2016年 試合速報
J1 1stステージ第10節 vs.ヴィッセル神戸
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アダイウトン
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レアンドロ
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東 隼也
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小川 大貴
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レアンドロ
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齊藤 和樹
松井 大輔
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川辺 駿
宮崎 智彦
川辺 駿
太田 吉彰
松浦 拓弥
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前田 凌佑
田中 英雄
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ペドロ ジュニオール
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ペドロ ジュニオール
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渡邉 千真
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ペドロ ジュニオール
増山 朝陽
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ノエスタ | 5/4(水) | 16:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 川北 信幸 | 飯田 淳平 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 大川 直也 | 武部 陽介 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
21.3度 | 60% | 村井 良輔 | 村上 伸也 |
11 | シュート | 10 |
9 | ゴールキック | 4 |
2 | コーナーキック | 5 |
14 | 直接FK | 14 |
3 | 間接FK | 6 |
3 | オフサイド | 5 |
1 | PK | 0 |
4月29日に行われたサンフレッチェ広島戦では、相手と同じ3バックの布陣で挑み、1対0で勝利を手にした。2戦連続の完封勝利と今季リーグ戦ホーム初勝利を飾り、順位も6位に浮上するなど勢いに乗るチームは、今節アウェイで現在10位のヴィッセル神戸と対戦する。
今日の試合、ジュビロの予想フォーメーションは【4-2-3-1】。GKにカミンスキー。最終ラインは右から小川大貴、大井健太郎、藤田義明、前節加入後初ゴールを決めた中村太亮。ダブルボランチは、山本康裕と宮崎智彦。中盤2列目は右から太田吉彰、小林祐希、齊藤和樹。ワントップに、アダイウトンという並びか。
ナビスコカップも含めて、公式戦3試合連続で無失点に抑え自信をつけている守備に、今日も注目したい。前節は今季初めて3-4-2-1の布陣で90分を通して戦ったが、選手たちは最後まで高い集中力を保ち、粘り強く守り切った。今日は4バックでのスタートとなるが、名波監督が言い続けている「諦めず、しぶとく戦い抜く姿勢」で、公式戦4試合連続完封を目指したい。
対する神戸の予想フォーメーションは【4-4-2】。GKにキム スンギュ。最終ラインは右から高橋峻希、岩波拓也、高橋祥平、東隼也。ダブルボランチは、三原雅俊と藤田直之。中盤右サイドは、前田凌佑。左サイドは渡邉千真。2トップに、ペドロ ジュニオールとレアンドロという並びが予想される。
神戸は、ボールを奪ってからショートカウンターで一気にゴール前へと迫る形を得意としている。ジュビロとしては、前線からの厳しいプレスを上手くかわし、自陣でのボールロストを極力少なくしたい。また、攻撃的な中盤のポジションに入る渡邉や、2トップを組むレアンドロとペドロ ジュニオールなど、神戸には得点力の高い選手が多く揃う。いかに前線の選手に自由を与えず、決定的な仕事をさせないかも、勝敗を分けるポイントになってくるだろう。
神戸の天候は晴れ。ゴールデンウィークということもあり、ノエビアスタジアム神戸には試合前から多くの両チームのサポーターが訪れ、盛り上がりをみせている。キックオフはこのあと16:00。ジュビロはリーグ3連勝を目指して戦う。
磐田・名波 浩監督
「両サイドエリアで、数的優位を作ること。相手の縦パスをしっかりとケアすること。シュート、フィニッシュを意識していこう」
神戸・ネルシーニョ監督
「2TOPが相手のボランチを見ること。相手のサイドチェンジに注意すること。相手ディフェンスの裏を狙うこと」
―― 試合の総評
開口一番言うとしたら、2点目の失点がこのゲームの全てだったなと。プランとしては前半にまず先制して主導権を握るということを掲げて戦ったゲームでした。その通り、立ち上がりに点も取れて、非常にリズムも良くてという中、ブラジル人のキープ力と突破力によって徐々に後ろに重たくなっていき、ボールアプローチになかなか行けなくなっていく中で、前半を1対1で折り返したのは御の字かなと。後半もしぶとくやっていこうとしたのですが、ロングスローからやられたあの2点目が非常にもったいなかったと思います。
攻守ともにボックスの中では足を止めるなというのは、今日のミーティングでも言いましたけど、そこを突かれてしまったのが一番残念だったなと思います。ただ、70分過ぎに松浦と川辺を入れて、ゴールに向かっていく姿勢がどんどん生まれてきて、決定的なシーンも何回か作れたので、決め切りたかったのはもちろんですけど、あれが次節以降に繋がるのではと思っています。
―― 得点シーンの評価は
