2016年 試合速報

J1 1stステージ第13節 vs.ヴァンフォーレ甲府

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

5 勝
4 分
4 敗
18 得点
21 失点
勝点 19
順位 7

3
  • 2
  • 0

  • 1
  • 1

1
vanforet
vanforet

2 勝
6 分
5 敗
16 得点
22 失点
勝点 12
順位 14

前半
太田 吉彰
27分
小林 祐希
36分
ハーフタイム 後半
5分
稲垣 祥
7分
河本 明人
森 晃太
12分
松橋 優
松井 大輔
松浦 拓弥
27分
31分
チュカ
福田 健介
松浦 拓弥
38分
39分
稲垣 祥
畑尾 大翔
中村 太亮
藤田 義明
40分
アダイウトン
森島 康仁
45分
1
八田 直樹
2
中村 太亮
3
大井 健太郎
24
小川 大貴
35
森下 俊
4
小林 祐希
9
太田 吉彰
13
宮崎 智彦
15
アダイウトン
22
松井 大輔
23
山本 康裕
SUB
36
奥田 達朗
33
藤田 義明
7
上田 康太
11
松浦 拓弥
40
川辺 駿
16
齊藤 和樹
20
森島 康仁
監督
名波 浩
1
河田 晃兵
4
山本 英臣
16
松橋 優
41
土屋 征夫
14
田中 佑昌
23
稲垣 祥
27
ビリー セレスキー
28
橋爪 勇樹
10
クリスティアーノ
11
チュカ
13
河本 明人
SUB
31
岡西 宏祐
3
畑尾 大翔
5
新里 亮
17
津田 琢磨
2
福田 健介
25
森 晃太
26
熊谷 駿
監督
佐久間 悟

13616
スタジアム名 試合日 キックオフ
ヤマハスタジアム 5/21(土) 14:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、乾燥 臼井 郁夫 西村 雄一
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 五十嵐 泰之 和角 敏之
気温 湿度 第4の審判員 記録員
23.7度 61% 数原 武志 花澤 秀登
9 シュート 9
6 ゴールキック 7
7 コーナーキック 7
10 直接FK 13
3 間接FK 4
2 オフサイド 4
0 PK 0

リーグ戦12試合を終え、ジュビロは勝点16で9位につけている。今日は現在勝点12でリーグ13位のヴァンフォーレ甲府との一戦に臨む。
この試合では、今年で6回目となった小学生の『一斉観戦授業』が行われる。ヤマハスタジアムには、磐田市内の全小学5、6年生およそ3200名が試合観戦に訪れ、選手たちに熱いエールを送ってくれるはずだ。

ジュビロの予想フォーメーションは【3-4-2-1】。GKに八田直樹。最終ラインは右から小川大貴、大井健太郎、森下俊。ダブルボランチは、 山本康裕と宮崎智彦。中盤右ワイドに太田吉彰、左ワイドに中村太亮。2シャドウに、松井大輔と小林祐希。ワントップに、アダイウトンという並びか。また、第8節のサガン鳥栖戦で負傷交代した森島康仁がベンチに戻ってきた。

対するヴァンフォーレ甲府の予想フォーメーションは【3-4-2-1】。GKは河田晃兵。最終ラインは右から土屋征夫、山本英臣、松橋優。ダブルボランチは稲垣祥とビリー セレスキー。右ウイングに橋爪勇樹、左ウイングに田中佑昌。2シャドウは右から河本明人、クリスティアーノ。ワントップにチュカという並びが予想される。

注意すべきは、ここまでリーグ戦6得点をマークしているクリスティアーノ。相手エースをいかにシュートエリアに侵入させないかが、大事なポイントとなってくるだろう。4月6日に行われたナビスコカップでの対戦では、松井の開始15秒でのミドルシュートが決まり、1対0で完封勝利を手にしている。今日も守備からリズムをつくる相手に対し、先制点を奪い試合を優位に進めたい。

