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『原点開起』~2012シーズンを振り返る~(11月)

11月10日。 練習グラウンドにて。 森下仁志監督がホワイトボードを使い、チームとしてのイメージをさらに突き詰めていく。 11月は今季最も苦しむ月となった。 11月の戦績はリーグ3戦3敗。 サガン鳥栖、名古屋グランパス、大宮アルディージャに敗れ、リーグ戦では8戦未勝利という状況になった。 優勝、ACL出場圏内を争うレースから脱落し、2桁順位、さらにはJ1残留争いまで足を踏み入れることになった。 けして勝利を欲する気持ちが薄れたわけではないが、敗戦が続いたことでチームがナーバスな雰囲気になっていたことは事実。 森下仁志監督も「今季一番難しい状況」と認めるほどの苦境だったが、「こういう時こそグループが試されるし、強くなるためのチャンス」(同監督)と選手、スタッフが一丸となって戦い続けた。

11月20日。 練習グラウンドにて。 シュート練習で力強いヘディングシュートを放つ前田遼一。 シーズン終盤戦はエースも苦しんだ。 持ち前の献身的な動きは不変ながら、この時点でリーグ戦のゴールは第23節・柏レイソル戦以来なし。 試合では常にハードなマーキングを受け、今季は日本代表としても多くの試合に出場した分、日程は例年以上にハードとなったが、背番号18はそれを言い訳にしない。 がむしゃらに練習に打ち込み、己の限界に挑戦し続けた。 その胸に秘めた感情はリーグ最終節で爆発させることになる――。

11月21日。 練習グラウンドにて。 右アキレス腱断裂で3月から戦列を離れていた守護神がこの日、ついに帰ってきた。 負傷後初めて対人形式の練習に参加し、アグレッシブなプレーを披露。 練習後は「みんなとサッカーができることが楽しい」と笑顔も見せた。 大けがという困難に押しつぶされることなく、精力なリハビリでシーズン中の復帰を成し遂げた背番号1。 12月の天皇杯4回戦に先発出場し、公式戦復帰も果たしたが、勝利を飾れず複雑な心境を吐露した。 「けがでこの1年を棒に振り、自分自身悔しい思いをした。その悔しさと今日の悔しさを来季にぶつけたい」(同選手)。

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