2023年10月22日 vs 徳島ヴォルティス

14:00 鳴門大塚

インタビュー他

横内 昭展

監督

──試合の総括

今日もたくさんのサポーターが徳島まで来てくださり、我々の背中を押してくださいました。前節の負けから、今一番パワーが欲しいところで本当にたくさんのサポーターが、もちろん今日来られなかったサポーターも、色々な場所からたくさん応援してくれていると。そういうサポーターのためにも今日は本当に勝点3が欲しかったゲームでした。勝って喜びを共有できたことを非常に嬉しく思います。

試合については、我々は2週間時間がありましたので、選手とスタッフでゲームに向けて良い準備をしてきました。ただ、良い準備をしても結果が出なければそれが良い準備だったかどうかは分かりませんが、今日はそういう意味では本当に結果が伴って非常に良かったなと思っています。スコアほど簡単なゲームではなかったという印象がありますが、最後まで失点も0で抑えてくれて、選手には本当に感謝しています。

──全体のシュート数が少なかった中で、3得点を奪いました。精度や質なども含めて、2週間で改めて重ねてきたことは?

シュートの本数など、今日何本打っているかというのはまだ正確な数字を分かっていないのですが…。その中で3点取れたというのは精度があったのかなと思います。ただ、シュートにいけるシーン、しかも決定機を作れるシーンは今日の試合、たくさんあったかなと思っています。そこで少しミスをして相手ボールになったり、一つクオリティが足りない、シュートを打った方が良かったかもしれないという場面でシュートに持ち込めなかったところで、シュートの本数というのは減ってきたのかもしれませんし、そこはまた映像で確認したいなと思っています。ただ、シュートに関しては常日頃そこのトレーニングはやっていますので、そういう意味では決定力というのは選手たちは今日凄く発揮してくれたかなと思います。

──縦への速い意識が得点に結び付いたと思います

徳島はしっかりボールを動かしてくるというチームで、ただ動かす反面、ボールを奪った瞬間というところは隙があると我々は分析していました。そういう意味では本当にその隙を突いてくれたという、選手がそこを理解してプレーしてくれたなと思っています。

──ハーフタイムで交代した山田選手はコンディションの問題でしょうか?

コンディションの問題ではないですが、非常に起点になって2点目だと思うのですが、深いところから縦パスをスルーしてといったアイデアから得点が生まれました。そういうプレーもあった中で少し押し込まれてきて、ディフェンスに回る機会も増えてきて、後半徳島もギアを上げてくるというところもありまして、フレッシュな選手を入れようというところで交代しました。

──後半の立ち上がりのゴールは、厚みのある攻撃が実りました

2週間空いたところで、前に入ったときのダイナミックさだったり長い距離を走るといったところは意識してトレーニングしてやりました。それをやるには、かなりのスプリントもしなくてはいけないですし、きついとは思うのですが、それを出していかないと得点は生まれないというところで、その局面は本当にみんなが意識してやってくれて、全員で奪いとった1点だなと僕も感じています。

──ファビアン選手が最後の交代で入るとき、今日は出番がなかった後藤選手が握手をして送り出していました。そうした選手たちの一体感はどう感じていますか?

(後藤)啓介に関しては今日出られなかった悔しさがあると思いますし、逆に無いとおかしいと思います。ただ自分じゃなくて違う選手が出たとしてもチームの勝利に対して彼は常に貪欲と言いますか、結果としてチームが勝てば良いということは常日頃彼も言っていると思います。そういう意味では、そのシーンは見ていませんが、ああいった態度でいてくれるというのは本当に僕も嬉しいですね。

──前半の中盤以降、少し攻め込まれたのは想定内だったのでしょうか?

想定は多少しましたが、2点リードして、やはりリードされたチームはかなり前がかりになって来ますので、想定していましたが少しその時間は長かったなというのはもちろん課題にはなると思います。我々が奪った瞬間というのはそこでマイボール、パスが一つ二つ繋がっていれば決定機を作れるようなカウンターを仕掛けられたのではないかなと。そこでやはり、もう一回相手ボールになって押し込まれたというところは、我々の課題かなと思っています。

上原 力也

上原 力也

選手

──良い時間帯に自身のゴールで追加点を奪いました

思い切り打って良かったです。とても良い入りができましたし、みんなが前に出ていく意識などが立ち上がりからあったので良かったと思います。

──2点を奪った後は押し込まれる時間もありました

2-0で、相手も2点取らなければいけないので、前に人数をかけてくることからそういう流れになるのはある程度想定していました。奪ってから良いカウンターも何度かありましたし、そういう形から3点目も取れたのでその辺は良かったと思います。

──上原選手のサイドチェンジから3点目が生まれました

上手くボールを奪って出て行って、逆サイドが空いていることは分かっていたので、上手くそこに届けられたと思います。

──重要な試合で勝ち切りました

前節はショッキングな敗戦でしたが、そこから上手くチームとして切り替えられましたし、その後の大事な試合だったのでこういう形で勝てて良かったです。

松本 昌也

松本 昌也

選手

──ゴールシーンを振り返って

(上原)力也から良いサイドチェンジが出て、(鈴木)雄斗君が良いタイミングで上がってくれて、雄斗君から良いタイミングでクロスが上がったので、相手の前に入れて、良いところに流し込めたと思います。毎試合点を取れる場所に入っていくというのは意識してやっていますし、それが今日はゴールに繋がったかなと思います。

──得点シーンは何度も動き直しました

そうですね、まずは力也から受けるために内側を取って走って、その後雄斗君に出てもう一回動き直してニアに入り込みました。(得点は)足を止めずに動き続けた結果だと思います。

──後半立ち上がりに3点目を取れたことは大きかったのでは?