ジュビロは第9節のサンフレッチェ広島戦以来、リーグ戦3試合を戦い、勝点1を得るに留まっている。今日は何としてもホームで勝星を掴み、ジュビロサポーター、そして磐田市の小学生たちとともに勝利の喜びを分かち合いたい。また、今日の試合に勝利すれば、ジュビロはJリーグホーム通算200勝となる。
キックオフは14時。ヤマハスタジアムの天候は晴れ。日差しが強く、汗ばむ陽気となっている。

前半1分、ホームのジュビロボールで前半キックオフ。天候は晴れ。
前半2分、ジュビロ、敵陣中央で松井大輔が小林祐希へパス。小林祐希は前線にスルーパスを送るが、わずかにアダイウトンには合わなかった。
前半5分、甲府、敵陣左サイドから前線にロングボール。最終ラインの裏に抜け出した稲垣祥がボールを受け、シュートを打とうとするが、ジュビロ守備陣がブロックした。
前半6分、甲府、敵陣左サイド深い位置までクリスティアーノがドリブルで侵入。しかし、小川大貴が立ちふさがり、ジュビロボールのゴールキックとなった。
前半9分、序盤はジュビロがボールを保持。後方からパスを繋ぎ、攻撃のチャンスをうかがっている。甲府は最終ラインを低く保ち、カウンターから攻撃を狙っている。
前半12分、甲府に決定機。センターサークル付近からクリスティアーノが前線にスルーパス。フリーで最終ラインの裏に抜けだしたチュカがGKと1対1の局面を迎える。チュカはパスを選択するが、ジュビロが戻り、クリアした。甲府ボールのCKに。
前半13分、甲府、左サイドからのCK。ここはジュビロが落ち着いてクリアする。
前半15分、ジュビロ、立て続けにCKのチャンスを得る。ここはクリアされるが、こぼれ球を中村太亮が拾う。中村太亮はエリア内左に浮き球のパスを送ると、松井大輔がダイレクトで折り返し、アダイウトンがボレーで合わせるが、惜しくも枠を外れる。
前半17分、甲府、敵陣中央でくさびのパスを受けたチュカが右サイドに展開。橋爪勇樹がボールを受け、カットインからクロスを送ろうとするが、中村太亮に阻まれた。
前半20分、甲府、センターサークル付近でチュカが山本康裕からボールを奪い、一気にカウンターを仕掛ける。縦パスを前線に送るが、ジュビロ守備陣がボールを奪い返した。
前半22分、ジュビロ、敵陣中央でボールをキープした山本康裕が浮き球のスルーパス。エリア内右に走り込んだ太田吉彰がシュートを放つが、甲府がブロックする。
前半23分、ジュビロ、左サイドから山本康裕のCK。これはニアでチュカがクリアする。
前半26分、甲府、バイタルエリアで河本明人がパスを受けると、右サイドへ展開。橋爪勇樹が深い位置でボールを受けようとするが、間に合わず。タッチラインを割る。
前半27分、ジュビロに先制点!敵陣右サイドでボールを受けた小林祐希が縦パス。これに走り込んだ小川大貴がマイナスのクロスを送ると、太田吉彰がダイレクトでシュートを放ち、ネットを揺らした!ジュビロ見事に右サイドを崩し、ゴールを奪う!1-0
前半31分、ジュビロ、右サイドから攻撃を仕掛ける。細かくパスを繋ぎ、小林祐希がダイレクトでパス。裏に抜け出した松井大輔が折り返すが、甲府がブロックした。
前半32分、ジュビロ、左サイドからのCKの流れから、中村太亮がボールを受けると、ゴール前にクロス。フリーで飛び込んだ山本康裕がジャンピングヘッドで合わせるが、わずかに枠を外れた。
前半36分、ジュビロ、小川大貴がスピードに乗ったドリブルで右サイドを駆け上がると、エリア内右に侵入。左足でゴール前に折り返すと、小林祐希が詰めて、追加点を奪う!小川大貴の果敢な攻撃参加が光るゴールシーンだった!2-0
前半42分、ジュビロに決定機。小林祐希が自陣から前線へロングパス。松井大輔がポストプレーで落とすと、エリア内でアダイウトンがシュート!しかし、枠をとらえきれず。
前半44分、甲府、敵陣左サイドでボールを持った田中佑昌がゴール前にクロス。稲垣祥がダイビングヘッドで飛び込むが、わずかに合わなかった。
前半45分、前半アディショナルタイムは1分。
前半アディショナルタイム1分、ジュビロが後方からゲームを組み立てようと細かくパスを繋ぐ。ここで前半終了のホイッスル。前半はジュビロが甲府を圧倒して、折り返す。
後半1分、アウェイの甲府ボールで後半キックオフ。
後半1分、甲府、自陣からのロングボールをエリア内左でクリスティアーノが受ける。ゴール前に折り返すが、合わなかった。
後半5分、甲府、自陣から山本英臣が前線へロングボール。エリア内で受けたクリスティアーノがドリブル突破を仕掛けると、こぼれ球を拾った稲垣祥が押し込んで甲府が1点を返す。2-1
後半9分、ジュビロ、敵陣中央でFKのチャンス。蹴るのは小林祐希。直接狙うが、壁に当たってしまった。
後半10分、甲府、敵陣左サイドでクリスティアーノがボールを受ける。ジュビロ守備陣が挟み、ボールをカットする。甲府ボールのCKに。
後半11分、甲府、左サイドからのCK。ここはジュビロが集中した守備でクリアした。
後半12分、ジュビロ、敵陣右サイドでアダイウトンが倒されてFKを獲得。蹴るのは中村太亮。ファーサイドに送るが、味方には合わなかった。
後半15分、両チームハーフタイムコメント
ジュビロ 名波浩監督
「中盤で時間をかけ過ぎず、前線の動き出しを見逃さないこと。バランスを保ちながら、後半も積極的にシュートを打っていこう」

