2016年 試合速報

J1 1stステージ第1節 vs.名古屋グランパス

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

1 敗
1 失点
順位 13

0
  • 0
  • 1

  • 0
  • 0

1
grampus
grampus

1 勝
1 得点
勝点 3
順位 5

前半
18分
オーマン
24分
矢野 貴章
29分
シモビッチ
ハーフタイム 後半
上田 康太
川辺 駿
9分
太田 吉彰
山本 康裕
28分
31分
矢野 貴章
小川 佳純
齊藤 和樹
森島 康仁
35分
36分
古林 将太
高橋 諒
川辺 駿
43分
45分
矢田 旭
川又 堅碁
21
カミンスキー
2
中村 太亮
3
大井 健太郎
5
櫻内 渚
35
森下 俊
4
小林 祐希
7
上田 康太
9
太田 吉彰
13
宮崎 智彦
15
アダイウトン
16
齊藤 和樹
SUB
1
八田 直樹
33
藤田 義明
11
松浦 拓弥
22
松井 大輔
23
山本 康裕
40
川辺 駿
20
森島 康仁
監督
名波 浩
1
楢﨑 正剛
2
竹内 彬
3
オーマン
19
矢野 貴章
33
安田 理大
6
古林 将太
7
田口 泰士
15
イ スンヒ
20
矢田 旭
9
シモビッチ
11
永井 謙佑
SUB
28
荻 晃太
24
高橋 諒
10
小川 佳純
13
磯村 亮太
29
和泉 竜司
32
川又 堅碁
38
松田 力
監督
小倉 隆史

14,333
スタジアム名 試合日 キックオフ
ヤマハ 2/27(土) 14:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝 臼井 郁夫 廣瀬 格
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 戸田 東吾 小椋 剛
気温 湿度 第4の審判員 記録員
13.0度 34% 上村 篤史 花澤 秀登
9 シュート 17
13 ゴールキック 12
5 コーナーキック 8
14 直接FK 23
4 間接FK 0
4 オフサイド 0
0 PK 0

ジュビロにとって2013シーズン以来となる、3年ぶりのJ1リーグがいよいよ開幕。ヤマハスタジアムで名古屋グランパスを迎え撃つ。

開幕に向けて、始動以来万全の準備を整えてきたジュビロ。既存戦力に加え、大井健太郎、中村太亮、齊藤和樹ら新戦力がチームにフィットし、対外試合でも結果を残してきた。センターバック大井のディフェンスコントロールや、左サイドバック中村の正確な左足のキック、齊藤の積極的な裏への抜け出しなど、ジュビロのサッカーに融合してきた新加入選手のプレーにも注目だ。

ジュビロの予想フォーメーションは【4-2-3-1】。GKにカミンスキー、最終ラインは右から櫻内渚、大井健太郎、森下俊、中村太亮。ダブルボランチに、上田康太と宮崎智彦。中盤2列目右サイドから、太田吉彰、小林祐希、アダイウトン。ワントップに齊藤和樹という並びか。

対する名古屋グランパスの予想フォーメーションは【4-2-3-1】。GKに楢﨑正剛、最終ラインは右から矢野貴章、オーマン、竹内彬、安田理大。ダブルボランチに、イ スンヒと田口泰士。中盤2列目右サイドから、古林将太、矢田旭、永井謙佑。ワントップにシモビッチという並びが予想される。

ジュビロは199cmの長身ストライカー、シモビッチの高さなど、相手の高い個の能力を封じたい。そのためにも、前線からの積極的な守備が重要なポイントとなるだろう。また、中盤での激しい攻防も予想される。主導権を握り、ジュビロが築いできたアクションサッカーを披露し、開幕戦での勝利を掴みたい。

