2016年 試合速報
J1 1stステージ第2節 vs.浦和レッズ
![]()
|
![]() |
|
![]() |
![]()
|

![]() |
太田 吉彰
|
![]() |
太田 吉彰
|


![]() |
宮崎 智彦
|
![]() |
アダイウトン
ジェイ
|
関根 貴大
永田 充
|
![]() |
武藤 雄樹
石原 直樹
|
![]() |
柏木 陽介
|
![]() |
![]() |
齊藤 和樹
松浦 拓弥
|
![]() |
ジェイ
|
遠藤 航
|
![]() |
![]() |
小林 祐希
山本 康裕
|
![]() |
ジェイ
|








































スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
埼玉 | 3/6(日) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 入江 勉 | 佐藤 隆治 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
くもり | 90分 | 越智 新次 | 今岡 洋二 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
17.6度 | 68% | 塚越 由貴 | 大塚 重徳 |
12 | シュート | 8 |
4 | ゴールキック | 16 |
9 | コーナーキック | 2 |
16 | 直接FK | 13 |
1 | 間接FK | 4 |
1 | オフサイド | 4 |
0 | PK | 0 |
前節、名古屋との開幕戦では惜しくも敗れたジュビロ。だが、どの選手も下を向くことなく今週のトレーニングに励んできた。J1復帰後初勝利を目指し、アウェイ・埼玉の地に乗り込む。
今日の試合、ジュビロの予想フォーメーションは【4-2-3-1】。開幕戦と同じく、GKにカミンスキー、最終ラインは右から櫻内渚、大井健太郎、森下俊、中村太亮。ダブルボランチに、上田康太と宮崎智彦。中盤2列目右サイドから、太田吉彰、小林祐希、アダイウトン。ワントップに齊藤和樹という並びが予想される。また、別メニューでの調整が続いていたジェイがベンチ入り。万全の状態で出番を待つ。
対する浦和レッズは、柏レイソルとの開幕戦を2対1で勝利。3月2日には韓国でACL浦項スティーラーズ戦を行うなど、過密日程をこなしてきた。今日の予想フォーメーションは【3-4-2-1】。GKに西川周作、最終ラインは右から遠藤航、槙野智章、森脇良太。ボランチに、柏木陽介と阿部勇樹。右のワイドに関根貴大、左に宇賀神友弥。2シャドウに興梠慎三と武藤雄樹。ワントップにズラタンという並びか。
ジュビロは、昨シーズンから志向してきた「ボールも人も動くサッカー」で、攻守ともに積極的なプレーをみせたい。浦和はボールポゼッションを高め、サイドや中央から速いパスワークで攻めてくるだろう。また、前節J1チームを相手にもスピードに乗ったドリブルなどで存在感を示したアダイウトンは、徹底マークが予想される。ジュビロとしては、左サイドだけではなく、両サイドや中央を効果的に使った攻撃で、相手ゴールへと迫りたい。先制点を奪取し、試合の主導権を握りたい。
埼玉スタジアムの天候は晴れ時々曇り。この時期にしては気温が高く、風もほぼない。キックオフは14時。4万人を超えるサポーターが詰めかけることが予想される敵地・埼玉スタジアムで、ジュビロは今シーズンのアウェイ初戦を迎える。
―― 試合を総括して
まずは、戦前からの分析によって高いラインを保ちつつ、飛び込まない、我慢強く粘り強くしぶとくといった、プレスだったり、スライドだったりというものを保って90分間を戦っていこうと。そして自分たちが仕掛けられるときは、ボールを奪いに行く、相手のミスやミスになりそうなシーンは積極的に仕掛けていこうという中で、1点目が奪えて非常に良いゲームの入り方をしたなと思います。
(試合を)15分ずつ分割して6セットだとホワイトボードに書いたのですが、60分までを自分たちのやりたい守備でしのぐことができれば、相手はホーム開幕戦ですし、同点なのかビハインドなのか、展開的には分かりませんでしたけど、展開によってはバランスを崩して、交代も含め“やんちゃ”な感じになってくると思っていました。そこにつけ入る隙があるのでは、という戦い方をしました。6セット目でやられてしまいましたが、最終的には決勝ゴールも奪えましたし、ジェイを早めに入れたことによって、相手は永田という(守備の)カードを切らざるを得ない状況を作りだせたことは非常に良かったです。駒井、梅崎や李といった前線の選手を1枚切れなくなったのも勝因だと思います。
―― ジェイを早めに入れた意図と、今日の勝点3のチームにとっての意味は?
