2016年 試合速報
J1 1stステージ第4節 vs.アビスパ福岡
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ウェリントン
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ジェイ
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ダニルソン
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城後 寿
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川辺 駿
山本 康裕
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アダイウトン
松浦 拓弥
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為田 大貴
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ジェイ
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金森 健志
坂田 大輔
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中村 北斗
實藤 友紀
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ジェイ
齊藤 和樹
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為田 大貴
平井 将生
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小林 祐希
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キム ヒョヌン
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濱田 水輝
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 3/19(土) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 松浦 敏夫 | 井上 知大 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 西尾 英朗 | 植田 文平 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
18.3度 | 87% | 日比野 真 | 花澤 秀登 |
10 | シュート | 8 |
6 | ゴールキック | 8 |
7 | コーナーキック | 3 |
19 | 直接FK | 17 |
4 | 間接FK | 0 |
4 | オフサイド | 0 |
1 | PK | 0 |
ジュビロは直近の浦和戦、柏戦のアウェイ2連戦で1勝1分。粘り強く勝点を積み上げた。この勝点を価値あるものとするためにも、今日は同じ昇格組というライバルでもあるアビスパ福岡を倒し、ホーム初勝利を掴みたい。
今日の試合、ジュビロの予想フォーメーションは【4-2-3-1】。GKにカミンスキー、最終ラインは右から櫻内渚、大井健太郎、藤田義明、中村太亮。ダブルボランチに、宮崎智彦と川辺駿。中盤2列目右サイドから、太田吉彰、小林祐希、アダイウトン。ワントップにジェイという並びが予想される。注目は、好調を維持している川辺の今季スタメン初起用。川辺の前への推進力で、堅守を誇る福岡の守備ラインを崩したい。また、今日の試合は浦和戦や柏戦に比べると、ジュビロがボールを保持する時間が長くなり、チーム全体が前がかりになることが予想される。そのため、カバーリングの意識が高く、空中戦に強い藤田を起用することで、今季ヘディングで2得点を挙げているウェリントンを封じ、同時に相手の素早いカウンター攻撃に備える構えだ。
福岡は、開幕から1分2敗と未だ白星がなく、最下位に沈んでいる。だが、昨季のJ2と天皇杯の公式戦全3試合でジュビロは完封負けを喫しており、簡単な相手ではないことは確かだ。今日の一戦には勝点3を絶対条件としてヤマハスタジアムに乗り込んでくるだろう。今日の予想フォーメーションは、【4-4-2】。GKにはイ ボムヨン、最終ラインは右から中村北斗、キム ヒョヌン、濱田水輝、亀川諒史。ダブルボランチに末吉隼也とダニルソン。中盤2列目の右に城後寿、同左に為田大貴。2トップにウェリントンと金森健志という並びか。
昨年から際立っていた福岡の堅い守備と縦に速い攻撃に対し、ジュビロはいかに試合を優位に進め、先制点を奪えるか。ボールを奪ったあと、相手の守備が揃う前に早く攻め込めるかがポイントとなる。また、福岡の今季はすべての得点をセットプレーから決めており、コーナーキックやフリーキックなどの空中戦に警戒が必要だ。
ここまで3試合を終え、攻守共にJ1での戦い方を築きつつあるジュビロ。同じ昇格組の福岡になんとしても勝利し、サポーターと共に喜びを分かち合いたい。
ヤマハスタジアムの天候は晴れ。風は弱風で気温も高い。キックオフ予定の19:00頃には、冷え込みが予想されるが、プレーしやすいピッチ状態で試合に臨めるだろう。
――総括
セットプレーは非常に気をつけていたポイントの一つでしたし、戦っていく中でウェリントンを狙うロングボールの多さも分かっていました。相手のそういった部分の完成度は高く、危険なシーンが増え、失点に繋がってしまった。ただ、相手がどうかではなく、チームとして球際や対人など、戦う覚悟を持った選手が11人いたかどうか。僕自身が自問自答した中では、全くそうではなかったと感じました。開幕戦であれだけひどいゲームをしてしまったあとですから、たとえ勝点3や勝点1を取れなかったとしても、戦う覚悟がある選手、ゴールに向かっていく姿勢を90分貫く選手が、ピッチに立つべきだなと改めて感じさせられたゲームでした。
――後半から入った山本康選手の評価
ダブルボランチの一角としてボールの収まりや配給、前に出て行く姿勢など、全てが良かったと思います。先ほど僕が言った、戦う姿勢が非常に良かったです。J1で100試合以上出ているという場数の違いが、そういった落ち着きに繋がったんだと思います。安心して見ることが出来た選手の一人でした。
――2得点を決めたジェイ選手について
太田選手のクロスに合わせたヘディングは、コンディションがもっと上がっていれば、枠内には飛んでいたと思います。あとで映像を見て確認しますが、ジェイの調子がさらに良いときは、上に高く飛び、滞空時間が長いんです。あのシーンは前傾姿勢で飛んだ分、ボールに力が伝わりすぎてしまったのではないかと。ただ、7ヶ月前の福岡戦でゲームに入れていなかった反省を生かしてくれたので、次節以降に繋がるゲームだと思います。
――今日の試合を振り返って
警戒していたセットプレーで前半の早い時間帯にやられてしまいました。ただ、下を向くような時間でもありませんでしたし、すぐに点を取り返し、再び引き離されてもまた追いつくことができました。その後もずっと攻め続けましたが、引き分けに終わってしまい、ホームで勝てなかったことが何より残念です。
――セットプレーの工夫は?
