2012年 試合速報
2012 J1リーグ公式戦 10節 vs.浦和レッズ
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マルシオ リシャルデス
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ペク ソンドン
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ペク ソンドン
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ポポ
原口 元気
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槙野 智章
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原口 元気
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ペク ソンドン
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山崎 亮平
阿部 吉朗
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鈴木 啓太
小島 秀仁
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マルシオ リシャルデス
濱田 水輝
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ペク ソンドン
菅沼 実
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
エコパスタジアム | 5/6(日) | 16:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 大野 辰巳 | 松村 和彦 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 前之園 晴廣 | 蒲澤 淳一 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
16.6度 | 73% | 野田 祐樹 | 花澤 秀登 |
11 | シュート | 9 |
7 | ゴールキック | 16 |
6 | コーナーキック | 7 |
4 | 直接FK | 5 |
2 | 間接FK | 0 |
2 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
今季初の連敗――。
雨の等々力で喫した敗戦に誰もが悔しさを隠さなかった。だが、“新生・ジュビロ”の目指すスタイルは不変。アウェイで喫したつの敗戦を糧としながらも、新チームは今季始動から継続してきたスタイルを貫き、目の前の一戦に勝つことを目指す。
前節・川崎フロンターレ戦では4失点。ここ2試合で計7失点という数字を軽視することはできない。だが、それは“チャレンジ”の証でもある。川崎フロンターレ戦を終え、森下仁志監督はゲームをこう総括している。「後半もそうですが、前半ももったいない失点でした。ただ、それは自分たちがボールを動かそうとして引っかかったりと、まだまだ改善できる部分だと思いますし、そこはトレーニングからやりこんでいくしかないと思います」。ビルドアップでのボールロストは第8節・セレッソ大阪戦でも見られただけに、攻撃のパスワークの質向上は課題の一つであり、より一層高い水準を目指していかなければならない。だが、失点を避けるあまりここまで築き上げてきたスタイルを放棄し、“セーフティー”なプレーに終始することはチームの目指すところではない。最終ラインの藤田義明は前節の4失点に唇を噛みしめながらも、こう前を向いた。「“リスク”を“チャンス”に変えていかないと」。
今節は川崎フロンターレ戦で警告を受けた山本康裕が累積警告により出場停止。ボランチには川崎フロンターレ戦でベンチ入りした松岡亮輔ら背番号23に代わる選手が入ることになるが、どの選手も練習から高い集中力を見せ、常にスタンバイを続けてきただけに、それぞれの持ち味を発揮してくれるに違いない。また、前節途中出場ながら加入後初得点をマークした阿部吉朗にも注目だ。ガッツ溢れるプレーは敗戦の続くチームの起爆剤となる。
浦和レッズとは4月4日のヤマザキナビスコカップ以来の対戦となる。カップ戦では4-3と撃ち合いを制しているものの、今回の対戦では異なるメンバーでアウェイに乗り込んでくるだろう。前節はホームで横浜F・マリノスに1-2と敗れているが、試合を重ねるごとにチームの成熟度が上がってきていることは間違いない。中でもキーマンとなるのはマルシオリシャルデスだ。名古屋グランパスに競り勝った第8節では2得点に絡むなど圧巻のパフォーマンスで存在感を発揮。精度の高いキックにはこの試合でも要注意だ。
――感想
まず最初に、今日は悪天候にも関わらずたくさんのサポーターに来ていただき、本当に感謝したいと思います。選手たちにゲーム前に伝えたのですが、このエコパスタジアムを超満員にできるようなサッカー、そしてそういうチームになろうと言っていますし、また足を運んでいただきたいと思います。
ゲームに関してはナビスコの時に浦和さんと対戦した時もそうですが、お互いに”サッカー“をやろうというスタイルのチームですので、本当にペトロヴィッチさんのチームとやらせてもらう時には楽しいですし、そういう試合に選手がしてくれていると思うので、僕自身は僕たちの選手をすごく誇りに感じています。
――ハーフタイムの指示に「本質を大事に」とありましたが、具体的には?
ここ2試合アウェイで、特に立ち上がりはよくても(その後)難しい状況となり、最後追い上げて、という状況で、やはり自分たちが今、チームを作っていく中で“スタイル”を目指していますが、どうしてもその”スタイル“だけになると、迫力というか、厳しさというか、そういう部分がなくなる可能性を感じていたので、まずその”スタイル”とサッカーの”本質“、相手より走るとか、相手より戦う姿勢を見せるとか、そういった部分を大事にしながらスタイルを追求しようとゲーム前から伝えていたので、それを再確認しました。
――今季初の連敗の直後のゲームでしたが、ゲームの入り方として選手たちに意識させた部分は?
今の“本質”と“スタイル”の追求というか、昨日の練習前のミーティングでも話をしましたし、勝ってても負けてても僕らの目指す“光”は前に見えていますし、それを目指し、より速くそこへ到達するために毎日トレーニングもやっていますし、連敗だからといってぶれることはありませんし、そういった気持ちを立ち上がりから非常に感じさせるプレーをしてくれていたと思います。
――2ゴールのペクソンドン選手の評価は?
(ペク)ソンドンは今日2点を取ってくれましたが、まだまだポジショニングを含め改善できるところもありますし、そういうところをものにしていけば得点を量産できる選手だと思っているので、今まで同様に練習に励んでもらいたいと思います。
――ここ2試合、2トップにしている狙いは?