ジェイに関しては、(齊藤)和樹が前線の(ボールの)収まりがあまり良くなかったことと、動きすぎて孤立している場面がありましたので、どっしり構えて起点を作る、そしてシュートのイメージを常に持っていけという2点を伝えました。実際その通りにやってくれました。
この勝点3に関しては、(ジュビロは)J1が3年ぶりということで、まさかアウェイの浦和戦でと思っておられた方もいるかもしれませんが、我々は常に勝点3を狙っていますし、開幕戦では逃げのサッカーをして勝点1ももらえませんでしたので、今日は最初にホワイトボードに書いたことを全部消して、『逃げるな』と書いて送り出しました。その逃げるなということがこの勝点3に繋がったと思いますし、次節以降も継続して欲しいですね。
―― 2人目の松浦の投入のタイミングが絶妙でした。
失点の場面ですが、齊藤とジェイのパス交換でボールを失っていました。(齊藤は)ハードワークをしてボールを奪うまでは良かったのですが、その後の判断が悪くなってきていました。それは疲労のためだと判断したことが、あのタイミングでの交代の要因のひとつ。もうひとつは、サイドをワイドに、有効に使ってくる浦和の背後は、常に意識していたのですけど、なかなか上手く使えていなかったことです。松浦には飛び出しやボールワーク、技術の高さを生かしてほしい、「勝点3を獲りに行くためにお前を出すんだぞ」と送りだしました。非常に良いゲームの入りをしてくれましたし、前節出場できなかったうっぷんを晴らしてくれたのではないかと思います。
―― 監督としてJ1での戦いに関しては
J1・J2は気にはしていないですけど、キックオフ直前に「このスタジアム、このサポーターの雰囲気の中でやれる選手たちはいいな、羨ましいな」と、いの一番に思いました。そして、ここで勝って帰れたら気持ちいいぞという強い気持ちになりました。
―― 全員で掴みとった勝利だと思います。選手たちの評価は?
勝ちたいという意志は、体を張った1対1の局面、ルーズボールの局面で感じられましたし、カードを恐れずにプレーしてくれました。そこは評価しています。年間を通してこうした(強い意志を持った)戦いがしたいです。まだまだ不細工なシーンが沢山あったと思いますし、ボールロスト、イージーな動き出しのミス、オフザボールのミスを減らしていかないと、浦和のような強豪クラブに快勝は出来ないと思っています。まだまだ志でいったら、1段目、2段目ですけど、ここから積み上げていく上では、良い教訓になるゲームだったと思います。
―― J1での初勝利の感想は?
プロ野球だったらウイニングボールをもらったりするんでしょうけど(笑)、終わった後は、淡々とあまり喜びも表さずにロッカーに帰って来ました。帰りの道中であったり、今日の夜に(初勝利を)噛みしめると思います。たかが1勝なのか、されど1勝なのかは分かりませんが、ここからが我々のリスタートであり、再出発だと思いますので、ここから気を引き締めてやっていきたいです。
――同点の場面でピッチに立って
(監督に)送り出されるときに、「お前を入れる意味は分かってるな」と言われて入りました。自分の中では、ゴールに絡むということだと思っていたので、それが出来て良かったです。
――今季初勝利という結果について
チームとしても、開幕戦で負けてしまったということを吹っ切ることができ、また監督の言葉にもあったように、リスタートということを選手全員が分かっていたし、今日やるべきことをやり切ることが出来たと思います。ベンチで見ていても、みんな良く走ったと思いますし、同点にされたときもみんな上を向いていました。なので、自分が入ったときも同じ気持ちで試合に入れたかなと。もちろん、チームとして課題もありますし、自分自身も3回くらいあったチャンスをシュートまで結び付けたいなと、もう少しシュートで終わるという貪欲さがあっても良かったと思います。
――逆転ゴールについて
本当にあのようなゴールを決めることができて、とても幸せです。浦和というのは日本でもトップレベルのクラブです。選手のレベルも高いですし、ボールポゼッションにも長けているチームを相手に、今季初ゴールを決められて良かったです。
――スタジアムの雰囲気は?
