2024年 試合速報
明治安田J1 第19節 vs. セレッソ大阪
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リカルド グラッサ
森岡 陸
平川 怜
金子 翔太
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松原 后
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上門 知樹
柴山 昌也
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奥埜 博亮
渡邉 りょう
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レオ セアラ
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松本 昌也
ブルーノ ジョゼ
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植村 洋斗
西久保 駿介
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ジャーメイン 良
山田 大記
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カピシャーバ
ジョルディ クルークス
田中 駿汰
平野 佑一
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハ | 6/22(土) | 18:30 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 大立目 佳久 | 福島 孝一郎 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
雨 | 90分 | 塩津 祐介 | 平間 亮 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
25.8度 | 51% | 中澤 涼 | 鈴木 良規 |
13 | シュート | 15 |
10 | ゴールキック | 7 |
8 | コーナーキック | 8 |
9 | 直接FK | 9 |
1 | 間接FK | 2 |
1 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
J1リーグ前半戦最後のゲームは、セレッソ大阪との一戦。ジュビロはリーグ戦3試合ぶりの勝利を目指す。前節のFC東京戦は、CKからリカルド グラッサのヘディングシュートが決まって先制。試合終盤にセットプレーから痛恨の失点を喫し1-1で引き分けたが、強度の高い相手とのバトルに真っ向から挑み、守備面で粘り強く戦い続けて得た勝点1はポジティブなものとなった。特に立ち上がりからコンパクトな布陣を敷いて相手に強みを出させない守りができたことは、次に繋がる手応え。今日も強力な攻撃陣を擁する相手にスペースと隙を与えること無く集中して戦い、勝機をものにしていきたい。
スターティングイレブンは、GK川島永嗣、DF松原后、鈴木海音、リカルド グラッサ、MF上原力也、松本昌也、レオ ゴメス、平川怜、植村洋斗、FWジャーメイン良、マテウス ペイショット。
額の陥没骨折を乗り越え、前節41日ぶりにピッチに戻ってきたジャーメインが今日はスタメン出場。ここまで11得点をマークし、J1得点ランキング2位タイにつけるエースのチームを勝利に導くような活躍に注目だ。ゴールはもちろん、ペイショットとともに前線のターゲットになることで、ジュビロの攻撃の幅は一段と広がっていくはず。今日も先制点を奪うことで、試合を優位に進めていきたい。
対するセレッソ大阪のエースは、現在13ゴールを決めて得点ランキングトップに立つレオ セアラ。直近のリーグ戦6試合で4得点を記録しているストライカーを封じること、そしてレオ セアラだけでなく前線の外国籍選手たちに仕事をさせないことは、今日のゲームの重要なポイント。ジュビロとしては、前節同様に良い試合の入りをすることで主導権を握りたい。
キックオフはこのあと18:30。ヤマハスタジアム周辺の天候は曇り。キックオフ前には、前節リーグ戦通算200試合出場を達成した松原に記念の花束が贈呈される予定だ。
――試合の総括
雨の中、たくさんのサポーターに来ていただき本当にありがとうございました。勝点3を奪おうとこのゲームに臨みましたが、結果引き分けということで本当に申し訳なく思っています。ただ、選手たちは、勇敢に最後まで戦ってくれたと思っています。前半は、我々が守備のところでどれだけコンパクトにして相手にプレッシャーをかけられるかというところで、選手はよくやってくれました。コンパクトな守備からカウンターで良い形を作りかけていたのですが、その先というところが我々の課題かなと思っています。後半セットプレーから点を取って、2点目を取れるチャンスがありましたが、そこで取り切れない、そういうところが、今後勝点1を勝点3に変えられるところだと思っています。それから、今日はセットプレーからまた失点しました。セットプレーの練習をして積み上げてきていますが、まだまだそれを繰り返してやらなくてはいけないと思っています。
――前半はほとんど相手に良い形を作らせていなかった印象です。攻撃に関しても、奪ったあと、選手が背後に抜けていくというのはある程度狙い通りの展開だったのでは?
