2010年11月20日 vs モンテディオ山形

17:04 ヤマハスタジアム

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柳下 正明

監督

──感想

良いリズムでボールを動かしてプレーしていたのは前半の立ち上がり10分くらいだと思います。ただ、ゴールへ向かう、というプレーが少なかったと思いますし、ボールを持っていても相手を崩すプレーがなかったと思います。前半とそれ以降は自分達のミスでボールを奪われ、相手に押し込まれてチャンスを作られました。そのあたり、山形がやろうとするサッカーは十分できたのではないかと思います。逆に、我々はボールを保持することに終始してしまい、ゴールを奪うためのプレーというのは少なかったと思います。

また中2日、中3日でゲームがあるので、なかなかトレーニングで修正ができませんが、そのあたり、意識だけは選手に持たせて次のゲームに臨みたいと思います。

──この試合で勝ち点1を獲得したことで残留が決まりましたが?

去年はすごくほっとしましたが、今年はナビスコのタイトルを獲得しているチームですから、恥ずかしいなという気持ちの方が強いです。ナビスコの前後も良いゲームはしていましたが、勝ち点3、というゲームは少なかったです。タイトルを獲得した後というのは、やはり周りから見られる目というものをもっともっと気にして、選手達は勝ち点3というものに貪欲になってほしいなと。それがないということではありませんが、そういうことがもっとあれば、ゴールを奪うためのプレーが増えるのではないかと思いますし、何もミスを怖れずゴールへ向かうプレーというのは欲しいなと思います。選手達もそれはわかっていることで、負けた(試合)みたいな感じで戻ってきましたし、残留ということも勿論、選手達の頭の中にはなかったでしょうし、勝ち点3を積み重ねて、少しでも順位を上げるということに切り替わっているはずです。残りの3つ、なかなか難しいゲーム、厳しい相手ですが、勝ち点3取れるようにやっていきたいです。

──なかなかシュートまで行けなかったり、前線に収まりにくい、という展開の中で松浦選手を投入しましたが、どんなことを伝えて送り出したのですか?

ジウシーニョが、ちょっと周りとリズムが合っていないということと、松浦は最近、個人としては良い状態をキープしているということで。

ジウシーニョと前田が組んでいる時、前田が外へサポートしに行き、外へ外へ出てしまうというプレーが多かったんです。やはり(前田には)ゴール前にいて欲しいということで、松浦にはどんどん下ってきて、(前田)遼一よりも後ろのポジションでボールを受け、サイドに出たらちょっと顔を出してサポートすると。どんどんボールを触ることによって、彼のリズムが生まれるので、そういうことをするように、ということで出しました。ただ、山形も少し押し込んでいる状態が長かったので、山形もしっかり良いポジションを取っていて、今日はなかなかポジションを見つけられなかったなと。松浦の良さはちょっと出なかったと。そこは残念でしたが、そういう意図で出しました。

──ハーフタイムのコメントに『自信を持ってプレーすること』とありましたが、前後半を比べて、それを改善できましたか?

少し慌てないで、前半よりはイージーミスは減ったと思います。その分、ボールを保持する時間は増えたけど、先ほどから言っているゴールを奪うための動き、プレーがほとんどなかったと。だから、相手を崩すこともできなかったし、シュートまで行くというプレーもほとんどできませんでした。

──この試合、前田選手とジウシーニョ選手がボールを持った時に、山形に上手く挟み込まれていたと思いますが、松浦選手の投入もその打開策の一つだったかもしれませんが、この試合のように、前田選手のところに縦パスが全く入らない時に、どうすればいいと?

(縦パスが)入ってないことはないと思います。前半でも良いリズムで入っているので。それは出し手のところの問題もありまし、勿論、山形も引いてほとんどスペースを与えない状況は作っていますが、そこを怖がらずにゴール前に張っている(前田)遼一に入れて、すぐにサポートにと。相手ボールになってもすぐにプレッシャーをかけられることも必要かなと。勿論、サイドに展開することは言いましたが、その隙に必ず中央にスペースができるので、そのあたりも、前半、先ほどの言った『怖がらず』にということも入っているんですけどね。

ジウシーニョ

ジウシーニョ

選手

相手のマークがしっかりしていたという部分もありましたし、思うようにカウンターを許してもらえない場面もありました。

──得点を奪うためには?

