2015ジュビロ磐田 新体制発表記者会見

2015 1/19
チーム

1月19日(月)、ヤマハスタジアムで『2015ジュビロ磐田新体制記者会見』を行い、名波浩監督、新加入選手・スタッフらが出席しました。

新体制発表会
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ゼネラルマネージャー 加藤 久

ゼネラルマネージャー 加藤 久

みなさん、こんにちは。昨日の奥 大介さんの追悼試合、そして、今日の会見と
たくさんの方々にお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。
私からは2つのことを申し上げたいと思います。1つはチームのことです。もう一つはクラブ全体のことです。まず、チームのことですが、スタッフ編成に関してましては今のジュビロの状況を考え、名波監督を中心にした一体感、団結力というものをさらに増していかなければいけないということで、スタッフのみなさんに集まっていただきました。大神さん、菅野さんはチームとして一緒に戦った仲ですし、中森さん、藤田さんは名波さんと親交のある方々です。それからユースのスタッフに関しても今回はジュビロのいわゆる黄金期のメンバーに戻っていただきましたが、単に気心の知れた仲間が集まったということではなくて、今のジュビロを変えていくという志、使命感を持った方に集まっていただいたと思っております。チームとしてはもちろん来季J1に復帰することが大きな目標ですが、スタッフのみなさんにはその先も見据え、再びJリーグチャンピオンになるんだ、アジアチャンピオンになるんだということを同じ思いで、同じ熱さで語れる人間に集まっていただいたと考えております。

それから選手編成に関してです。これは昨年私が(GMに)就任した時からこのチームには若い力を加えていかなければいけないという思いがありました。そういう中で今回非常にフレッシュなメンバーに集まっていただきました。選手の一人一人の力というものは、やはり年齢というものがある程度影響すると。遠藤(保仁)選手(※G大阪)がサッカー選手に年齢は関係ないという話をしていましたが、あれは実績を残したからこそ言える言葉であって、実績を残したからこそ説得力があると思います。ですから今のチームに加わったベテラン、あるいは以前からいるベテランと呼ばれる選手たちはやはり実績をもって自分の力を証明しなければいけませんし、若い選手たちはそのベテランに負けない力を示していかなければいけないと思います。競争原理というものが十分に働くような選手編成になったと思います。おそらく後ろ(※守備陣)の方のメンバーに関してはみなさんだれがスタメンに名を連ねるか想像は容易にできると思いますが、前(攻撃陣)の方に関しては、だれがスタメンに並ぶかということはこれからの競争になりますし、その競争がチームに大きな影響を与えてくれるのではないかと思っております。

もう一つは、今のクラブの状況を考えれば、クラブ全体が地域の力をお借りしなければいけないと強く感じています。先日、クラブスタッフが『サッカーはグローバルですが、クラブはローカルですよね』ということを言っていました。まさにその通りで、サッカーがグローバルだとそちらを見ますが、やはりクラブの成り立ちというものは地域にしっかり軸足を置くことをやらないといけないと思います。昨年J2で後発のJクラブのホームタウンに行きましたが、みなさん本当に工夫しながら“地域力”を高めていると感じました。そういう中でJ1に昇格した湘南、松本、山形というクラブはやはりチームが地域の力を集約した形で活躍できたのではないかと思います。そういった中でジュビロは設立当初に黄金期を迎え、数々のタイトルを獲得しましたから、そこから比べると今のチームの状況は多少“地域力”というものが少し冷めているように感じるところもあります。ですから、ここのところをもう一度復活するようにしていきたいと。そして、それを復活させるために一番大切なことはこのクラブで働く全ての人がそういった“地域力”が少しずつ低下していった原因は我々にあるという深い反省をまずは示し、地域のみなさんにもっと腰を低くくし、謙虚に接することが大事だと思っています。改めて今季のチームは非常におもしろいチームになりそうだという期待感を持っています。ぜひみなさんジュビロがこの磐田の地域に、遠州の地域にあってよかったと、ジュビロが地域の財産だと言われように我々は頑張ります。ご支援よろしくお願いします。

