2025年10月18日 vs 徳島ヴォルティス

17:00 ヤマハ

インタビュー他

安間 貴義

監督

まずは足下が悪い中、会場に駆け付けていただき、バスが到着するときから素晴らしい後押しをしてくださったファン、サポーターの方々にとても感謝しています。

その期待に応えたいと試合に入りましたが、見ての通り、前半は0-4と崩れてしまいました。ハーフタイムにゲームを捨てる癖をやめろという話をして、立ち位置を変えて、映像で球際のところでラクしてしまうところ、どうしても染み付いてしまっているものが出てしまう場面がありました。それを後半は地道にやって、0-0に持っていくことはできましたが、得点を取ろうとなったときにそこまでいけなかったのが事実だと思っています。

何とかベーシックなところから目線を逸らさず、トレーニングをして、残り5試合でしっかりと勝ち点を取って、プレーオフ圏内に滑り込んで、(今日)出迎えてくれた声援に応えたいと思っています。

──立ち上がりはうまくいっているように見えたところから時間と共に徳島にプレスを回避されるようなシーンが目立ちました。その点についてはどのように戦況を見ていましたか?

まず引いて散々やられてきました。うちの左サイドに速い選手を置いてきたこともわかっていましたし、最初ははまっていました。ただ一つひとつの球際が抜けて、剥がされたときに逆サイドがしっかりと付いていけば、防げる可能性もあると。そこで先ほど言ったラクする選択をしてしまうところがあります。恐らく試合を見て感じたと思いますが、徳島さんの選手の方がたくましく感じたと思います。そういうシビアな練習をしてこなかったので、急にやれと言われてもその強度は出ないと思っています。ただ無いものを言っても仕方がないので、足をしっかりと使って、ポジションを取ることで、失点を減らすことはできたと思うので、そういった一つひとつのディテールを守れるようにしたいですし、足りないものは、1ヵ月ちょっとある中でしっかりと鍛え、少しでも戦える準備をしていかないと、勝ち続けることはできないと思っています。

前からいけば嵌ることは、後半を見てもらった通りで、必死にやればいけるはずなんです。もちろん抜けられているところはありました。ただ諦めずに付いていって、(川﨑)一輝が防いだり、ゲームを捨てなければ、生まれない失点はあります。そこら辺をしっかりと学んでいかなければいけないと思っています。

──倍井謙選手を右で起用したりと前線の組み合わせは試行錯誤していると思います。その点についてはどうでしたか?

まず立ち上げの練習に13人しかいなかったところから考えなければいけないと思っています。もちろんそうなれば、出場時間が何分までという選手も出てきます。もちろん倍井謙にしても左サイドが主戦場でしたが、ドリブル突破して、クロスやシュートに相手も対策しています。甲府戦で一度、先発から外して、外からゲームを見せました。そこから練習のときに右サイドから良いクロスを上げたので、そのようなシーンが前半に一度あったと思いますけど、そこからまずはスピードを取り戻すこと。限られた人数でゲームに変化を加えるには右と左で使い分けてもらう練習を今週、仕込んできたところもありました。幅を広げるためにやってくれているので、決して活躍しなかった訳ではないと思います。あのクロスに合わせられる人をまた見つけるのか、もう1個ドリブルで入ってもらうか、その一工夫は必要だと思っています。

渡邉 りょう

渡邉 りょう

選手

──この結果をどう受け止めていますか?

内容を含めて本当に情けない試合だったと思います。

──前半にチャンスもありました。自分自身のパフォーマンスはどう振り返りますか?

そのチャンスを決め切らなければいけなかったですし、自分自身も全く起点になることができなかったので。相手はきっちりとストライカーが2点決めていますし、チームのストライカーが点を取れなければこういう結果になるのは必然だと思います。

──試合の序盤は悪くなかったように思いましたが、先制点から崩れてしまった印象です。ピッチ内ではどのようなことを感じていましたか?

相手の強力な2トップという警戒していたところから個人技を含めたコンビネーションから点を取られてしまったので、それが痛かったというのはありますけど、そこで踏ん張れないのが今シーズンの印象で、その癖がシーズン終盤でも改善できていません。そのためにみんなやっていますけど、試合の中で修正し続ける力というのが自分たちに足りないということが結果として表れたと思います。

──2失点目と3失点目のタイミングでチームが集まって話している姿もありました。それでも修正するのは難しかったですか?

みんなが言葉にして、お互いの意思を共有し合いましたけど、どうしても球際のところで負けてしまったり、根本的なところが続けば、失点が続いてしまうのは必然だと思うので。そこを自分自身も含めてチームとしてどう立て直せるのかがチームとしての結果に表れたので、悔しいですけど、まだまだだと感じました。

──チームが集まったタイミングではどのようなところを擦り合わせましたか?

これ以上、失点しないためにもう一度集中し直して、球際もそうですし、チームとしての守備のところをハッキリさせようという話をしましたけど、前半に関しては守備の部分をうまく機能させられなかったというのが正直あるので、そこはもう一度試合を振り返ってチームとして共有しなければいけないと思います。

──サポーターへの思いは?

こういう結果がホームで2試合続いてしまっているところで、サポーターの方が受け入れ難い部分は当然あると思っています。もちろん僕らも悔しいですが、自分たちには残り5試合でチャンスはあります。滑り込みで、5位や6位だろうが、なんとしてもその枠に入って最後に昇格するというところはぶれないので、また次の試合に向けて、厳しい状況ですけど、立て直して準備していかなければいけないと思います。

井上 潮音

井上 潮音

選手

──前半は前線からプレスをかけた中で、徐々に徳島に回避されるようなシーンが増えました。その点についてピッチ内ではどのようなことを感じていましたか?

特に前半は、相手のアンカーにいる選手を誰が掴むのか、どのようにプレッシャーをかけるのかがはっきりしていないところが多かったので。ただそれを外からの指示ではなく、自分たちの中でプレッシャーの行き方を変えていかないと、難しいんじゃないかと思います。

──失点時にはどんなことを話し合いましたか?

2失点目をしたあとにみんなで集まって、3点目を取られないようにと話しましたけど…。3失点目がチームとして痛かったと思います。

──試合の立て直し方という意味ではどんな工夫が必要でしたか?

ハーフタイムでは安間さんをはじめ、スタッフの分析から修正はできました。ただそれでは遅いというか、やっぱり前半の途中にピッチの中で選手たちが感じ取っていたことを修正することがもっと必要だったと思います。

──後半については?

ノアやグスタボといった攻撃的な選手が入って、何個かチャンスは作れましたけど、みんながもっと俺が点を取るんだという気持ちで積極的にやっても良かったと思います。

──この結果をどのように受け止めて、次に向かいたいですか?

もちろん個の力を見たら、そこまで力の差は無いかもしれませんけど、でもこういう大事な試合を勝ち切れていないのがこのチームの現状だと思うし、それが力だと思うので、そこはみんなでもう一度受け止めるべきだと思います。ただ頑張るだけでは勝てないですし、そんな甘いリーグでもありません。そこはもう一度、練習から見つめ直して、みんなでレベルアップしていきたいと思います。