差はわずかに『1』。3位・サンフレッチェ広島との勝点差も『2』と予断を許さない状況である。優勝争いは4位・鹿島アントラーズも含めた上位4チームが勝点3差の中にひしめく大混戦であり、横浜F・マリノスにとっては是が非でも勝利が欲しい一戦となる。
相手のキーマンはチームトップの16得点を叩き出しているマルキーニョス。10得点をマークし、自身初の2桁得点を記録している中村俊輔も注目選手の一人だ。前節のホーム・名古屋グランパス戦は1-2と敗れたが、第26節・清水エスパルス戦からクラブ新記録となる5試合連続無失点を達成した堅実な守りにも定評がある。
今季、横浜F・マリノスとは3度目の対戦となる。3月のリーグ戦ではアウェイで惜敗。前半にCKから栗原勇蔵にゴールを許したが、前半終了間際に山田大記の強烈なシュートで同点。しかし、後半に兵藤慎剛に勝ち越し弾を奪われた。再戦となった5月のヤマザキナビスコカップでは再びアウェイで敗戦。マルキーニョス、齋藤 学、中村俊輔にゴールネットを揺らされ、0-3と屈辱的な敗戦を喫した。その借りを返すためにもチーム一丸となり、白星を奪取する。
横浜FM・樋口靖洋監督、「守備はカウンターのケアをしっかりすること」、「攻撃はもっとテンポを上げていこう」、「後半45分、慌てることなく1点を取りにいこう」。
――感想
前節降格が決まり、ホームで首位のマリノス戦ということで、何とかやはり意地を見せ、サポーターのみなさんの前で勝とうということでピッチに送り出しました。ただ、前半は非常にいい形もありましたが、前半の途中からセカンドボールを拾われ、押し込まれ、セットプレーという流れが少しできていたと思います。後半、もう一度前から行きながら、相手の圧力に負けずに前に行こうということでしたが、押し込まれ、セットプレーから失点しまいました。その意味では、マリノスさんの方が戦い方を整理した試合をできていたのかなと思います。
――ビルドアップの時のミスが目立ちましたが、それも敗因でしょうか?
ビルドアップと言いますか、マリノスさんがボールを縦に入れ、我々がマイボールにした時にそこでのプレスがマリノスさんの特長でもあったと。それをどう回避するかと。そのプレーヤーが出せなくても一つ前に出すということを話していましたが、なかなかそこで勇気を持てなかったと言うか・・・。縦に入れられるプレーヤーとそれを躊躇するプレーヤーがはっきりしていたので、そこのところが我々にもう一つリズムを持ってこれなかったポイントだと思います。
いい時間帯もありましたが、なかなかシュートを打てない場面もありましたし、いい試合をできませんでした。ボールを下げること自体は間違いではないと思いますが、リスクを追うべき場面と言うか、前に出せれば突破できる場面で後ろに下げたり、後ろが気になってしまった部分もあったと思います・・・。やはり強気なプレーを出すことが一番だと思います。
相手の入りとしては、裏に蹴ってくるということはわかっていましたし、守備することはできました。ただ、後半に入ってセットプレーから失点ということで、やはり悔しいです。ホームで勝点3を取るということをチーム全体で意識していましたし、その中でいろいろトライしましたが、なかなかそういったものを出せなかったと思います。
相手がどうかと言うより、こちらのミスが多くなってしまいました。相手の背後でボールを受けたいという思いがあったのですが、なかなか合わせられないところがあり、なかなか前でプレーできませんでした。
サッカーでは何をしても上手くいかない状況があると思いますし、今日そういう状況になってしまいました。今の順位がそのまま試合に出てしまったと思います。序盤からプレスが来ることはわかっていましたし、もう少し何とかしたかったのですが・・・。残り2試合チームとして最後までプレーするだけです。
――感想
リーグ戦もラスト3になり、大事な局面を迎え、その中で本当に集中力の高い、質の高いゲームができたと思っています。勝点3を取れたことをここまで駆けつけていただいた本当に多くのサポーターと共に喜びたいと思います。
ゲームの内容については、我々が目指しているアグレッシブさを出すということに関して言えば、今季のベストに近いゲーム内容だったと思います。特に守備面で相手の起点になるであろう前田選手、山崎選手に非常に厳しい対応をして起点を作らせないと。セカンドボールをうちのボランチ、サイドハーフの選手がプレスバックしながら取ると。本来のボールを奪いに行くという守備がかなり高い確率ででき、ジュビロさんにあまり多くのチャンスを与えることがなかったと。これは高く評価したいです。
得点をなかなか取れず焦れる展開になりましたし、前がかりになり、カウンターを受けるということをしてしまいがちですが、経験のある選手たちがじっくりと1点を奪いに行くという姿勢を表現してくれたと思います。その意味でも攻守のバランスをしっかり取りながらゲームを進めることができましたし、いいゲームコントロールだったと思います。リーグ戦はあと2つです。今日以上のゲームをするということにポイントを置き、また次の準備をしたいと思います。