名波 浩監督

名波 浩監督 みなさん、こんにちは。お忙しい中、足を運んでいただき誠にありがとうございます。この会見で発表できる選手、スタッフというのはほとんどが即答で『磐田で』と言ってくれた人たちです。ですから、チーム愛、クラブ愛を非常に持ってくれている人たちが集まった、より強固なグループになるのではないかと感じています。昨シーズン、3か月弱指揮した時に私のやり方とか性格といったものを理解してただろう選手たちにプラスし、新しくこのグループに加わった選手たち、スタッフたちが共に手を取り合い、共通意識を持って戦っていければと思っています。
チームとしては昨シーズンから言っている通り、リアクションサッカー、相手に合わせたサッカーをやる気は一切ありません。攻撃も守備も自分たちから仕掛けていくアクションサッカーでチーム目標を達成して、上のステージに殴り込みに行きたいなと。そして、ゆくゆくはやはり優勝争いするような、長い間日本サッカーに名を残せるようなチーム作りをしていきたいと思っています。その土台である新しい選手たちを歓迎したいと思います。

上田康太選手

上田康太選手 みなさん、こんにちは。ファジアーノ岡山から来ました上田康太です。僕にとって特別なクラブに戻ってきてまた戦えることを本当に嬉しく思います。ジュビロ磐田がJ1に復帰し、さらに上を目指せるように自分の全てを出して頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

太田吉彰選手選手

太田吉彰選手 みなさん、こんにちは。ベガルタ仙台から来ました太田吉彰です。もう一度このクラブでサックスブルーのユニフォームを着て戦えることを最高の幸せと感じています。いなかった5年半で成長した姿をみなさんに見せられるように全力で頑張ります。ジュビロ磐田のJ1昇格のために頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

アダイウトン選手

アダイウトン選手 みなさん、こんにちは。アダイウトンと申します。このたびジュビロ磐田に加入できたことを心から嬉しく思っています。個人の目標としてはタイトルを獲れるようにしっかりやっていきたいと思っています。サポーターの方の声援を胸に頑張っていきたいと思っておりますので、声援よろしくお願いします。

清水貴文選手

清水貴文選手 こんにちは、中京大から来ました清水貴文です。高校3年間はジュビロ磐田ユースでお世話になりました。大学経由ですが、再びジュビロ磐田に戻ってこれたことが本当に嬉しいです。チームの戦力になれるように頑張ります。よろしくお願いします。

森島康仁選手

森島康仁選手 こんにちは。川崎フロンターレから来ました森島康仁です。名波さんがおっしゃっていた通り、『即答』でした。なんとかジュビロをJ1に昇格させることができるようにしっかり頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

カミンスキー選手

カミンスキー選手 コンニチハ。カミンスキーと言います。ポーランドから来ました。24歳です。自分の全力を尽くしてジュビロがJ1に昇格できるように頑張りたいと思います。前所属はルフ・ホジュフ(※ポーランド)というクラブです。よろしくお願いします。

石田崚真選手

石田崚真選手 こんにちは。ユースから昇格しました石田崚真です。小さい頃からの夢だったジュビロ磐田の選手になれたということで、とても幸せです。こうして加入できたことは僕の力だけではなく、両親や監督、周りのスタッフのおかげだと思っています。そういった方々に恩返しするために1日でも早く試合に出たいです。

上原力也選手

上原力也選手 こんにちは。ユースから昇格しました上原力也です。僕は中学の時からジュビロでお世話になっています。ですから、今はジュビロに早く恩返ししたいという気持ちでいっぱいです。1年目から試合に出て、ジュビロの勝利に貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします。

志村 滉選手

志村 滉選手 こんにちは。市立船橋高校から来ました志村 滉です。自分はまだプロの世界というものをまだまだ知らないので、高卒らしく全力で明るくやっていきたいと思います。よろしくお願いします。

岩元 颯オリビエ選手

岩元 颯オリビエ選手 こんにちは。鹿児島城西高校から来ました岩元 颯オリビエです。歴史あるジュビロ磐田でプレーできることを非常に嬉しく思います。僕はFWですし、結果にこだわり、ジュビロのJ1昇格とチャンピオンになるために全力で戦っていきたいと思います。よろしくお願いします。