相手にボールを持たれる時間は長かったですけど、みんなで守備のところも声をかけながら上手く守れていました。奪った後の繋ぎのところではもう少し精度を上げるというか、みんなが動いて自分たちの時間を増やしていきたいなと。そこは課題だと思います。それでも90分間を通してしっかり耐えて、3点取れたのは非常に大きかったと思います。

──3点とも後ろの選手が前の選手を追い越していく、厚みのある攻撃でしたが練習していた形でしたか?

そうですね、前節から2週間あって、徳島戦は前を意識したプレーを増やそうとチーム全体で言っていました。長い距離を走っていくというのはこの2週間やってきたことなので、それがゴールの場面でも出たんじゃないかと思います。

──リーグ戦は残り3試合です

目の前の試合、次の試合に向けてみんなが良い準備をして、自分たちが持っているものを出す。思い切ってトライするだけだと思います。

ドゥドゥ

ドゥドゥ

選手

──まずは先制点の場面を振り返って

ジャメ(ジャーメイン良)からパスをもらってワンコントロールして、相手がマークに来ているのが分かったのですぐ打とうという意識でいました。決めることができて良かったです。最初はとにかく枠に入れようと思って、それを意識しながら自分の強みでもあるパワーを使って打ちました。

──決まった瞬間の気持ちは?

自分としては久しぶりのゴールだったので、決めることができて良かったなと思っています。さらにジュビロが勝利してそれに貢献できたこと、3ポイントを持って帰れることが何より嬉しいです。

──相手にボールを持たれる時間帯もありましたが、どのような意識でプレーしていましたか?

自分たちが早い時間帯で2点リードしていたので、相手がリスクを負ってくるということは分かっていました。自分たちもそれを理解しながら、守備になる時間は長くなっても、そこを我慢して耐えればチャンスが来ると思っていました。今日は相手にもチャンスがありましたが、最後まで我慢して戦えたと思いますし、0で抑えたことは本当に大事なことだと思っています。

──この2週間、チームは練習から相当走ってきました

久しぶりに長い準備期間がありました。普段から強度の高いトレーニングはしているのですが、さらに負荷を上げて自分たちが今までしてきたことを見直しながら、ただ走るのではなくてどう走るのかといった中でボールを使ったトレーニングを多く行ってきました。それが今日の結果に現れたと思っていますし、目標を達成するためにまだ3試合あるので、1週間1週間同じように準備して勝利に繋げていきたいと思っています。

──ゴールシーンもかなり長い距離を走ったと思います

この1週間もカウンターの練習、長い距離を走ってサポートするという練習をやりましたし、今回のゴールはセットプレーの守備から始まったのですが、いつも守備のマークなどを決めるときもボールを取ったときのカウンターも自分の役割があります。今日はその練習通りのプレーが結果に現れたなと思います。

──磐田に勝点3を持ち帰ることができますね

昇格するためにアウェイで勝点3を取ることは本当に大事です。今日の勝利というのはそういう意味もあります。徳島はクオリティが高いチームなので、そこに勝つことは自分たちの自信に繋がりますし同じように続けていきたいと思っています。

藤原 健介

藤原 健介

選手

──6月のアウェイ仙台戦以来の出場でした

あの後、一度背中の怪我をして、復帰してからまた怪我をしてしまいました。3ヶ月ほどリハビリをしていたのですが、それでも気持ちだけは切らさずにやってきたので、それがこうやってまた試合に絡めるようになった要因なのかなと思います。

──自身のプレーを振り返って

可もなく不可もなくという感じで(笑)、いつも通りの感じでした。緊張はしなかったですし、楽しみの方が大きかったので早くピッチに立ちたいと思っていました。何をすべきかしっかり整理されていた中でのプレーだったので、落ち着いてできたかなと思います。

──やるべきプレーとは?

守備だと相手のトップ下を使われるのが一番怖かったので、そこを切りながらと監督に言われていました。攻撃に関してはラストパスだったり、奪ったボールを自分のところで落ち着かせてほしいと言われていたので、それが比較的できたので、チームも良い感じにプレーできたかなと思います。

──残り3試合に懸ける思いは?

やっとまたこうやって試合に絡むことができたので、またチームを良い方向に持っていけるように、自分がキーマンになれるように、また練習からアピールしていけたらいいなと思います。

徳島ヴォルティス 吉田 達磨監督

──試合の総括

0-3というスコアはとても悔しいです。まず今日7,500人以上のお客さんがここに来たということで僕もびっくりしましたけど、これだけたくさんの人の前で0-3というゲームになってしまったということは本当に悔しいです。90分を振り返れば、我々の選手は非常にアグレッシブな、活きの良い入りをしたと思います。その後カウンターで2回持っていかれ、そこから失点してしまいました。立ち上がりは相手のチャンスより先に僕たちの方が意図的な決定機を作りました。そういった中で今日はいけるぞ、やれるぞと感じていた中で失点してしまった。気持ちとしてはなかなか切り替えるのが難しかったと思います。ただ痛かったのはむしろ後半立ち上がりの失点です。似たような、相手がひっかけてからのカウンターでした。一つずつコツコツ返そうよとハーフタイムに確認して、カウンターに気を付けながら相手を押し込んでいこうと話していた矢先に失点してしまいました。それでも最後までしっかりと走り、ファイティングポーズは見せてくれたと思っています。