特に2トップにしているわけではありませんし、攻撃の始まりから全体のポジショニングで彼らはポジションを選んでいる状況ですので、あえて前に2枚を置いているというわけではありませんし、そこは自分たちの動き方、味方のポジショニングの取り方で判断するように伝えていますし、そのあたりは時間帯、状況によっても少し変化すると思います。
――この試合、前田遼一選手が少し中盤に引いてくる時間も多いように見えましたが?
(前田)遼一に関しても、状況によって自分がそういうポジショニングを取らなければいけない時にはそうしてほしいと伝えていますし、そこは遼一が上手く判断できて、よくボールも入っていたと思いますし、今までより、より高い位置にボールを運べるようになってきているので、そこからの精度はまだ上げていかなければいけませんが、今日2点取れたように遼一にもチャンスができてきて、これをもっともっと質を上げていきたいと思います。
――左の目の上の傷は?
全然問題ありませんでしたし、視野としても問題ありませんでした。
――前半の立ち上がり、非常によかったのでは?
前半、自分たちのペースで試合ができました。ただ、悔やまれるのは後半の入りです。ちょっとテンポが遅かったかなという感じで、相手にたくさんボールを与え過ぎてしまいました。1-0の時に追加点を決め、ゲームを決めてしまうチャンスもありましたが、そこを決めきれなかったことが悔やまれます。同点、逆転された場面もあり、流れがよくない時間帯もありましたが、同点に追いつくことができました。ホームですし、絶対に負けられませんし、最低の、最低の結果として引き分けに持ち込むことができたと思っています。
――ボランチとして意識した部分は?
攻撃面ですが、監督の指示として二人のボランチのうち、どちらかが真ん中に、というものがあったので、そこを守ることを意識していました。
また、私はディフェンシブミッドフィルダーですからまずは守ることが役割ですし、それをまずは考え、チャンスがあれば攻撃に、ということを意識していました。
――次節につながる勝点1になりますか?
次につながるかどうか、ということよりも、このゲームはもう終わったわけですから次の試合に頭を切り替えていますし、今は次の試合で勝点3を取るということだけを考えています。
――ゲームを振り返って
とにかく勝点3が欲しかったですし、すごく残念ですが、やりたいこともやれてきていますし、我慢も大事かなと思うので、もちろん勝ち続けることが一番ですが、こういった時期もあるものですし、そこでどうするかという部分はすごく大事だと思います。みんなでもう一度結束して次の試合に臨みたいです。
――前半の入りについて
やはり先制点を取らないと、という部分ですごく集中して入れたかなと思います。
――左サイドでのプレーが多かったですが?
相手が真ん中のところでゾーンを作り、外のところにスペースがあることも多かったので、特に今日は左に張り、ワイドのところでプレーすることを意識していました。
――ゴールシーンについて
1本目に関しては(ペク)ソンドンがあそこへ出してほしいとボディーランゲージをしていました。あの裏への動きというのはスピードもありますし、ソンドンの特長の一つだと思います。2本目はソンドンというより”あのあたり”という感じで、ピンポイントという感じではないです。
――2点とも山田大記選手のクロスからだが、彼との連係は?
(山田)大記選手に限らず、誰からということではなくて、チームとして練習でやってきたことが試合で出たと思っています。ただ、ゴールを決めることができたことで自分としても少し感情というか、平静を保てず、ちょっと焦りが出てしまったので、自分としてはそういう部分が成長しなければいけないと思っています。
――チームとして課題は?
個人的には一人でもかわせるプレーをさらにできればよかったと思っていますし、もう少し細かいプレーでもいいものを出せれば勝てる試合ができたと思います。
――次節へ向けて
今日のことで自信を持てたと思いますが、それと共に常に冷静にプレーしなければいけないと思っています。次の試合、勝てるように頑張ります。
――感想
両チームの選手にとって厳しいゲームだったと思います。なぜなら、両チームとも木曜日に試合をして中2日でのゲームということで、コンディション的には厳しいゲームだったと思っています。
前半、前節と少し同じような形になりましたが、相手の方が常に一歩二歩反応が速く、五分五分のセカンドボールもよく拾われ、押し込まれたような形を作られてしまいました。そういった形で、なかなかボールが収まらない中で攻撃に割く時間を作れませんでした。ただ、ディフェンスのところでは相手に対して効果的な攻撃はさせなかったと思います。磐田は攻撃が強いですが、その磐田に対して崩された形での失点というのは相手に作らせなかったと思います。
我々は2失点しましたが、2失点ともクロスから合わせられたものでしたし、2失点ともほとんど同じような形だったと思います。1点リードされて前半を折り返しましたが、後半は相手を押し込むような形で攻撃を仕掛けられたと思います。そういった中で1-1として、逆転して、3点目を取れるチャンスが何度かあったと思いますが、それを決めきれず、1失点目と同じような形で失点してしまいました。
もちろん勝利できなかったことは残念ですが、アウェイで1ポイントを取れたことは我々とすればOKと考えて次のゲームに切り替えていかなければいけないと思っています。選手たちは特に後半、勝利への貪欲な気持ちを見せて逆転してくれましたし、残念ながら2点目の失点をしてしまいましたが、そういった試合があるのもサッカーだと思いますし、長いシーズンではこういうゲームもあると思います。我々は失敗したところからしっかりと学び、次へつなげていければと思います。