2016年 試合速報
J1 1stステージ第16節 vs.湘南ベルマーレ
|
|
|
|
|
端戸 仁
|
藤田 義明
|
島村 毅
坪井 慶介
|
山本 康裕
松浦 拓弥
中村 太亮
上田 康太
|
端戸 仁
長谷川 アーリアジャスール
|
藤田 征也
|
上田 康太
|
小林 祐希
齊藤 和樹
|
下田 北斗
岡本 拓也
|
高山 薫
|
スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
BMWスタ | 6/18(土) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 上條 一正 | 榎本 一慶 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 唐紙 学志 | 和角 敏之 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
25.2度 | 64% | 井上 知大 | 亀井 信也 |
4 | シュート | 9 |
12 | ゴールキック | 4 |
5 | コーナーキック | 8 |
9 | 直接FK | 11 |
4 | 間接FK | 2 |
4 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
1stステージ15試合を終えて、ジュビロは5勝5分5敗、勝点20で暫定11位につけている。今日はアウェイでリーグ17位の湘南ベルマーレとの一戦に臨む。
ジュビロの予想フォーメーションは【4-2-3-1】。GKに志村滉。最終ラインは右から、藤田義明、大井健太郎、パパドプーロス、中村太亮。ダブルボランチは、宮崎智彦と川辺駿。2列目右サイドから、太田吉彰、小林祐希、山本康裕。1トップには、累積警告で出場停止のジェイに代わり、アダイウトンが入ることが予想される。
前節のFC東京戦で、主に右サイドでの出場を続けていた小川大貴が受傷。トレーニング合流までおよそ6ヶ月という大怪我を負ってしまった。また、センターバックの森下俊も今週のトレーニングで臀部を痛め、戦線を離脱。シーズンが折り返し地点に差し掛かったところで怪我人が相次ぐ苦しい状況だが、代わって先発する藤田や川辺ら、日頃から万全の準備をしてきた選手たちが、今日はチームの勝利に貢献してくれるだろう。
中盤2列目の左サイドに入ることが予想される山本にも注目だ。新潟でプレーした昨季は主に2列目で出場し、リーグ戦7ゴールをマーク。今季はボランチとして攻守のバランスをとる役割に徹していた山本の得点力にも期待したい。
また、パパドプーロスはリーグ戦初出場。ジュビロデビューとなったヤマザキナビスコカップの名古屋グランパス戦では、3失点を喫し敗戦しただけに、今日はその悔しさをピッチで晴らしてくれるはずだ。
対する湘南ベルマーレの予想フォーメーションは【3-4-2-1】。GKに村山智彦、最終ラインは右から島村毅、アンドレ バイア、三竿雄斗。ダブルボランチに、下田北斗と石川俊輝。中盤右ワイドに藤田征也、左に菊池大介。2シャドウに大槻周平と高山薫。1トップに端戸仁という並びか。
キックオフは、このあと19時。天候は晴れ。怪我人を多く抱え、万全とは言えない中での戦いとなるが、苦しい時こそジュビロの強い団結力を発揮し、勝点3を奪いに行く。
ジュビロ、名波監督
「セットプレーを工夫すること。クロスボールに対して、厚みのある攻撃をすること。シュートを意識していこう。」
湘南、曺監督
「ラインをコンパクトに。しっかり競り合うこと。集中して1つ1つのプレーをはっきりとしていこう。」
――試合の総括
(敗戦はしたもののサッカーの内容に関しては)今季一番の内容だったのではないかと。それは自信を持って言えるのではないでしょうか。ボールに対して顔を出す人間、それから背後を取る人間のタイミングが素晴らしくて、人もボールもよく動いたと思いますし、大切な『逃げ場を作る』という意味でも、後ろの人間のサポート意識が非常に高くて、ゴールに向かっていく形と、奪われた後のカウンターに対する形というものを上手くみんなが理解し、表裏一体のところでやってくれたのではないかと。
就任前、またシーズン前から「小さな幸運を拾っていかないと、なかなか3ポイントは得ることは出来ない」と言っていたのですが、今日は運が無かったシーンが沢山あったなと。セットプレーからやられたのですが、セットプレーの重要性、それから相手チームのストロングポイントという意味では、十分理解していたのですが。僕はセットプレーになる前のきっかけを選手たちにフォーカスさせているのですけど、今日は右サイドのクリアミスがコーナーキックにつながってしまったので、そこは非常に残念だったなと。小さなほころびですけど、そこから失点しまうのがJ1だということを、また痛感させられたと思います。
――パパドプ―ロス選手については
出来は非常に良かったと思います。英語でのコミュニケーションになっているのですが、「とにかく伝えることを怠るな」ということ、あと積極性、ラインコントロール、それからボールへのチャレンジ、そういったものを出してほしいと伝えたのですが、非常に良いパフォーマンスだったなと。最後のほうはパワープレーのために前線に残っていたこともあり、体力的に非常にきつかったかもしれませんが、合格点を与えてもいいのではないかと思います。ここからさらに良くなっていくと思います。
――けが人も多く、ここは我慢のしどころですか。また勝ち点が取れない上での打開策などは
