2016年 試合速報
J1 1stステージ第17節 vs.ベガルタ仙台
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三田 啓貴
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アダイウトン
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太田 吉彰
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水野 晃樹
西村 拓真
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アダイウトン
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大岩 一貴
蜂須賀 孝治
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アダイウトン
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石川 直樹
菅井 直樹
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宮崎 智彦
山本 康裕
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松浦 拓弥
齊藤 和樹
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太田 吉彰
上原 力也
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 6/25(土) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 山本 好彦 | 三上 正一郎 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
曇り | 90分 | 清野 裕介 | 林 可人 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
26.8度 | 71% | 吉田 寿光 | 花澤 秀登 |
13 | シュート | 12 |
13 | ゴールキック | 8 |
2 | コーナーキック | 6 |
8 | 直接FK | 8 |
6 | 間接FK | 0 |
6 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
1stステージ最終節となる今日は、ホームにベガルタ仙台を迎える。ジュビロは現在5勝5分6敗、勝点20で12位。対する仙台は勝点23で8位につけている。2ndステージに向けて弾みをつけるためにも、今日は何としても勝利を手にし、良い形で1stステージを終えたい。
ジュビロの予想フォーメーションは【4-2-3-1】。GKに志村滉。最終ラインは右から、櫻内渚、大井健太郎、パパドプーロス、中村太亮。ダブルボランチは、宮崎智彦と川辺駿。2列目右サイドから、太田吉彰、小林祐希、松浦拓弥。1トップに、アダイウトンという並びか。
注目は、今季リーグ戦初先発の松浦拓弥。ここまで途中出場が続いていたが、ピッチに入ると必ず攻撃を活性化させチャンスを生み出してきた。5月21日のヴァンフォーレ甲府戦では、試合を決定づける今季初ゴールも決めている。今日も松浦のゴールへと向かう積極的なプレーに注目したい。またベンチには高卒2年目の上原力也が入り、出場すればリーグ戦初出場となる。
対するベガルタ仙台の予想フォーメーションは【4-4-2】。GKに六反勇治。最終ラインは右から大岩一貴、平岡康裕、渡部博文、石川直樹。ダブルボランチに、藤村慶太と三田啓貴。中盤右ワイドに水野晃樹、左に梁勇基。2トップに奥埜博亮とハモン ロペスという並びか。
仙台は第13節から現在4連勝中。勢いを持ってヤマハスタジアムへと乗り込んでくるだろう。ジュビロとしては、リーグ戦が進むにつれて安定感が増している守備力を今日も発揮し、勢いのある相手を無失点に抑えたい。
キックオフは、このあと19時。ヤマハスタジアムの天候は曇り。ジュビロの選手たちは、J1リーグホーム通算200勝を達成した第13節甲府戦以来となる勝利を目指し、最後まで気持ちのこもったプレーをみせてくれるはずだ。
ジュビロ 名波監督
「早い判断で、サイドチェンジすること。セカンドボールをしっかり拾っていこう」
仙台 渡邉監督
「後半まず切り替えて、一つ一つずつ返そう。やることを徹底しよう。恐れずに仕掛けよう」
――今日の試合を振り返って
立ち上がりはセカンドボールが拾えず、非常に苦しいゲームの入りをしてしまったんですが、しぶとさ、粘り強さ、我慢強さが出て、なんとかしのいでいたと。そこで、サイドの仕掛け、個人での突破といったものでゴールが生まれました。2点目もそうですが、やはり打たなければゴールは生まれないと。両方とも相手に当たっているので、ラッキーなところはあると思いますが、前節の終わり、またシーズン前から言っているんですが、そういう小さな幸運を拾っていかないと3ポイントは得られないということも大きかったなと。あとは、ゴール前で相手がクロスを空振りしたあのシーンがこの勝敗を分けたかもしれないですね。この仙台というチームが勢いだけで4連勝していないということを、このゲームで実証してきたと思いますし、緻密な戦術と前線の選手の連動・流動性で迫力を持った攻撃をしてきたな、我々も学ばなければいけないなと。また、厚みという意味でも、ボランチの三田を中心に非常に厚みのあるボール回しをされてしまい、リアクションが増えた時間もあったんですが、そこもなんとかしのいでいけたなかでの3点目だったなと思います。今週はいろいろあり、けが人も出てしまって、決してギャンブルではなく、本当にチームのことを思っている人間を(先発)11人、それから(ベンチメンバーも入れた)18人、コンディションやパフォーマンスも含めて選んだつもりですが、満点回答をしてくれたなという風に思います。