そこはしっかり準備してきたことに対して選手がトライしてくれていました。ただ最後フィニッシュまで持っていくところ、確実に仕留めるところというのが、まだまだ足りない部分です。一番難しいところではあるのですが、それを嘆いているだけでなくて、日常のトレーニングから追求していきたいと思っています。
――相手が途中交代のカードを切ってきた時間帯に少し流れが変わった印象でしたが、そこはどうとらえていますか?
我々もカードを切っていない訳ではないのですが、少しイレギュラーもあり前半で交代しなくてはいけない選手も出た中で、あそこで流れをまた自分たちのものにしたいという思いはありました。そこで自分たちに流れを持って来られなかったのは、僕の責任だと思っています。
――終盤になればなるほど奪ったボールをすぐに奪い返されてしまい、相手の攻撃を受ける時間が長くなってしまったことは、今後への課題でしょうか?
そうですね。疲労もあると思います。疲弊してきて、自分たちの判断が鈍るプレーが少し出てきてミスが起こると。ただこれを無くそうとして前半のスタートから緩めるということはあってはならないと思いますし、スタートから出し切ってどこまで持っていけるかというのは今向き合っているところなので、ここからその時間を少しでも伸ばして1試合まっとうできる、そういう強さを身に付けたいと思っています。
――前節と同じく、1点を守り切れなかったという展開についてはどう考えていますか?
1点を守りきれずというよりも、2点目が取れなかった試合だと思っています。今の我々はやはり失点が多いというところで、もちろんそこに向けてみんなトレーニングで向き合ってくれています。ただ、今日もセットプレーでやられてしまいましたが、現状では1失点はあるかもしれないと。もちろん守備の面もありますが、2点目をどう取れるかというところが、今後に向けての課題かなと思っています。
――リーグ前半戦を終えて勝点20という結果について、そして後半戦に向けて
勝点20という数字にまったく満足していません。僕だけではなく選手たちもまったく満足してないと思います。これまで我々は、勝点を落としたゲームが何試合かあると思います。それも踏まえて、もう少し勝点を積めたと思っていますし、今後は1回対峙した相手との対戦になるので、成長し続ける姿をゲームに出していきたいし、後退だけはしたくないと思っています。一歩でも半歩でも、対戦した前回よりも良いゲームをしたいと、勝つゲームをしたいと思っています。
――成長し続けるための鍵は?
今日のゲーム、そして前節もそうですが、我々は強度を上げてしっかり戦っていこうというところで、それを今は90分続けることができない現状があると思います。ただ、ここをしっかり1試合通してやり切れる、そういう強さ、タフさを身に付けていきたいし、1試合でも多く出していきたいなと。それは戦った相手すべてに、そういうものを出していきたいと思っています。それプラス、クオリティという面はもっともっと上げなくてはいけません。今日も自分たちのイージーなミスから相手にボールを渡して、そこからディフェンスにパワーを使ってしまいました。そうではなく、攻撃にパワーを使いたい。そういうチームに一歩でも前進させていきたいと思っています。
――素晴らしいゴールでしたが狙い通りでしたか?
狙い通りといえば狙い通りです。こぼれ球が来た時点でシュートで終わろうと思っていて、上手く打てたので良かったです。目の前に相手もいたので、普通の軌道だったら入らないと思って、少し上に浮かせて落とすようなイメージで蹴ったら、上手くコースに行きました。
――試合としては前節と同じく先制して追い付かれる展開でした
自分たちがしっかり粘り強く戦って先制できた中で、まだ早い時間帯だったので2点目3点目を目指していかないと、どうしても受け身になってしまい、押し込まれる時間が増えてしまいます。相手もクオリティが高い選手が多いですし、そこはもっともっとアグレッシブにゴールを目指していかないといけないと思います。
――守りに入る意識が高すぎたのでしょうか?
