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7/13(月)、ジェイ選手が陸前高田市を訪問

ホームの北九州戦でMOMを獲得したジェイ選手から、「この賞金を被災地のチャリティーに使いたい」と相談された加藤GMは、震災以降継続して支援をしている陸前高田市の仮設グラウンドで、ちょうどベンチが必要になっているという話をしました。 震災によって陸前高田市は壊滅的な被害を受け、学校の校庭には仮設住宅が立ち並び、子供たちのスポーツ活動は極端に制限されています。 ボランティアの力で津波被害にあった場所を更地にし、加藤GMとサッカーの仲間が、そこを芝生のグラウンドに変え、鹿よけ兼防球ネットを設置し、さらに昨年小さなクラブハウスを建て、寄贈しました。 今年になって、そのクラブハウスのウッドデッキ上に、ベンチが欲しいという話が持ち上がっていたのです。 「そこにベンチと椅子を寄贈したらどうだろう」。 GMの提案にジェイ選手は「すばらしいアイディア」と賛同し、チャリティーが実現しました。 それから4か月後、チーム練習がオフの日(栃木戦の翌日)に、ジェイ選手の陸前高田市訪問が実現しました。

まずは寄贈したベンチを見に、気仙小学校仮設グラウンドへ。 陸前高田市サッカー協会の会長をはじめ役員の皆さんと面会し、かつて畑や民家だった場所が、こうしてグラウンドになったと説明を受けました。 自身のベンチは地元の職人さんにより地元の杉が加工された作品で、グラウンドで遊ぶ子どもたちを見守る父兄の皆さんが活用されているそうです。 実物を見たジェイ選手は「Lovely」と、とても喜んでいました。

続いて陸前高田市立第一中学校を訪問し、サッカー部の皆さんと交流しました。 先ほど訪問したグラウンドの芝生化を手伝ったり、実際、できたグラウンドでサッカーをしていた子どもたちに、ユニフォームなどをプレゼントし激励したジェイ選手は、「自分の夢を信じて努力し続けて欲しい」と優しく語りかけました。

さらに陸前高田市役所を訪問。 副市長の久保田崇さん(掛川市出身)と陸前高田市教育委員会教育長の山田市雄さんと面談し、「短い間に色々なことがあり、皆さんが全力でやってこられたからここまでになったと思います。皆さんがポジティブにやろうという気持ちが伝わってきました。心を打たれました」と談笑しました。

また、一緒に参加をした練習生の石田崚真選手は、「時が経ってもまだまだ復興してないところを直接見て胸が痛かったです。高田第一中学校を訪問して、元気な中学生と会いこちらが力をいただきました。今日体験したことを忘れずに、これから頑張って、みんなに喜んでもらえるようなサッカー選手になって、また訪問したいです」と感想を口にしました。

ジェイ選手は、「自分には、この悲劇がいつも心にありました。自分のしたことはほんの僅かなことでどの位にもならないけれど、こういう機会をいただけて訪問できて縁があったと思います。実際に来て見ることができてとても光栄です。また、先ほどあった子どもたちにも笑顔が戻って何よりですし、それをご家族が見られてまた笑顔が広がると感じました。これからも少しずつ努力を重ねて取り戻せればいいと思います。このような悲しい出来事があったことも含めて、被災地の現状を多くの人に伝えていく手助けをしたいと感じました。これからもこういった活動を続けていきたいと思います」と話し、陸前高田市を後にしました。

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