2023年 試合速報

明治安田J2 第42節 vs. 栃木SC

highlight
tochigi
tochigi

10 勝
14 分
18 敗
39 得点
47 失点
勝点 44

1
  • 1
  • 1

  • 0
  • 1

2
ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

21 勝
12 分
9 敗
74 得点
44 失点
勝点 75

前半
大島 康樹
24分
41分
ドゥドゥ
ハーフタイム 後半
16分
松本 昌也
吉田 朋恭
森 俊貴
22分
森 俊貴
24分
佐藤 祥
矢野 貴章
29分
イスマイラ
宮崎 鴻
西谷 優希
植田 啓太
大森 渚生
ラファエル
36分
41分
松本 昌也
ファビアン ゴンザレス
山田 大記
藤川 虎太朗
平松 航
48分
41
藤田 和輝
6
大森 渚生
16
平松 航
40
高嶋 修也
4
佐藤 祥
8
髙萩 洋次郎
21
吉田 朋恭
30
福森 健太
7
西谷 優希
19
大島 康樹
99
イスマイラ
SUB
1
川田 修平
15
岡﨑 亮平
33
ラファエル
10
森 俊貴
13
植田 啓太
29
矢野 貴章
32
宮崎 鴻
監督
時崎 悠
21
三浦 龍輝
4
松原 后
15
鈴木 海音
17
鈴木 雄斗
36
リカルド グラッサ
7
上原 力也
10
山田 大記
14
松本 昌也
28
鹿沼 直生
33
ドゥドゥ
42
後藤 啓介
SUB
81
梶川 裕嗣
5
小川 大貴
13
藤川 虎太朗
31
古川 陽介
38
藤原 健介
40
金子 翔太
29
ファビアン ゴンザレス
監督
横内 昭展

10,741
スタジアム名 試合日 キックオフ
カンセキ 11/12(日) 13:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝 長谷川 正朋 福島 孝一郎
天候 試合時間 副審 副審
くもり 90分 浜本 祐介 池田 一洋
気温 湿度 第4の審判員 記録員
10.1度 60% 長谷川 雅 小松 悠介
6 シュート 14
5 ゴールキック 4
2 コーナーキック 5
8 直接FK 15
1 間接FK 2
0 オフサイド 2
0 PK 0

横内監督と共にチーム一丸となり、ぶれることなく一歩ずつ歩みを進めてきた2023シーズン。リーグ戦41試合を戦い、ジュビロは自動昇格圏とは勝点1差の3位に付けている。最終節となる今日、必要なのは勝利のみ。アウェイ栃木の地で必ず勝点3を積み上げ、自動昇格に望みを繋ぐ。

スターティングイレブンは、GKに三浦龍輝、DFに鈴木雄斗、鈴木海音、リカルド グラッサ、松原后、MFに鹿沼直生、上原力也、松本昌也、山田大記、ドゥドゥ、FWに後藤啓介。
注目は、累積警告により出場停止の伊藤槙人に代わって最終ラインの一角を務める鈴木海。栃木SCは、昨シーズン育成型期限付き移籍し1年間武者修行したクラブだ。「昨年まで共に戦った選手がたくさんいます。すごく楽しみですし、絶対に負けたくないという気持ち。自分が今までやってきたこと、悔しさを全てぶつけて必ず無失点で抑えたい」と意気込みを語っている。8月12日のアウェイ・FC町田ゼルビア戦以来のスタメンとなるパリ五輪世代の若きDFが、持ち味を存分に発揮してジュビロのゴールを最後まで守り抜いてくれるはずだ。

栃木との前回対戦は3月下旬。その際は、松本と松原にゴールが生まれて2-0で勝利した。指揮官は栃木について、「しっかりしたブロックを作って守備をし、そこからのカウンターや、前線で起点を作りながらサイドからクロスボールを入れてくる印象。前線には力強い高さのある選手も揃っているので、危険なチームであることは間違いない」と分析している。ジュビロとしては相手のパワーに臆することなく、5得点を奪って快勝した前節の水戸ホーリーホック戦のように先制点を取ることで試合を優位に進めていきたい。

