2016年 試合速報
J1 1stステージ第13節 vs.ヴァンフォーレ甲府
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太田 吉彰
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小林 祐希
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稲垣 祥
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河本 明人
森 晃太
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松橋 優
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松井 大輔
松浦 拓弥
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チュカ
福田 健介
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松浦 拓弥
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稲垣 祥
畑尾 大翔
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中村 太亮
藤田 義明
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アダイウトン
森島 康仁
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 5/21(土) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 臼井 郁夫 | 西村 雄一 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 五十嵐 泰之 | 和角 敏之 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
23.7度 | 61% | 数原 武志 | 花澤 秀登 |
9 | シュート | 9 |
6 | ゴールキック | 7 |
7 | コーナーキック | 7 |
10 | 直接FK | 13 |
3 | 間接FK | 4 |
2 | オフサイド | 4 |
0 | PK | 0 |
リーグ戦12試合を終え、ジュビロは勝点16で9位につけている。今日は現在勝点12でリーグ13位のヴァンフォーレ甲府との一戦に臨む。
この試合では、今年で6回目となった小学生の『一斉観戦授業』が行われる。ヤマハスタジアムには、磐田市内の全小学5、6年生およそ3200名が試合観戦に訪れ、選手たちに熱いエールを送ってくれるはずだ。
ジュビロの予想フォーメーションは【3-4-2-1】。GKに八田直樹。最終ラインは右から小川大貴、大井健太郎、森下俊。ダブルボランチは、 山本康裕と宮崎智彦。中盤右ワイドに太田吉彰、左ワイドに中村太亮。2シャドウに、松井大輔と小林祐希。ワントップに、アダイウトンという並びか。また、第8節のサガン鳥栖戦で負傷交代した森島康仁がベンチに戻ってきた。
対するヴァンフォーレ甲府の予想フォーメーションは【3-4-2-1】。GKは河田晃兵。最終ラインは右から土屋征夫、山本英臣、松橋優。ダブルボランチは稲垣祥とビリー セレスキー。右ウイングに橋爪勇樹、左ウイングに田中佑昌。2シャドウは右から河本明人、クリスティアーノ。ワントップにチュカという並びが予想される。
注意すべきは、ここまでリーグ戦6得点をマークしているクリスティアーノ。相手エースをいかにシュートエリアに侵入させないかが、大事なポイントとなってくるだろう。4月6日に行われたナビスコカップでの対戦では、松井の開始15秒でのミドルシュートが決まり、1対0で完封勝利を手にしている。今日も守備からリズムをつくる相手に対し、先制点を奪い試合を優位に進めたい。
ジュビロは第9節のサンフレッチェ広島戦以来、リーグ戦3試合を戦い、勝点1を得るに留まっている。今日は何としてもホームで勝星を掴み、ジュビロサポーター、そして磐田市の小学生たちとともに勝利の喜びを分かち合いたい。また、今日の試合に勝利すれば、ジュビロはJリーグホーム通算200勝となる。
キックオフは14時。ヤマハスタジアムの天候は晴れ。日差しが強く、汗ばむ陽気となっている。
ジュビロ 名波浩監督
「中盤で時間をかけ過ぎず、前線の動き出しを見逃さないこと。バランスを保ちながら、後半も積極的にシュートを打っていこう」
甲府 佐久間 悟監督
「チームの狙いとすることをしっかりしよう。チェンジサイドを工夫しよう。もう一度冷静になって後半に入ろう」
――試合の総括