中村祐輝選手

中村祐輝選手 FC岐阜から来ました中村祐輝です。地元のクラブであるジュビロ磐田にチャンスをいただき、感謝しています。J1昇格に貢献できるよう日々の練習から取り組んでいきます。応援よろしくお願いします。

菅野 淳フィジカルコーチ

みなさん、こんにちは。韓国のFCソウルからジュビロに9年ぶりに再加入と言いますか、復帰させていただきます菅野 淳と申します。職種はフィジカルコーチです。主にフィジカルトレーニングで、名波監督が目指すサッカーを遂行できる選手を強化していきたいと考えております。フィジカルトレーニングと言うと厳しい、苦しいイメージがあるかもしれませんが、明るく楽しくやっていきたいと思っています。強く、明るく、元気なジュビロを目指して頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

大神友明GKコーチ

こんにちは。栃木SCから来ました大神友明です。6季ぶりに帰ってきたのですが、帰ってくるにあたりみなさんに感謝したいと思います。優れたコーチングスタッフがいますし、しっかりと名波監督をサポートし、全力で選手もサポートしていきたいと思います。よろしくお願いします。

中森大介コーチ

愛媛FCから今季コーチとして加入することになりました中森大介と申します。名波監督をはじめ、選手、チームを全力でサポートしていきたいです。チームがJ1復帰できるように自分自身しっかり仕事をしていきたいと思いますので、またよろしくお願いします。

藤田聖吾分析担当テクニカルスタッフ

はじめまして。藤田聖吾です。アビスパ福岡から来ました。仕事の内容としましては分析を担当することになります。名波監督を中心に一丸となって目標に近づけるようにサポートしていきたいと思います。よろしくお願いします。

質疑応答

――ポーランドメディアです。加藤GMへ質問です。ポーランドでは日本にポーランド人選手が加入するということで話題になっていますが、それについてどう考えていますか?

加藤GM:我々はとにかく優れた選手を、という中でポーランドはヨーロッパでもトップクラスのGKがたくさん生まれる場所ということで、服部強化部長が実際に出向き、そういう中でご縁をいただきました。そういう国からGKのカミンスキー選手を獲得できたということを非常に嬉しく思います。ポーランドのみならず、日本のGKの水準も上げることにつながればと思っています。非常にいい関係を築きたいと思います。

――上田選手、太田選手、森島選手へ質問です。ジュビロというチームの印象は?また、ジュビロがJ1へ戻るために必要だと思うことは?そして、その中で自分にできることは?

上田:やはりジュビロは素晴らしいチームですし、実力のある選手が集まったチームだと思っています。スタッフ、選手、サポーターがみんなで力を合わせていくことがJ1復帰のために大事なことだと思います。ですから、自分はどんどん周りの選手と話したり、そんなにすごい得意ではないですが、どんどん声を出してチームを明るくしていきたいと思います。

太田:もともとジュビロに在籍していたので、試合はテレビで見ていました。テクニックがあって、優れた選手、能力の高い選手がいるという印象です。その中で自分の持ち味は走ってチームを盛り上げる、鼓舞するというところになってくると思います。テクニックがある選手の中で自分がたくさん走って汗かき役となり、チームを盛り上げることができれば、必ずJ1への道が見えてくると思います。自分が他の選手の2倍、3倍走って盛り上げていけたらいいかなと思います。

森島:外からジュビロ磐田というクラブを見てきて、自分が小さい頃からある伝統のあるクラブとして見ていました。J2にいることはすごく不思議な感じですが、自分が加入して上に上げることができれば、すごく盛り上がると思いますし、改めてジュビロとしての歴史につながると思います。自分としてはFWですし、ゴールを取ることが一番の仕事ですが、僕ももう10年目なのでどういう風に仕事をするかという部分で、自分のわがままよりもチームのために何とか勝つことが一番大事だと思います。こういう性格ですし、しゃべることが得意な方だと思っています(笑)。チームを盛り上げていければと思います。

――上田選手、太田選手に質問です。背番号7、背番号9をどういう風に考えていますか?

