2017年 試合速報

J1リーグ 第5節 vs.清水エスパルス

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

2 勝
1 分
2 敗
5 得点
4 失点
勝点 7
順位 10

3
  • 2
  • 0

  • 1
  • 1

1
spuls
spuls

2 勝
3 敗
6 得点
7 失点
勝点 6
順位 12

前半
森下 俊
6分
ムサエフ
22分
ムサエフ
37分
40分
鄭 大世
ハーフタイム 後半
川辺 駿
3分
8分
枝村 匠馬
村田 和哉
太田 吉彰
松本 昌也
23分
27分
鎌田 翔雅
飯田 貴敬
ムサエフ
松井 大輔
33分
35分
野津田 岳人
ミッチェル デューク
松浦 拓弥
齊藤 和樹
41分
45分
飯田 貴敬
49分
鄭 大世
21
カミンスキー
3
大井 健太郎
5
櫻内 渚
35
森下 俊
8
ムサエフ
9
太田 吉彰
10
中村 俊輔
11
松浦 拓弥
13
宮崎 智彦
40
川辺 駿
20
川又 堅碁
SUB
1
八田 直樹
24
小川 大貴
14
松本 昌也
15
アダイウトン
22
松井 大輔
23
山本 康裕
16
齊藤 和樹
監督
名波 浩
13
六反 勇治
3
犬飼 智也
5
鎌田 翔雅
25
松原 后
26
二見 宏志
7
六平 光成
10
白崎 凌兵
14
野津田 岳人
22
枝村 匠馬
30
金子 翔太
9
鄭 大世
SUB
43
植草 裕樹
15
ビョン ジュンボン
27
飯田 貴敬
33
立田 悠悟
6
杉山 浩太
11
村田 和哉
19
ミッチェル デューク
監督
小林 伸二

40491
スタジアム名 試合日 キックオフ
エコパスタジアム 4/1(土) 15:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、水含み 山本 好彦 村上 伸次
天候 試合時間 副審 副審
90分 和角 敏之 中井 恒
気温 湿度 第4の審判員 記録員
17.2度 39% 竹田 明弘 花澤 秀登
10 シュート 12
13 ゴールキック 7
2 コーナーキック 12
12 直接FK 12
1 間接FK 1
1 オフサイド 1
0 PK 0

「清水エスパルスとの試合は、ただの一試合ではない」、「何があっても勝たなくてはいけない」。そう選手たちが口を揃える静岡ダービー。4年ぶりとなる伝統の一戦が、いよいよキックオフを迎える。

ジュビロの予想フォーメーションは【4-2-3-1】。GKにカミンスキー、最終ラインは右から櫻内渚、大井健太郎、森下俊、宮崎智彦。ダブルボランチに、川辺駿とムサエフ。中盤2列目は、右から中村俊輔、松浦拓弥、太田吉彰。ワントップに川又堅碁という並びが予想される。
練習から好調をアピールしていた松浦が、今季リーグ戦初先発。浜松市出身で、自身のデビュー戦がリーグカップ戦の静岡ダービーだった縁もある。「清水との試合は、やっぱり特別。絶対に勝ちたい」と闘志を燃やしており、今日も持ち前のドリブルでジュビロの攻撃を活性化してくれるはずだ。

対する清水の予想フォーメーションは【4-4-2】。GKに六反勇治。最終ラインは右から鎌田翔雅、犬飼智也、二見宏志、松原后。ダブルボランチに六平光成と野津田岳人。中盤2列目の右ワイドに枝村匠馬、左に白崎凌兵。2トップに金子翔太と鄭大世という並びか。
警戒すべきは、やはりここまで2ゴールを決めるなど攻撃の中心として活躍している鄭だろう。相手エースをどれだけ封じることができるか、そして金子や白崎、枝村ら前線の選手たちに仕事をさせないかが勝負のカギを握りそうだ。また、粘り強い清水の守備陣をいかに崩していくかも重要なポイント。リーグ戦の中断期間中に行ったトレーニングマッチでは流れの中から得点が生まれるなど、ジュビロがここまで課題としてきた得点力は徐々に向上しつつある。今日も選手たちは積み重ねてきたトレーニングの成果を発揮し、清水のゴールネットを揺らしてくれるはずだ。

