2024年 試合速報

明治安田J1 第10節 vs. FC町田ゼルビア

highlight
ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

4 勝
1 分
5 敗
15 得点
13 失点
勝点 13

2
  • 0
  • 0

  • 2
  • 0

0
machida
machida

6 勝
1 分
3 敗
13 得点
10 失点
勝点 19

前半 ハーフタイム 後半
松原 后
1分
鹿沼 直生
4分
16分
望月 ヘンリー海輝
鈴木 準弥
髙橋 大悟
バスケス バイロン
23分
昌子 源
24分
仙頭 啓矢
荒木 駿太
ナ サンホ
ミッチェル デューク
ジャーメイン 良
25分
松原 后
小川 大貴
31分
松本 昌也
藤川 虎太朗
37分
39分
宇野 禅斗
安井 拓也
平川 怜
石田 雅俊
47分
1
川島 永嗣
3
森岡 陸
4
松原 后
26
西久保 駿介
36
リカルド グラッサ
7
上原 力也
11
ジャーメイン 良
14
松本 昌也
28
鹿沼 直生
37
平川 怜
99
マテウス ペイショット
SUB
20
坪井 湧也
5
小川 大貴
13
藤川 虎太朗
16
レオ ゴメス
31
古川 陽介
77
藤原 健介
41
石田 雅俊
監督
横内 昭展
1
谷 晃生
3
昌子 源
5
ドレシェヴィッチ
33
望月 ヘンリー海輝
8
仙頭 啓矢
16
宇野 禅斗
22
藤本 一輝
26
林 幸多郎
99
髙橋 大悟
10
ナ サンホ
90
オ セフン
SUB
42
福井 光輝
6
鈴木 準弥
39
バスケス バイロン
41
安井 拓也
45
柴戸 海
15
ミッチェル デューク
47
荒木 駿太
監督
黒田 剛

12,982
スタジアム名 試合日 キックオフ
ヤマハ 4/27(土) 14:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝 岡本 知之 清水 勇人
天候 試合時間 副審 副審
くもり 90分 西橋 勲 武田 光晴
気温 湿度 第4の審判員 記録員
24.1度 41% 日比野 真 鈴木 良規
7 シュート 16
20 ゴールキック 3
4 コーナーキック 9
9 直接FK 11
2 間接FK 1
2 オフサイド 1
1 PK 0

リーグ戦第10節、今日は現在J1リーグの首位に立つFC町田ゼルビアをヤマハスタジアムで迎え撃つ。昨年も昇格に向けて凌ぎを削り合った中で、戦績は1分1敗と勝利を掴むことができなかった。今年はJ1に舞台を移してのマッチアップ。「首位にいるチームに勝ちたいですし、勝って我々の自信にしたい」と横内監督が意気込みを語るように、選手たちも必ずホームで3ポイントを手にするつもりだ。ストロングポイントを熟知した相手に対し、ジュビロとしても我慢強く戦い一つひとつの局面で勝っていくことで、結果に繋げていきたい。

スターティングイレブンは、GKに川島永嗣、DFに西久保駿介、森岡陸、リカルド グラッサ、松原后、MFに鹿沼直生、上原力也、松本昌也、ジャーメイン良、平川怜、FWにマテウス ペイショット。
ボランチの鹿沼は今季リーグ戦初先発。キャプテンマークを巻いて出場したルヴァンカップ長崎戦の試合後は、勝利を手にすることができなかった悔しさを露わにし、「日頃の練習からアピールし続けてチャンスを掴めるように頑張っていきたい」と前を向いた。昨シーズン終盤も上原とコンビを組み中盤に安定感をもたらしていた鹿沼。今日の一戦にも全ての力を注ぎ、ジュビロの勝利に貢献してくれるはずだ。また、怪我で離脱していた松原がリーグ戦4試合ぶりの先発。ここまでも多くの決定機を生み出している精度の高い左足のクロスに注目だ。
ベンチメンバーも前節のアビスパ福岡戦から多少入れ替わった。ルヴァンカップ長崎戦で先発した石田雅俊がジュビロ加入後初のリーグ戦ベンチ入り。長崎戦で途中出場し、ボランチのポジションをそつなくこなした小川大貴も今季リーグ戦では初のリザーブに入った。