個人的には、短気ではありますが、がまん強いほうだと思います。変化を起こすという意味では、コマ不足というのは否めませんが、昨シーズンからJ1仕様としてやってきたものを、今後もやっていくべきでしょうし、選手も今さらやり方を変えても、またセカンドステージへの間隔的にも非常に難しいと思いますので、そんなこと(打開策)は1ミリも考えていないですね。
――前節スタメン出場していない3選手(藤田、川辺、パパドプ―ロス)が出ましたが
3選手とも良いパフォーマンスだったと思います。藤田の上がりのタイミングや1対1の粘り強さも出ていましたし、川辺の前への意識や、パスワークという点でも相手のボランチを引き出したり、トップのアダイウトンを意識したりと、良い仕事をしてくれたのではないかと。パパに関しては先ほど言った通りで、非常にポジティブにとらえています。
――交代選手については
空中戦より地上戦だと思ったので、(上田)康太、松浦はもちろんですし、クロスに対してパワーを持って入っていくという意味で齊藤を入れましたけど、お前は自由にやっていいと。セカンドボールを狙ってほしい部分もありましたけど、そこは少しイメージが共有出来なかったのか、ボックスに入っていくことを選択してしまっていたので、そこをもう少し伝えていればよかったかなと思います。
―― GK2人がケガですが、セカンドステージへの見通しは
自分の性格的に、いるメンバーでやっていけばいいと思っていますし、何より志村が非常に良いパフォーマンスをしてくれているので、今日もキックミス1回だけですし、後はほとんどノーミスでした。トレーニングの姿勢も一流に近づいてきていると思うので、このまま継続してほしいと思います。
――後半途中からピッチに立って
名波さんからは、「まだ時間があるし、マツ(松浦拓弥)とお前を入れたということは、上(空中戦)じゃなくて、下でボールを繋いでいくということだから」と言われてピッチに入りました。パスを受けてさばいて、縦パスを入れて、というプレーをもっとやりたかったなというのが感想です。ルーズボールやロングボールの後のセカンドボールをなかなか拾えなくなってしまったので、そこも反省点です。
――得点が欲しい場面で意識したことは?
ゴール前での迫力が少し足りなかったと思うので、チャンスがあったらもっと前に人数をかけられるようなプレーをと思っていました。特に後半は立ち上がりからすごくチャンスが多かったですし、もっと中のパワーを人数もそうですし、かけることができればよかったです。個人としては、味方を追い越していく動きがもっとできれば、次に繋がるのではないかと感じています。
――今日の試合を振り返って
スタジアムに来ていただいた皆さんも感じていると思うのですが、今日は自分たちの方が試合を支配していたのに、とてももったいない敗戦だったなと。この一言に尽きます。ただ、ここで頭を下げる必要はありません。次はホームでの試合ですし、しっかりと勝ちにいきたいと思います。
――攻撃面で今後さらに工夫したいことは?
組み立ての部分では自分たちは工夫出来ていると思うのですが、あと一歩のところですね。シュートを打っても相手に当たって跳ね返されたりと、そうした細かいところ、小さな部分の差が今日も結果となって出てしまいましたし、無得点に繋がっているのだと思います。ただ、選手間のコミュニケーションはとても上手くとれていると思うので、次の試合に向けて、また練習から頑張っていきます。
――名波監督は人もボールも良く動いたと評価していました
中盤で人もボールも動いて1タッチ2タッチで崩すという場面が、これまではあまり作ることが出来なかったのですが、今日はそれを出せたことに関しては良かったと思います。ただ、最後のところで少しラフなボールが多くなってしまったので、サイドに出したとしても、クロスだけではなく、相手の隙を突いていくようなパスや崩し、動き出しが必要だったと思います。
――自身の役割としては
自分が前にどんどん絡んで行こうと思っていました。前後半ともにそういった場面は何度かあったのですが、前に出たときにもっと決定的な仕事をしなくてはいけないなと。ゴールキックからもっと繋いでいくことができれば、決定的なチャンスをさらに多く作れたのではないかと感じています。
――試合の主導権は握っていたように感じました
相手が前から積極的に来ることは分かっていたので、皆良い準備は出来ていたと思いますし、何度かピンチもありましたが、自分たちは良いサポートをしていたと思います。あとは、ゴール前でのクオリティの問題かなと。中盤で崩してから、ペナルティエリア付近でクロスを上げるだけではなく、相手の裏をとることが必要だったのではないかと思います。ボールが入った瞬間に、アダだけじゃなくて、もっと周りの選手が裏に抜ける動きが必要だったかなと。パスを出す時に、選択肢があればあるほど良いですし、今日感じた手ごたえを持って、これを続けていくことが大事だと思います。
――試合の総括
今日から夏の試合というか、8月の終わりまで約12試合あるわけですが、今までの15試合で勝点を取れたり取れなかったり、色々な形で勝ち負け引き分けを繰り返すことで、自分たちがやるべきことの整理が開幕した当初より間違いなく出来ていたと思いますし、この12試合、夏にどんな試合をするかが大事だと選手たちには強く話しました。今日はシュートを4本しか打たせてもらえなかったという試合でしたし、ボールを動かしてくる磐田さんの技術の高さに前半は特に翻弄されていたところはありました。前までは、あれで崩れて失点してしまい、前がかりになったところでもう一点、という形になってしまっていたのですが、今日は最後まで、クロスの対応や身体を張ったりする場面での選手の集中力が切れなかったと思います。