絶対に負けられない一戦は、このあと15時にキックオフ。心配された雨だが、現時点ではまだ小雨が降っている。エコパスタジアムには試合開始前から大勢の両チームのサポーターが訪れ、早くも盛り上がりを見せている。

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名波 浩 監督

――試合の総括
番記者の皆さんは(スタメンに)クエスチョンのところがあったと思うのですが、紅白戦から2名ほどメンバーを変えて臨みました。ひとつは前への推進力を持てるであろう選手が、先週、今週のトレーニングの中で持てていなかったことと、もうひとつはロストしないということを前提に、それから前線からまとまった守備の連動性を求めていく中で、多分就任して5、6回目だったと思うのですが、紅白戦とは違うメンバーにしました。結果は非常に良いものが出たと思うので、判断としては間違っていなかったと思うのですが、サイドから個で突破されたり、クロスが逆サイドに流れて、そこからまたクロスを上げられた時のブラインドの立ち位置が悪かったりと、ピンチは何度かありました。シュート数も、まだ公式記録を確認はしていませんが、多分負けていると思います。シュートの意識という意味ではエスパルスのほうがゴールに向かう時間帯が多かったと思うので、その辺りは反省しなくてはいけないと思います。3-0で終わらせるゲームというより、4-0で終わらせられたなというゲームだったと思うので、何点取っても損は無いと思いますので、もう1点、2点という気持ちがもっと出れば良かったのかなと思います。
試合後、選手たちに話したのは、神戸戦の前半は決して臆病ではなく慎重に、それから相手をリスペクトしすぎた戦い方を30分やってしまい、自分たちがキャンプ前からやってきたことが出来なかったという反省を生かす意味では、あのゲームが非常に学んだゲームになったと。今日は神戸戦の反省を選手たちが反映してくれて、まずそこが嬉しかったなと思います。
 今日、4年ぶりの静岡ダービーを我々のホームでやらせていただいて、4万人以上のお客さんが入って、清水からも大挙サポーターが押し寄せてくれて、非常に良い雰囲気の中で試合が出来たので良かったなと。また我々には、次節も横浜で『俊輔ダービー』が待っているので、また気持ちを入れ直してやりたいなと思います。

――森下選手がゴールを決め、監督の元へ走りました
彼のJ1初ゴールがこうしたビッグマッチで生まれたことは、彼の努力が全て生かされたのだと思います。怪我をしてシーズン通してプレーできない時が何年もある中、昨年何度か休ませて、怪我もしないで出来たその自信が、(チームとしての)今シーズン失点の少なさ、彼のパフォーマンスに繋がっていると思いますし、13年目で初のリーグ戦静岡ダービーらしいので、その驚きがあった中でのゴールだったので、監督という立場を忘れて喜びを爆発させました。

――中村俊輔選手が3点すべてに絡む活躍でした
小林祐希がいた時に「70回のボールタッチ、80パーセントの成功率」と言っていたのですが、今日は手元のカウントだと72くらいでしたので、そこはクリアしていますし、後半よくボールを触っていましたし、ロストはほとんど無かったと思います。セットプレー云々もそうですが、何気ない“ため作り”とか、豪快なサイドチェンジとか、見ている人が喜ぶようなゲーム作りをしてくれたのではないかなと。改めて個で勝ち点3を持っているなと思いますね。

ムサエフ 選手

ムサエフ ――ジュビロでの初ゴールが決まりました
もちろん初ゴールというのは嬉しいですし、勝ったことも嬉しいです。ダービーなので、そういう意味でも気持ちは格別です。これだけたくさんのお客さんが入ってくれると、自分だけではなく、他の選手たちも幸せだったと思いますし、とにかく勝てたということが何よりです。ゴールシーンは(中村)俊輔からボールが入って来たときに自分はニアに走り込みました。ボールが自分を超えたのですが、もしかしたら自分のところに来るのではないかと思い、すぐにターンして待っていたら、ちょうどそこにこぼれてきて。それを上手く打つことができました。