甲府 佐久間 悟監督
「チームの狙いとすることをしっかりしよう。チェンジサイドを工夫しよう。もう一度冷静になって後半に入ろう」
後半18分、ジュビロ、左サイドに流れたアダイウトンが強靭なフィジカルを生かして、ボールをキープ。ゴール前にクロスを送るが、弾き返されてしまった。
後半21分、ジュビロ、右サイドから中村太亮のCK。ニアサイドに送るが、ブロックされてしまった。
後半21分、甲府、カウンターからクリスティアーノがドリブル突破を仕掛ける。小川大貴を振り切り、シュートを放とうとするが、ここは山本康裕が懸命に戻りピンチを脱出した!
後半23分、甲府、ゴール前でセカンドボールを拾った稲垣祥がミドルシュートを放つが、ジュビロがブロック。セカンドボールをクリスティアーノが拾い、左サイドからクロスを送るが、ジュビロが弾き返す。
後半24分、ジュビロ、最前線でボールを受けたアダイウトンがポストプレー。小林祐希が受けて、左足でミドルを放つが、枠を外れた。
後半25分、ジュビロ、前線へのロングボール。アダイウトンがDFを振り切り裏に抜け出そうとするが、松橋優が戻りボールを奪い返した。
後半30分、甲府、右サイドからクリスティアーノがクロス。ゴール前のチュカがヘディングで合わせるが、枠を外れた。
後半34分、ジュビロ、敵陣右サイドで太田吉彰がセカンドボールを拾うと、ゴール前にライナーのクロスを送る。松浦拓弥が飛び込むが、土屋征夫にヘッドで弾き返されてしまった。
後半35分、甲府、敵陣中央やや左からFK。クリスティアーノから遠距離からロングシュートを放つが、ゴール上に外れる。
後半37分、甲府、左サイドからのCK。これは八田直樹がパンチングでクリア。ルーズボールを拾った森晃太がミドルシュートを放つが、枠を外れた。
後半38分、ジュビロに貴重な追加点!最前線でボールを受けたアダイウトンが相手DFの股を抜く絶妙なスルーパスを通す。エリア内右に走り込んだ太田吉彰がゴール前に折り返すと、フリーで飛び込んだ松浦拓弥が冷静にゴールに流し込んだ!3-1
後半42分、ジュビロ、カウンターからチャンスを作り、CKのチャンスを得る。左サイドからのCKを蹴るのは山本康裕。ゴール前に送るが、ポジション争いの際にファウルを取られてしまった。甲府ボールに。
後半44分、甲府、左サイドからのCK。ニアに送るが、ジュビロがクリア。セカンドボールを甲府が拾うが、再びジュビロがクリアする。
後半45分、後半アディショナルタイムは4分。
後半アディショナルタイム1分、甲府、左サイドから畑尾大翔がゴール前に浮き球のパス。田中佑昌が受けるが、オフサイドの判定に。
後半アディショナルタイム4分、甲府、敵陣左サイドからのFK。角度のない位置からクリスティアーノがニアに低いシュート性のクロスを送る。八田直樹がファンブルするが、ここは小川大貴が懸命にクリアした!
後半アディショナルタイム5分、甲府が敵陣右サイドからスローインを送ったところで、後半終了のホイッスル。ジュビロが見事な試合運びで、J1ホーム通算200勝を飾った!
名波 浩 監督

