2008年 試合速報

2008 J1リーグ 31節 VS.清水エスパルス

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

9 勝
6 分
15 敗
36 得点
43 失点
勝点 33
順位 17

1
  • 0
  • 0

  • 1
  • 0

0
spuls
spuls

13 勝
7 分
10 敗
42 得点
37 失点
勝点 46
順位 8

前半
ジウシーニョ
17分
駒野 友一
21分
22分
兵働 昭弘
ハーフタイム 後半
前田 遼一
15分
岩下 敬輔
19分
マルコス パウロ
山本 真希
岩下 敬輔
児玉 新
村井 慎二
34分
枝村 匠馬
大前 元紀
犬塚 友輔
成岡 翔
36分
ジウシーニョ
西 紀寛
40分
1
川口 能活
2
鈴木 秀人
3
茶野 隆行
19
岡田 隆
14
村井 慎二
17
犬塚 友輔
24
松浦 拓弥
25
駒野 友一
38
ロドリゴ
8
ジウシーニョ
18
前田 遼一
SUB
21
松井 謙弥
4
大井 健太郎
10
成岡 翔
11
西 紀寛
16
名波 浩
9
中山 雅史
22
カレン ロバート
監督
ハンス オフト
29
山本 海人
4
高木 和道
5
岩下 敬輔
25
市川 大祐
26
青山 直晃
6
マルコス パウロ
7
伊東 輝悦
8
枝村 匠馬
13
兵働 昭弘
19
原 一樹
23
岡崎 慎司
SUB
21
西部 洋平
2
児玉 新
3
山西 尊裕
16
本田 拓也
28
山本 真希
9
矢島 卓郎
22
大前 元紀
監督
長谷川 健太

24,887
スタジアム名 試合日 キックオフ
エコパ 11/8(土) 16:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、水含み 石崎 忠利 扇谷 健司
天候 試合時間 副審 副審
くもり 90分 前島 和彦 原田 昌彦
気温 湿度 第4の審判員 記録員
13.4度 87% 数原 武志 花澤 秀登
7 シュート 9
14 ゴールキック 6
4 コーナーキック 2
16 直接FK 12
2 間接FK 1
2 オフサイド 1
0 PK 0

J1第31節清水エスパルス戦がホームエコパスタジアムにて16:00キックオフ。Jリーグも残り4試合となり正念場を迎えた。今日の試合はジュビロと同じ静岡県内にホームタウンを構える清水エスパルスとの静岡ダービー。今シーズンこのダービーはナビスコ杯で同じグループだったということもあり、ナビスコカップでの2試合、Jリーグで1試合、合計3試合の戦跡は1勝1負1分の全くの五分となっている。今日の試合に何としても勝利し、このダービーマッチを勝ち越したい。2日に行われた天皇杯4回戦栃木SC戦では、成岡翔、太田吉彰、西紀寛ら怪我をしていた選手達も元気な姿を見せてくれた。終盤を迎えたJリーグでも必ずジュビロの力となってくれるのは間違いない。
スタメンを見てみると、前節イエローカードを受けてしまった加賀健一が累積警告で出場停止、さらには田中誠も腰痛により欠場となってしまった。代わりに、怪我から復帰した鈴木秀人と若い力の岡田隆が先発出場となった。
西紀寛が久しぶりのベンチ入り、途中から出場しチャンスを演出したい。
その他のメンバーは前節と変わらず。
今日はホームでのダービーという事もあり様々なイベントが催され、サポーターもたくさんスタジアムに駆け付けてくれている。
そんな常に応援してくれているサポーターに無様な試合はみせられない。サポーターの皆さんも歌でスタジアムを盛り上げてくれるだろう。今日のダービーは何が何でも勝つ!

