2018年 試合速報

ルヴァンカップ 第5節 vs. 清水エスパルス

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

3 勝
2 敗
8 得点
7 失点
勝点 9
順位 2

2
  • 0
  • 0

  • 2
  • 1

1
spuls
spuls

2 勝
1 分
2 敗
5 得点
5 失点
勝点 7
順位 3

前半 ハーフタイム 後半
1分
鄭 大世
クリスラン
中野 誠也
13分
20分
長谷川 悠
宮崎 智彦
山本 康裕
22分
中野 誠也
23分
中野 誠也
松浦 拓弥
33分
兵働 昭弘
髙橋 大悟
荒木 大吾
高橋 祥平
41分
46分
村田 和哉
伊藤 研太
36
三浦 龍輝
5
櫻内 渚
25
大南 拓磨
33
藤田 義明
9
太田 吉彰
13
宮崎 智彦
14
松本 昌也
27
荒木 大吾
30
上原 力也
16
中野 誠也
18
小川 航基
SUB
1
八田 直樹
41
高橋 祥平
11
松浦 拓弥
23
山本 康裕
26
藤川 虎太朗
38
伊藤 洋輝
37
モルベッキ
監督
名波 浩
1
西部 洋平
15
兵働 昭弘
26
二見 宏志
28
立田 悠悟
45
角田 誠
10
白崎 凌兵
11
村田 和哉
19
ミッチェル デューク
24
増田 誓志
9
鄭 大世
18
長谷川 悠
SUB
43
植草 裕樹
35
伊藤 研太
14
楠神 順平
34
滝 裕太
36
西村 恭史
20
クリスラン
37
髙橋 大悟
監督
ヤン ヨンソン

8,207
スタジアム名 試合日 キックオフ
ヤマハスタジアム 5/9(水) 19:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、水含み 川上 覚 松尾 一
天候 試合時間 副審 副審
くもり 90分 八木 あかね 中井 恒
気温 湿度 第4の審判員 記録員
17.1度 58% 堀 格郎 花澤 秀登
12 シュート 10
8 ゴールキック 8
9 コーナーキック 9
15 直接FK 9
2 間接FK 1
2 オフサイド 1
0 PK 0

6月上旬に行われる、ルヴァンカッププレーオフステージ進出に向けて、今日は負けられない一戦だ。現在ジュビロは勝点6でグループBの3位。今日対戦する清水エスパルスは、勝点7でヴァンフォーレ甲府と並んで首位に立っているだけに、勝って清水との順位をひっくり返したい。

注目は、リーグ前節の柏レイソル戦で川又堅碁の逆転弾をアシストした荒木大吾。独特のドリブルやフェイントで相手DFを抜き去り、ゴールへと向かうプレーが持ち味の攻撃的MFが、積極的な仕掛けでジュビロの攻撃を活性化してくれるはずだ。また、ルヴァンカップ前節の北海道コンサドーレ札幌戦で今季初ゴールを決めた太田吉彰の活躍も楽しみにしたい。「まだまだ進化していると思っている」と話す背番号9は、今日も最後まで全力でピッチを走り回り、勝利へと導くプレーを見せてくれるだろう。

対する清水は、今日勝てばグループステージ突破が決まるだけに、勢いに乗ってヤマハスタジアムに乗り込んで来るだろう。今シーズンはやくも3度目となる静岡ダービーだが、ジュビロとしてはプレーオフステージに進むためにも、今日は勝利が必須。ライバルから勝点3を奪取し、最終節の甲府戦へと繋げたい。