キックオフはこの後13:00。カンセキスタジアムとちぎ周辺の天候は曇り。気温は低く、日中も冬のような寒さだ。2位での自動昇格は他会場の結果次第だが、「自分たちは勝利するのみ」と選手たちが口を揃えるように、ジュビロに必要なのはまずは敵地で3ポイントを積み上げること。敵地に集結した大勢のサックスブルーのサポーターの力も借りて、最終戦にふさわしい熱い戦いを見せるつもりだ。

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横内 昭展 監督

――試合の総括
まずは今シーズン、スタートから本当に我々ジュビロ磐田を後押ししていただきました。今日は3,000人くらいのサポーターが駆け付けてくれていますが、それ以外にも来られなかったサポーターの皆さんもたくさんいらっしゃると思います。その方々も我々に大きな声援を送ってくださったと思っています。その声援のおかげですし、今日だけではなくて開幕からずっとここまで後押ししてくれたサポーターに、本当に感謝の思いを伝えたいです。本当にありがとうございました。
今日の試合は最終節ということで、我々も自動昇格が狙えるポジションにいました。ただそこを狙うためには、その可能性を広げるためには、勝たないといけない試合でもありました。そういう意味で、やることはすごくはっきりできたかなとは思っています。試合に向けて特別なことをやったわけではないですし、やろうとも思っていませんでした。それは選手にも伝えて、今日はここまで我々がやってきたことをこのピッチで表現できるかだと。我々は1節から成長している、その姿をピッチで表現しよう、そうすれば必ず勝点3を取れると言ってピッチに送り出しました。そういう意味で、選手は前半スタートからよく戦ってくれたなと言いますか、自分たちがやってきたことを遺憾なく発揮してくれたなと思っています。
今シーズン何度も会見で言いましたが、先に先制されて苦しい時間と言いますか、苦しい状況に自ら追い込んでしまいました。そこからまた奮い立って逆転できたというのも、これも成長の証かなと思っています。本当に最後まで戦ってくれた選手に感謝しています。それから、ここまで色々なことを準備してくれたスタッフ、クラブ関係者の皆さんに本当に感謝しています。

――他会場の試合展開はどのタイミングで選手に伝えていましたか?
僕からは選手に伝えていません。スタッフにも伝えずにいこうと言っていましたし、とにかく目の前の試合に集中させたいという思いがありました。知っていた選手がいたのかどうかは僕自身はっきり把握していませんが、多分知らなかったんじゃないのかなと。終わった瞬間にみんなが結構聞きにきていたので、知らなかったのかなと、見ていて思いました。

――交代策について
決して悪いリズムでもなかったですし、もちろん相手は交代カードを切って高さを増やしてきましたが、我々は高さのある選手がラッソ(ファビアン ゴンザレス)だけで、そこに対応するのはなかなか難しかったですが、出ている選手で充分対応できると判断しました。全ての枠は使い切っていませんが、これで我々は勝点3を取れると判断して今日のカードを切りました。

――複数の選手が多く得点したシーズンになりました
以前もお話したように、一人の選手に頼るのではなくて、チーム全員で戦って点を取る、チーム全員でゴールを守りたいと。それをシーズンを通して選手が発揮してくれたかなと思っています。誰かに頼るのではなく、一人ひとりが責任を持ってチームのためにプレーするというところは本当に貫いてやってくれたなと思っています。色々な選手が得点できたというのは僕の中では嬉しいことの一つです。

――1-1で迎えたハーフタイムの指示は?
まずは失点したところについてと、相手が攻撃になったときに髙萩選手にライン間で受けられて、そこで起点を作られることが多かったので、そこをどう抑えていくかという話をしました。ただ、よく同点に追い付いたと。すごく良かったぞという話をしました。もう一回ここから、後半プラスアディショナルタイムを含めて、我々が勝ちにいくぞという話をして終わりました。