ジェイがストレートボールを欲しがっていたので、ファーサイドから走り込んで、中で折り返せるようなボールを狙って蹴っていました。
――これからの戦いに向けて
まずは先制点を奪うということを意識して、ナビスコカップでもしっかりと勝ち切れるように、またみんなで良い準備をして臨みたいと思います。
――今日の試合を振り返って
まずは引き分けに終わってしまい、残念です。ただ、自分自身は前節の柏戦を終えて変えていきたいと感じていた部分をピッチで出すことができました。前半からボールに多く触れていましたし、シュート数が少ないという反省点もありますが、収穫も感じた試合でした。
――福岡には負けたくないという気持ちが強く出ていたように感じます
もちろんその気持ちはみんな持っていました。特に後半はそうしたものが強く出ていたと思います。(山本)康裕くんが入ったことで、サイドチェンジの回数が多くなりました。サイドからの仕掛けもやりやすくなりましたし、次の試合に向けても良かった部分を継続できるように頑張っていきたいと思います。
――今日の試合を振り返って
昨年一度も勝てなかった相手と激しくぶつかり合いましたが、勝点1に終わってしまった。3試合連続でゴールを決められたことは素直に嬉しいですが、勝点3が欲しかったです。
――2点目を振り返って
ボールがきたとき、ディフェンダーと競り合っていましたが、相手が「ここには来ないだろう」と考える場所にボールを運ぼうと決めていました。ボールを受けた瞬間に横に抜け、速くシュートを打つことだけに集中し、低い軌道のシュートを蹴りこみました。ゴールキーパーが足を開いて構えていることも見えていたので、低めのボールで股抜きを狙いました。狙い通りのゴールになり、嬉しく思います。ただ、後半の決定機とも言える太田選手のクロスを決めていれば勝てたと思うので、悔しい気持ちが強いです。
――シュートの意識を高めるためには?
シュートを打つことはもちろん大切ですが、シュートを打つ前のパスの精度を高めることが必要です。昨年終盤と比べると、今はその部分が足りないと思います。ただ、これに関しては試合や練習を重ねていく毎に合っていくはずなので、今後も意識を継続していきたいと思います。
――今日の試合を振り返って
サイドチェンジを多くしてくれという指示を受けたので、それを意識してピッチに入りました。ただ、少し前の動きが単調だったので、そこをもう少し改善していく必要があると感じています。勝てなかったことが残念ですが、しっかりと準備をしてきた結果、トレーニングでやってきたことを試合で出すことができたかなと思います。また、(川辺)駿とは一緒にボランチを組むことが多く、僕自身彼の良さを理解しているつもりです。だからこそ、駿の分まで僕自身がピッチで力を出そうと思っていました。そういう姿勢がチームだと思いますし、二人でまた競争して良いものをチームに与えていきたいと思います。
――後半に放ったミドルシュートからまたチームの雰囲気が変わったように感じました
どうしても、ウェリントン選手のところにロングボールが入ってきて、構えてしまう部分がありました。ただ、自分はあまり最終ラインに吸収されないようにしようということを意識していて、守備でも前向きな姿勢を出そうと思っていました。そうした姿勢が少しでもチームのためになっていけばいいと思います。
――ジェイ選手の同点ゴールに繋がったヘディングは?
ジェイが上手く反応してくれました。ああいう場面で決めるというのが、ジェイの魅力だと思います。
――今日の試合を振り返って
立ち上がりの早い時間帯に失点してしまいましたが、まだ時間もありましたし、焦りもなく、みんな切り替えも早く出来ていたと思います。ただ、前半最後の失点は余計だった、もったいなかったというのが反省点です。
――ご自身は今季初スタメンとなりました
今日の試合は、ウェリントンになるべく何もさせないようにしようと思ってピッチに立ちました。やはり強かったですが、組織で守れている、1人2人でしっかり囲んでみんなでカバーしているときはしっかり押さえることができたと思います。ただ、セットプレーでの失点と前半最後のクロスをあげられた失点の場面が修正すべき点だと思います。
――勝ち切りたいという思いが強かったですか?
1対2でハーフタイムを迎えましたが、昨年何度も逆転してきていますし、みんな下を向いていなかったので、絶対に逆転出来ると信じて、ディフェンスはゼロで行こうと(大井)健太郎とも話をしていました。自分たちは勝点3を目指すんだという意識は、みんなが持っていました。
――総括
今日はアウェイにもかかわらず、大勢のサポーターがヤマハスタジアムに駆けつけてくれて感謝しています。勝利という結果はプレゼント出来ませんでしたが、最低限の勝点1を取ることは出来たと思っています。
ジュビロは直近のアウェイ2試合で勝点を重ねていましたし、ホーム開幕戦で敗れたこともあり、しっかりと勝ちにくるだろうと。そのため、我々は立ち上がりからしっかりゲームに入ろうと臨みました。その結果、セットプレーで点こそ取れましたが、ジュビロにPKで追いつかれてしまった。それでも、今日は攻撃の意識を持つためにシステムを変えて臨んだこともあり、選手たちは90分間非常に前向きに戦う姿勢見せてくれました。後半に入り、リードしている中で追いつかれましたが、90分間のトータルで見れば、今季J1で4試合戦った試合の中では一番良いゲームになったと思っています。勝点1に終わりましたけど、第5節につながる引き分けだと思っています。