キックオフは19時。ヤマハスタジアム周辺の天候は曇り。雨は止んでいるが、少し肌寒い。

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名波 浩 監督

――試合の総括
ゲームのキーワードとして、我々は危機感を持たなくてはいけないクラブという現状、それから本気度をサポーター、ファンの方に見せなければいけないという現状、これをしっかりと把握してやっていこうと選手に伝えました。何故そんなことを言ったのかといえば、例の事件もそうですし、前回のルヴァン札幌戦では良いゲームの中で逆転されてしまって、グループの中で3位にいたこと、勝たなければ次のステージへの進出が薄れてしまうという現実、色々なものを自分達で足し算引き算しながらやっていこうと。そんな中、足がつって交代した(宮崎以外の)2名、それから名前は挙げませんが三人ほど足がつっていたりと、選手は最後まで全力でやってくれたと思いますし、善し悪しで言ったら、足がつる位なら練習が足りないんじゃないかというのも一理ありますが、厳しいスケジュールのなか全力でやってくれたのではないかと思います。ゲームに関しては我々の方が前選択も多かったと思いますし、ゴールに向かう姿勢があったと思いますし、後ろから2ウェイブ、3ウェイブのイメージも、局所局所でしたけど、合格点とは言わないですが、ぼちぼち出来たと思います。(小川)航基が、最初は良くなかったのですが、時間と共にオフザボールの動き出しが良くなってきて、ボールワークもシンプルになってきて、そういうところを上手く(中野)誠也が突いてくれた2点だったと思いますし、意図的にこれをやろう、あれをやろうというものが3つくらいあったのですけど、それが上手くはまったシーンが多かったと思っています。危険だったシーンは、我々はちびっこ集団だったので、高さが非常に厳しかったですし、セットプレーで太田吉彰が立田選手についているくらいミスマッチの所が何箇所かあった中で、やはりラフなボールが一番厳しかったと思うのですが、最終的にはしっかり跳ね返してくれましたし、(高橋)祥平、(山本)康裕、そして松浦と、リーグ戦組が良い終わらせ方をしてくれたと思っています。まだまだ現状満足できる状況ではない、今日のゲームに出た選手たちですけど、十分にチームの中で積み上げていると思いますし、自身も成長を感じているのではないかなと思っています。こういうゲームで満足せずに、また次に繋げていきたいと思っています。

――荒木選手の良さについて
今は崖っぷちの所でやっているという自覚が彼にはあると思うので、そこがより前向きに、ミスしてもトライ&エラーで出来ている証だと思いますし、シンプルに、自分のエリアを考えながらシンプルにやっていこうという意味では、シュートシーンもありましたし、もちろんアシストのシーンも非常にシンプルだったなと。荒木ならこうやるだろうというイコールが、しっかり、公式通り出来たのではないかと思っています。プラス、今日は(エスパルスの)村田選手がキレキレで、後半特にあのサイドを切り裂かれたので、守備の部分でもう少しファイト出来れば良かったと思いますし、大南とのコンビネーションであのスピード、テクニックを抑えられれば、より良かったので、そこがまたひとつ課題として生まれたのではと思います。

――ハーフタイムの指示は?
リーグ戦組でいくと、松浦と山田と川又の三人のトライアングルが上手くて、誰かが自由に動いても、必ずトライアングルのスターティングポジションに戻ってこられると。定位置ではなくて、誰でもいいから正三角形を綺麗に作ろうという中では、今日は太田が自由自在に、左サイド、真ん中と、特に前半フリーランニングしていて、太田が自分達より前にいるのに、自分は定位置にしか戻れなかった二人だったと。ですから前の三人のトライアングルが定位置に戻ろうということと、責任は(上原)力也と宮崎にあると。彼らがコミュニケーションを取らないために、バランスが崩れたシーンが何度もあったよと伝えた中でのコーチングでした。機能した、しないでいくと、相手4バックの中で自分の前でボールを回させていたと思うので、ゴールシーンではなく自分達の守備のファーストアクションが上手くいったと思っています。相手が立ち位置を変えるまでですけど。

――2ゴールを決めた中野選手について
今日も、レイソル戦もそうですけど、余計なことをしなくなったと思いますし、レイソル戦の川又の決勝ゴールの前に、ニアに飛び込んだのは誠也であって、あそこで荒木を飛び越していってゴール前に入ってくことが彼の役目であって、インアウトしたレッズ戦のような、恐らく荒木の方にサポートに行ってしまったと認識していますけど、最近に関してはよりゴールに向かっていく姿勢が強くなっていますし、よりシンプルに整理された中でやれているのではと思います。後はチーム全体に言えることですが、彼は下部組織から育った選手なので、ダービーで点を取りたいという強い気持ちから生まれた2ゴールだったと思います。もうひとつ言えば、試合前はライバルの航基のほうがサポーターの声援も大きかったと思いますので、内に秘めたものが彼なりにあったのではと思っています。

宮崎 智彦 選手

宮崎 智彦 ――試合を振り返って
勝たなければ、次は無いという気持ちでみんな戦っていましたし、何よりダービーということを意識して、エスパルスにだけは負けたくないという気持ちを常に持って、対人や球際で負けなければ結果もついてくると信じてプレーしていました。

――今日はボランチでのプレーでした
やってきたポジションですし、練習の中でもリラックスゲームなどで自分から真ん中に入ってやったりしているので、そのあたりは戸惑うことなく入れたと思います。周りの助けもあったり、上手く味方とコミュニケーションを取って守れていた部分は守れていたかなと。ただ、まだまだな部分も多いので、もっともっと練習してやっていきたいなと思います。