――この1週間に感じた選手たちの姿勢
今週だけではなく、選手たちのトレーニングに対する姿勢というのは、昨シーズンの夏ごろから非常に良いものが継続されていて、上手くなりたい、組織として強くなりたいという強い欲求がいま生まれてきていて、同じポジション・同じエリアでは競争も生まれますし、3ポイントへの執着心、対人やボールへの執着心といったものも、トレーニングの中で生まれてきて、非常に良いグループになってきました。その中で少し問題が起きてしまいましたが、試合後、選手たちに「問題を起こしたのも、問題を大きくしたのも、僕自身なので責任は俺にある。翌週すぐにセカンドステージが始まるので、このメンバー誰一人欠けても目標は達成できないので、強固なグループでいよう」と伝えました。
――多彩な攻撃パターンが見られました
無理するところやリスクを犯すところは必ず出てくるものだと思っていますし、J1というものは最少人数でゴールをこじ開けられるほど簡単なものではないです。奪ったあとの質が良くても、そのあとの連動性がないとシュートまでいかない、もしくはシュートブロックに充分に間に合ってしまうというシーンも増えてしまうと思っています。その中では、無理したときにこそ、みんながゴールに向かっていたと思いますし、13本というシュート数にも表れたのではないかと。シュート13本でも少ないとは思いますが、フィニッシュの意識は一つひとつ(の攻撃)に生まれたんじゃないかと思いますね。
――2得点を決めたアダイウトン選手について
彼自身が分かっているように、シュートが上手くはないという中で、今週はおそらく今季初の居残りシュート練習に加わり、まったく入らなかったんですが(笑)、本番に強いというのがブラジル人なのかなと(笑)。ラッキーな部分はありましたが、2ゴールを決め、セカンドステージに向けてチームとしても個人としても非常に大きなものをもたらしてくれるのではないかと思います。
――パパドプーロス選手について
マンオブザマッチにふさわしいパフォーマンスだったと思いますし、彼のボール周りというか、守備のエリアに人やボールが入ってきたときに、常にワールドクラスのプレーを出してくれたなと思います。
――ファーストステージの総括を
(勝点)23というのが多いのかどうかは分からないですが、20から23に伸ばせたというのは、非常に大きなことで、セカンドステージに向けて1試合1試合の重みというのは多少違ってくるかなと。僕がこのチームを率いたときに、勝つのはもちろん、内容と共にチーム力を上げるということを自分やスタッフへのミッションとして言ってきました。今日、(上原)力也がデビューしたことも大きかったですし、(今日の)18人の中で出られなかった人間も、メンバーに入れなかった人間も、このゲームにかける思いというものを出してくれたんじゃないかと。(今日の)練習も非常に充実した内容だったので、またみんなで手を取り合って来週からやっていけるなと自信もつきました。
――素晴らしいゴールが生まれました
なかなかああいった豪快な形で最近決めることが出来ていなかったので、自信を持って打つということ、仕掛けるということを試合前から自分自身に言い聞かせていました。序盤の1対1の場面を外してしまったときに、「もうこれは次決めるしかない」、「やってやろう」と開き直って、自信を持って打って行こうと。得点の場面は味方が良いボールをくれましたし、色々な選択肢がありましたが、思い切って打って本当に正解だったと思います。相手のDFが中を警戒して動いたのが見えたので、ニアを狙って打ったのですが、良いコースに飛んでくれて良かったです。やはりシュートを打つことが大事だなと改めて感じました。自分が中に切れ込んで打っていけば、自分自身ももっと成長できると思いますし、チームも一段階上のレベルになると思います。クロスだけではなく、積極的にシュートを打つ場面を増やしていきたいです。
――1stステージを勝利という結果で締めくくりました
ここ3試合、チーム自体も得点をとれていなかったですし、今日も難しい試合になるだろうと。その中で自分としては追加点をとれて良かったですし、豪快に入ったのでちょっと嬉しかったです。仙台に対しては、しっかり5年間やったという想いもありますし、感謝の想いでいっぱいです。今日は元気な姿を見せることができて良かったなと。次、相手のホームで戦うときには、お互い今日以上にハードな素晴らしい試合が出来るように、自分はジュビロの一員としてもっともっと頑張っていきたいです。なかなか得点が生まれていなかった中での今日の勝利は、次のステージに向けての良いスタートになったと思います。
――2ゴールの活躍でした
厳しい試合だったのですが、みんながチームのために走ってくれていましたし、ゴールを決めることができて本当に良かったと思います。1点目は、ミヤ(宮崎)から良いパスが来て、前にボールを運んだ結果です。3点目は相手のディフェンダーと競って五分五分のボールを自分のボールに出来たことで、ゴールに繋げることが出来ました。ただ、自分のゴールと言うよりも、今日はチーム全員がしっかりと走った結果、手にすることが出来た勝利です。2ndステージも出来るだけ上の順位に入れるように頑張っていきたいと思います。
――勝利を掴むことが出来た要因は?
