2023年 試合速報
明治安田J2 第6節 vs. 栃木SC
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松本 昌也
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福森 健太
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鈴木 雄斗
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神戸 康輔
佐藤 祥
大島 康樹
根本 凌
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松原 后
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西谷 優希
植田 啓太
森 俊貴
髙萩 洋次郎
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後藤 啓介
大津 祐樹
遠藤 保仁
上原 力也
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黒﨑 隼人
五十嵐 理人
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松本 昌也
山田 大記
針谷 岳晃
鹿沼 直生
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金子 翔太
藤川 虎太朗
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハ | 3/29(水) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 安間 和仁 | 吉田 哲朗 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 川崎 秋仁 | 大矢 充 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
16.0度 | 20% | 安川 公規 | 鈴木 翔大 |
12 | シュート | 4 |
7 | ゴールキック | 8 |
5 | コーナーキック | 5 |
10 | 直接FK | 10 |
3 | 間接FK | 2 |
3 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
今日は今シーズン初のヤマハスタジアムでのナイトゲーム。選手たちはジュビロサポーターの力強い声援にプレーで応え、勝利を届けてくれるはずだ。
スターティングイレブンは、GKに梶川裕嗣、DFに鈴木雄斗、中川創、リカルド グラッサ、松原后、MFに針谷岳晃、遠藤保仁、松本昌也、金子翔太、ドゥドゥ、FWに後藤啓介。
先週の土曜日に行われたルヴァンカップグループステージ第2節の北海道コンサドーレ札幌戦は、2-3で敗れはしたものの収穫も多く得られた。高卒2年目の藤原健介がプロ初ゴールをマークしたことはもちろん、相手のプレッシャーを回避しながらボールを繋ぎ、最後は小川大貴が右足を振り抜いた2点目のシーンは、「チームとして点が取れた良い形だった」と横内監督。「相手にボールを奪われても切り替えを速くし、またトライしに行くという姿勢が多く見られた」ことが得点に繋がった。
今日は小川が今季初のリーグ戦ベンチ入り。札幌戦のあとは、ゴールの喜びよりも「望んだ結果を残せなかった。全員で課題を共有して直していきたい」と悔しさを滲ませた。チームは日々成長を続けているからこそ、その成果をピッチで示し勝点3に結び付けていきたい。
また、リーグ戦第2節のレノファ山口FC戦で負傷により途中交代していた山田大記が戦線に戻ってきた。今日はベンチからのスタートとなるが、頼れる背番号10もジュビロの勝利に必ず貢献してくれるはずだ。
対する栃木SCについて横内監督は、「最後まで諦めずに身体を張り、ゴールを守ることが徹底されている」と印象を語る。前節の大宮アルディージャ戦はホームで逆転劇を演じて今季初勝利を手にしているだけに、自信を深めて今日の一戦に臨んでくるだろう。だが、ジュビロも試合を重ねるたびに成長を続けている。攻守で積極的にトライしながら、内容はもちろん結果も求めて最後まで戦い抜く。
キックオフはこのあと19:00。ヤマハスタジアム周辺の天候は晴れ。磐田市内の桜が見頃を迎えている。
――試合の総括
まずは水曜日のナイトゲームで、たくさんのサポーターの前で勝利できたことを本当に嬉しく思います。最後の最後まで我々の背中を押してくれたサポーターと勝利を分かち合えて本当に良かったと、素直に思っています。試合は前半から我々が準備してきたことを選手たちがピッチの上で表現してくれたと思っています。縦パスが入ったところでもう少しクオリティがあればというシーンはたくさんありましたが、狙いとするところは選手は凄くやってくれたかなと。後半も同じような形でゲームに入りましたが、2点目が取れて。ただそこからどうやってゲームを終わらせるかというところは我々の課題でもあったので、0で終えられたというのは、一歩踏み出せたかなと思っています。
――ボールを奪われたあとの切り替えについて、今日は非常に速かった印象です
奪われた瞬間、本当はあまり簡単なロストはしたくないのですが、ロストしたあとの切り替えを速く選手たちはやってくれました。そこでまた回収できてマイボールにすることが今日の試合はたくさん出たかなと思っています。これは常日頃のトレーニングから言ってますし、選手も取り組んできていることなので、そういう部分が試合で数多く出てくるようになったというのは非常に嬉しいです。
――クロスへの入り方は練習でも取り組んでいたことだと思います。ニアで潰れてファーサイドの選手が決めた1点目のゴールの評価を教えてください
僕もトレーニングでずっと言っていますし、その形で今日点が取れたというのはチームにとって自信にもなります。今後も続けていきたいと思っています。
――山田選手が怪我から復帰しました。短い時間の中でもボールによく絡んでいたのでは?
