2025年8月10日 vs いわきFC

18:00 ハワスタ

インタビュー他

ジョン ハッチンソン

監督

また非常にタフな試合になりましたし、(自分たちにとっては)厳しい夜でした。選手たちには、非常に難しい状況に置かれているということと、この状況は誰も助けてくれないからこそ、自分たちでどうにかしていかなければいけないということを話しました。またセットプレーから2失点というのも非常に厳しいです。セットプレーが今シーズンは、試合や結果に大きく影響が出てしまっています。ただ、いわきさんも非常に素晴らしいパフォーマンスでした。非常に良いプレスをかけてきて、非常にキツイプレッシャーの中でプレーしなければいけませんでした。ただ最大の敵となっているのは自分たち自身です。自信を失っています。僕は選手たちを信じているからこそ、この結果が残念で仕方ありません。選手たちをいかに引き上げつつ、戦い続けるかだと思っています。次はまた非常に大きな試合が控えているので、パフォーマンスをしっかりと上げて臨まなければいけません。チームとしてこれだけセットプレーで失点していれば勝てないということをチーム全体が理解しなければいけないと思っています。

──今日の試合も自分たちのパフォーマンスという観点ではビルドアップがうまく機能しませんでした。その点に関しては、どのように振り返りますか?

そこは確かに良くありませんでした。ただ自信を無くしているのか、何が原因なのかはわかりませんが、中断前の札幌戦では完全に崩し切って、大勝したところから休みを挟んで、全く違うチームになってしまったと思っています。いわきさんのプレスは確かに良かったですが、何か特別なことをしてきたわけではありませんでした。その最適解のバランスを見つけなければいけません。

ただ毎週、言っているように私の責任です。その責任は感じていますが、個人に目を向ければ、良いパフォーマンスもあれば、良くないパフォーマンスもありました。個々のパフォーマンスに関しては、選手が責任を持ってやらなければいけません。ただ必要であれば、最適解を見つけるまでは変えていく必要もありますが、やはりジュビロのフットボールをもう一度、引き上げていかなければいけません。この2週間は許容できるパフォーマンスではありません。特に今日もまたセットプレーから2失点して、それは僕のサッカー人生でもありません。今週、セットプレーに関してハードワークしてやってきて、2失点なので、かなりキツいという感想を持っています。

ただこういう厳しい状況を抜け出すためには戦うことでしか抜け出せないと思っているので、しっかりとハードワークして戦うことを選手も私たち自身も、自分たちのために、そして自分自身とチームメイトを信じて、お互いのために戦うことが必要だと思っています。

──井上潮音選手を投入した後に試合の流れが変化した。彼の評価は?

(井上)潮音がチームに来てからスタメンに近づいたと思ったら、3度足首を捻っています。ただやっと良くなってきたと思います。素晴らしい選手であるからこそ獲得しましたけど、横浜FCでもそのクオリティーを見せてくれました。ただ(金子)大毅や(上原)力也も素晴らしい選手ですが、今日は(井上)潮音がチームに付加価値をもたらしてくれたと思います。(角)昂志郎も途中から出場して素晴らしいパフォーマンスでした。この休み前後でパフォーマンスを落としていましたが、今日に関しては素晴らしかったので、この二人に関しては来週の先発に近いと思っています。

角 昂志郎

角 昂志郎

選手

──途中出場からどのように試合の流れを変えようと考えていましたか?

自分らしさを出そうということ以外、考えていなかった。前半から自分たちが主体的なサッカーができていなかったので、そういうときに流れを変えられるのが途中から出る選手の義務でもあると思うので。とにかく自分に出来ることをやろうと思って入りました。

──具体的に『自分らしさ』とはどういうプレーを見せようと思っていましたか?

前半はとにかくボールを前に前進できなかったので、いつもとは違うサイドのポジションでしたけど、リスクはあってもとにかく自信を持ってボールを受けて、チームを前進させられるという自分らしさを少しは出せたと思います。

──得点シーンは?

本当に瞬間的なことだったので、あまり覚えていませんけど、意外と冷静だったというか、ちゃんとボールを見て、力が良い感じに抜けていたので。得点できたことは、自分自身の自信につながるゴールにはなったと思います。

──ゴール前での冷静さについては?

そこまでのプレーがさほど悪くなかったからこそ、ゴール前で冷静になれたと思うので。良い準備ができていたからこそ繋がったゴールだったと思います。

──次に向けてどう準備していきたいですか?

次の試合にどういうメンバーでいくのかは分かりませんが、水戸に勝つしかありません。『やるしかない』という言葉はあまり好きではありませんけど、チームとしては一度、ぶつかり合って良いと思うので。負けてから後悔しないように、次の1週間はお互いに厳しくやっていくしかないと思います。

井上 潮音

井上 潮音

選手

前半は自分たちが繋ごうとしているところで相手に食われて、(相手の)得意なセットプレーからペースに持っていかれていた部分が大きかったと思うので、そこは自分が出ている、出ていないに関わらず、もう少しチームでうまくやる必要があると感じています。

──セカンドボールのところで拾えなかったところはどのように感じていましたか?

前半に自分たちが蹴った後のセカンドボールを拾えていれば、全く違う試合展開にできたとは思いますけど、そこで尽く相手に拾われていたので、その意識づけはもう少しやっていきたいと思います。

──ボランチの関係性のところで改善出来るところは?

今日は1アンカー、2シャドーだったり、その関係性は相手やチームの状況をよく見ながら、自分がシャドーの位置に入るべきか、ボランチのところに下がって、力也くんだったりをサポートするのかは、状況を見ながらうまくやることができれば、チームとしてもっとうまくいくと思っています。

──ピッチ入った際はどのような点を意識しましたか?

負けていたので、とにかくチームとしてのチャンスを増やすことと自分自身もゴール前に入っていって、得点に関わるプレーをするのは意識しました。

──ボールを積極的に引き出そうと意識していたように見えたことについては?

なるべく高い位置でボールを受けたかったので、下がり過ぎずに。ただキーパーや最終ラインが困っているときは下がってボールを引き出すというバランスを見ながらやっていました。

──そういった意味では監督が求めていたことはある程度表現できましたか?

監督が求めていた相手を押し込んでチャンスを作るというところではできていたかなとは思いますけど、やっぱり勝たなければ意味がないと思っているので、また次に向けてやっていきたいですね。

──クロスからアシストした得点シーンについては?

相手が前から来ている分、一個奥のフォワードやグスタボに入ったときにボランチが前向きでサポートするところは意識していたので、その意識がうまく現れたシーンだったと思います。(クロスは)ファーとマイナスの両方が空いていたので、(角)昂志郎がよく決めてくれたと思います。

──加入後は足の怪我が何度かあったと。ここからどうチームの力になっていきたいですか?

本当にここに来たからには試合に出場して、このチームを昇格させること以外は、ここに来たことを正解にする道はないと思っています。次の試合からまたチャンスを掴めるように1週間準備していきたいと思います。