――試合の総括
全体像を見た実感としては、もう少し良いゲーム運びを90分間出来たかなというのが、終わってすぐの第一印象です。理由としては、後半立ち上がりの失点、それから3点目を取るまでのあの時間帯で、押し込まれたリアクションのサッカーになったこと。時間が作れるにもかかわらず慌ててしまうとか、前線にスペースがあるのに時間をかけてしまったとか、そうしたちぐはぐな時間が非常に長くて、ボールを触るべき人間が触れない、出ていかなくてはいけない人間が出ていかない、という悪循環になってしまったなと思います。
ただ、選手たちを擁護するとしたら、今シーズン初の2点リードの時間があって、ちょっとふわふわした感じになっていたのかなと。これもまた経験かなと思います。
勝ち方としては納得のいく勝ち方ではないですけど、甲府という4シーズンも粘り強くJ1で戦っているクラブに対して、それ以上の気持ちで戦ったのが3ポイントに繋がったのだと思います。

――J1ホーム200勝について
3ポイントへの執着心というのは毎試合言っているのですが、相手あってのものですし、90分やり切っていかなくてはいけない、そんな状況の中では、ちょっとしたほころび、簡単なミスが出てくるのがこのスポーツだと思うので、やられたときにどう修正するか、もしくは次節にどれくらい反省材料として生かせるかが大切です。またチームとして、それを引きずらない立ち振る舞いを見せられるかという点では、今節は公式戦2連敗の後でしたけど、非常に気持ちの入ったトレーニング、それからオンとオフの切り替え、クラブハウスの中でとか、オフザピッチでも非常に良かったと思います。誰が良かったとかは無いのですが、全体が前を向いてやっていたと思います。
200勝は、選手のおかげだと思います。素晴らしいと思います。

――1点目は選手たちのイメージが共有されていたように感じましたが
4バックの良さという意味では、小川にパスが出るまでのプロセスも良かったですし、3バックの3-5-2-1の5のアウトサイドの時よりも、少し後ろ目から出ている、その5メートルの景色の差が、あのスピード、加速につながったと思いますし、ボックスの中で動き続けようというなかでは、太田もタイミングを見計らって入っていったと思うので、良かったのではないかと思います。

