2009年 試合速報
2009 J1リーグ 28節 VS.柏レイソル
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
柏 | 10/3(土) | 15:05 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、水含み | 大野 辰巳 | 柏原 丈二 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
くもり | 90分 | 宮島 一代 | 西尾 英朗 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
22.1度 | 82% | 中原 美智雄 | 大宮 純一 |
14 | シュート | 10 |
8 | ゴールキック | 14 |
3 | コーナーキック | 5 |
15 | 直接FK | 12 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
Jリーグ Division 1第28節がまもなく始まる。
対戦相手は、今シーズン5勝10敗と降格圏に沈んでしまっている柏レイソル。
前節、敵地東京で行われた対FC東京戦では、スコア2対3と僅差であったが、モノにすることが出来なかった。
前半は0-0の緊迫した展開となり、試合が動いたのは後半だった。
先制したのは東京。
18分に平山相太が落としたボールに石川直宏が反応し、右足で流し込む。
しかし、その1分後にコーナーキックのこぼれ球をエース前田遼一がしっかり押し込み同点に追いつく。
その後、両チーム共に1点づつを加えた後半ロスタイム、途中出場の赤嶺に長友佑都からのクロスをフリーで合わせられ、ネットを揺らされてしまい、それが決勝点。惜しくも敗戦を喫してしまった。
3連敗を喫した後、京都戦で快勝し、その次の試合でのこの結果。
数字だけを見れば、1点差と惜しい試合にも見えなくもない。
しかし、内容を見た人はお分かりだと思うが、展開は終始東京ペース。
「20vs10」これはこの試合のシュート数である。
これだけ見ても、東京ペースの試合だったことが分かるだろう。
課題はやはり守備陣か・・・攻撃陣は、ここ3試合で6得点と調子はいいだけに、守備陣が京都を0に抑えた集中力が継続できれば、内容もよくなってくる。
残り7試合となったJ1の試合、負けられない試合が続くが、慌てることなく試合に臨めば、勝利は近づいてくる。
対する柏。
順位はジュビロより下の16位と下位に沈んでしまっている柏。
ここにきてチームの調子が上向いてきているようだ。
その立役者が、なんと言ってもネルシーニョ監督だろう。
指揮を執り始めた8/2以降の成績は8試合で2勝5分1敗と見事とまではいかないが、5連敗を喫したチームを考えれば十分な成績と言えるだろう。
さらに驚くのが直近の7試合だけをみれば負けなしの2勝5分である。
降格圏脱出に向けて走り出したチームは勢いがある。それだけにジュビロは相手のペースに飲まれないことが必要である。
試合会場は、日立柏サッカー場。
キックオフは午後3時。
サポーターの皆さんには最後まで熱い声援をお願いします!
ボールをキープされ、攻める柏、守るジュビロの時間が続いている。
ここはゆっくりラインを上げて行きたいところ。
しかし枠には入らず!
中央でフランサがボールにタイミングを合わせるが、那須大亮がしっかりマークし、死守!
駒野友一が右足で蹴りこむが、ニアで柏DFにクリアされてしまう・・・
しかし合わせる選手がおらず、ジュビロDFがクリア!
ポポが直接狙うが、ミスキックとなってしまう。
最後は那須大亮がシュートを放つが、敵に当たりラインを割り、再びコーナーキック。
この時間帯に追加点を奪いたいところだが、決定機をなかなか作れない。
イグノがエリア内でシュートを放つが、菅野孝憲にセーブされてしまう。しかし、ボールの動き、人の動き、共に最高の形ができていた。これを続けていきたい。
逆サイドでフリーだった大谷秀和がヘディングシュートを放つが、八田直樹が倒れこみながらセービング!
ヘディングですらしたボールにファーサイドで待ち構えていたフランサがすばやく反応し左足で流し込み同点。【1-1】
ポポが蹴りこみ、フォアサイドで近藤直也が飛び込むが、ぎりぎり届かず、ジュビロボールでゴールキック。
ポポが右足でゴールを狙うが、ジュビロDFがカット!