前半0分、ジュビロボールで前半キックオフ!
前半1分、清水、左サイドからのフリーキックは川口能活が直接キャッチ!
前半2分、清水、左サイドから原一樹がドリブル突破を試みるが鈴木秀人が冷静に対応。
前半2分、清水ゴール前でヘディングシュートするも、ボールはポストに跳ね返される!
前半3分、今度は右サイドから清水が攻めてくるが、J初先発の岡田隆が無難にクリア!
前半5分、前半の序盤は清水ペースで試合が進む。
前半7分、オフト監督がピッチの目の前まで来て選手達に指示を出している。
前半11分、清水、縦パス一本を狙ってくるが長くなりゴールキックで試合再開。
前半12分、中盤でボールをカットしたロドリゴが左足を振りぬくが、枠には入らず・・・
前半14分、清水にボールを拾われ、ドリブルで仕掛けられるもDF陣が冷静に対応しゴールキック!
前半16分、枝村匠馬が浮き球のスルーパスを狙ってくるが、オフサイドになり難を逃れる。
前半17分、ジュビロ、右サイドからの駒野友一のFK。こぼれ球を拾った松浦拓弥がミドルを放つが味方に当たってしまう。ジウシーニョに対してイエローカード。
前半19分、両チーム共に、雨で濡れたピッチに苦労しているのか中々決定機が生まれない。
前半21分、清水、右サイドからのFK。キーパー川口能活がキャッチミスするもロドリゴが何とかクリア!駒野友一に対してイエローカード。
前半22分、清水、犬塚友輔を倒した兵働昭弘にイエローカード。
前半24分、右サイドからのクロスに反応した前田遼一がヘディングシュートするも、その前に前田遼一のファウルをとられてしまう・・・
前半26分、ジュビロ、松浦拓弥のFKは壁に当たってしまう。そのこぼれ球に駒野友一が反応し、ボレーを見せるがバーを越えてしまう。
前半29分、清水、右サイドからクロスを上げてくるが川口能活の守備範囲。
前半31分、右サイド、市川大祐のクロスに反応した岡崎慎司が倒れこみながらボレーを放つがジュビロDFの壁が跳ね返す!
前半34分、清水が怒涛の攻めを見せるも茶野隆行を中心とした守備陣が何とか耐え抜いている。攻撃陣の奮起に期待したい・・・
前半36分、ジュビロ、右サイドからの駒野友一のクロスは茶野隆行がファウルをとられてしまう。
前半38分、左サイドでボールを持った村井慎二がフェイントで1人かわし、センタリングを上げるがキーパー山本海人がパンチングクリア。
前半41分、駒野友一が右足でクロスをあげるが、ミスキックとなってしまう。
前半44分、ロスタイムは1分。
前半アディショナルタイム1分、右サイドでボールを奪われたところで前半終了。前半はやや清水ペースだった。後半はジュビロペースに持ち込み何としても先制点を!
後半0分、清水ボールで前半キックオフ!
清水の青山直晃が足を滑らしたところを狙っていたジウシーニョが粘り、右サイドにいた前田遼一へ!前田遼一がそのまま持ち上がり右足を振りぬく!ボールはネット左端に吸い込まれ、ジュビロ先制!ジュビロはJ1通算950得点!【1-0】
後半8分、左サイドから右の駒野友一へサイドチェンジ。駒野友一がそれを直接縦に流しそのままセンタリングするもミスキックとなってしまう・・・
後半11分、左サイドでパスを受けたジウシーニョがマルコス パウロをフェイントでかわし左足を振りぬくが、ミートせずに浮いてしまう・・・
後半13分、中盤でボールを持った岩下敬輔がミドルシュート。枠を外れるが、かなり威力のあるシュートだっただけに注意したい。
後半14分、ジュビロ、左サイドからの松浦拓弥のFKは中の競り合いでジュビロがファウルを取られてしまう。
後半15分、清水、前田遼一を引っ張った岩下敬輔に対してイエローカード。
後半17分、後半になって雨が降り始めて来ている。そんな中でもサポーターは大声を出して声援を送っている。なんとしても勝ち点3がほしい!
後半19分、清水、マルコス パウロに代わり山本真希、
岩下敬輔に代わり児玉新が投入される。
後半20分、清水、右サイドからのクロスをゴール前の岡崎慎司がダイレクトボレーを試みるも、ジュビロDFにあたり難を逃れる。
後半26分、右サイドでボールをキープした前田遼一が、松浦拓弥に落とし松浦拓弥がミドルを狙うがキーパー山本海人にファインセーブされてしまう・・・
後半29分、中央でカットした松浦拓弥が積極的にシュートを狙うも、ボールは浮いてしまいゴールキック。
後半32分、ジウシーニョが1人で切れ込み、右足を振りぬき強烈なシュートを放つが山本海人が前に出てシュートコースをふさぎファインセーブ。
後半34分、ジュビロ、スローインの遅延行為により村井慎二にイエローカード。
清水、枝村匠馬に代わり大前元紀が投入される。
後半36分、ジュビロ、犬塚友輔に代わり成岡翔が投入される。
後半40分、ジュビロ、ジウシーニョに代わり西紀寛が投入される。
後半42分、ジュビロ、左サイド村井慎二と西紀寛のワンツーからそのままセンタリングを上げるが清水DFにクリアされてしまう。
後半44分、ロスタイムは3分。ペナルティエリア内でラストパスを受けた西紀寛がシュートを撃とうとするも、ミスキックとなってしまう・・・
後半アディショナルタイム3分、最後まで、清水が攻めてくるも集中していたジュビロDF陣が何とか耐え抜き試合終了!エース前田遼一の1点がジュビロに勝利をもたらした。DF陣のがんばりもあり、見事完封勝利!ダービーにも勝ち越しに成功!この勢いを持続し次節に備えたい。
ハンス オフト 監督