もう1点取りに行くぞ、という姿勢を全体が持たなければいけなかったと思いますし、キツイ時間帯に自分たちがどうゲームマネジメントしていくか、ゲームコントロールしていくか、そういうところをもっとピッチで考えないといけなかったと思います。
――ゲームマネジメントとは?
もう少し全体のラインを下げて、コンパクトにして入ってきたところを潰すこと、FWがもう少し下がった位置で守備をスタートするといったことです。相手に自由にスペースを与えてしまっていたと思うので、全体をコンパクトにして、なるべく得点の可能性を与えない位置で相手をプレーさせることが大事だと思います。
――コンパクトであれば、ラインが下がる場面があっても問題無いということでしょうか?
そうですね。相手に押し込まれる時間帯はどうしても下がってしまうので、その中でもコンパクトにして、奪ったボールを繋いで自分たちの時間帯にしていくことが大事かなと思います。
――失点シーンの反省点は?
マンツーマンの選手がブロックされたりするので、そういったところでもうちょっと上手く守りたいですし、ゾーンで自分が入ったところも競りに行かないといけないと思います。あとは、簡単にCKにさせるのが良いのかというところです。自分たちはCKを受ける回数も多いので、そこは考えないといけないと思います。
――結果は引き分けでしたが、やりたいことができていた時間も多かったのでは?
一人ひとりが強度高くプレーできてきていますし、J1の強度に適応できてきているというのはあるので、それが全体の良い流れに繋がっていると思います。
――試合を振り返って
強力なアタッカーが相手にいた中で、チーム全体で組織的に守ることができましたし、前半を0で終えられて、後半に先制できたところまでは良かったと思います。相手は攻撃力があるチームですし、勝ち切るためには2点目が必要だったと思います。
――先制した後の戦い方について
前半からボールを持たれていて全体の疲労はあった中で、カウンターのチャンスもありましたし、他にもパワーを出さなければいけない場面があったので、そういったところで押し返す力が必要だったなと思います。
――守備面で気を付けていたところは?
全体をコンパクトにという部分です。縦と横のコンパクトさをみんなで声を掛けながら組織的にやれていたと思います。失点はセットプレーでしたけど、セットプレーでやられるシーンが多いので、そこは改善しなければいけないと思います。
――ここ数試合は前半の立ち上がりから充実した戦いができているのでは?
みんなが試合に向けてしっかり準備できているからだと思いますが、試合は90分なので、90分で勝ち切る力を付けないといけないと思います。
――前半は上原選手が相手のアンカーを消しに行くシーンが多かった印象です
2トップに攻撃のところで力を残してもらいたかったのですが、自分が行かないと2トップが相手のGKを入れて4枚を見ることになっていて、守備の負担をかけたくなかったからです。僕が前に出て、レオ(ゴメス)が広い範囲を守れていて、それが最初ハマっていたので、45分続けてみようかなと思っていました。
――後半は上原選手が上手くカウンターを演出していました
シュートに行けたシーンもあった中で、決め切らなければいけないのが課題の一つです。あとは敵陣でボールを持つということも重要です。もちろんチャンスがあったら速い攻撃も必要だと思いますが、無闇に攻撃するのではなく、自分たちが押し込んで相手を下げさせるやり方も必要だと思います。全体を押し上げて、しっかり相手陣地で時間を使って、相手のウイングを戻してカウンターの起点を無くしつつ、自分たちの時間を増やしていくということを、先制したあとの試合の運び方としてやっていかないといけないと思います。
――怪我からの復帰後初先発となりましたが、コンディションはいかがですか?
やはりゲームの体力がまだなのかなと思います。ゲームの中ではそこまで違和感無くプレーできていましたし、本当に自分が2点目を取れていれば、というゲームだったと思います。
――先制してからの戦い方について
相手は前線にクオリティのある選手が揃っていて、なかなか前から行けなくて引き込んでしまった部分もあったのですが、その中でもカウンターで決定機に繋がったところもあったので、そこを自分が取れれば、2点目を取って勝点1ではなく3を取れていたと思っています。
――怪我からスタメンに復帰してシュートを打てているということはポジティブなのでは?
