2016年 試合速報
J1 2ndステージ第12節 vs.鹿島アントラーズ
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昌子 源
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パパドプーロス
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山本 康裕
上田 康太
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赤﨑 秀平
鈴木 優磨
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石田 崚真
荒木 大吾
カミンスキー
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鈴木 優磨
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宮崎 智彦
松井 大輔
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オウンゴール
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昌子 源
植田 直通
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パパドプーロス
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小笠原 満男
三竿 健斗
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鈴木 優磨
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
カシマ | 9/17(土) | 18:30 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 髙林 敏夫 | 松尾 一 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
くもり | 90分 | 八木 あかね | 平間 亮 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
25.5度 | 82% | 河合 英治 | 濱田 美奈子 |
14 | シュート | 8 |
8 | ゴールキック | 7 |
6 | コーナーキック | 3 |
17 | 直接FK | 19 |
2 | 間接FK | 6 |
2 | オフサイド | 6 |
1 | PK | 0 |
今日は、かつてJリーグを代表するライバルチームとして、しのぎを削り合ってきた鹿島アントラーズとのアウェイマッチ。県立カシマサッカースタジアムでのJ1リーグ戦通算戦績は、ジュビロが4勝1分15敗と負け越してはいるが、1997年のチャンピオンシップで勝利し、クラブ初の年間王者に輝いた場所でもある。現役時代この場所で数々の熱戦を繰り広げた名波監督を筆頭に、ジュビロのスタッフ、選手たちは今日の一戦に並々ならぬ想いを持って臨むはずだ。チームは試合前々日から現地入り。万全の準備を行ってきた。2ndステージに入り厳しい戦いは続いているが、今季の1stステージ王者、そして因縁のライバルチームのホームで勝利を得て、シーズン終盤の戦いへ挑むエネルギーとしたい。
ジュビロの予想フォーメーションは【3-5-2】。GKにカミンスキー。最終ラインは右から、櫻内渚、パパドプーロス、森下俊。ダブルボランチは、山本康裕と宮崎智彦。右ワイドに太田吉彰、左にリーグ戦初先発となる石田崚真。トップ下に川辺駿。2トップに、アダイウトンとジェイという並びか。また、大卒ルーキーの荒木大吾がリーグ戦初のベンチ入り。
対する鹿島アントラーズの予想フォーメーションは【4-4-2】。GKに曽ヶ端準。最終ラインは右から、伊東幸敏、ブエノ、昌子源、山本脩斗。ダブルボランチに、小笠原満男と永木亮太。右ワイドに柴崎岳、左ワイドに土居聖真。2トップに金崎夢生と赤崎秀平という並びが予想される。
1stステージ覇者の鹿島だが、2ndステージは現在11位と上位争いからは外れてしまっている。それでも年間では勝点53で3位につけており、その実力はリーグでも屈指。今日はボランチが本職の柴崎が2列目に入ることが濃厚で、前線の攻撃はより活性化されそうだ。ジュビロはディフェンスリーダーとしてチームを牽引してきた大井健太郎を怪我で欠く苦しい状況だが、代わってピッチに立つ選手はもちろん、全員が勝利への想いを胸に、最後まで粘り強い戦いを見せてくれるはずだ。
クラブにとっても、そして今シーズンを占う意味でも決して負けられない一戦が、まもなくキックオフを迎える。
「後半も前半同様にしっかり入ろう。それぞれの役割に徹しながら、全体でうまく連動していこう。サイドに起点を作って、相手を動かしながらシンプルに攻撃しよう。攻め急いでいる部分があったので、ボールを保持する時間を長くすること。その時のリスクマネジメントは忘れないこと。」
ジュビロ 名波監督
「もっとコミュニケーションをとって、自陣でのスライド、受け渡しをスムーズにすること。枠内シュートを意識持って打つこと。」
――試合の総括
立ち上がりは前への推進力を持って、混戦の中で我々の方に(ボールが)こぼれてきたシーンも何回かあったのですが、非常に相手を圧倒出来たと思いますし、怖がらせるシーンが何度かあったなと。ただ決定的なシーンまで行かなかったので、圧力は10のレベルで言ったら6くらいかなと。もう少し相手を慌てさせたり下がらせたりする一工夫があれば良かったのですが。ゲームプランとしてはゼロの時間、失点をしない時間を長くしようという中では、セットプレーでやられてしまって非常に残念だったのですが、前半は0-1で御の字かなと。後半は両外国人のアタッカーに、深みを持ったところからボックス脇に起点を作ろうと。そこから前半と同じように前への推進力を持って、後ろからサポートして行こうと。何回か良いシーンも生まれて良かったと思うのですが、0-3になった大きな原因としては、アントラーズがふたつ大きなポイントを持っていて、まずクリアの質が圧倒的に違うと。ほとんどが金崎と赤﨑のところに飛んでいく。それからギャップに入った人間が逆サイドを意識したファーストタッチというものの質が非常に高くて、ブロックを作ろうと密集したところでサイドを替えられて、人数が少ないところにボールを持っていかれてしまったなと。ここが0-3になった大きな原因だったなと思います。