中村 俊輔 選手

中村 俊輔 ――今日の試合を振り返って
早い時間帯に先制点が入ったので、それが大きかったです。相手がリズムに乗る前に入りましたし、もしこれが逆だったら勝敗も分からなかったかなと。改めて先制点は大事だなと思いました。前節の神戸戦で少し引いた立ち上がりになったので、今日はダービーですし前から行こうと決めていました。そういう気持ちがセットプレーで良い方に出たと思います。(先制点に繋がった)1本目のFKは(太田)ヨシに斜めにボールを越して行ってもらおうと思ったのですが、ヘディングで相手に返されたときに2枚残っている選手の速攻が怖かったので、跨ぐのをやめてもらって、最初のセットプレーだったのでロングシュートを打とうかなとも思ったのですが、最近自分の勘が当たっていないこともあって、それもやめてふわっとしたボールを入れました。結果論なので、何がベストだったかは分からないですが、今日は成功例として受け止めてこれからもやっていきたいです。イメージはピンポイントで相手キーパーに近いところを狙ってという感じです。触れば1点というボールが好きなので。ただあそこに来ると信じて走って決めてくれた選手がすごいと思います。あとはCKをもう少し工夫したいと思います。

――先制点が決まった後、皆で名波監督のもとへ走って行きました
今日はダービーですし、Jリーグの中の1試合というふうには捉えていませんでした。価値ある先制点だと思ったので、皆でベンチに向かって走りました。

――今日は4万人を超えるサポーターがエコパスタジアムに訪れました
なかなかJリーグで4万人は入らないと思いますし、それほどこの試合は注目されているというか、伝統ある試合だと思います。そうした歴史は、名波さんはじめ先輩方がつくってきたものです。それに恥じない試合をしたかったですし、ホームでたくさんのサポーターの前で勝てたので良かったです。

松浦 拓弥 選手

松浦 拓弥 ――今季リーグ戦初先発でした
今日は(川又)堅碁の近くでプレーしようということを特に意識していました。堅碁は対人に強いしボールを収められるので、そういう意味でも前線で堅碁が身体を張ったあとに自分が拾えたらチャンスだなといつも思っていました。ただ、相手チームに押し込まれたときに孤立しないようにということは気を付けていました。それでもちょっと下がってしまった場面があったので、次に向けて改善しないといけません。

――川辺選手とのコンビネーションについて
(川辺)駿は3年一緒にやっているので、そういう意味では駿の良いところというのは分かっているつもりだし、駿も俺に当てるときというのはいいタイミングでくれるので、お互いが分かり合ってプレーしていることはすごく良かったかなと思います。ただ、目に見える結果が欲しかったかなと。

――後半には松浦選手のパスから川辺選手の惜しいシュートも生まれました
駿がいつもああいうシュートを練習で決めているのを見ていたのですが、今日は違ったみたいですね(笑)。

――改めて静岡ダービーでの勝利を振り返って
本当に今日勝てたことはすごく大きいのではないかと思います。(こういう大事な試合で先発ということで)ドキドキしたし、試合前はワクワクしたし、すごく楽しめたのではないかなと思います。ただ、まだまだ改善するところはあるし、もっと上手くやれたらさらに楽しかったかなと思います。より多くのゴールを取れたらもっと良かったと思うし、やっぱり自分としても、ゴールを取りたかったなという気持ちが強いです。それでもチームが勝つのが最優先なので、そういう意味では本当に良かったです。

川又 堅碁 選手

川又 堅碁 ――攻撃面での手ごたえは?
(攻撃の)形はかなりできていたと思います。マツもそうですが、俊さんが右に入ったことでタメが作れているので、あれだけのタメをつくってもらえれば、チームとしてもどんどん後ろから選手が上がって来ることができましたし、厚みのある攻撃ができたと思うので良かったです。駿がゴールを決めたシーンは、チームとしてもスムーズに良い形ができたと思いますし、他にも決定機というのが何本かつくれていたので、そこは良かったんじゃないかなと思います。