――今季を振り返ってターニングポイントになった試合は?
すみません、たくさんあり過ぎて…。今どれを選ぶというのはなかなか難しいですね。今日の試合もすごく劇的だったですし、終わったばかりなので印象に残っていますが、そういう試合が何試合かあったと思うので。ただ、今すぐには思い出せなくて申し訳ないです。

――チームの団結力は日に日に高まっていたのでしょうか?
それは本当に実感しています。良いときも悪いときも長いシーズンなので、敗戦の後だったり、結果がなかなか出なかったとき、自分たちのプレーが思い通りにいかなかったときというのはありますが、そういうものも選手自身が消化して、試合終わった次のオフ明けの練習では切り替えて次のゲームに向けて準備をしてくれました。本当に選手に感謝していると言いますか、そこの切り替えの素晴らしさと言いますか、そこは本当に頭が下がりますね。それは今日来ているメンバーだけでなく、残って練習している選手たちもいますが、そういう選手たちも含めて次の準備に向けてくれたエネルギーはすごく感謝しています。

――J1での目標を
早速ですね(笑)。そうですね、ここで優勝を狙いますというのは少し違うかなと僕は思っています。また来シーズンとなると、チーム自体の顔も少し変わると思いますし、ここでどういう目標を立てるのかというのは、チーム編成が決まった後からかなと思っています。ただ、これまでJ1に上がって、またJ2に戻るという、これだけは絶対に繰り返したくないという思いはあります。そのためのJ2リーグを我々は今年戦ったと思っていますし、またこれをJ1に繋げていきたいです。

――逆転した際の監督自身の気持ちはいかがでしたか?
逆転したとき、僕はハーフタイムで清水が0-0ということだけを聞いて、あとは聞いていなくて。逆転したあと、少し何か気になることがあって選手に伝えたような気もするのですが、次どう取るかだったりどう守るかだったりの方に頭が行っていたかなと思います。単純に喜んでいたとは思うのですが、取ったあとどうするかということですごく頭がいっぱいでしたね。

――J1昇格が決まった瞬間の気持ちは?
僕、瞬間が分からなくて。確認したら、コーチたちも「ヤッタ〜!」としか言わなかったので、「あ、やったのかな?」というところで気付いたという感じでした。終わった瞬間、本当にやったというよりも、我慢強く選手たちもここまでチームを信じてやってくれて、そのご褒美をいただけたような感じがしました。

――今日の試合、横内監督の評価は何点ですか?
なかなか難しい質問ですが、昇格を果たせたということだけを考えれば100点だったかなと思います。

――試合終了直後にピッチの選手たちに駆け寄りました
終わった瞬間にコーチが来て、そのときに昇格したんだなと思って。確かあの場面は(鈴木)雄斗が、どっちか分からなくて聞きにきたような感じだったかなと思うのですが、選手たちをまずは称えて…。で、ふと我に帰ると挨拶終わってなかったなと。ご迷惑をかけてしまってすみません。

――先にリードを許して精神的な部分も含めて難しい展開になったと思います。ただ、シーズンを通して粘り強くひたむきにやり続けることを求め続けていました。チームがやってきたことを最終戦でも体現した結果、手にした逆転勝利だったのでは?
もちろん長いシーズンの中で失点することもありますし、我々は先に点を取られることも多いシーズンでしたけども、序盤は失点してまたすぐに失点してしまう部分がありましたが、そこが今日のゲームでもそうですし、我慢強く戦えれば必ず点が取れるという、それも今シーズン戦ってきて身に付いたものかなと思います。そういうことを僕は言い続けてきましたし、選手たちも信じてやり続けてきたことを今日出すことができて、それが大きなゲームの結果に繋がって本当に嬉しいです。