全体像を見た実感としては、もう少し良いゲーム運びを90分間出来たかなというのが、終わってすぐの第一印象です。理由としては、後半立ち上がりの失点、それから3点目を取るまでのあの時間帯で、押し込まれたリアクションのサッカーになったこと。時間が作れるにもかかわらず慌ててしまうとか、前線にスペースがあるのに時間をかけてしまったとか、そうしたちぐはぐな時間が非常に長くて、ボールを触るべき人間が触れない、出ていかなくてはいけない人間が出ていかない、という悪循環になってしまったなと思います。
ただ、選手たちを擁護するとしたら、今シーズン初の2点リードの時間があって、ちょっとふわふわした感じになっていたのかなと。これもまた経験かなと思います。
勝ち方としては納得のいく勝ち方ではないですけど、甲府という4シーズンも粘り強くJ1で戦っているクラブに対して、それ以上の気持ちで戦ったのが3ポイントに繋がったのだと思います。
――J1ホーム200勝について
3ポイントへの執着心というのは毎試合言っているのですが、相手あってのものですし、90分やり切っていかなくてはいけない、そんな状況の中では、ちょっとしたほころび、簡単なミスが出てくるのがこのスポーツだと思うので、やられたときにどう修正するか、もしくは次節にどれくらい反省材料として生かせるかが大切です。またチームとして、それを引きずらない立ち振る舞いを見せられるかという点では、今節は公式戦2連敗の後でしたけど、非常に気持ちの入ったトレーニング、それからオンとオフの切り替え、クラブハウスの中でとか、オフザピッチでも非常に良かったと思います。誰が良かったとかは無いのですが、全体が前を向いてやっていたと思います。
200勝は、選手のおかげだと思います。素晴らしいと思います。
――1点目は選手たちのイメージが共有されていたように感じましたが
4バックの良さという意味では、小川にパスが出るまでのプロセスも良かったですし、3バックの3-5-2-1の5のアウトサイドの時よりも、少し後ろ目から出ている、その5メートルの景色の差が、あのスピード、加速につながったと思いますし、ボックスの中で動き続けようというなかでは、太田もタイミングを見計らって入っていったと思うので、良かったのではないかと思います。
――小林選手については
今日は60分プレイヤーだったなと。少し高い位置に入りすぎていましたし、自分がファーストディフェンダーにならなくてはいけないときも帰陣が遅かったりした場面がありました。ただ、彼が今伸びているのは、ボールに関わりながら、ゴール前、フィニッシュに顔を出すという連続性を、うちのチームでは、彼しかできないようなスタイルでやっているからです。そういう意味では今日のゴールシーンでも、繋がりの中で顔を出しながらとか、決定的な仕事、決定的なエリアを見つけ出しながらやっていると思いますし、特に前半の出来は非常に良かったと思います。
――今日の試合を振り返って
まずは、ジュビロのJ1リーグホーム通算200勝に関われたことだけで幸せですし、点を取らせてくれたチームメイトに感謝したいと思います。甲府の堅い守りはイメージしていましたし、90分を通して1点とれればいいなと思っていましたが、結果的に3点を奪うことができました。前半から深い位置を突いていけましたし、良い形を結構つくることができました。あと2点3点と決め切っていれば、もう少し楽な試合運びができたかなと感じています。後半の入りと失点の場面は気に食わないです。自分もそうですし、皆に問題があると思うので、そこはしっかりと話して解決していきたいと思います。
――リーグ戦3試合連続ゴールということで、自身の成長は感じていますか?
いつも言うように、自分自身では成長ではないと思っています。どんな試合であっても、いつも同じプレーができるようにと思ってやっていますし、成長したと言ってもらえるのは嬉しいのですが、自分はまだまだ満足していないですし、見てくれている方々にも満足してほしくないなと。なので、「もっとできるぞ」という声をたくさんください(笑)。ただ、今日に関してはチームメイトを信頼して攻めた結果、勝利できたのでこの結果については良かったと思っています。
――先制のゴールシーンを振り返って
(小川)大貴が上手く折り返してくれました。ホームでなかなか点を決めることができていなかったので、良かったです。また、今日は小学生の皆さんが最後までものすごく大きな声援をくれました。自分たちにとって最高のパワーになりました。最近の試合ではシュートは打てていても精度が悪くてなかなか得点に結びつかなかったので、今週はそこだけを意識して練習してきました。また、(ゴールを決めた)左足での練習ばかりしてきたので、やはりトレーニングを重ねることが大事だなと。これからも続けていきたいと思います。後半は苦しい時間帯もありましたが、チーム全体で踏ん張って3点目もとれましたし、少しずつチームとして成長しているのかなと感じています。これからも互いに声を掛け合いながら、連動しながらやっていきたいと思います。また、200勝というのは、たくさんの人たちが作ってきてくれた歴史です。これからも一つでも多くヤマハスタジアムで勝利を重ねることができるように、自分としては今後も努力していくだけです。
――3点目のゴールシーンを振り返って