町田は高さのある前線の選手にボールを集めてくることが予想されるが、「まずは、そこに簡単に入れさせないことと、入ったとしても簡単に競らせない、必ずどこかにボールはこぼれるので、そこの予測で相手を上回っていきたい」と指揮官はポイントを挙げる。また、相手の強みを発揮させないようなプレー判断も重要だが、それ以上にジュビロがここまでの戦いを経て積み上げてきたものを存分に示すことができれば、自ずと勝点3という結果は付いてくるはずだ。

キックオフはこのあと14:00。天候は曇り空だが、大型連休の初日ということもありヤマハスタジアム周辺には試合前から大勢のサポーターが集まってきている。

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横内 昭展 監督

――試合の総括
今日もたくさんのサポーターに来ていただき、今シーズンはホームで勝てる試合が少なく申し訳ない気持ちでいました。昨年から町田には勝てていなかったこともあり、そういう想いも込めて勝ったこと、そしてサポーターとともに勝てたこと、非常に嬉しく思っています。
試合は、前半はなかなか相手のボックス内に侵入させてもらえず、厳しい展開が続きました。ただ、焦れずに集中して選手たちは一つになって戦ってくれて、その中でチャンスを見出してなんとかというところでしたが、今J1の首位を走るチームは簡単ではなかったです。ただ、0でしっかり前半を終えて、後半やろうとすることは変えずに、もう少しボールを我々が握ったところでクオリティを出してくれと。クオリティを出せたら必ず得点に繋がっていく、という話を選手にしました。その通り、チャンスが多かった訳ではないと思いますが、クオリティを発揮してくれたかなと思っています。何より、最後押し込まれた状態でしっかり失点せず終えられたのは、我々にとって少しだけ自信になるかなと思っています。

――今日は左サイドバックに松原選手が、ボランチに鹿沼選手が入りましたが、起用の意図を教えてください
后に関しては少し膝を痛めていまして、リハビリを経過してこの試合は90分いけるだろうということで起用しました、鹿沼に関してもカップ戦、少しポジションは違っていましたけど、守備のタスクへの理解度は高い選手で、強度もあり、今日の町田戦にしっかりアジャストしてくれるだろうと。そういう意図があって、彼らを起用しました。

――松原選手のプレーの評価を
点も取りましたし、最後足が吊ったらしいのですが、本当に良いプレーをしてくれたと思っています。ゲーム中もピッチの中で色々な選手とコミュニケーションを取ったり、チームを鼓舞したり、そういうところは本当に遺憾無く発揮してくれたなと思っています。

――鹿沼選手の今日のパフォーマンスについて
競り合うところ、こぼれ球を拾うところは本当によくやってくれたと思っています。奪ったボールもしっかり前に付ける、味方に付けるということもやってくれたと思います。ただ、今言った部分に関してはもっとやれたと思っていますし、彼自身もそう思っていると思います。まだまだやれることは多くあると思うので、今後に期待したいと思います。

――ロングボールに対応しながら無失点で抑えたというのは、ここまで積み重ねてきたものの成果が出ていると感じます。監督自身はどうとらえていますか?
こういうゲームが続いていくと、成果として認めてもらえるかなと思っています。前節はリードしてから追い付かれた試合で、今日はそれを踏まえてしっかりやってくれたと。これを続けることができて、初めて成長していると言えるのかなと。現時点では、今日は本当によくやってくれたという評価で、今後もこれを続けられるかどうか、我々は試されていると思っています。

――今日もジャーメイン選手が1得点目でも良い働きをし、自らPKも決めました。改めて彼の成長をどう感じていますか?
フィットネスやフィジカル的な能力は元々高いものがあって、その良さをさらに発揮するために、チームのトレーニング以外でも準備していることがたくさんあると思います。なので、そういう彼のストロングの部分がよりJ1でも発揮できていると。それに精度が試合ごとに増しているくらい、成長のスピードが早いと僕自身は感じています。これは本当に彼の努力があってのものだと思うので、引き続き成長し続けてもらって、2桁取ったと安心せずにもっと取ってほしいと思っています。