――小林選手については
今日は60分プレイヤーだったなと。少し高い位置に入りすぎていましたし、自分がファーストディフェンダーにならなくてはいけないときも帰陣が遅かったりした場面がありました。ただ、彼が今伸びているのは、ボールに関わりながら、ゴール前、フィニッシュに顔を出すという連続性を、うちのチームでは、彼しかできないようなスタイルでやっているからです。そういう意味では今日のゴールシーンでも、繋がりの中で顔を出しながらとか、決定的な仕事、決定的なエリアを見つけ出しながらやっていると思いますし、特に前半の出来は非常に良かったと思います。

小林 祐希 選手

小林 祐希 ――今日の試合を振り返って
まずは、ジュビロのJ1リーグホーム通算200勝に関われたことだけで幸せですし、点を取らせてくれたチームメイトに感謝したいと思います。甲府の堅い守りはイメージしていましたし、90分を通して1点とれればいいなと思っていましたが、結果的に3点を奪うことができました。前半から深い位置を突いていけましたし、良い形を結構つくることができました。あと2点3点と決め切っていれば、もう少し楽な試合運びができたかなと感じています。後半の入りと失点の場面は気に食わないです。自分もそうですし、皆に問題があると思うので、そこはしっかりと話して解決していきたいと思います。

――リーグ戦3試合連続ゴールということで、自身の成長は感じていますか?
いつも言うように、自分自身では成長ではないと思っています。どんな試合であっても、いつも同じプレーができるようにと思ってやっていますし、成長したと言ってもらえるのは嬉しいのですが、自分はまだまだ満足していないですし、見てくれている方々にも満足してほしくないなと。なので、「もっとできるぞ」という声をたくさんください(笑)。ただ、今日に関してはチームメイトを信頼して攻めた結果、勝利できたのでこの結果については良かったと思っています。

太田 吉彰 選手

太田 吉彰 ――先制のゴールシーンを振り返って
(小川)大貴が上手く折り返してくれました。ホームでなかなか点を決めることができていなかったので、良かったです。また、今日は小学生の皆さんが最後までものすごく大きな声援をくれました。自分たちにとって最高のパワーになりました。最近の試合ではシュートは打てていても精度が悪くてなかなか得点に結びつかなかったので、今週はそこだけを意識して練習してきました。また、(ゴールを決めた)左足での練習ばかりしてきたので、やはりトレーニングを重ねることが大事だなと。これからも続けていきたいと思います。後半は苦しい時間帯もありましたが、チーム全体で踏ん張って3点目もとれましたし、少しずつチームとして成長しているのかなと感じています。これからも互いに声を掛け合いながら、連動しながらやっていきたいと思います。また、200勝というのは、たくさんの人たちが作ってきてくれた歴史です。これからも一つでも多くヤマハスタジアムで勝利を重ねることができるように、自分としては今後も努力していくだけです。

松浦 拓弥 選手

松浦 拓弥 ――3点目のゴールシーンを振り返って
正直少しドキドキしましたが、入って良かったです。ヨシくん(太田吉彰)が抜け出してくるかなと思ったので、あそこに入れて良かったですし、自分からボールを呼び込めたのも良かったところかなと思います。ただそれ以外の場面ではもう少しボールに絡みたかったなと。ルーズボールが拾えていない状況でピッチに入ったので、セカンドボールを拾うことを意識していたのですが、そこがあまり上手くいきませんでした。得点の場面に関しては、とにかくアダ(イウトン)とヨシくんが上手く崩してくれたので、感謝したいと思います。今日はスタンドに磐田の子どもたちが来てくれました。小学生の声はよく通るなと。ベンチにいてもピッチに立っていても聞こえてきましたし、それが力になってゴールの場面はあそこまで走ることができて良かったなと思います。

宮崎 智彦 選手

宮崎 智彦 ――今日の試合を振り返って
相手が引いてくる状況で、ボランチの前も空いていました。無理に突っ込みすぎてカウンターを受けることだけは避けようと。そうした中で、相手を焦らすようなパスというのを心掛けていて、実際スペースが少しずつ空いてきたというのがあったので、そこは狙っていましたし、奪われた後のことも考えながらボールを動かしていました。