――中盤でチームを助ける働きをしていたのでは?
そこに徹するしかないと思っていました。攻撃の方にももう少し出ていきたいという想いもありましたが、やはり真ん中なのでイチかバチかで出ていくことはしたくなかったですし、(上原)力也が積極的に出ていくタイプなので、そのバランスを大切にしながらプレーしていました。

――試合を通して大切にしていたことは?
声かけというのは常にしていましたし、チームが崩れないように自分がいつも頭をクリアにして声をかけられればと思っていた中で、バタバタする時間もさほどなかったと思います。後ろの(三浦)龍輝や(藤田)ヨシさんをはじめ、みんなが意思統一出来ていた結果だと思います。

――この勝利で週末のヴィッセル神戸戦にも勢いを持って臨めますね
そうですね。怪我人が多く出てしまいましたが、その中でも結果がついてきている今の良い流れを断ち切りたくなかったですし、ダービーだったので負けたくないという気持ちと、あとはリーグ戦とルヴァンで今年は1敗1分けだったので、本当に清水に勝てて良かったです。

中野 誠也 選手

中野 誠也 ――2ゴールを決める大活躍でした
どちらも荒木選手から素晴らしいボールが来ました。1点目は相手のセットプレーからということで、荒木選手が良い持ち出しで上がってきたところを自分は一度膨らんでもらおうかなと思ったのですが、出せない状況だったので、もう一度動き直しました。何度も動き直してというのは、自分の良さが出た部分だったと思いますし、最終的には思い切ってシュートを打ったことがゴールに繋がったので良かったなと思います。2点目に関しても荒木選手のクロスに対して、自分がニアでという中で、小川がいい形で相手を引き付けてくれたので、フリーになれましたし、荒木選手のクロスにも小川にも感謝したいゴールだなと思います。クロスが上がってくる時点で、自分が入って行かなければいけないという想いもありましたし、本当に小川が良い形で相手選手を引き付けてくれたので、彼の動きにも本当に感謝しています。そうやって、FWとの関係でゴールを取れたという部分でも、自分としては良かったと思います。

――静岡ダービーへの思い入れも強いと思います
もちろんダービーということで、中学高校と下部組織で育った身としては絶対負けないと思っていました。そして、ルヴァンカップのグループステージを突破するためにも絶対に勝たなければいけないと。そうした想いが結果につながったので、それがすべてだなと思います。

――ダービーでの得点は特別でしたか?
磐田サポーターの前でああやってゴールを決めることが出来たことが自分としてはすごく嬉しかったです。ゴール後の風景というか景色は素晴らしいものでしたし、その中で決めることが出来て良かったです。

――リーグ戦に向けて
すぐにリーグ戦がありますし、そのあとはルヴァンカップの最終節もあります。自分としては良い準備をするだけだと思っているので、結果を残せるように良い準備をしていきたいと思います。

――今日は前半から身体を張った守備も目立ちました
シャドウに入ったからには、あそこで守備をするということを、自分自身の今日のひとつの課題にしていましたし、特に前半に関しては良い形でボールを奪うことができた場面もありました。まずはどんな形であれチームに貢献したいという想いが繋がって良かったと思います。相手に勢いを渡さないということもそうですし、自分としてもあそこで勢いに乗れたという部分もあったので、そうした守備に関してはこれからも継続してやっていきたいなと思います。

――荒木選手からの2アシストでした
すごく良い先輩ですし、試合でああいう関係でゴールが取れたということは、今日も試合後に話したのですが、お互いすごく嬉しかったですし、本当に良かったなと思います。

――良い守備から良い攻撃にという部分を自身でも体現したのでは?
ジュビロに入ったころというのは、あまりそこが出来ていなかったですし、そこがひとつの課題でした。最近は少しずつ出来るようになってきているので、自分としても成長を感じています。ただ、もっともっとクオリティを上げていかなくてはいけないと思っているので、一つひとつ成長していきたいと思います。

大南 拓磨  選手

大南 拓磨	――ダービーで勝利を手にしました
勝って次に繋げることが出来たというのは、チームとしては良かったですし、ダービーという舞台で勝てたことも、大きな意味があるのではないかなと思います。前回のルヴァンカップのダービーは、自分のところでやられてしまったというイメージが強く残っているので、今日も失点してしまいましたが、前線の選手のおかげで試合に勝つことが出来たので、良かったです。