――町田は今季全ての試合で得点を取っていました。そういう相手に対し完封で勝利を収めたということについて
まずは選手が町田戦に向けて良い準備をしてくれたと。今日プレーした選手ももちろんそうですが、出ていない選手、ベンチに入っていない選手、全員でこの町田戦に向けて準備してきました。出ている選手たちはしっかりそういうものを背負ってプレーしてくれたと思います。対町田というところでは昨年勝っていないので、昨年からいる選手はその悔しさを本当に今日はピッチで発揮してくれて、それが勝利に繋がったと思っています。

――今季ここまでを振り返って成長した部分は?
10試合でどの部分がどれくらい成長したのかということは、僕自身まだ分析できていません。課題というのは毎試合出てくるもので、全ての課題を挙げるというのは難しいのですが、我々はやはり失点が多いと。そこは大きな課題だと思っています。そこから自分たちの苦しい状況を作ってしまうので、改善しなければいけないと思っています。ただ、今日のゲームだけを見ると、しっかりクリーンシートで終えられて、すごく良かったとは思います。ただやられてもおかしくないシーンもあったので、そこは大きな課題かなと思っています。

川島 永嗣 選手

川島 永嗣 ――完封勝利を収めました
今週、色々な意味で自分たちも良い準備をしてきましたし、全員が最後倒れるくらいまで身体を張って戦ったというのが一番だと思います。

――守備面で町田に対して準備してきたことは?
ロングボール(への対応)もそうですし、セットプレーのところは自分たちもしっかり準備した部分があります。ただ、身体を張らなければいくら準備しても意味が無いので、そこを今日はピッチの上でみんなしっかり示して戦えていたなと思います。一つずれたりしたところでも違う選手が前に出て行ったり、クロスを上げられて相手に触られたとしても身体をぶつけて対応することができていたので、そこで簡単にやらせないところというのは、ディフェンス陣を中心によくできていたのではないかなと思います。

――終盤に素晴らしいセービングもありました
触ったらなんとかなるかなと思って。触ることができて良かったと思いますし、チームメイトがあれだけ身体を張ってくれていたので、1本2本は自分が抑えなきゃいけないところが出てくるなと。そういうところでしっかり仕事ができて良かったなと思います。逆にあれだけチームメイトが頑張っていて無失点で終えられないというのは割に合わないなと思っていました。

――昨シーズン一度も勝てなかった町田との戦いでしたが、後ろから見ていて感じたことは?
昨年のことは分からないですが、しっかり冷静に戦えていましたし、自分たちの良さを出しながら勝負にこだわってプレーできていたと思います。ただ今日のゲームはリーグの中の1試合でしかないですし、また町田ともアウェイ戦があるので、一つの勝利に満足すること無く次に進んでいきたいなと思います。

――ここからの戦いに向けて
今日これだけ身体を張って無失点で抑えられたことはチームにとって自信になると思いますし、こういうゲームを次に繋げていきたいなと思います。

松原 后 選手

松原 后 ――まずは先制ゴールの場面を振り返ってください
こぼれを狙っていました。ゴールをカバーしている選手もいたのですが、それでも胸あたりで弾かれないところを狙って打とうと思っていました。冷静にシュートを打てましたし、ゴールに繋がって良かったです。

――喜びを爆発させていましたね
今日は首位の町田が相手で、昨年悔しい思いをした相手なので、そこで先制点を取れたことはすごく嬉しかったです。ただ、後半の早い時間帯だったので冷静にいこうと。点を取ったけど、すぐそういう気持ちに切り替わりました。

――ゲーム運びはどういう狙いを持っていましたか?
町田はロングボールで押し込んでくる、ということはゲームプランとしてあって、そこで自分たちがしっかり耐えて、ラインも上げ過ぎずセカンドボールの競り合いをちゃんとやるというところが狙いで、自分たちは焦らさずに入れて、そこで失点しなかったことが大きかったです。