――3点目のきっかけとなったインターセプトもありました
クリスティアーノ選手にボールが入る前に、こっちに来るなと予測していました。上手く奪うことができて、自分らしくないドリブルで相手をはがしていけて良かったです。得点には直接結びつかなくても、周りの選手に少しでも良い状態でパスを出していくのが自分の役目だと思っていますし、今日はそれがきっかけとなりゴールに繋がったので良かったと思います。

小川 大貴 選手

小川 大貴 ――今日の試合を振り返って
まだまだな部分もありましたが、2アシスト目は自分の長所が全面に押し出せたシーンだと思います。コンディションを含めてもっと上げていければ、ああいった場面をもっと増やすことができると思うので、また練習から頑張っていきたいです。今日ももちろん相手の裏をとることを意識してやっていました。2点目の場面はヨシさん(太田吉彰)が時間をつくってくれたことで相手が食い付いて裏をとれたと思います。ヨシさんは守備でも攻撃でも自分のことをサポートしてくれるので、本当に助かっています。

――充実したトレーニングを積めていますか?
良い練習が出来ていると思います。チームとして結果が出ていないときも、誰一人落ち込むことなく、全員がチャレンジャーという意識を持って取り組めているのではないかなと。そうしたことが、結果にも繋がってくると思っています。

――小林祐希選手との連携について
祐希が外に開いきてくれると時間が生まれるので、自分は上がりやすいですし、祐希が前を向いたときは良いボールを出してくれて自分を生かしてくれるので、そういった場面こそどんどん上がっていければと思っています。先制点に繋がった場面のボールは少しきつかったですが(笑)。必死に走って味方を信じて上げました。

――ジュビロのJ1リーグホーム通算200勝について
なかなかクラブの歴史的な瞬間に立ち会えることはないので、自分がピッチに立って少しは貢献して歴史に名を刻めたことは、ジュビロの一員として誇りに思いますし、嬉しいです。ただ、まだまだ今日は失点のシーンなど反省点がたくさんあるので、また次に繋げることができるように頑張っていきます。

ヴァンフォーレ甲府 佐久間悟監督
 

――総括
ジュビロさんとは、プレシーズン期間に胸をお借りして練習試合をさせていただきました。ナビスコでも一度ここで試合をして、その時の戦い方というかおそらく甲府はプレッシャーをかけたらそんなにボールも動かせないということと、名波監督はここ数試合3-4-3をシステムとして用いられていたというようなことだったと思いますが、我々との試合は4バックでくるかなと。小林選手がトップ下に入って自由に動き回ってゲームをコントロールしてくると予想していたのですが、その通りになりました。我々としても2試合で学習してサイドに起点を作ってそこからサイドチェンジをしながら、あるいはバックラインの背後を突破しようというようなところで1点目をとられてしまいました。2点目は残念ながらカウンターで食い付いてしまって点をとられ、前半は非常に悪い形だったなと。ハーフタイムには、サイドのところで完全にフリーな選手が生まれるので、そこを起点にしようと、そして早い段階で1点をとって、まずは同点にしようというプランで入りましたが、その通り早い時間に1点を返すことができ、2点目をとるチャンスも十分にあったと思うのですが、残念ながら1点ビハインドの状況で少しバランスを崩してしまうような形になりました。ゲーム全体で考えると、あの時間帯に3点目をとられないようにするマネジメントというものを、自分自身もっと厳しくしないといけなかったと思います。いずれにしても、ジュビロさんに3点をとられてしまったらなかなか勝つのは厳しいなと。練習試合とナビスコカップのときは、正直大人と子供のような、我々はほとんどボールを支配されて守備をしているだけという状況でした。今日はスコアは1対3と完敗、成す術がなかったという感じだったかもしれませんが、練習試合の時の0対0よりも今日の1対3の方が、何か得るものがあったのではないかなと思っています。