またもやポポがミドルを放つが枠をわずかに逸れ、ジュビロボールのゴールキック。
西紀寛がシュートを放つが、その前にスライディングカットされてしまう。
大津祐樹がシュートを放つが、ジュビロDFがスライディングクリア!
ジュビロ、村井慎二に代わり加賀健一を投入する!
フォアサイドでフランサが倒れるがホイッスルは吹かれず!
その後前田遼一がボールをキープし続け、相手にボールを当てラインを割ったところで試合終了のホイッスル!
お互い、負けられない、勝ち点が欲しいという状況の中での戦いで、前半に関しては非常に動き出しもよくて、ボールも動いて、自分たちのリズムでゲームを運ぶことができていたと思います。ただ、相手のプレッシャーがかかっていない状態での軽いプレーとかイージーなミスで、相手にリズムを与えてしまっていた。本来、1-0で終わらなければいけないゲームを1-1としてしまった。そのあたりは反省しなければいけません。
後半に関しては、お互い、勝ち点が欲しいというところで、そんなにチャンスを作り出せなかったんですけれども、前半のような集中を欠いたプレーがなくて、特に最終ラインは、最後の柏の攻撃に対しても、しっかり弾き返して、高い集中力の中でゲームを行えていたと思います。
最後1点入って、勝ち点3取れたということは、我々にとっては非常によかったと思います。この勝ち点3を次のゲームにもつなげられるように、またしっかり準備していきたいと思います。
Q.成岡選手を投入した采配が当たったが、どのような指示をしたのか?
A.攻撃が少し縦に速い感じで、また、FC東京戦のときのように、カウンター合戦になりそうな雰囲気だったので、成岡を入れて少しゲームを落ち着かせようとしました。松浦を入れるということも考えていましたけれども、スタッフと話し合って成岡を入れました。成岡が点を取ったのは、ああいうペナルティエリア周辺に顔を出す特徴があって、彼の一番いいところが出たと思います。
Q.両サイドの大津、菅沼を抑えたと思うが、かなり意識したのか?
A.我々のホームでのゲームのときは、彼ら2人はもっといやらしい動きをしていたんですね。前に行ったり、右左に動いたり、縦横無尽に動いていた。ただし、今の柏はしっかり守って、ある程度、自分たちのポジションをキープして、バランスを崩さずにやろうとしているように見えました。なので、かく乱されるような動きが少なく、マークがしやすかったと思います。
Q.前田選手に対しての評価は?
A.以前からずっと言っていることですが、彼は攻守ともに運動量が多いです。守備に関しては、本当にチームのために献身し、アタックに行く余力を残さずにやってくれています。攻撃に関しても相手の背後に飛び出す動きをすることによって、中盤にスペースを作ったり、相手のラインを下げさせるという、これもチームにとって重要な攻撃の役割をやってくれています。ここ数試合は、点数を取っているし、チャンスに顔を出しています。そこが今、成長しているところだと思います。
(得点シーンは)そんなにサイドに張るつもりはなかったので、真ん中で動いていました。グノがサイドに流れていて、中は遼一君しかいなかったけど、遼一君が真ん中から逃げて相手DFを引っ張ってくれました。前半から遼一君はほとんど競り合いで勝っていたので、そのこぼれ球を狙っていましたが、遼一君のボールの落としも「入れてくれ」というやさしい感じだったので、うまくゴールに流し込めました。プレーで気をつけたのは、ボランチもだいぶ疲れていて、ボールが回らなくなっていたので、トップとボランチの間に入って組み立てを手伝うことでした。
FC東京に逆転負けして、すごく悔しかったので、今日は勝ててうれしいです。1ゴール1アシストという結果は、よかったと思います。みんなのおかげです。1点目は、グノが右サイドで持ったら、ボールが上がってくるので、それを信じて動いて、いいボールが来たので決められました。アシストの場面は、村井さんがいいボールを上げてくれ、いいタイミングで(成岡)翔が来てくれました。
Q.15点目ですが、結果というものも意識してくる時期なのでは?