カミンスキー 選手

カミンスキー ――今日もチームを救うファインセーブがありました
(ジュビロが先制した後の)白崎選手のシュートの場面は、我々がラインを高く保てなくてシュートを打たれてしまいました。何とか防げたので良かったのですが、あそこで点をとられていたらどうなるか分からなかったですし、もっと難しいゲームになったと思うので、何とか止められたのは、この試合にとって大きかったかなと思います。

森下 俊 選手

森下 俊 ――自身のJ1初ゴールとなった先制点を振り返って
すごく良いボールが来たので、そこに合わせるだけでした。チームメイトが皆喜んでくれましたし、同サイドのミヤ(宮崎)もすごく色々言ってくれたので、嬉しかったですね。

――ダービーの雰囲気は
雰囲気もすごく良い中でできましたし、この戦いは絶対に負けられないという気持ちにさせてくれました。そこでゴールを決めることができたことは、すごく気持ちが良いことですし、何より勝ちに繋がったということがすごく嬉しいです。

――守備陣の奮闘も目立ちました
最後の失点はもったいなかったですが、切り替えて悪い印象やイメージをつくらないように次の試合に向かっていこうと。ここから連勝しないと意味がないですし、上にはあがれないと思うので、この勝ちを無駄にせずやっていきたいです。

川辺 駿 選手

川辺 駿 ――自身今シーズン初ゴールが生まれました
冷静に落ち着いて決めることができて、良かったです。今日はダービーという特別な試合で、自分は初めてでしたが雰囲気がすごく良かったですし、そこで活躍できて嬉しいです。こういう熱い試合をしたあとが大切だと思うので、それを続けていけるように、こういう試合ができるように良い準備をしないといけないなと思います。得点の場面は、俊さんがフリーでいた瞬間に、こっちにボールが来そうだなと思って、俊さんから直接ではなく堅碁君に入ってからでしたが、形としては良かったんじゃないかと思います。

――試合全体を振り返って
5試合終わって一番良かったと思います。自分が知っている選手が相手にいる中で、負けないようにやろうと思っていましたし、モチベーション高くできていたので、一試合通して全体的に良かったと思います。前半の最初は、ボランチの野津田選手からボールを奪うぞという気持ちがあって、ちょっと行き過ぎたことで後ろを使われてしまったので、自分が下がって、そこにプレッシャーに行くのではなく、その後ろのパスが出てくる選手に自分がつくようにしてからは良くなったのではないかと思います。

――松浦選手とのコンビネーションについて
マツ君とは、常にやりやすいと感じていますし、間でボールを受けてくれるので、チームとしても良かったと思うし、マツ君も含めて味方同士が良い距離感でプレーできたことが試合全体を通して良かったところだと思います。

――ボランチが2点取るというのも良かった部分では?
ムサ(ムサエフ)が点を取ったときにちょっと悔しかったので(笑)、自分もと思っていました。

清水エスパルス 小林伸二監督
 

――試合の総括
すごく残念です。リスタートと入りが悪かったのは、申し訳なかったなと思います。1点取られたあと、少し時間がかかりましたが上手くリカバリーしたと思います。あの時間帯でいくつかのチャンスをものにできれば、左の持ち出しとクロスも悪くなかったと思いますし、右のサイドチェンジからのクロスも同じです。両サイドバックが持って上がったときのクロスが、もう少し力が抜けて良いボールが入ればどうだったのだろうというところはあると思います。2点目もリスタートでやられて、2点目も後半の入りに右サイドで少しもたもたしたところを引っかけられたというところで、少し入りも悪かったなと思います。全体的に、少し我々が押し込んだ中で、というところでいくと、破って点を取りたかったなと。1点取られたあとに、取れるチャンスがいくつかあったので、その時間帯だったり、後半45分あるのでと言って送り出したのですが、また出鼻をくじかれたというところがあって、なかなかうまくゲームを持ち出せなかったなと思っています。そういう意味では(ジュビロが)一枚上だったなというふうに思っています。ボールをより効果的にまわして点を取る、ということで言うと1点取りましたので、そこを次に繋げていきたいことと、リスタートの修正をもう一度しっかりやりたいなと。ボールは止まっています。ペナルティエリアの中の人数は我々の方が多いです。それでもやられているということは、やっぱりもう少し具体的にしっかり修正しなくてはいけないなと思っています。