2025年6月4日 vs 湘南ベルマーレ

19:00 レモンS

インタビュー他

ジョン ハッチンソン

監督

非常に大変な試合でした。特に前半は残念でした。それは点差にガッカリしたのではなく、我々のフットボールを見せようとする姿勢や熱意が見えなかったところです。前半は勇気を持ってプレーできずに相手にゲームを支配されてしまったことが残念でしたが、後半については満足しています。後半は一人少ない中でも一人ひとりがプレーしようとして、チームとしての狙いや意図は良かったと思います。今、0-2でリードされている状況ではありますが、これをしっかりと修正してヤマハで逆転できるようにしたいと思います。

──前半、消極的になってしまったところにはどんな要因があったと思いますか?

我々が立ち上がりのところでチームとしての意図が出せなかったところだと思います。勝ち負けではなく、サッカー選手としてどういう姿勢を見せたいのか、どういう良さを出したいのか、そして我々がどういうフットボールを見せたいのかというところです。

後半は10人になってからでもしっかりとパスを通したり、間を通したりということができていたので、それが前半はできていなかったことが残念でした。後半のようにプレーできれば、全く問題無いと思っています。立ち上がりのところでバトルをする準備ができていなかった。もちろん選手を信じているからこそ、このクラブ、チームでプレーしますが、前半のようなものではなく、後半のようなパフォーマンスを見せなければいけないと思っていますし、あのようなパフォーマンスを見せてくれたからこそ、試合後もハイタッチして、ハグをして選手にはよくやったと伝えました。これを毎日、チームとして何を成し遂げたいのかということを意識した上で取り組んでもらいたいと思います。

──不運な形から2失点目を喫した後は前半の終盤から盛り返せたところがあったと思います。ハーフタイムにどんなことを伝え、そしてどんな意図で3バックから4バックへ布陣を変えましたか?

こちら側のミスも含めてだと思いますが、スタートのフォーメーションのままでは自分たちのやれることを十分にできていないと思ったので、しっかりとボールにプレッシャーをかけて、ゲームをコントロールしたいという意図で変えました。

(後半開始に交代した)(西久保)駿介や(吉村)瑠晟が良くなかったという訳ではなく、形を変える上で二人を替えなければいけませんでした。

後半は形を変えて退場するまではやれていたと思うので、審判がミスをしてイエローカードを出してくれればと思いましたが、そこでミスせず赤が出てしまったので難しくはなりました。ただその後は選手が良い姿勢を見せてくれました。しっかりと戦えていたというところでは満足しています。

森岡 陸

森岡 陸

選手

──試合を振りかってみて?

守備のスライドやプレスのかけ方をチームでもう少し統一しなければいけなかった。相手のフォーメーションが変則的で、シャドーが(背後に)走ってくることは分かっていたことでしたが、そこの対応を試合前からチーム全体で話し合ってやらなければいけなかったと思っています。

──シャドーの対応はマークの受け渡しがうまくいきませんでしたか?

そうですね。ボランチがつき切れないのであれば、最終ラインがスライドしなければいけなかったですし、それをチームとして統一しなければいけなかったと思います。そのためにはやっぱり試合中にもっと声を出していかなければいけなかった。どうやって前の選手をプレスにいかせるのかというところが今日の試合で1番のキーになったところだとは思うので、それをできなかったことが敗因になったと思います。

──一方で攻撃もボランチを消され、外回しの展開が増えました。ビルドアップのところで感じていた難しさはありますか?

正直、僕のところから入れるのは厳しかった。ああいう時に一度、ウイングに当てて、横から中央に入れることも意識してやらなければいけなかった。相手のフォーメーションとしても(川合)徳孟のところが空いていたので、そこをもう少し見ることができれば良かった。ただチーム全体としてもどこが空いているというのが明確になっていなかったので、それがあまり上手くいかなかったところだと思います。もちろん後半に退場者を出してしまって、難しいゲームにはなったので、前半からもう少しやれていればまた違った展開にはなったと思います。

──一人少ない状況になった後半はどういう意識でゲームを進めましたか?

後半から4バックに戻して守備がはっきりしたところがありましたし、後ろの選手たちは前半できなかったスライドを後半はしっかりとやれていたと思うので、みんなで何とか耐えて、0-2のまま終わらせることができたと思います。

──ただ後半は数的不利という難しい状況の中で次に希望を繋げられたと思います。

後半は割り切ってやるしかなかったと思いますし、前半のスコアのまま終われたことはよかったところではありますし、後半は縦パスが入ってきたところで自分の良さを出して潰すことができたので、そこはプラスだったと思います。ただそれ以上にもっと声を出してチーム全体をコントロールできる選手になっていかなければいけないというのを痛感した試合でした。

──声を出してリーダーシップをとるところは今後への課題ですか?

もちろん僕だけではなく、全員がもっと声を出していかなければいけないと思いますけど、その中でも自分が気づけていることはみんなを集めて、どういう方向性でやっていくのかをしっかりと話し合わなければいけないと思います。そのためにもっとサッカーのことを勉強することは大事だと思うし、それを実行できる能力も必要なので、もっと自分にベクトルを向けてやっていきたいと思います。

──中3日で迎える第2戦に向けて

もし出場できれば第1戦の借りを返す意味でもしっかりとプレーできるように準備していきたいと思います。

川口 尚紀

川口 尚紀

選手

──試合全体を振り返ってみて?

自分も含めて試合の入りから戦えていたのかとか、1対1で負けないとか、そういう当たり前のことやチームのために自分が何かをやってやろうという思いがプレーに出ていなかったですし、それが結果として前半で0-2という状況を作ってしまった。自分たちのフォーメーションや戦い方は関係なく、チーム全体として戦えていなかったというところに尽きると思っています。

──前半、湘南が前からプレッシャーをかけてきた中で、それを剥がそうとトライしていましたが、なかなか上手くいかなかったところはどう感じていましたか?

スカウティングでも自分たちが優位になるポイントは理解して試合には入りましたが、自分たち一人ひとりの細かいポジショニングや相手のプレッシャーに対してビビらずにボールを受けるための動きが一人ひとり足りなかったと思います。最近は背後にボールを出していくことが自分たちの強みとしてありましたけど、それを全く出せなかった。そこはビルドアップに関わる僕たち最終ラインの選択がどうだったのかというところも含めて、自分たちが相手のプレスをうまく剥がせなかったことがその要因の一つだと思います。

──ただ後半は一人少ない難しい状況の中、次に繋がるスコアでゲームを終わらせることはできたと思います。

選手の中ではホームでは絶対に勝てるという自信はありますし、後半も逆転を目指して戦ってはいました。ただ一人少ない状況の中で、チームとしてどうゲームを進めるのかを考えた時に、このままでという選択もあった中でそれをしっかりと遂行できたことはよかったと思っています。