(山田)大記に関しては怪我をして復帰してから日にちは経っていましたが、練習試合などで試すタイミングがなかなかありませんでした。ただ練習で状態を見て非常に良かったので今回メンバーに入れました。チャンスがあれば使いたいというプランはありましたし、それに値するプレーを練習で見せてくれていたので、いけるというところで今日は出場させました。彼は本来、今日くらいのプレーというのは普通にやれる選手だと思いますし、ボールに絡めば絡むほど彼の良さは出てくると思うので、そういう意味では短い時間でしたが凄く評価しています。
――今日は相手も前から来るチームで、非常に面白いゲームだったという印象です。今後、“噛み合わない”ようなチームとの対戦のときに、どう対応していきたいと考えていますか?
基本的には今日も噛み合わない試合で、我々が奪われてもすぐに奪い返して自分たちの時間を多くして、という感じでした。そういう意味では噛み合わない相手と対戦したときには、そういう部分で上回っていって自分たちの時間を作る、自分たちがそのミスマッチを優位に持っていくというのは、今後そういう相手と対戦したときもやっていきたいなと思っています。あとは相手との力関係などで、今日のようなゲームにならないこともあると思うので、そのときはどれだけ我慢してやれるかというのは今後の課題だと思います。
――セットプレーの守備について、1本危ない場面がありました
もちろん失点してもおかしくない場面だったと思います。まだ映像では確認していないのですが、2列目から入ってきた選手なのかなと思います。そこのマークの徹底などは、本当に細かく進めていかないといけないと思っています。
――松原選手がジュビロ加入後初ゴールを決めました
得意な左足ではなくて右足でというところで、僕も練習のときに右足でシュートを決めるシーンをそんなに見ていなかったのですが、やはり彼の左足は警戒されます。なのでああいうゴールシーンというのは今後増えていって欲しいと思っています。それくらい彼の左足の精度という武器は、我々にとっても武器なので、それを逆手に取って右足でも今日みたいなゴールを取ってくれたら良いなと思っています。
――ジュビロ加入後初ゴールの場面を振り返って
右でちょっと詰まっていたので、左に流れてくるなと思っていました。ヤットさん(遠藤)から良いボールが来て、そこから自分が縦に行ってクロスを上げようかなと思ったのですが、相手が完全に縦を警戒していたので、右に持ち替えて最悪枠に行けば良いと思って右足でシュートを打ちました。予想以上に良いコースに行って良かったです。
――あそこで右足シュートを打ったことで、次は縦にも仕掛けやすくなるのでは?
そうですね。相手も右足も持っているんだとスカウティングすると思うので、自分としては仕掛けやすくなるかなと思います。
――練習で右足シュートを練習していたと聞きました
今シーズン、自分がゴール前に顔を出すタイミングが多いなと感じていました。練習が終わってからシュート練習に参加して右足でも打っていたので、そういうのが繋がったかなと。打ってみるというのは大事だなと思いました。
――ゴールの味を改めて教えてください
久しぶりにゴールを決めたので、ちょっと喜び方を忘れてしまっていました(笑)。
――ボールを奪われてからの切り替えが今日は速かった印象です
自分たちがやりたいサッカーをうまく出せた部分は多かったかなと思うのですが、もう少し繋ぎながら相手のコートに入ってシュートで終わるだったりクロスで終わるだったり、そういったシーンを増やしていかないといけないと思います。今は後ろでは繋げるのですが、そこから前に入っていくところでミスが多く出てきてしまっています。そこはしっかりミスではなくシュートやクロスで終われるようにしていきたいです。
――完封勝利について
今日セットプレーの場面もみんなで集中していたと思います。ただ、1回相手にチャンスは作られたので、そういった部分ではまだまだ修正しないといけないなと。もっともっとセットプレーになったときにみんなで集中してやらなくてはいけないなと思います。
――ここからまたハードな連戦です
もっともっと自分たちはやらなきゃいけないと思います。1年でJ1に上がってそこで上位を狙っていくなら、自分たちはまだまだだなと。そういった基準を持ちながら、厳しくやっていかないといけないと思います。どれだけ勝点3を積み上げていけるかが大事ですし、そこしか見えていません。自分たちは1年でJ1に上がらなくてはいけません。上位と勝点を少し離されていますし、この連戦で勝点3をしっかり取らないといけません。すぐに次に切り替えてやりたいなと思います。
――今季2勝目を手にしました
まずは勝てたということが嬉しいですし、無失点で終えられたという部分も良かったと思います。
――ホームゲームでは3戦連発です
誰が点を取っても良いのですが、ゴール前で自分自身が止まらずに動き続けることを意識していたので、それが結果として自分のところにボールが来ていると思います。しっかり決めることができているので、そこは自分の良さでもあるので続けていきたいと思います。
――チームの連係も高まっているのではないでしょうか?