――怪我から復帰して久しぶりの公式戦になりましたが、心掛けていたことは?
シンプルに簡単にプレーしようと思っていました。ただ、前半は特に引っかかってしまう場面が多かったなと。そこは反省点です。後半は少し盛り返して良いリズムでボールを回すことが出来たかなと思います。コーチングに関しては後ろから(三浦)龍輝君に声をかけてもらって、それを前の(荒木)大吾君に伝えてということはしっかり出来ていたので、そういう部分はこれからもしっかり続けていきたいと思います。

――前線の選手との関係性について
やっぱり自分は前に攻撃参加していくことが特徴なのですが、今日は1本も前にオーバーラップして行けませんでした。しっかり映像を見て反省して、上がって行くタイミングを逃さないようにしていきたいと思います。

――今日の試合を次に繋げていくために
今のままではリーグ戦には絡んでいけないと自負しているので、練習からもっとアグレッシブに自分の苦手なところをもっと克服していきたいと思います。

荒木 大吾 選手

荒木 大吾 ――2アシストという結果を残してチームを勝利に導きました
アシストという形でしたが、(中野)誠也が上手く決めてくれたということが良かったです。誠也のおかげです。何よりまずは、エスパルスに勝てたことが素直に嬉しいです。ダービーは去年3戦3勝することが出来たのですが、今年に入ってルヴァンとリーグ戦で1点も取れていなかったので、今日は何としても勝たないと、この試合だけは絶対に勝とうという想いで臨みました。

――1点目のアシストは抜群のタイミングでした
ミーティングのときから、相手の帰陣が遅いというのは分かっていて、CKのときに(三浦)龍輝君がキャッチさえしたら、と思っていました。あの場面は自分の前にフリーなゾーンが空いていたので、誠也と逆の方に走ったら上手くボールを持つことが出来て、誠也の動き出しがはっきりしたので、あとはそこに出すだけでした。誠也の動き出しが良いことは分かっていましたし、出すのを我慢して最後に良いところに出せたかなと思います。龍輝君が自分を見ていてくれていて、それが結果に繋がったことも嬉しいです。

――決勝ゴールを生んだクロスについて
相手は自分がドリブルを仕掛けてくるということを分かっていて、あの場面も仕掛けてくるぞという声が聞こえました。中を見たら誠也君と(小川)航基がしっかり動き出していたので、シンプルにクロスを上げようと。それを上手く誠也がヘディングしてくれました。

――リーグ前節の柏レイソル戦に続いてのアシストを記録しました
やっぱり結果を残したいという気持ちでやっていたので、ゴールを狙うのはもちろんなのですが、アシストで勝利に貢献出来たことは良かったと思います。練習中から誠也の動き出しというのはすごく分かりやすいですし、試合前から何度も話をして、それが点に繋がったことが素直に嬉しいです。アシストというのは、決めてくれる人がいて初めて出る結果なので、あまり自分のアシストが良かったというのはあまり思わないのですが、チームとして勝てたというのがすごく嬉しいです。

――名波監督は「トライアンドエラ―」の姿勢を評価していました
トライしないことには結果は出てこないので、ミスしても下を向かずにやっていくことが、それがうまく今日の勝利に繋がって良かったかなと思います。

――リーグ戦に向けて
ここまで連勝して週末のリーグ戦に臨めるので、次も勝利に貢献出来るよう、まずはチームの勝利のために頑張りたいと思います。

――左サイドでのプレーについて
楽しかったです。もう少し仕掛ける数を増やして成功させたかったのですが、そこは悔しさが残った部分です。

――柏戦に続くアシストで、手応えは?
やっぱり試合で結果を残すということが自信にも繋がりますし、自分が自信を持って出来るプレーが増えてきたので、そういう意味では結果が出て良かったなと思います。今日は仕掛けるシーンがたくさんあったので、ファウルされずに抜いて行ければ良かったのですが。もっと成功率を上げたかったなというのが悔いが残る部分です。

清水エスパルス ヤン ヨンソン監督
 

――試合の総括
ここ最近のリーグ戦でも見られるような試合内容だったのではないかと思います。十分勝てるようなシーンは、恐らく相手よりも多かったと思いますし、互角以上の戦いを見せていたと思いますが、なかなか決められませんでした。ミスも多くはありませんでしたが、その中でもいくつかミスを犯し、点を奪われてしまいました。しっかり自分たちのやろうとしていたことは見せていましたが、何も結果が得られなかったのは、罰を食らったような印象を受けます。