――今、監督の中にある一番大きな気持ちは?
率直な思いは、先ほど質問で「何点ですか?」と聞かれて「100点」って言ってしまったなという(笑)。普段は言わないなと思ったのですが、まぁでも本当に選手に感謝しかないです。どんなときも支えてくれたサポーターも我々を後押ししてくれましたし、そういう意味では報われるシーズンになったなと思っています。

山田 大記 選手

山田 大記 ――最終節に昇格を掴み取りました
最高ですね。こんなに劇的な昇格というのは経験したことがなかったので、人生で初めて嬉し泣きしました。

――先制される苦しい展開でした
そうですね。やられ方が少し警戒していた形だったので嫌だったですが、こういう最終節で昇格もかかった試合なので、何か失点なりでスタートすることも想定はしていました。試合前のロッカーでもその話をしていましたし、しっかりやることやれば取り返せるというイメージで戦いました。

――他会場の情報は入っていましたか?
選手に情報を入れないようにという話だったようなので、ハーフタイムなどもピッチに立っている間は全く感じずにいました。ただ、いつもより長くピッチに立っていたので、「これってもしかしたらそういう状況なのかな」ってそこで勘ぐっていました(笑)。

――2年前の昇格も山田選手が中心となって戦い抜いて得たものだったと思います。今シーズンとの違いは感じていますか?
また違うアプローチで昇格を掴み取れたなと思っています。一昨年の方が戦績は良かったかもしれないですが、今年は難しいチャレンジをして、どうにか掴み取った昇格ということで来年以降に繋げていけるんじゃないかなと。むしろ繋げていかなくてはいけないという気持ちの方が強いです。まだまだ足りないところがたくさんあるのは、もちろんヨコさん(横内監督)はじめ僕たち選手も自覚しているので、来年の開幕までにより成長できるようにしたいなと思います。

上原 力也 選手

上原 力也 ――昇格を決めたときの感情は?
そうですね、感慨深いものがありましたし、僕自身もうるっときました。すごい嬉しかったです。

――昇格が分かったタイミングは?
試合が終わった瞬間にみんな喜んでいましたし、ベンチ前も全員が前に出ていたので、なんとなく状況はわかっていました。

――今日の試合だけでなく、ここ数試合は連続ゴールを決めるなど素晴らしい活躍ぶりでした
昇格するために貢献したい気持ちはありましたし、自分が昇格をさせてやるんだという強い気持ちでプレーできたと思います。

――上原選手自身にとっては2015年以来の昇格です
もちろん年齢も立場も全然違うので、またちょっと変わった想いがありますけど、チーム全員で勝ち取れた昇格だと思います。

――悔しさもあったシーズンだからこそ、喜びも大きいのでは?
開幕時はコンディションがなかなか上がらなくて少し出遅れましたけど、やることはしっかりできていましたし、自分の力を信じてやってきました。僕自身は正直そんなに順位に左右されないようにやってきましたし、一喜一憂せず、最後昇格を勝ち取れればという思いだったので、チーム全体で頑張った結果だと思います。

――来シーズンに向けて
楽しみですし、また強いジュビロを取り戻せるようにみんなで頑張りたいと思います。

松原 后 選手

松原 后 ――昇格を掴み取りました
厳しいシーズンでしたが、自分たちを信じてやれたということが大きかったと思います。

――膝が万全の状態ではなくても、「J1昇格を決めるピッチに立っていたい」という思いでピッチに立ち続けました
そうですね。一時は膝の状態がダメかなと思ったんですけど、なんとかメディカルスタッフに支えてもらって、この瞬間を味わうために身を削ってでもピッチに立ってよかったと思います。自分の中ではフルの力ではできなかったんですけど、それでも横内さんが清水戦で信頼して使ってくれたので、自分もその気持ちに応えようと思いました。横内さんが信頼してくれたことが大きかったですね。このクラブのために、もう一回自分の力を発揮しないといけないという気持ちになりました。

――昇格を決めた後、サポーターの待つスタンドに向かったときの想いは?
苦しいときも支えてくれたこのサポーターのために、絶対にJ1昇格を掴み取りたかったので、この景色を一緒に共有できて本当に良かったです。