正直少しドキドキしましたが、入って良かったです。ヨシくん(太田吉彰)が抜け出してくるかなと思ったので、あそこに入れて良かったですし、自分からボールを呼び込めたのも良かったところかなと思います。ただそれ以外の場面ではもう少しボールに絡みたかったなと。ルーズボールが拾えていない状況でピッチに入ったので、セカンドボールを拾うことを意識していたのですが、そこがあまり上手くいきませんでした。得点の場面に関しては、とにかくアダ(イウトン)とヨシくんが上手く崩してくれたので、感謝したいと思います。今日はスタンドに磐田の子どもたちが来てくれました。小学生の声はよく通るなと。ベンチにいてもピッチに立っていても聞こえてきましたし、それが力になってゴールの場面はあそこまで走ることができて良かったなと思います。
――今日の試合を振り返って
相手が引いてくる状況で、ボランチの前も空いていました。無理に突っ込みすぎてカウンターを受けることだけは避けようと。そうした中で、相手を焦らすようなパスというのを心掛けていて、実際スペースが少しずつ空いてきたというのがあったので、そこは狙っていましたし、奪われた後のことも考えながらボールを動かしていました。
――3点目のきっかけとなったインターセプトもありました
クリスティアーノ選手にボールが入る前に、こっちに来るなと予測していました。上手く奪うことができて、自分らしくないドリブルで相手をはがしていけて良かったです。得点には直接結びつかなくても、周りの選手に少しでも良い状態でパスを出していくのが自分の役目だと思っていますし、今日はそれがきっかけとなりゴールに繋がったので良かったと思います。
――今日の試合を振り返って
まだまだな部分もありましたが、2アシスト目は自分の長所が全面に押し出せたシーンだと思います。コンディションを含めてもっと上げていければ、ああいった場面をもっと増やすことができると思うので、また練習から頑張っていきたいです。今日ももちろん相手の裏をとることを意識してやっていました。2点目の場面はヨシさん(太田吉彰)が時間をつくってくれたことで相手が食い付いて裏をとれたと思います。ヨシさんは守備でも攻撃でも自分のことをサポートしてくれるので、本当に助かっています。
――充実したトレーニングを積めていますか?
良い練習が出来ていると思います。チームとして結果が出ていないときも、誰一人落ち込むことなく、全員がチャレンジャーという意識を持って取り組めているのではないかなと。そうしたことが、結果にも繋がってくると思っています。
――小林祐希選手との連携について
祐希が外に開いきてくれると時間が生まれるので、自分は上がりやすいですし、祐希が前を向いたときは良いボールを出してくれて自分を生かしてくれるので、そういった場面こそどんどん上がっていければと思っています。先制点に繋がった場面のボールは少しきつかったですが(笑)。必死に走って味方を信じて上げました。
――ジュビロのJ1リーグホーム通算200勝について
なかなかクラブの歴史的な瞬間に立ち会えることはないので、自分がピッチに立って少しは貢献して歴史に名を刻めたことは、ジュビロの一員として誇りに思いますし、嬉しいです。ただ、まだまだ今日は失点のシーンなど反省点がたくさんあるので、また次に繋げることができるように頑張っていきます。
――総括
ジュビロさんとは、プレシーズン期間に胸をお借りして練習試合をさせていただきました。ナビスコでも一度ここで試合をして、その時の戦い方というかおそらく甲府はプレッシャーをかけたらそんなにボールも動かせないということと、名波監督はここ数試合3-4-3をシステムとして用いられていたというようなことだったと思いますが、我々との試合は4バックでくるかなと。小林選手がトップ下に入って自由に動き回ってゲームをコントロールしてくると予想していたのですが、その通りになりました。我々としても2試合で学習してサイドに起点を作ってそこからサイドチェンジをしながら、あるいはバックラインの背後を突破しようというようなところで1点目をとられてしまいました。2点目は残念ながらカウンターで食い付いてしまって点をとられ、前半は非常に悪い形だったなと。ハーフタイムには、サイドのところで完全にフリーな選手が生まれるので、そこを起点にしようと、そして早い段階で1点をとって、まずは同点にしようというプランで入りましたが、その通り早い時間に1点を返すことができ、2点目をとるチャンスも十分にあったと思うのですが、残念ながら1点ビハインドの状況で少しバランスを崩してしまうような形になりました。ゲーム全体で考えると、あの時間帯に3点目をとられないようにするマネジメントというものを、自分自身もっと厳しくしないといけなかったと思います。いずれにしても、ジュビロさんに3点をとられてしまったらなかなか勝つのは厳しいなと。練習試合とナビスコカップのときは、正直大人と子供のような、我々はほとんどボールを支配されて守備をしているだけという状況でした。今日はスコアは1対3と完敗、成す術がなかったという感じだったかもしれませんが、練習試合の時の0対0よりも今日の1対3の方が、何か得るものがあったのではないかなと思っています。