A.いっぱい取りたいですけど、数はまだ意識してないですね。
Q.得点を決めているが、意識していることはありますか?
A.いいボールをもらっているというのが一番ですね。
Q.代表戦へ向けての抱負を。
A.代表では1分でも多く試合に出られるよう頑張ります。
相手はホームゲームで負けられないということで、前に出てきました。ウチの守備が最後まで粘り強く我慢して頑張ってくれたおかげで、チャンスが生まれてゴール出来たと思っています。今日の試合は勝ち点6にも匹敵する試合ということで、勝てなくとも負けてはいけない、そういうつもりでゲームに臨みました。厳しい試合だったので、ワンチャンスでひとつのゴールが生まれたという、我々にとって効率のいいゲームだったと思います。このようなゲームが我々にとっていちばんいいシナリオだと思います。ゴールを決めて守り、最後まで守りきってカウンターで得点を入れるという、最高のシナリオだったと思います。
Q.サイドに流れるプレーが多かったが?
A.相手が前へ出てくるということで、真ん中よりもサイドにスペースができる。そこへ自分が走りこむ。最大限、走るということを考えて、サイドに流れるプレーをしました。
今日は前からFWの2人が行っていたので、守備面ではDFラインが行き過ぎないようにし、相手のカウンターのケアを常に考えてやっていました。茶野さんに「コイントスでコートが選べるようだったら、最初にレイソルサポーターを後ろに置いてください」と頼みました。FC東京戦は、最後、相手が出てきたときに後ろからの重圧がすごかったので。前半を0で抑えて、後半は後ろからジュビロサポーターに応援してもらうほうが、気も楽だし、と。実際、前半は相手サポーターにいろいろ言われましたけど、あまり気にならなかったのでよかったです。「落ち着いてゲームに入る」ということは、みんなに言われていたし、それだけを心がけて、バタバタせずに、堂々と構えていればGKはいいかなと思うので、そうしようと思っていました。那須さん、茶野さんをはじめ、チーム全体が盛り上げてくれているので、すごいやりやすいし、自分もそう簡単に点は入れられないよう頑張っています。
今日はグノが右へ行って、遼一と二人でゴール前へ入っていって、遼一のところにボールが行って点が入りました。でも、その後が問題で、自分たちのセットプレーで落ち着けばいいのに、早くやってボールを失うというのが3回ぐらい続いてしまった。3回目で茶野さんのところまで下がってしまって、縦パスを入れたら取られて、そこからコーナーが2回続いてしまった。ああいうセットプレーとかをやっていると、やっぱりまだ下位にいるな、という感じがしてしまう。やってることは悪くないんですけど、もうちょっとやり方があるかなと思います。ウチはどことやっても1点2点取れる攻撃の力はあるけれど、みんなのディフェンスの意識が問題。今日もフランサとポポを抑えるのが難しく、彼らにボールが入ってしまっていた。あの2人にボールが簡単に入るという状態を、あと3回減らすとか、そういうことをやっていければ、もうちょっと失点も減るのではないかと思います。
レイソルはショートカウンターが多く、それをあまり食らいたくなかったし、逆にその裏を突いてチャンスを作れるので、状況を見ながら意識的に長いボールを入れるようにしました。ジュビロのFWは深いところでボールをキープできるので、使えたら使っていこうと思い、ボールを前線へ入れていきました。最後、勝っていたので一列上がったときはまず守備を考え、点は取らないまでもボールをキープして時間を使おうとしました。
前半から両チームが拮抗したバランスで試合が進みました。途中から相手にペースをつかまれ、守備ラインが下がって相手に自由にボールを回されてしまったが、前半途中で守備ラインを上げる修正がうまくいき、結果、同点に追いつくことができました。ハーフタイム後、選手たちは強い姿勢を取り戻して、相手に強い圧力をかけ始めていました。ときおりカウンター攻撃も受けたが最後の一線は防いでいました。しかし、もったいないプレーから失点してしまいました。ただ、選手たちはピッチの中で勝ちに行くという姿勢、気持ちを最後まで強く見せてくれたことは評価したいと思います。