そうですね。今日は攻撃の部分でみんなのイメージだったり、ボールの動かしだったりが今季一番良かったんじゃないかと思います。まだまだ最後の質という部分では足りない部分も個人としてはあるので、そこはもっともっと精度を上げていくことが必要だと思います。
――前からプレスを掛けてくる相手に対して、それを裏返したり、奪われた瞬間にボールを奪い返すことができていました
相手のワイドの選手がどういう守備をしてくるかという部分について、自分はどこに立ったら相手は嫌なのかなということを考えて、相手を見ながら良い位置をできるだけ取るように意識していました。あとはボールを回しているときの距離感が良かったですし、だからこそ奪われたときの切り替えであったり、みんなで早く連動してボールを奪えたので、攻撃しつつ取られたあとにしっかりと行ける距離にいるのは良いと思います。
――ハイプレスでボールを奪う場面が目立ちました
自分のところは意識して、相手の3枚のところにプレスを掛けられるタイミングがあれば積極的に行っていたので、チームとしてというよりも個人として行けるなと思うときはぼかしながら出て行ったりして、前からプレスを掛けてロングボールを拾って回収してということができていました。そこは個人戦術ではないですけど、引いて守っているだけではボールを取れないですし、行けるタイミングがあればみんなで連動して、連動はみんなできていたと思うので、そこの使い分けはだいぶ上手くいくようになったかなと思います。
――そこは清水戦の振り返りが活かされたところもあるのではないでしょうか?
そうですね。清水戦を踏まえた中でちょっと意識して、自分のところで前に行けるタイミングがあれば行こうかなと意識しながらプレーしました。
――今季初の完封勝利です
梶くん(梶川)と前日から「無失点で終われたら良いね」という話をずっとしていたので、それが現実となって一安心しています。でもすぐに試合が来るので切り替えてやっていきたいと思います。
――完封の要因は?
後藤選手だったり、金子選手が前からしっかりプレスに行ってくれて、相手の蹴ってくるロングボールに対して僕ら後ろがしっかりセットしていた中で、セカンドボールを遠藤選手だったり針谷選手がしっかり拾い続けてくれていたので、その対応をみんなが90分通してやることができて無失点だったのかなと思います。
――ここまで出場した試合では悔しい思いをされていたので、喜びも大きかったのではないでしょうか?
そうですね。前回はルヴァンカップで札幌と戦いましたけど、僕が後半に入ってから3失点してしまって、僕のビルドアップのミスから失点してしまったりだとか、悔しい思いがあった45分間だったのですが、失点続きでチームがなかなかうまく乗れていない状況で、今日こうやって良いきっかけができたので、今後もしっかりクリーンシートを続けていけたらなと思います。
――試合の終わらせ方というチームの課題がクリアできたのではないでしょうか?
結果として無失点だったというだけであって、まだまだ危ないシーンを作られてしまっていたので、センターバックとしてはそういうシーンをできるだけ0に近付けることが大事なことだと思います。もっともっと突き詰めてやっていかないと、もっと厳しい相手と戦ったときに失点してしまっているようではダメなので、頑張っていきたいです。
――内容的にも手応えがある勝利だったのではないでしょうか?