雰囲気は最高でした。4万人を超える声援の中でプレーすることは素晴らしく、ジュビロの応援のエリアも満員で、90分を通してそこから応援の声が聞こえてきました。それが自分たちの力になりましたし、逆転ゴールにつながったと思います。
――怪我の不安は?
チームに合流してから3週間くらいはトレーニングをしているので、怪我の心配はありませんでした。ただ、自分自身は今季初戦ということで緊張感があるのは当然だと思います。一度はチャンスが来るだろうと思っていて、それを何とか決めようと思っていました。実際に、あの一度のチャンスを逃さず決めることができて良かったです。
――先制のゴールシーンを振り返って
前線から寄せていった結果だと思います。上手く入ってくれて良かったです。相手はボールをまわせるチームですし、カウンターがチャンスになるなと。そこを常に狙っていました。前線で奪うことができれば、得点につながるということは全員で認識し合っていたので、その通り上手く得点できて良かったと思います。
――試合全体を振り返って
相手にボールをまわされても、最後の部分でチーム全員で身体を張って守っていましたし、同点にされてからも焦ることなく落ち着いて戦うことができたので、それがジェイのゴールにもつながったと思います。今節でしっかりと結果が出て良かったです。これで、自分自身も、チームとしても落ち着いて今後戦っていけるので、ここからが本当の勝負だと思っています。
――今日の試合を振り返って
全員がすごく粘り強く我慢して、ボールの球際にも厳しく行けていましたし、苦しい場面もたくさんありましたが、みんなで粘って掴んだ勝利だと思います。守備陣としては、絶対にラインを下げずに前から行こうと言っていましたし、それが上手くいったので手ごたえを感じています。相手がボールを下げたら、少しでもラインを上げること、そして周りの選手にも声をかけていくことを意識していました。勝つことによってチームの自信になると思うので、この勝利を次につなげたいと思います。
――粘り強く戦えた要因は?
相手のボールポゼッションは想定内ということで、ある程度は割り切っていましたし、持たれているのではなく、持たせているという意識でやっていました。みんながフィットしたというか、自分たちがやろうとしたことが上手くできて、勝利につながったと思います。途中出場のジェイや松浦もしっかり仕事をしてくれましたし、この勝利を次につなげられるように次節も頑張ります。
――今日の試合を振り返って
結果が出たことがすごく嬉しいです。一人でもさぼってしまうと勝てるような相手ではなかったので、そこはみんなが意識していたところだと思います。自分自身、プレーで取り返したいという気持ちもありましたし、何よりチームとして勝ちたかったので、攻撃ではあまり良いプレーはできませんでしたが、その代わり守備で頑張ろうと思っていました。本当は、もっと自分たちがボールを動かしてサッカーをしたいですし、内容に満足している選手は誰もいないと思いますが、個人の能力が高い浦和に対してやるべきことはできたのではないかと思います。
――これからの戦いに向けて
名波さんが言っていたように、今日のゲームからリスタートするという意味では、また新たなスタートが切れたのではないかと思います。もちろん、自分たちは守備だけやるチームではないですし、もっとボールをまわして迫力のある攻撃をしていきたいと思っています。
――試合の総括
非常に痛い敗戦でした。磐田は今日我々と戦うための戦い方をしてきました。それに対して、我々が本来狙いとするサッカーを出し切れませんでした。ボールの動かし方が非常にゆっくりでしたし、オフの動きの連動性も見られませんでした。運動量、球際のアグレッシブさは今日のゲームでは足りていませんでした。ゴールに向かって縦方向に向かっていく、縦に入れてからのスピードアップもあまりできていなかったように思います。サイドチェンジにしても、然りです。このゲームに関しては、我々が本来持っているサッカーというものの多くの要素が足りていませんでした。それに加えて、今日は非常に悪い形でボールを失って失点しました。そういったものが試合の中で2、3回重なってしまえば、こういうゲームの中で我々が良い結果を残すことは難しいかと思います。今日のゲームは、決していい出来ではなかった。結果もそれに伴い良くなかった。監督も選手も、批判されておかしくない内容でした。ただ、シーズン序盤の試合というものは、こういったこともあります。痛い敗戦ではありましたが、そこからしっかりと学び、次の試合につなげていかなくてはなりません。負けて下ばかりは向いてられません。顔を上げて前を向いて次の試合に向かっていかなくてはいけません。ホームゲームということで、たくさんのサポーターが足を運びいつも通り我々を後押ししてくれましたが、そのサポーターの期待に応えられなかったこと、監督として申し訳ない気持ちでいっぱいです。