全体的な印象として、前半は非常にリアクションで全くプレーを作ることが出来なかった。それは自分たちの今の順位から、ナーバスになっていたのかもしれない。我々はバックラインで相手にまず相手に何も与えないということでやっていた。試合を通じて、バックライン(の選手)を称えないといけない。前半は守備のみ、後半になってやっとビルドアップができるようになってきた。前半は中盤でスペースを与えてしまったので、エスパルスがエスパルスらしいゲームをしていた。後半になってからはそれがなくなったので、エスパルスが悪く見え、ジュビロが良く見えるようになった。何より我々は「勝ち点3」に対する強い意欲を持っていた。みんなが喜べるようないい結果が出て私も幸せだ。でも競争はまだまだ続く。

Q. 前半エスパルスは村井と駒野の裏のスペースを突いてきたが、後半は戦い方を変えたが?
A. 理由は相手ではなくてこちらにある。試合の前から、市川らに対する守備は前から行けと言ってあった。前半はそれができなかったので相手が出てきたが、後半は我々が前に出て行ったので、相手が出てこられなくなった。

Q. 急造3バックのうち、岡田の起用については?
A. 岡田はストッパーとして相手を止められる。彼の得意なエリアはピッチの左サイド。今日は茶野を左から真ん中に持ってきたので、そういう特徴の選手が必要だった。守備は大丈夫、でもビルドアップはまだ修正が必要。


Q. 前田のゴールについては?
A. あれは70%はジウ(ジウシーニョ)のゴールだ。彼が2度もブロックして、前田がシュートするチャンスを与えた。ストライカー2人のいいコンビプレーができた。

Q. 監督としてJリーグ100勝目の気分は?
A. それが103になることを祈っている。とにかく勝ち点が必要だ。

前田 遼一 選手

前田 遼一 負けたら落ちる覚悟でやりました。
得点を決められてよかったです。DFが離れたので、思い切って打とうと思った。いいところに行ってよかった。
守備が安定してDF陣が頑張ってくれているので、それが続くことが大事。今日は後ろで時間を作ってくれて、やりやすかった。自分自身も前から行くことを続けて貢献していきたい。
勝ち点3は大きいけど、まだ最低限。これからが大事。一つ一つ戦って、全部勝つことしかない。

鈴木 秀人 選手

鈴木 秀人 監督が言っていたように、”ダービーというよりサバイバル”という意識でみんなやったので、90分間集中して良い戦いができた。
急造のDFラインでしたけど、逆に1人1人いい集中力を持ててやれたと思う。DF陣はFW陣が得点を取ってくれるまで押さえようという気持ちだったのでいい結果になった。
非常に難しい見えないプレッシャーがありますけど、そういう中でも自分のサッカーをやろうと、それをできれば選手として成長できると思うので、サポートできればと思う。
気持ちのこもった良い戦いができたので、残り3試合すべてそういう気持ちでやって、今日みたいな泥臭いゲームをやれたら良い結果がついてくると思う。自分たちを見失わず、泥臭くても勝っていけるように頑張りたい。 

ロドリゴ 選手

ロドリゴ まず無失点に抑えることが目標で、その中で、勝つために最低1点をとるということを考えて、試合に臨みました。
今日は、相手にスペースを与えないということが課題だった。自分だけではなく、FWや中盤も含め、みんながディフェンスに加担して、すべての選手の力で守ったという印象です。
先制したあとは、とくにリスクを冒さないことを優先させてやっていました。
ここから3試合も、絶対に負けてはいけない。そのためにはゴールを与えないことです。そうすれば、決して負けることはない。そうしながら、点をとって勝つというゲーム運びが大事だと思います。
今日勝ったことは嬉しいけど、もう忘れて次に向けて頭を切り替えてやっていきます。

駒野 友一 選手

駒野 友一 前半は相手が3トップ気味だったけど、後半は、普段通りに4-4-2の形になったので、逆にスペースがあいて、サイドチェンジもできたし、いい形でやれたと思います。
守備の狙いとしては、僕たち両ウィングは、相手のSBにプレスをかけるという指示で、それもできたし、中盤の選手との関係もよかった。名古屋よりは、両サイドが上がって来なかったので、数的優位を作られることもなく、マツ(松浦選手)もしぼってしっかり下がってくれたので、スペースをしっかり埋めることができた。エスパルスにあまりチャンスを与えなかったし、いい形でプレッシャーもかけられたし、いい闘いができたと思います。