――膝にテーピングも巻いていましたが、コンディション的には?
100%の状態ですが、痛みがまだあるので、それでテーピングは巻いていました。トレーニングもそんなに積めていなかったので、最後吊っちゃいました。吊って交代したのは、プロに入って初めてです。

――試合前に「気持ちで負けない」と仰っていましたが、その通りの戦いができたのでは?
そこのメンタリティで負けていたら、絶対に今日のゲームは勝てなかったと思うので、まずは自分がそういうところをピッチで見せようと思って、今日試合に臨みました。そういったメンタリティはプレーに繋がるし、ああやってボールも転がってくると思います。それをチーム全体に浸透させて、もっともっと自分たちが上に行くために、全員がそういう思いでやらないといけないなと思います。

――キャプテンマークを巻いて戦いましたが、どのような声掛けをしましたか?
競り合いや球際の部分は、今日の試合で大事になってくると。仮にそこで相手のところにボールが転がっても、チーム全体でカバーしていく、そこは足を絶対に止めるなという話をして試合に入りました。

――首位に勝ったことは、チームにどういう影響をもたらしそうですか?
首位に勝てたことで、これまでの試合で一番自信になったと思いますし、自分たちも上に行くんだ、ということを今日の結果で示せたと思うので、今日勝てたことはすごく大きいなと思います。

ジャーメイン 良 選手

ジャーメイン 良 ――10試合で10ゴールです
今日に関してはPKでしたけど、今年PKが多いのはチームとしてボックスの中に侵入できているということだと思いますし、良い攻撃ができていると思うので、これは自分だけの力では絶対にないし、みんなに感謝したいと思います。

――先制点の場面は2人のセンターバックを引き付けてスルーパスを送りました
背中を確認して前を向けたので、しっかりターンをして。そのあと(松本)昌也君があそこに入ってきたところは、彼の持ち味だと思うので、しっかり相手を引き付けて良いタイミングでパスを出せました。しっかり連動した、横さん(横内監督)がやりたいようなサッカーだと思いますし、それを一つ体現できて良かったと思います。

――今日の試合ではペイショットよりも下がって、ボールを引き出す意識が強かったのでは?
練習のときからずっとこのゲームをイメージして、2人でコミュニケーションを取っていました。相手がゴールキックを蹴るときは中盤のセカンドボールが多くなるので、ペイショットに中盤で競ってもらって、ボールを動かすときは少し自分が引いて、相手のボランチ2枚の背中でボールを受けることを意識してやっていました。

――前半はボールが入らないことも多かったですが、どんな思いで戦っていましたか?
昨年のアウェイでの対戦は、失点するまで良いゲームをしていて、失点してから相手のペースになってしまいました。今日の前半は上手くいってませんでしたけど、我慢してストレスを溜めない、ということを自分たちでしっかり決めて、0でもOKという気持ちでやっていました。そういう中で、球際に中盤の選手もしっかり行けていて、前半を0で抑えられたのは良かったと思います。

――周りを使う意識など、どんどん良いイメージがアップデートされているのでは?
そうですね。横さんが来てから90分使ってもらえることが多いので、ゲームの中でしか感じられないものや、生まれてこない余裕もあります。一番前のポジションだけではなくて、トップ下やサイドをやったりして見えるものが変わってきて、横さんからは「良い意味で余裕ができてきたんじゃない?」という話をしてもらったり、自分の中でもパワーを使うところと落ち着いて見えている時間もできたりして、良くなっていると思います。

――日本代表入りを期待する声も高まっていると思います
チームを勝たせていって、結果を出した先にそういうものがあると思っています。そこを目指してというよりは、チームのために勝点を積み上げて、今年のチームの目標やジュビロがどう復活していくかに、役割を全うして、結果を残せばチャンスがあると思うので、これからも目の前の1試合に集中してやっていきたいと思います。

――今季掲げた目標の11点まであと1点です
新潟戦で2点取ったあたりから、11という目標は個人の中ではなくして、毎試合チームが勝点を取るために点を取ろうと思うようになりました。11点を取ってもチームが勝点を取れなかったら順位は落ちていってしまうので、数字は決めずにチームの勝点に繋がるプレーをやっていきたいと思います。