手堅く勝てたかなというところはあります。2-0でスコア以上のパフォーマンスだったと思いますけど、簡単な試合ではなかったと監督も言っていました。こういう勝ち方をどんどん積み重ねていけるように、まだまだ個人的にもチーム的にも課題はありますし、もっと修正していきたいと思います。
――積極的なプレスでボールを回収できたことはチームとしての進歩ではないでしょうか?
今日は僕と(後藤)啓介と(松本)昌也君もガンガン行ってくれていたので、ロングボール主体の相手でしたが、(引いて守る場面と)使い分けたりして、間伸びしてセカンドボールを拾えない部分もあったので、上手く併用しながらやっていました。今日は自分達がプレスに行けると判断していたので、自分達のターンも多かったですし、ああいう形で先制点を取れたので、一つ良い形が出せたと思います。ただ次節の大分はビルドアップが上手いチームなので、闇雲に行き過ぎると剥がされてしまうこともあると思います。また切り替えて、中2日でアウェイでタイトなスケジュールですし、今日はハイプレスしましたけど次の大分戦はプレスの掛け方が変わると思うので、また修正していきたいと思います。
――プレスがハマるかどうかは、チームとして狙いを持っていけるかどうかが大きいのですか?
試合前から「ガンガン行くよ」という感じではなくて、ゲームをやりつつ自分達で即興というか、今日はハイプレスが効くなということを自分達で感じてやっていました。だから次の試合でハイプレスに行くかといったらそうではないと思います。でもトランジションのところは今日は切り替え速くできていたので、ピンチも少しありましたけど、戦い的には良い勝ち方だったと思います。
――最後のチャンスシーンを決めて、勝利に花を添えたかったですね
自分のチャンスシーンが最後のあの一つだけだったので、今日は比較的中継役というか、起点になったりというプレーが多かったので、もっと自分的にはシュートを打ちたいし、ゴール前に入っていく回数を増やしたいので、悔しい気持ちはありますけど大事なところで取れるようにまた良い準備をしたいと思います。
――1点目のシーンでは、後藤選手がニアで潰れたことで得点が生まれました
そうですね。ちゃんと俺に当たったのでアシストですね(笑)。ルヴァンの札幌戦も(藤原)健介君が決めたシーンでは(大津)祐樹君がニアに入っていたので、FWがあそこで潰れたら2列目から入ってくる選手はフリーで打てるので、そこは続けていきたいです。
――前半にドゥドゥ選手のパスから惜しいチャンスシーンがありました
ちょっと相手GKが前に出ていたので上を狙おうと思ったんですけど、とりあえず枠に入れれば良いかと思って思い切り打ちました。全然弱かったです。
――前線で身体を張る場面が目立ちました
正直今週は結構プレッシャーというか、かなり緊張感がありました。本当に緊張していて、昨日監督に「緊張しています」と言ったり、ロッカーで(鈴木)雄斗さんに「緊張しているのでミスするかもしれないですけどボールをください」と言っていました。でも今日のファーストタッチのサイドチェンジで一気に楽になりました。栃木は結構フィジカル重視で来ることはスカウティングできていましたし、そこで収められればチャンスになると思っていました。という中で全然収められてはいなかったと思いますけど、自分なりに頑張ったつもりです。
――その緊張は、どういったところから来る緊張でしたか?
ルヴァンで大津さんが良いプレーをしていて、ただ絶対スタメンになりたいと思っていて、今日良いプレーをしなかったらスタメンにはなれないと思っていたので、そういう緊張感がありました。あとはサポーターの自分への大きな期待も感じていたので、そういうところも緊張した理由の一つです。
――試合の総括
平日のこのアウェイで栃木からたくさんのサポーターに来ていただいて、敗戦となってしまい非常に残念です。ゲームのところは、前半先制点を取られてしまったことはそんなにネガティブにとらえていませんでした。ただ後半立ち上がりから選手たちがエネルギーを持ってゴールに向かっている、あの時間帯に失点してしまったことは本当に痛かったですし、その後のバランスが崩れた分に関しては色々要因はあると思うのですが、後半の立ち上がりの良い時間帯に点を取れるようなチームにしないといけないなと、今振り返ると率直にそう思っています。
本日の受賞選手 |
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浜松いわた信用金庫 マン・オブ・ザ・マッチ 協力:浜松いわた信用金庫 |
松原 后選手 |