上田:やはり僕にとっては子どもの頃からの憧れの番号ですし、とても光栄です。ただ、あまり重く考え過ぎず、まずは自分のプレーを100パーセント出すことに集中したいと思います。

太田:僕が加入した時から9番は中山さんがつけていてキャプテンとしてチームを盛り上げていたので、そういった姿はしっかりと見てきました。ですから、僕も中山さんのようにプレーでチームを盛り上げていけるように頑張っていくだけだと思います。気負いせず、あまり意識せずにやっていけたらと思います。

――名波監督に質問です。戻ってきた上田選手、太田選手に一番に期待していることは?

名波監督:2人とも気持ちよく帰ってきてくれました。望むプレーとしては細かいことはありますが、それよりもその気持ちがあるだけでもチームにとってプラスになると思います。年齢的にもまだまだやれますし、(上田)康太に関しては例えばゲームを作るとか、セットプレーのキッカーとかそういった部分です。昨季の岡山でのあの“当たり前”のプレーが最低基準で、そこからまた上積みしてくれると思います。
ヨシ(太田吉彰)に関してはJ1からJ2とステージを下げてまで来てくれました。仙台からのオファーもあった中でこちらを選んでくれたという心意気だけでも十分ですが、ご自身が言ったように人よりも2倍3倍走ってチームを活性化し、スイッチを入れてくれると思います。そのあたりを期待したいと思います。2人ともいい年齢ですし、表だったものではなくてよいので、うちに秘めたモノでいいのでリーダーシップを出してほしと思います。

――名波監督に質問です。前田選手など主力選手が何人か抜けましたが、今季の戦い方はどう考えていますか?

名波監督:戦い方を変えることは一切ありません。昨季やったことを継続させること。それからプラスアルファとして今ここで言える範囲で言えば、もっと細かい修正・コーチングをしていきたいなと。それはコーチングスタッフでもう一度確認し合って、ここに特化してとか、新しい課題が出たらそこをどう修正していくか、ということはやっていきたいです。それとGMが言った通り、前の方の選手はごっそり抜けた感があるので、サポーターも現場スタッフ、もしかするとフロントの人間も不安を抱えている部分はあるかもしれませんが、そこは競争意識を高く持ってやっていきたいと思いますし、だれを使うとか、どのタイミングで使うかということはキャプテンを含めてここからの開幕までの時間で見極めていきたいです。それから24人のフィールド選手、4人のGKということで、正直少数精鋭だと思いますが、まだ日本人選手の枠、外国人選手の枠が残っていますので、そのあたりもおいおいチームと考えながらやっていきたいと思います。
数字で言えば、前田が17点、山崎が8点と25点分が抜けるということで、単純に印象的にはマイナスな部分があると思うので、そこにいるデカ(森島康仁)だったり、アダイウトンだったり、もちろんヨシだったりと前の選手が新たに入ってきたことで25点分を補填してくれると確信しています。そんなに不安要素はありませんが、組み合わせが大事だと思っているので、だれとだれを組み合わせるかという部分はおそらく直前まで悩むと思います。

――新加入選手のみなさんへ質問です。ご自身のセールスポイントを教えてください。

上田:僕はゲームを作るところと、左足のキックに自信があるのでそこを見てもらいたいです。アシストだったり、自分でもゴールが取れるように頑張りたいです。

太田:スタミナはだれにも負けないと思っているのでそこと、ゴールへ向かっていくスピードを見てもらいたいと思います。

アダイウトン:私の特長はスピードと瞬発力です。

清水:スピードやドリブルといったプレーを見てください。よろしくお願いします。

森島:体を使ったプレーとシュートです。

カミンスキー:持ち味は素早いリアクションとセービングです。特に1対1のシチュエーションでは自信があるので、そこをみなさんにお見せしたいと思います。

石田:スピードやオーバーラップが持ち味なので、そこを見てほしいと思います。

上原:ロングキックやミドルシュートといったキックを得意としているので、そこを見てほしいです。

志村:ポゼッションに関われるところと、相手のプレーを予測したプレーが得意です。

岩元:オールラウンドにプレーできることと、ゴール前の仕事だと思っているので、そこにこだわってやっていきたいと思っています。

中村:パワーとゴールに入っていく迫力だと思っています。