この連敗で非常にマイナスポイントですが、残留争いをする相手とホーム2連戦しなくてはいけないのですが、我々の選手に言ったのは「これを良い勉強として、残留目指して次の連戦を戦おう」と。2連勝したら間違いなく残留出来るということを強く選手に訴えました。
――カミンスキー選手がキャプテンを務めたことについて
カミックに関しては、昨日のトレーニングの時に「キャプテンをやってくれないか」と。日本人のそれと外国人のそれは少し違っていて、外国人はキャプテンをやる光栄、喜びが非常に大きい。ただ、「レフェリーへの話しかけ、苦しい時の仲間への鼓舞に関して、僕は日本語が出来ないのでそこはどうかな」とカミックは心配しましたが、太田、森下、宮崎らにカバーしてやってくれと言ったことによって、気持ちよく引き受けてくれました。(カミックがキャプテンの)理由としては、チームで誰よりも大きな信頼があって、ふり幅の非常に少ないメンタリティが大きなポイントでした。選手の特徴、性格も十分把握していますし、今日も何度も好セーブしてくれたので、頼りになるなと改めて思いました。
――石田選手がリーグ初先発、荒木選手がリーグデビューしました
このスタジアムは非常にプレッシャーのかかるスタジアムで、下の堅さとか、芝の生えそろい方とか、我々のピッチとは全く違いますし、「60分70分くらいまでゼロで凌いでいくと、ホームのサポーターが選手たちにプレッシャーをかけていくという状況でやるんだ」と言ったのですが、石田に関しては入りも非常に良かったですし、アグレッシブにやってくれたと思います。普段よりも緊張の度合いは高かったかもしれませんが、決して悪いパフォーマンスではなかったと思います。荒木に関してはフィニッシュまで行く形をもっと増やして欲しかったのですが、ライン際でボールを受ける回数が多かったのでそこは残念でしたけど、こういうゲームでデビュー出来たことは彼にとってプラスだと思いますし、今日は磐田においてきている清水とともに、違うタイプのサイドアタッカーとして成長してくれると思います。
――キャプテンマークを巻いてピッチに立ちました
自分自身、全く予想はしていませんでしたが、このチームのキャプテンに指名されるということは、本当に光栄なことだと思います。ただ、今日は良い結果が出ずに非常に残念です。それでも、自分たちは前に前にという姿勢を前面に出していましたし、常にゴールを狙って前向きにプレーしていました。敗戦は残念ですが、これまでやってきたスタイルを貫くことができたので、内容は決して恥じるべきでは無いと思っています。ただ、次のホームゲームで求められるのは、勝利のみです。残留争いの中にいるわけなので、しっかり勝って自分たちの順位を守りたいと思います。
――今日はセットプレーから失点してしまいましたが、今後の課題は?
相手のキッカーが非常に良くて、どのボールも自分たちにとって危険なものでした。また、中でボールを受ける選手も良い動きをしていたと思います。そこから失点してしまっているわけなので、セットプレーのマークはもっと改善していかなくてはいけません。今日の結果を前向きに受け止めて、次のゲームにはポジティブな気持ちで臨みたいと思います。
――J1リーグデビューとなりました
思ったよりも声援が地響きとなって聞こえてきました。監督からは、リラックスしてまずは縦に仕掛けること、そしてシュートのときは力まず打つということを言われて、ピッチに立ちました。0対2で負けている状況でしたが、天皇杯で手ごたえを得たプレーと同じようなプレーをと思っていました。1本、ジェイからパスを受けた場面でフィニッシュまで行こうと思ったのですが、相手のディフェンスのレベルも高く、シュートまで持って行くことが出来ませんでした。そこは自分の課題だと感じています。自分自身、ジュビロでの経験はまだ浅いですが、クラブの歴史のことを考えたときに、今日は何としても鹿島に勝ちたかったなと。とても悔しいです。
――カシマスタジアムでデビューした経験を、今後どう生かしていきたいですか?
自分にとって経験はかなり大きいと思っています。次チャンスを得たときは、今日みたいなプレーではなく、負けている状況でも勝ちに繋がるプレーで結果を残したいです。リーグ戦も残り少ない中で残留するためにも、自分のためにではなく、チームのためにプレーしていきたいと思います。
――リーグ戦初先発でした
試合に出ただけで満足していてはいけないですし、出場しただけでは全く意味がないので、次は結果を残してしっかりチームに貢献したいです。今日の試合を見つめ直して、自分自身課題を持って、また練習からやっていきたいと思います。
――今日の試合で心掛けたことは?
今日は右サイドではなく左サイドだったので、とにかくクロスを上げていくことを意識していました。守備では(森下)俊君の声を聞きながら、正しいポジション取りが出来るようにと。相手がボールを持ったらしっかり寄せて奪おうと思っていましたし、少しはそうしたプレーが出来たかなと思います。
――これからの戦いに向けて
天皇杯を戦って、リーグ戦はその後ホームで2連戦です。とにかく勝たないと、状況は何も変わりません。天皇杯はもちろん、次のリーグ戦2試合を大切にして、絶対に勝ちたいです。
――試合の総括
今日は選手が90分集中を切らさずに戦ってくれたと思います。後半になってオープンな形、行ったり来たりという形になりましたけど、そこで何度もチャンスを作っていましたし、点差以上の得点も取れたのではないかと思うほどの良い攻撃が出来たと思います。でもその前に、今日は安定した守備の形が出来ていたので、そこが今日のポイントになっていたと思います。