2025年5月25日 vs 徳島ヴォルティス

14:00 鳴門大塚

インタビュー他

ジョン ハッチンソン

監督

非常にタフな試合でした。

まずは相手が素晴らしかったと思っています。非常によく準備してきたんだろうなと。プレスもよくかかっていましたし、その中で苦労したところはありました。

結果については両チームにおいて妥当な結果だと思っています。ただ、まだまだ改善していかなければいけない点や意識しなければいけないところはあるので、ポジティブなところと改善しなければいけないところの両面を見て、次の試合に向かいたいと思っています。

特に後半は、条件面において難しかった。徳島さんが前半をしっかりと対応したこと、さらに自分たちの危ないスペースを使ってきていたところもあったので、後半はそこに立ち向かう上で3バックに変更しました。

ここからしっかりと勝ち切れるようにこのフットボールを発展させていきたいと思います。

──水曜日に120分間を戦った影響はありましたか?

まず選手たちはハードワークしてくれたと思っています。ただ水曜日に120分間を戦い、そして非常に難しいゲームを勝ち切ったという感情的な部分も要素としては大きいと思っています。あの試合はベンチからも選手を出していくところもあったので、確かに自分たちは重そうには見えました。こういうときこそ、チームや選手たちのことが分かると思っています。その中で最低限の結果をもたらしてくれたと思っています。

勝ち続けることで多くの試合をやれることは素晴らしいことですし、カップ戦も重要なので、それはクラブとしても大事なことだと思いますが、途中から出場した佐藤凌我も重そうでした。

徳島は非常に強い相手でしたし、よく鍛えられているというのもわかります。その上で崩すのが難しい相手なので、その中で選手はよくやってくれたと思っています。

上原 力也

上原 力也

選手

──試合を振り返ってみて

徳島が本当に硬いチームだとわかっていたので、先制されて難しい展開になりました。前半のうちに追いつけたところは良かったと思いますが、何とか逆転したかったですね。

──徳島が失点の少ないチームだということを踏まえ、どんなところを狙っていましたか?

ボールをしっかりとコントロールして自分たちが試合の主導権を握るところは意識していました。開始15分くらいで何度かカウンターを与えてしまいましたけど、しっかりと保持することはできていたと思います。前半は追い風(の陣地)を取ることができたので、チームとして畳み掛けていこうとは思っていましたけど、そこでもう少し脅威になれれば良かったと思います。

──ここ最近の試合よりも繋ぐ局面で背後を狙う数が少なかったと感じました。その背景には風の影響もありましたか?

直近の3試合であれだけ背後を見せていたので、徳島も分析してくると思うし、そこはいたちごっこだとは思います。そこを自分たちでしっかりと見極めながらやれるチーム力は、チームとしても個人としてもまだまだ上げていかなければいけないので、しっかりと成長していけるようにしたいと思います。

──後半は中盤にアンカーを置く[3-5-2]に形を変えました。形を変えることで狙っていたことはどんなことでしたか?

ビルドアップで相手の2トップに対し、3枚でしっかりとボールを前進できれば、アンカーのところが空いてくるので、そこをうまく使えればと思っていました。3バックはガンバ戦でもやりましたけど、まだまだ伸び代があると思いますし、立ち位置のオプションが増えていることはとても良いことだと思います。ただそれを結果に結びつけるようにしていかなければいけないですね。

──勝ち点1という結果については?

勝ち点3を取るべき試合だったと思います。ただ相手もいる中で、拮抗した試合にはなりました。自分たちの中ではこの試合が本当に重要だと思っていましたけど、勝ち切ることができなかったので、また次も重要なゲームがあるので、この反省をしっかりと活かしたいと思います。

角 昂志郎

角 昂志郎

選手

──試合を振り返ってみて?

技術的なミスが結構多かったと思うし、それによって前へ進める場面で進めなかったことが、今日の試合で背後と足下の使い分けがうまくいかなかった一つの要因だと思います。

──先にリードを許した展開がより難しくなりましたか?

自分たちの不用意な失点でしたけど、相手に崩された訳ではなかったので、それはガンバ戦も同じでしたけど、自分も含めてピッチで取り返すしかないという気持ちに向かっていたと思います。

──ゴールシーンを振り返ってみて?

追い風というのはありましたけど、映像で見るよりは自分としては近くにゴールがあるように見えたので。あとから見直してあんなに遠かったんだとは思いました。(ボールを受けたときに)シュート以外の選択肢はなかったです。パスを出せるところもなかったので、逆にゴールしか見えていなかったことで、打つべくして打ったシュートだったと思います。

──積極的にシュートを打つことは意識していたんでしょうか?

シュートを打つ回数は気にしているし、それによってチームの雰囲気が変わったりもするので、積極的にシュートを打とうと決めていた結果が一発目で綺麗に決まって、実力以上のものが出たのかなと思います。ただ後半になってからボールに関わる回数やシュートまで行く回数が少ないとは感じているので、後半ももっとシュートを打てる回数を増やしていければチームとしてももっと楽にしていけるのかなとは思っています。

──後半に[3-1-4-2]に形を変えたのはどうでしたか?

その形も含めて、自分たちの特徴を活かすことをピッチの上で判断できていれば良かったのかなとは思います。ルヴァンでは自分と徳孟のところでターンするのがうまくハマりましたけど、今日は2シャドーのところにフリーでボールが入らなかったので、選手の良さをどう活かすかというのも戦術理解以上に求められているタスクなのかなと思っています。

──角選手はシャドーに入りました。その中で意識していたことは?

足下と背後を使い分けることしか考えていなかったですね。でも相手が思うように前へ出てこなかったのもあって、背後を使うことがより難しくなったとは思います。

──角選手にボールが入ったときに徳島の選手がかなりタイトに寄せてきていました。その辺りは試合を通して感じましたか?

前半は鹿沼選手が、結構強めに来ていたのを感じていましたけど、それに屈しているようではもっと上のレベルにはいけないのと思うので。でも嬉しかったです。それくらい徹底される選手でなければいけないと思うので、内容も結果も含めてもうひと段階上の選手になっていきたいと思います。

──相手と駆け引きしながら、ブロックの外でボールを受ける機会が多かったように思いましたが?

もちろん間で受けたい気持ちはありましたけど、一度外でもらうことによって相手のマークが外れたり、自分がフリーでボールをもらうことでチームとしても少し落ち着くと思うので、そこはうまく使い分けようとは思っていました。

特に前半は、チームとしてビルドアップがうまくいっていない中で、自分としてもストレスを感じてしまって、なかなか前でプレーできませんでした。ただ先制点の場面は、割り切って前に残った結果があのゴールにつながったので、自分の中でもポジション取りのレパートリーを増やしていきたいと思いました。