――決勝ゴールをアシストしました
1点取らなければいけなかったので、何とか自分がクロスを入れてチャンスを作りだそうというところで、あそこは上手くクロスが入れられて、(松本)昌也君が決めてくれて、本当に良かったです。

――松本選手のゴールが決まった瞬間の想いは?
今シーズン、昌也君には「俺がクロスをあげるときにはファーから入ってきてほしい」と常に言っていて、そこは自分たちで積み上げてやってきたので、そこが練習通りに出た象徴的なゴールというか、結果に結び付いて良かったと思います。

――昇格を決めたことはどのタイミングで分かりましたか?
試合が終わるまでわからなかったんですけど、ベンチメンバーが結構そわそわしていたので(笑)。清水が負けているか引き分けなのかなとは想像していたんですけど、確かなことはその時点ではわからなかったです。それで終わった瞬間にみんながワーっとなったので、昇格したんだとそこで実感しました。

――みんなで横内監督を胴上げしました
厳しい状況の中で、監督がこのチームに力をくれて、積み上げてくれました。本当に監督のおかげだなと思います。

――試合後は目に光るものがありました
本当に安心したというか、試合数が多かったり、連戦もあって、本当に厳しいシーズンだったので、やってきたことがちゃんと結果に結び付いて安心しました。

松本 昌也 選手

松本 昌也 ――まずは率直な今の気持ちを
1年間、苦しいときもチームがバラバラにならずにみんなで戦ってくることができた結果だと思うので、率直に嬉しいです。

――今日もヘディングでのゴールでした。昇格へと導いた決勝ゴールの場面を振り返って
そうですね。ここ3ゴールは全てヘディングですね。(松原)后から本当に良いボールが来たので、あとは落ち着いてヘディングするだけでした。あそこに走り込んでいくことはイメージしていましたし、相手に少し当たったのでちょっとボールが浮いたのですが、そこは何とか上手くゴールに持っていけたかなと思います。

――昇格に導くゴールを決めたことについて
ここまで7年間ジュビロにいて、降格も経験して申し訳ない気持ちと色々な気持ちがありましたが、今日なんとかJ1に導く結果を出せたというのは非常に嬉しいです。

――サポーターの皆さんに向けて
1年間どんなときも背中を押して、最後まで応援してくれたファンサポーターの皆さんに本当に感謝していますし、まだこれからジュビロの戦いは続くのでここからも引き続き応援よろしくお願いします。

鈴木 海音 選手

鈴木 海音 ――重要な試合でスタメンでしたが、試合を終えた今の気持ちを
試合の途中は他会場の結果が分かっていなかったので、最後笛が鳴ってみんなが走ってきたときに初めて昇格したことが分かって、前回の昇格時はメンバーにも入っていなくて、今年も最近はずっとメンバーに入っていなかったので、最後悔しさを晴らそうと思っていました。最後こうやって昇格という形で締めくくれるとは思っていなかったので、すごい嬉しいです。

――リーグ戦は町田戦以来の出場でしたが緊張は?
いや、緊張は正直全然していませんでした。でもああいった経験だったりとか、町田戦以外も自分のところでやられてしまったりという場面があったので、そういった経験がすべて自分の成長に繋げてくれたと思っていますし、練習から意識して取り組んできて、自信をもって今日の一戦に臨めたので、今までやってきたことが間違いではなかったんだなと思えました。(今日出場できたことは)持っているなと思いましたし、相手が栃木というのも運命的なものを感じました。でもそこまで気負うことなく楽しめたので良かったです。

――昇格を決めた後の感情は?
ホッとしたという感覚は無くて、爆発的に嬉しかったです。涙が出ました、初めて。ああいったように毎試合喜びたいですし、もう降格はしないで、昇格ではなく、J1優勝をしてまた喜び合いたいと思います。

