2016年6月5日 vs 名古屋グランパス

14:00 ヤマハスタジアム

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名波 浩

監督

──試合を振り返って

3バック、4バックといろいろな選択肢がある中で、自分たちのストロングを出し、相手の良さを消すということをイメージして、いつも決めています。今日は“人”で決めました。この試合はデビューする選手、病欠で入院までして復帰する選手がいたので、そういう選手を積極的に使いたいという思いから、3バックをチョイスしました。ただ、今週は横へのスライド、縦へのズレというものを意識して、繰り返しやってきましたが、その成果がなかなか出なくて残念です。あとは、セットプレーからの2失点目も非常に痛かったのではないかと。主審のジャッジに伴い、しっかりケアしなければいけなかったと思います。後半は人や配置を変え、立ち位置が変わった選手もいる中で、イマジネーションもあり、(攻撃に)厚みもありました。スピーディーかつゴールに向かっていく姿勢というものが存分に出た、スリリングなゲームになったのではないかと。ただ、立ち上がりから(そういったプレーが)出来れば良かったなとは思います。

──ジュビロでのデビューとなったパパドプーロス選手について

彼自身、昨シーズンの10~11月以来の試合だったので、ゲーム感が足りないなと感じました。プレーの質という意味ではなく、コミュニケーションが足りないかと。また、ボールデッドしたときやブラインドでのカバーリングといった、危機察知センサーというか、そういったものを働かせるまでに時間がかかっていたように思います。交代で出る選手とのバランスも考え、45分で交代という形になりました。

──ジェイ選手について

復帰明けなので、ゲーム感と、スタートから出る雰囲気というか、クラブハウスからバス、ミーティングしてウォーミングアップという立ち振る舞いやリズムを取り戻すという意味がひとつ。あとは、今日は大会としては消化試合でしたが、怪我が続き、彼にとって良くない流れが続いている中でも、存在価値を見せてほしいなと。そういった意味では、ゴールに向かう姿勢、彼のゴール前でのクオリティー、1点返したヘディングシュートというものが“着火台”になってくれたのではないかと思います。

──松浦拓弥選手について

コンディションは非常に良いのではないかと。ほとんど(ボール)ロストもなかったですし、どのプレーも前への選択をしていました。俺の好きな松浦だったなと思います。

──途中からトップ下にポジション変更した川辺駿選手について

今日に限って言えば、松浦ありきだったかなと。人やスペース関係なく、同じようなプレーが出来るようになると、充分使えるなと思います。後ろから上がり、ペナルティエリアに侵入したときに、イマジネーションのあるプレーがどんどん出てくるのではないでしょうか。ただ、シュートを打つべきときにパスに切り替えてしまったときは、いつもシュート練習に付き合っている僕としては、少し残念に思います。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──試合を振り返って

前半は、自分たちが主導権を持って守備が出来ず、相手のやりたいことをやらせてしまいました。後半は4バックにして自分たちのやりたいことをやろうという気持ちで臨み、守備も攻撃も形になったと思います。ただ、点を取りきれないこともあり、負の連鎖を自分たちで断ち切れなかったのが残念です。しっかり受け止め、次に切り替えていきたいです。

──自身のコンディションについて

相手選手に着いて行ったり、上がったあとに戻るときもまだまだ遅いです。イージーなミスも多々あったので、修正していかないといけないと思っています。

──今日の試合のコミュニケーションについて

最終ラインに枚数が余ってしまい、上手くスライドできず、前の選手を動かしてボールホルダーにいかせることが出来ませんでした。特に、相手のサイドバックにボールが入ったときに、後ろの声かけが少なかったように思います。また、縦のコースを空けすぎてしまい、自由にやられてしまったので、コースを締める動きがもっと必要だと思います。そういった部分が失点に繋がってしまいました。リーグ戦に向けてしっかり修正したいです。

ジェイ

ジェイ

選手

──復帰後初ゴール試合を振り返って

前半は相手にプレッシャーをかけられず、ハイテンポでプレーが出来ませんでした。ホームだったのに、本当にひどいゲームをしてしまいました。ハーフタイムには、名波監督はもちろん、僕や康太など経験のある選手が話をして、厳しい言葉を掛け合いました。僕は「このままではだめだ。ジュビロのエンブレム、そして我々のプライドをかけて戦おう」といったことを伝えました。後半は、前半に比べて多くのチャンスを作り、格段に良くなったと思います。後半のような試合を前半からやらなければいけないです。

──1ゴールを決め、調子は良さそうですね

そうですね。僕は、どんなときも、誰よりも自信を持ってプレーしようというメンタリティーを持って戦っています。今日は1ゴールしか決められませんでしたが、怪我から復帰して、2試合に出場し、120分ほどプレー出来ているので、コンディションはまずまず。今シーズン、ここまで7試合出場7ゴールなので、ゴール率に関しては満足していいかと。今日の後半の戦い方をリーグ戦でも見せたいと思います。

上田 康太

上田 康太

選手

──今日の試合を振り返って

自分が良いプレーをすることがチームのプレーに繋がると信じてプレーしました。結果を出さなければいけない立場なので、今日の試合はとても悔しかったです。3失点する前にもっとみんなで話をしなければいけなかったし、解決する力が必要でした。後半は前から守備にいき、良い形で奪ってチャンスをつくることができたので、それを前半から出来ればよかったと思います。日々の練習から積極的にアピールして取り組み、チームとしても個人としても頑張っていきたいです。

川辺 駿

川辺 駿

選手

──後半途中からトップ下に入りました。

チームとしてロングボールが多かったですが、後ろがボールを持ったときに間で受けて、サポートしようと意識しました。グラウンダーのボールでパスを繋ぐ方が自分にとっては(自分の)クオリティーを発揮できると思っていたことも大きかったです。ビルドアップから僕やマツくん(松浦拓弥)が間でパスを受けたことで、互いが良い関係をつくり、ジェイが前でプレーする形ができました。あとは、ラストパスのクオリティーやゴールという結果が必要でした。前半は0対3でしたが、後半は4点ぐらい得点を取れるチャンスがあったので、勿体無かったなと思います。

名古屋グランパス 小倉隆史監督

──試合を振り返って

ナビスコカップでようやく勝つことができました。応援に来ていただいたサポータの皆様に勝利を捧げられたのは 、結果としては良かったかなと思います。前半の入りは非常に良く、チャンスを作って得点を重ねていく流れは良かったです。しかし、得点後や、ジュビロがやり方を変えてくるだろうと想定して臨んだ後半の入りは、ミスが続き、ジュビロにリズムを渡してしまいました。まだまだ甘く、反省する点はあります。特に後半は、完全に(主導権が)逆転する形で後手を踏んでしまったので、そこを盛り返す力や、主導権を渡さない強さというものを求めていきたいと思います。ただ、なかなか勝たせてあげられていなかったので、そういう意味では、今日の勝ちは選手にとって非常に良い栄養になったと思います。