松浦 拓弥 選手

松浦 拓弥 今日は相手のボランチとサイドハーフにうまく付けるようにと、間を通させないことが重要だった。前からFWが追ってくれたし、プレスもかかって相手をあまり自由にさせなかった。精度の高いボ―ルを裏に通させていなかったのでよかったと思います。
ただ、攻撃面で、もっとワイドに展開してのサイド攻撃をもう少しできてたらよかった。できていたのが、後半とか、前半も少しだけだったので、増やしていきたい。
いまは結果がすべてなので、まずは失点をしなければ負けないというのはある。その中で、高い位置での守備という狙い通りの形から点をとれたのがよかったと思います。
今日、負けたら、あとの3試合がキツくなった。できたプレーもあったけど、まだまだ中盤でのつなぎのミスもあったので、ここから2週間あくので、もっとうまくなれるよう頑張りたい。
敵のシュートを顔面でクリアした場面は、敵を見ていなかったんですけど、クリアできてよかった。口から血が出たけど、大丈夫です。

岡田 隆 選手

岡田 隆 (初先発は)プレッシャーがありましたけど、自分の持っている力を全部出すしかないと思っていました。高い集中で、絶対に勝つという強い気持ちを持つということだけを考えて、やっていました。
個人的には判断ミスもあったし、パスミスもあったし、チームに迷惑をかけているところもあったけど、後ろの3人みんなで声を出してできたし、DFだけではなくチーム体でこうした方がいいという話しがよくできていたので、それがよかったと思います。全員で声を出して、集中してやれた。勝因は、それにつきると思います。

2トップを自由にさせないことや、裏を簡単にとられないとか前を向かせないとか、当たり前のことだけど、それをしっかりやることと、あと、村井さんに高い位置からプレスにいってもらって、ズレて相手にスペースを与えないということを意識しました。
相手の岡崎選手と1対1の勝負が多くなる状況になるのはわかっていたので、なるべく高い位置でプレーをさせないように、自分が抜かれないように、と思っていたけど、何回か深い位置まで入られてしまいました。でも、決定的なシュートは打たれなかったので、その点はよかったと思います。
後半は、相手のトップが引いたときについていけなかったことが2回くらいあって、ベンチからも注意をされたので、勝つにはそういう部分もきちんとやることが大事。また機会をもらえたら、90分集中してやりたいと思います。

川口 能活 選手

川口 能活 みんなが、やるべきことをしっかりやったと思う。ほとんどピンチはなかったし、僕のすることもほとんどなかった。それくらい、みんなすごいパフォーマンスをみせてくれたと思います。
内容に関しては、納得がいかない部分もあるかもしれないけど、ベースである、闘う気持ち、ハードワークは今日もできていた。僕らがいま、やるべきことは、まずはその2つ。後半はいい形でボールを回せていた。勝っていくと、そういう部分もだせるし、できていく。とにかくいまはどんなことをしても、というと言葉が悪いかもしれないけど、勝つため何をするかということをみんなが考えていかないといけない。
ハードワークや闘う気持ちは大事だけど、そればかりだと、見えるものも見えなくなってしまう。闘うことはみんなできているので、僕が、最後尾から冷静にゲーム状況を見るというのも、残り試合、大事になってくると思います。そういうときこそ、ゲームを冷静にみる目が大事ですから。
栃木戦のあと、チームは一体感のあるトレーニングをしてきた。全員で闘うという雰囲気がつくれているし、いい練習ができていると思います。

茶野 隆行 選手

茶野 隆行 ダービーを楽しくこなせました。今日失点0でおさえたということは、チームにプラスになったと思う。
3バックの中央として、ラインを高い位置で保つということを意識して、あとは、無理せずにセーフティにやろうと。相手の2トップが思い切りよく飛び出してくるんで、それに対してのボディコンタクトや競り合いは、タイトにいってくれということを、左右のDFに話しましたが、それがすごくうまくできていた。みんな集中してできたし、ヒデさん(鈴木選手)、隆(岡田選手)が頑張ってくれたと思います。
上のチームについていけば、何が起こるかわからないし、負けは許されないというプレッシャーの中でも、いま選手は自信をもってプレーしているので、それを続けることだと思います。
僕たちは勝つしかないので、思い切って、そして楽しく、やりたいと思います。

清水エスパルス 長谷川 健太 監督
 

非常にもったいないというか、ふがいない。ああいう致命的なミスをしてしまうと、こういう厳しいダービーのようなゲームでひっくり返すのは難しい。タイトなスケジュールの中で、相手を凌駕するような運動量を最後まで発揮することはできなかった。ジュビロは2週間、この1戦のために準備をしてきたと思う。そういうこともあって、なかなか自分たちの良さを最後まで出せなかった。そういう中でも、いろいろなアクションを起こして少しでも相手の組織を動かそうとする狙いを持って今日のゲームに入ったが、それが結果的にいい方に出なかったということ。
非常に残念な結果で終わってしまった。残り3試合、もう一度メンタルの部分とフィジカルの部分をしっかり準備して、少しでもひとつでも順位を上げて、またみんなで一緒に精進していきたい。