――嬉しさも悔しさも、多くを経験したシーズンでした
DFとしてはそういったシーズンではだめだと思うし、ずっと安定しなければいけないと思います。来年、J1は初めての舞台なので、もっと成長してチームの勝利に貢献したいと思います。

ドゥドゥ 選手

ドゥドゥ ――素晴らしい同点ゴールでした
今日のゴールはチームとして練習していた狙い通りの形でした。昇格を引き寄せるゴールを決められたこと、本当に嬉しく思います。

――勝たなければいけない試合でしたが、どういう心境で臨みましたか?
他の会場の結果次第ということもありましたが、とにかく自分たちが勝つことだけを考えていました。今日も自分たちのサッカーを貫いて、勝つことができた。その結果、昇格することができました。

――昇格を決めた後、サポーターのところに向かっていったときの気持ちは?
今シーズンを通してサポーターの皆さんが自分たちの後押しをしてくれて力をくれました。今日の昇格はみんなで勝ち取ったもので、サポーターの皆さんもそれに値すると思っているので、みんなでお祝いしようと思っていました。そういう気持ちでみんなのところに駆け寄りました。

――長く苦しいシーズンでしたが、だからこそ昇格を決めた喜びも大きいのではないでしょうか?
確かに本当に難しいシーズンでした。最初はもちろん1位を狙っていましたが、それが難しくなってからも昇格を目指して戦い抜きました。最終的にしっかりと自分たちの目標を達成してシーズンを終えられたことが何よりです。

――昇格を決められた一番の要因は?
キャンプから我々は自分たちの力を信じてきました。本当に良い選手が揃っているチームです。そして自分たちで積み上げてきた、チームが一丸となって積み上げてきたことを、ブレずにやり続けてきた。その集大成が昇格という結果だと思います。

後藤 啓介 選手

後藤 啓介 ――今の率直な気持ちを教えてください
めちゃくちゃ嬉しいです。ホッとしています。勝手に重圧を感じていたのだと思うのですが、それが一気に開放された感じで、少し泣いちゃいました。

――涙はどういう涙だったのですか?
ホッとしたというのと嬉しかったというのと、なんかこんなにプレッシャーが大きかった1ヶ月というのは無かったので、人生で。それを色々振り返ったときに、疲れたなぁって(笑)。

――勝利したからこその昇格だったと思いますが、試合を振り返って
先制されて自分自身はちょっと焦ってしまったのですが、そこはキャプテンがしっかりまとめてくれて焦ることなく前半のうちに追い付いて、後半は(松本)昌也君が決めてくれましたし、後半はほとんど危ないシーンも無かったので、良いゲームになったかなと思います。

――自身のプレーを振り返って
今日は珍しく良いプレーができました。それがチームの勝利に繋がったかは分からないですが、久しぶりに良いプレーができたかなと思うのでそこは良かったです。

――空中戦でも競り勝つ場面が多かった印象です
今までワンタッチで落とすことが多かったのですが、自分が落としても次になかなか繋がらないことが多い印象がありました。今日はロングボール主体のチームだったので、ハイボールがメインになるのかなと思っていました。練習からできるだけハイボールに目を慣らすようにしていましたし、今日のハイボールの勝率というのは、ほぼほぼ負けていなかったと思うので、そこが今日の良いプレーに繋がったのかなと思います。

栃木SC 時崎 悠監督
 

――試合の総括
メディアの皆さんも2年間お世話になりました。自分の中で今出てくる言葉を話そうと思います。やはり素晴らしいスタジアムがあって、素晴らしいサポーター、あるいはスポンサーさんが付いていて、栃木SCはもっともっと強く大きくなっていってほしいと思うので、今日のこの敗戦って僕が最後の試合だったとか、今シーズン最後の試合だったとかではなく「栃木、早くこういうチームになれよ」ということを感じるような心をこのスタジアムにいた人や選手が多く残せれば、栃木は強くなるんじゃないかなと思います。これからも栃木の成長や飛躍を僕自身は応援し続けたいなと思います。