周りと良い関係でシュートまで行けていた部分もあったので、あとはしっかり枠に持って行けたらと思います。
――今日は前半からすごく集中していて、チームとしてやることも整理されていた印象です
守備としてはしっかり我慢強くできて、相手は形を変えてボールを動かしてきました。奪ったあとも相手のサイドバックの裏は狙いとしてありましたが、攻撃のところで狙いを持ってボールを動かせたら、もう少し決定機を作れたかなと思います。
――次は中3日で東京ヴェルディ戦です
前回のヴェルディ戦で怪我をして悔しい思いをしましたし、チームとしても僕のPKで逆転できるチャンスがあった中でそこを逃して、失点して悔しいゲームになってしまいました。そこで失った分を取り返すために、しっかり次のゲームで結果を出せるように頑張りたいと思います。
――ゲームを通して全員で戦っていたと思います。試合を振り返っていかがですか?
相手はラインの押し上げがコンパクトで、細かくやってくるので、そこの背後はチームとしても個人としても意識して試合に入りました。そこからチャンスを作れた部分もあったので、狙い通りの展開で悪くはなかったと思います。でも得点を入れたあとが今の課題で、どうしてもずるずる引いて守りに入ってしまう感じがあるので、そこは時間帯を考えて、もう1点取りに行くことをもっとやっていかないといけないなと思います。
――それは誰かが指示をすることやスイッチを入れることで改善していきたい?
そうですね。全体と一人ひとりの意識だと思うので、1点取ったあとに守りに入らないということも含めて、FWや僕のポジションから押し上げてスイッチを入れてあげることと、センターバックに位置が少し低い部分もあるので、そこをもう一個前へ押し上げて戦いたいと思っています。
――守備の際に対峙していた舩木選手が前に来ていた印象です
高い位置を取ってきて、(植村)洋斗と僕の背後を狙ってきていました。ただスライドしてずるずる下がるということはベストではないので、どうしても下がる場面はあると思いますが、そこも含めてチームとして修正して次に向かいたいと思います。
――攻撃に移った際にもう少しボールを持ちながら整える時間を作りたいという感覚でしょうか?
奪ったあとに前線のペイショット(にボールを入れる)という選択肢ももちろんありますけど、もう少し繋げる部分は繋ぎたいなと思いますし、ボランチを使って繋ぎながらボールを前に運んでいく時間を作りたいというのはあるので、そこもこれからの課題だと思います。
――松本選手の守備時のハードワークがすごく効いていると思います
もちろん守備はやらないといけないですし大事な部分なので、戻るときはしっかり戻らないといけないのですが、できればもっともっと攻撃にパワーを使いたいと思っています。そのためにはボールをしっかり動かして、自分に入ったときにミスをしないで展開できるかというのが大事になってくるので、一つずつ積み上げてもっともっと良くしていきたいと思います。
――前半戦は毎試合ピッチに立ったと思いますが、チームとして一番良くなっているところは?
チームとしては粘り強さが出てきていると思います。次は勝点1ではなくて3にどうやって持っていけるかというのが今後の課題だと思うので、また後半戦もみんなで一つになって戦っていきたいと思います。
――試合の総括
今日は前半戦の最後ということで、勝って折り返したかったのですが、引き分けに終わったことは非常に残念に思います。ただ、先制されてそこから全員でしっかりとゲームコントロールをして主導権を握り返して同点に追い付いて、そこからたくさんのチャンスを作れたこと、そこは非常に成長を感じました。前半戦を振り返って4敗ということで、昨年は負け数が多かった中で、非常に負けないチーム、安定したチームに成長していっているという実感はあります。ただここから勝ち切れるチーム、そういった強いチームに成長していかないといけないなということも重ねて強く感じています。最後まで選手たちは勝点3を目指して、アグレッシブに勇敢に戦ってくれたことを非常に誇らしく思っています。