鹿沼 直生 選手

鹿沼 直生 ――今季リーグ戦初スタメンで勝利を掴みました。いつスタメンを告げられたのですか?
言われたのは前日ですが、オフ明けの練習で少し雰囲気は感じていました。

――フル出場でチームの勝利に貢献しました
チャンスは掴むものですし、いつか来るものだと思っていたので、そのための準備を怠らずにできていたので、とりあえず勝利できたことは良かったですし、ここから勝利を重ねていくために個人としてもチームとしても準備を続けていきたいなと思います。

――試合を振り返って、全体的に落ち着いて対応していた印象です
町田のメンバーは昨年から結構変わっていますが、やることは変わっていないですし、予想しやすかった部分もあって、自分たちは昨年戦っている分、他のJ1のチームよりは対応しやすかったのかなと思います。

――0-0で前半を終えたのも大きかったのでは?
先に失点したら相手はそこから時間を使うのも上手いですし、先に失点しないということが大事でした。そこで0で進められたことは良かったと思います。

――ボランチでコンビを組んだ上原選手とのコンビネーションについて
やはり昨年から一緒にやっているので、(上原))力也君の良さを出してあげられるように、力也君も僕のことをよく見てくれているので、2人でバランスを取りながら上手くできたと思います。

――アディショナルタイムが10分ある中で、最後まで身体を張って無失点で終えられたことについて
前節の反省を活かすことができたのと、相手も前に高い選手を増やしてきましたが、みんなで声を掛け合って、ピンチもありましたが、それがボール1個分、ゴールから外れてくれる自分たちの準備だったり、気持ちの部分も出たのかなと思います。

――ルヴァンカップの長崎戦のあと、本当に悔しそうな姿が印象的でした。そこからどのように気持ちを切り替えて練習に臨んでいましたか?
正直今でも悔しいですが、終わってしまったものは仕方が無いので、ここまでリーグ戦に出場できていない中で、そこからまたチャンスを掴んでやろうと切り替えてやるしかなかったので、それをやれて良かったと思います。

――前半はプラン通りの戦いでしたか?鹿沼選手の素晴らしいカバーもありました
相手が前に前にボールを蹴り込んで来ることは想定できていましたし、そこを拾えるかどうか、カバーできるかどうかがすごく大事だったと思うので、後ろの2人が頑張ってくれて、そこで弾いたボールをどれだけ中盤で拾えるかと思っていたので、ピンチもありましたけど、カバーできた部分もあったので良かったなと思います。

リカルド グラッサ 選手

リカルド グラッサ ――まずは試合を終えた率直な感想を
試合を通してテクニックのある試合というよりは、肉弾戦、デュエルがすごく多い試合でした。その中で、前半から自分たちの目の前にこぼれたボールが試合の最後の1球になるように、全部喰らい付いていこうという気持ちでチームとして戦った結果、少し運がこちら側に向いてくれて、勝つことができたのかなと思います。前半は相手のチャンスが多かった中でしっかりみんなで耐えて、後半の最初に点を取ることができて、最終的に僕のヘディングから、PKの判定で追加点を取ることができました。試合を通してチームとして戦った結果だと思いますし、現在J1リーグ首位のチーム相手に、自分たちがチームとして戦うことができたことが、良い結果に繋がったのではないかと思います。

――ロングボールが多い相手に対して、守備ではどんなところがポイントになると考えてプレーしていましたか?
ロングボールを多用してくることはコーチ陣から分析のミーティングのときから聞いていましたし、実際にそういった試合展開になりました。相手は前線に背の高い選手がいて、その選手が競ったあとにしっかりこぼれ球を拾う選手がいて、そのこぼれ球を取ったときに、裏にボールを蹴ってくる戦い方が定着しています。昨年も2試合戦いましたけど、今年はメンバーが入れ替わった中でも特徴が変わらなくて、それが試合を難しくさせたところもありました。自分たちは練習からそういうことが起こることを監督含めコーチ陣からずっと言われてきた中で、今週すごく良い準備ができたと思っています。試合で起きたことにしっかり対応できました。ただ後半に入ってからは、疲労でラインが上げられなくて、ラインが低くなってしまったところがあったのですが、そこはチームとして上手くカバーすることができたんじゃないかなと。練習からしっかり準備してきたことを試合で見せられたと思っています。