やはり試合を想定した練習や、居残りでのシュート練習など、トレーニングは嘘をつかないと今日改めて感じました。そして何より、自分たちは強い絆を持って試合に臨んだことが結果となって出たと思います。名波監督の一言一言が我々に落ち着きを与えてくれますし、心強い言葉だと感じています。「我々はチームだ、助け合わなくてはいけない、下を向く必要はないし、上を向いて行こう」と。みんなが素直に受け入れられたと思いますし、今日の勝ちに繋がったと思います。
――リーグ戦デビューとなりました
やっとスタートラインに立つことができ、とても嬉しいです。3対0のリードで迎えた終盤での出場だったので、無失点で終わらせることが自分の役割だと考えて試合に入りました。
名波監督からは「思い切ってやってこい」と。緊張していましたが、ピッチに入ると試合に集中でき、ボールに早く触れたので、落ち着いてプレーできたと思います。ここがスタートなので、この経験を次に繋げるためにも、これからよりがんばっていきたいです。
――完封勝利を収めました
ゼロで終わりたかったですし、本当に勝ちたかったので嬉しいです。ヤマハスタジアムでの勝利は、やはり特別なものがありました。試合後サポーターの皆さんとともに喜びを分かち合うのも初めてですし、今日は踊ることも出来て良かったです(笑)。今季5試合に出場した中で、4試合ずっと勝てていませんでした。今日勝利を経験出来たということは、自分にとってとても大きなことだったと思います。ただ、またすぐに2ndステージが始まります。ハチさん(八田)もカミックも怪我から復帰し、GK陣が全員そろった中、自分としては常に競争意識を持って、またしっかりと練習に取り組んでいきたいです。
――完封勝利となりました
今日はとにかく勝点3を得ることが大事でした。前節も内容は決して悪くなかったのですが、勝てなかったという状況で、今日勝利出来たことはとても大きいと思います。チームとして良いプレーが出来ました。ディフェンス面で言うと、コンパクトにプレーしようと心掛けていた中で、ラインをしっかりコントロール出来ていたと思います。自分自身、チームメイトとのコンビネーションも問題なくプレー出来ています。来週またすぐに試合があるので、頭をしっかりと切り替えて次も勝利出来るように頑張っていきます。
――総括を
まずは、遠い磐田の地まで多くのサポーターの集まっていただいたことに、心から感謝を申し上げたいと思います。ベガルタ仙台の歴史を振り返ると、このヤマハスタジアムは非常に特別な場所で、2008年入れ替え戦をここで戦って悔し涙を流した場所でした。
そのゲームに実際に出場した選手は我々のなかに少なく、スタッフの中でも数が少なくなっている状況ではあったんですが、今日の試合前のミーティングで選手に伝えたのは、「もう少しクラブの歴史を各々が理解してもいいのではないか」と。おそらく、あの日このヤマハスタジアムで悔し涙を流したサポーターはたくさんいて、いま我々が新しい歴史をつくろうとしている中で、今日はぜひサポーターに歓喜を届けて、喜んで仙台に帰ってもらおうという話をして臨みました。結果的に、また悔しい思いをさせてしまったので、もう本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、そういった思いを一人ひとりが90分のなかに落とせたかどうかというものは、もう少ししっかりと振り返りたいと思います。今いろいろと攻撃の幅を広げたり、相手のゴールマウスに落としこめるような成長が見られるんですが、そもそも戦うところで一つでも欠くものがあれば、こういう結果にもなりますし、もっと突き詰めなければいけないなと、私個人の反省でもありました。そうは言っても、さまざまな形でチャンスも増えましたので、決して攻撃において悲観することもないですし、強いて言えば、甲府戦と比べると相手のボックスの中に入る人数と局面が少なかったのではないかなと思います。それが結果的に我々がボールを取られる位置、あるいは磐田がクリアではじき返す位置が甲府のゲームより高く、我々にとっては低く、結果的にアダイウトン選手に収まってしまう状況を招いたという感じはします。もう少しリスクマネジメントを徹底できれば、セカンドステージからまた上を目指していけるのではないかと。1週間しかありませんが、セカンドステージの開幕に向けてまた全員でパワーを出していきたいと思います。