相手のウィークポイントを上手く突けたことが一番大きなポイントで、そこは選手全員に浸透していたと思います。ただ、あれを繰り返してやらなくてはいけないと思いますし、アダイウトンのそうした動きの回数がもう少し増えてくれば、もっともっと相手のゾーンが下がったりバラけたりすると思うので、そこはまた言っていきたいと思います。
―― 1トップの評価は
(ヴィッセルの)サイドの起点は高橋峻希だと思っていたので、そこの推進力を消す意味で齊藤を頭から使ったのですが、思ったより出てこなかったなと。バランスを考えた立ち位置を取ってきたのだと思うのですが、その反面、ボランチのところがアプローチに行ききれず、リアクションで行ったところをワンタッチではたかれて両外国人にボールが入ってしまうと。そこから我々の2列目が30メートル以上帰陣しなくてはならないので、そこは辛かったなと思います。
―― 相手の両ブラジル人対策は
ドリブルの癖とか、体の使い方の上手さとかは伝えていましたし、得点の9割以上は彼ら二人と渡邉千真が絡んでくるという形が非常に多かったので、ケアしようというのは週明けからの全てのミーティングで言っていましたけど、結局その3人にゴールを取られています。まだまだ自分たちの力が足りないなと再認識したゲームでした。それから彼らに入るボールが、狙い澄ましたボールも、ラフなボールも、非常にきっちり収めて、時間を作っていたと思うので、そこを寸断出来なかったのが大きな敗因だと思います。
―― 10試合を終えて
勝ち点40を目標としていますので、それを考えるとよくやっているほうだなと。けが人が出たり、また昨シーズンはそうでもなかったのに(今年は)好不調の波がある選手がいたりと、J1という舞台での場馴れ、場数というところでまだまだ物足りなくて、メンバー構成を四苦八苦している中では、良い方ではないかと感じています。
――試合を振り返って
序盤に先制点が生まれ、良い入りができたのに、失点を重ねてしまい残念です。相手のくさびのボールが入り始めたり、ディフェンスラインの裏を使われてしまったことで、全体的にラインが少し下がってしまいました。そこを修正しようと思って後半の頭から3バックにしたり、また途中で4バックに戻したりと色々試したのですが、相手も試合巧者でしたし、前線二人の選手の個人技でボールを収められてしまいました。自分たちが押し込んだ時間帯に相手のクリアの質の高さやキープ力でまた押し返されてしまい、もう少し自分たちも勢いを持って攻撃ができればよかったなと。反省材料のひとつですし、監督に言われてから、というのではなく、もっとピッチに立った選手たちで状況に応じた判断ができるようにしていきたいと思います。
――1点を追いかける場面で途中出場し、意識したことは?
まずは点を取って追いつくことを最優先に考えていました。そういう中で、自分が入ってすぐの流れの時に、ゴールが欲しかったなと。チャンスがあれば打とうと思って打ったのですが、あの最初に打ったシュートが入らなくて残念でした。やはり、あそこで取り切れなかったことがあとに響いてしまったので、反省しています。
――試合を振り返って
相手のクリアボールの質が良くて、前線のレアンドロとペドロ ジュニオールのところに収まってしまっていたので、自分たちは下がらざるを得なくなってしまいました。あそこでキープされて時間をつくられてしまったので、前の選手も戻らなければいけない状況になってしまいましたし、そこでもう少し打開策というか、工夫ができたらよかったなと。ただ、またすぐに試合があるので、今日感じたことを次の課題として、また頑張っていきたいと思います。
――川辺選手とのコンビネーションについて
名波さんには、自分と駿で「点を取ってこい」と言われてピッチに立ちました。駿はやはり前への推進力もありますし、ボールを持って前を向いた瞬間というのは、自分も常に一番いいポジションに立てるように、そしたら良いパスを入れてくれますし、良いタイミングで受けることが出来るのですが、今日は自分自身がもっとボールを呼び込まないといけない、もっと動き出さないといけないと感じました。
――ゴールシーンを振り返って
あのゴールは自分の力ではなく、選手たちが連動してしっかりとボールを奪った結果、生まれたものだと思います。そこから自分と(齊藤)和樹のコンビネーションから上手く決めることが出来ました。試合の結果としては非常に残念なものになってしまいましたが、ここで下を向いても仕方がないので、しっかりと顔を上げて、また次の試合に向けて備えたいと思います。
――後半には前線のコンビネーションからチャンスも生まれました
駿のパスが素晴らしく、その後の(中村)太亮もテクニックのあるラストパスをくれました。自分はできるだけ速くフィニッシュしようと心掛けたのですが、相手のGKのポジショニングが良く、セーブされてしまい、残念ながらゴールを奪うことが出来ませんでした。ただ、攻撃面では手ごたえも感じています。自分たちがボールを支配する時間帯もありました。ただ、その時間に結果を出すことが出来なかった。逆に相手は、しっかりと彼らの時間帯になったときにゴールを決め切りました。今日はその差が結果となって出てしまったのだと思います。
――後半途中からピッチに立ち、意識したことは?
1点ビハインドの場面だったので、とにかく前に行かなければと思っていました。何度か上手くチャンスは作れたと思うのですが、そうした自分たちの流れになりかけているときに決めきれず、逆に相手に1点を奪われてしまいました。そこは、自分たちが良い流れで攻めることが出来ているときこそ、気をつけなければいけないなと。次への課題でもあると思います。(アダイウトンが最後にシュートし、惜しくも相手GKにセーブされた場面は)、自分としては(松井)ダイさんも見えていましたし、太亮くんも前に走ってくれていたので、そこを狙って出しました。得点に繋がれば良かったのですが、また次の試合に向けて頑張ります。
――試合の総括
前半の立ち上がりに相手のプレスに慌ててしまって、ゲームコントロールを手放してしまった時間帯があり、そこで失点をしてしまいました。ただ、その後彼らはとてもいい反応を示してくれましたし、リズムというか流れを引き寄せてくれました。そこから拮抗したレベルに戻った前半だったと思います。後半になると、さらに質が上がって、注意力も連帯感も出てきました。難しい相手に対して、難しい試合展開の中勝利を収めることが出来て良かったと思います。