――昨年勝てなかったチーム、そして首位チームに勝てたことは、格別の嬉しさがあるのでは?
もちろん昨年勝てなかった相手、首位チームに勝てたことは嬉しいですし、みんなで祝うべきだと思います。ただ忘れてはいけないのは、まだシーズンの序盤だということ。今日は勝点3を取ることができましたが、次の横浜FM戦、その次の東京V戦、そのチームから勝点3を取ったときも、同じグレードの喜びを持っていないといけないと思います。シーズンが終わったときに自分たちが満足する順位にいて、満足する結果で終わることができたときに初めて喜ぶべきだと思います。今日の勝利で得た勝点3はもちろん重要なのですが、他の試合で勝った3ポイントも同じ3ポイントです。喜び過ぎずにこの試合で勝てたことを次に繋げるようにしていかなければいけないと思います。今日何より良かったのは、スタメンで出た選手、途中から出た選手、ベンチにいた選手、ベンチ外だった選手も含めて、チームとして1週間良い準備をすることができたので、試合でチームが準備してきたものを表すことができて、気持ちも強く、チームとして強固な守りを作ることができたのが大事なことだと思っています。次に繋げるべき3ポイントだと思います。

石田 雅俊 選手

石田 雅俊 ――ルヴァンカップの長崎戦でジュビロデビューを飾ってから、どんな気持ちで今日を迎えましたか?
ルヴァンでは個人のパフォーマンス自体はそんなに悪くなかったので、最後のところで点を取るための修正をと思っていました。練習の中で良い感じでアピールできたと思っているので、ポジティブな気持ちで今日を迎えました。

――リーグ戦デビューを飾りましたが、今日意識していたことは?そして久しぶりのJリーグの空気感はいかがでしたか?
(交代でピッチに入ったタイミングでは)2-0だったので、特に守備のところで穴を空けないことと、セカンドボールを意識して試合に入りました。雰囲気などはやっぱりJリーグは独特で、Kリーグとはまた違う雰囲気というか、そういう印象を受けました。

――加入後、なかなかピッチ立てない葛藤があったのでは?
確かに練習試合でも低調なパフォーマンスを何試合か見せてしまったところがあって、そこはやっぱり僕自身の力の無さと言うか、メンタルも含めて未熟だなと感じていました。それでもあまり執着し過ぎないように、焦ってしまうと悪いサイクルに入ってしまうので、そういうときこそ違うことに取り組んでみたりして、意外と心が分散されてグッとパワーが入ったりもするので、そういうコントロールはしていました。

――今後に向けた意気込みを
今日は10分くらいでしたけどもう少しできたんじゃないかなという思いもあるので、次いつ出番が来るか分からないですが、また来週に向けて頑張りたいと思います。

FC町田ゼルビア 黒田 剛監督
 

――試合の総括
非常に難しいゲームになりましたけど、立ち上がりから前半45分に関しては、基本的には主導権を握りながら幾度かチャンスを作りました。ただ、なかなかゴールには見放されたなという印象、それから前半のようにという形で後半も入れたら良かったのですが、やはり開始1分の失点が全てだったなと思います。サッカーというのは、終わり際とか始まり際というのはすごく精神的にも難しいところだと思うのですが、そういったところでもしっかりと締めてハーフタイムに送り出したつもりでしたが、やはりああいったふわっとしたところが出るということ自体、まだまだやっぱり甘いなという印象もあります。PKは仕方ないところもありますが、そのあとチャンスも幾度もありましたが、最終的には決定機1本をしっかり決めた磐田さんと、なかなかGKの正面だったり枠をとらえられなかったというところも含めて、ゴール前の精度に差があったのかなと思います。課題もしっかりと見つかっていますので、切り替えて次の試合に向けて準備してきたいなと思います。

本日の受賞選手
浜松いわた信用金庫 マン・オブ・ザ・マッチ
協力:浜松いわた信用金庫

mom

松原 后選手