遠目からもっと積極的にシュートを打つこと、それから個人技でもっと仕掛けていければと思います。

──次節へ向けて。

次節は今季優勝争いを繰り広げた鹿島アントラーズが相手ですし、ジュビロの力を見せるにはいい機会だと思います。強い気持ちを持って臨みたいです。

松浦 拓弥

松浦 拓弥

選手

動くことを意識していたのと、この試合、(前田)遼一さんがサイドに流れることが多かったので、自分がサイドに流れ、(前田)遼一さんを中に、という意識を持っていました。

シュートで終わる場面をもっと増やしたかったです。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

守る時間はあまり多くありませんでしたし、その分、集中してプレーしなければいけないと思っていました。失点0で抑えられたことはよかったと思います。無得点となりましたが、チーム全体の問題だと思いますし、やはり前田さんにはマークが集中すると思うので、もう少し良いボールを入れたり、工夫できればと思います。

那須 大亮

那須 大亮

選手

シュートが少なかったと思いますし、もっとシュートの意識を持てればと思います。個人的にもミスの多い試合になってしまいました。

──次節に向けて

来シーズンにつながる試合になりますし、攻守でより高い精度を目指していきたいです。ミスも減らせればと思います。

上田 康太

上田 康太

選手

相手を崩すことがなかなかできませんでした。真ん中は厳しかったので、サイドにボールを動かしながらチャンスを狙っていましたが、縦にボールを入れることが上手くできませんでした。相手も縦パスをしっかりケアしていましたし、もう少し工夫が必要だったと思います。

イ ガンジン

イ ガンジン

選手

本当に勝ちたかったです。ボールはキープできていたので、あとはフィニッシュの部分だと思います。

──足の状態について

試合中は集中していましたし、あまり気になりませんでした。終わっても特に痛みはありません。まだ100パーセントの状態ではありませんし、多少怖さもあります。ただ、次の試合もプレーできる状態だと感じましたし、自分にとって大きいです。

川口 能活

川口 能活

選手

──試合の感想

勝ち点3を取れなかったことはすごく残念ですが、守備に関しては最低限の仕事ができたと思いますし、守備のところは上手く修正できたと思いますが、シュートが少なかったかなと思いました。

──どんな意識で守備を?

こちらが攻め、そこから奪われてカウンターという形もありましたし、ロングボールを受ける場面もありました。山形は非常にシンプルな攻撃でしたが、冷静に対応してくれましたし、イガンジンも(大井)健太郎も上手く対応してくれました。フィジカル勝負のところでもよく頑張ってくれました。そこで何とか(失点を)0に抑えられたと思います。山形のカウンター、ロングボールというのはこちらが攻めている時も注意していました。

──修正できた点は?

仙台戦があまり良い出来ではありませんでしたし、天皇杯も敗れてしまい、そこでどうしても士気が落ちてしまいがちですが、何とか持ちこたえましたし、やはり疲労はあると思いますが、その中でみんな良く戦ってくれました。ただ、どのチームも同じ条件でやっているので、そこはやはり最後の踏ん張りを見せたいと思います。

──ナビスコ決勝戦の後、勝利がありませんが?

せっかくナビスコを獲得したのに、これでは台無しになってしまいますし、やはり何としてもサポーターの信頼を取り戻せるように次の試合に臨みたいです。次はアウェイですが、勝ち点3を目指してしっかり準備したいと思います。

──タイトなスケジュールになりますが、次節に向けて。

相手も同じですから気持ちで戦うだけです。絶対勝つんだ、という気持ちで臨みます。

モンテディオ山形 長島裕明ヘッドコーチ

中2日で、アウェイで、厳しい状況でしたが、勝ち点3を狙いつつ、最低限の勝ち点1は取れました。何とか残り2日上手く調整して、今度はホームの京都戦で勝ち点3を取れるように、という話を今、選手達にして、ここ(インタビュールーム)にきました。