ヤマハスタジアムの天候は晴れ。風も弱風で、選手にとってはプレーしやすい絶好のコンディションとなった。キックオフは14時。まもなく、J1復帰の初戦が始まる。

前半1分、ホームのジュビロボールで前半キックオフ。天候は晴れ。
前半1分、ジュビロ、左サイドに展開し、齊藤和樹がミドルシュートを放つが、枠を外れる。
前半2分、名古屋、敵陣深い位置から矢田がクロス。しかし、ジュビロ守備陣がクリア。CKに。
前半3分、名古屋、右から田口泰士がCK。しかし、これはファーサイドに流れる。
前半4分、ジュビロ、敵陣中央で上田康太と小林祐希がパス交換し、最後は小林祐希がミドルシュートを放つ。しかし、これは楢崎正剛がセーブする。
前半6分、ジュビロ、敵陣右サイド深い位置でボールを受けた櫻内渚がドリブルで仕掛けるが、相手DFに止められる。
前半8分、ジュビロ、敵陣左サイドでFKを獲得。中村太亮が素早いリスタートで太田吉彰にパスを送る。太田吉彰はゴール前にクロス。DFのクリアボールを拾ったアダイウトンがシュートを放つが、楢崎正剛に阻まれる。
前半10分、ジュビロ、左サイドから中村太亮のCK。中央フリーで櫻内渚が右足で合わせるが、枠を外れる。
前半11分、ジュビロに決定機。右サイドからのスローインでチャンスを作る。太田吉彰の突破から齊藤和樹がシュートを放つが、楢崎正剛がブロック。こぼれ球にアダイウトンが詰めるも、ゴールならず。
前半14分、名古屋、左サイドの安田理大がドリブル突破を仕掛けるが、太田吉彰がブロック。
前半15分、名古屋、敵陣中央でボールを受けた田口泰士が左足でグラウンダーのミドルシュート。これはカミンスキーが落ち着いてキャッチする。
前半16分、ジュビロ、左サイドを宮崎智彦とアダイウトンがパス交換し、チャンスを作る。最後はアダイウトンがドリブルで突破を試みるも、名古屋守備陣にカットされた。
前半17分、名古屋、敵陣中央の田口泰士が右サイドの古林将太へ展開。古林将太のクロスはジュビロ守備陣がクリアする。
前半19分、ジュビロ、ショートカウンターからアダイウトンが左サイドを抜け出す。オーマンが激しいコンタクトプレーでアダイウトンを倒し、イエローカードが提示される。
前半19分、ジュビロ、敵陣左サイドからの中村太亮のFKは大きくクリアされる。
前半21分、名古屋、敵陣右サイドからのFK。田口泰士がゴール前に放り込むが、ジュビロ守備陣がクリアした。
前半23分、名古屋、敵陣中央から前線のシモビッチへ浮き玉のパスを送るが、これは通らず。
前半24分、ジュビロ、ショートカウンターからアダイウトンが左サイドをドリブル突破。矢野貴章が手でアダイウトンを止め、イエローカード。
前半25分、ジュビロ、左サイドからの太田吉彰のFKはクリアされる。
前半27分、名古屋、敵陣深い位置でボールを受けた安田理大がゴール前に柔らかいクロス。シモビッチにボールが通るが、オフサイドの判定に。
前半28分、名古屋、敵陣中央で田口泰士、矢田旭とパスを繋ぎ、最後は矢田旭が前線にスルーパス。しかし、これはシモビッチがオフサイドの判定に。
前半29分、名古屋、オーバーラップした矢野貴章が右サイドからゴール前にクロス。シモビッチが豪快なジャンピングヘッドでゴールに沈める。【0-1】
前半32分、ジュビロ、敵陣左サイドの深い位置から上田康太がクロス。しかし、これはファーサイドに流れる。
前半33分、名古屋、左サイドを安田理大がドリブル突破。シモビッチへボールを送るが、パスは通らず。
前半34分、名古屋、左サイドから田口泰士のFK。ゴール前にクロスを送ると、竹内彬がヘッドで落とし、オーマンが合わせるが、オフサイドの判定に。
前半36分、ジュビロ、左サイドからのCK。アダイウトンがヘディングシュートを放つが、枠の外に。
前半38分、ジュビロ、敵陣右サイドでボールを受けた齊藤和樹がゴール前にクロス。しかし、これは味方に合わず。ファーサイドに流れる。
前半40分、ジュビロ、左サイドのアダイウトンへロングボールを送る。矢野貴章に倒されるが、これはノーファール。
前半41分、名古屋、自陣からのFK。ゴール前にロングボールを送ると、シモビッチが競り合い、流れたボールを矢田旭がヘッドで落とす。最後は永井謙佑が左足で合わせるが、枠の外に外れる。
前半43分、ジュビロ、前線の齊藤和樹がポストプレーから左サイドのアダイウトンへ展開するが、名古屋守備陣がカット。
前半44分、名古屋、楢崎正剛のロングフィードから矢田旭が前線に抜け出し、シュートを放つが、カミンスキーの正面に。
前半45分、名古屋、敵陣中央でクリアボールを拾ったシモビッチが左足でグラウンダーのミドルシュート。これは枠の右へそれる。
前半アディショナルタイム1分、名古屋、敵陣右サイドから田口泰士のFK。柔らかいボールをシモビッチがゴール前に落とすが、カミンスキーがキャッチする。
前半アディショナルタイム2分、名古屋、敵陣左サイドからスローインを送ったところで、前半終了のホイッスル。
後半1分、名古屋ボールで後半キックオフ。
後半1分、名古屋、敵陣中央でボールを受けた矢田旭が右サイドへ展開。矢野貴章のクロスから、最後はシモビッチがシュートを放つと、DFに当たり、ラインを割る。
後半4分、名古屋、敵陣左サイドから田口泰士のFK。直接ゴールを狙うが、カミンスキーがパンチングでクリアし、CKに。
後半5分、名古屋に決定機。左サイドから田口泰士のCK。オーマンがヘッドで合わせるが、カミンスキーがファインセーブで阻む。
後半8分、ジュビロ、自陣からアダイウトンが強引なドリブル突破を仕掛ける。最後は齊藤和樹にラストパスを送るが、カットされる。
後半9分、ジュビロ、敵陣右サイドから太田吉彰が柔らかいクロス。小林祐希が競り合うが、相手DFを押したとしてファウルの判定に。
後半13分、名古屋、敵陣中央で細かくパスを繋ぎ、最後は永井謙佑が右足でシュートを放つが、カミンスキーがキャッチする。
後半15分、名古屋、敵陣右サイド深い位置で矢野貴章がボールを受ける。森下俊がボールをカットし、ピンチを防ぐ。
後半16分、磐田 名波 浩 監督ハーフタイムコメント
「ボールの失い方に気をつけること。ロングボールに競ったあと、セカンドボールへの反応を意識すること。顔を上げて、前向きに戦おう」
後半16分、名古屋 小倉 隆史 監督ハーフタイムコメント
「攻守の切り替えを全員で連動すること。セカンドボールへのセカンドボールへの意識を強く持つこと。もっとシュートを狙っていこう」
後半18分、名古屋、ショートカウンターから細かくパスを繋ぎ、田口泰士が左サイドの安田理大へラストパス。安田理大は角度のない位置から強烈なシュートを放つが、ゴール右に外れる。
後半19分、ジュビロ、敵陣右サイドでボールを受けた川辺駿がドリブルで仕掛ける。DFに阻まれるが、こぼれ球を拾った小林祐希がミドルシュートを放つ。これは楢崎正剛がセーブする。
後半21分、名古屋、敵陣右サイドでボールを受けた矢田旭がボールをキープし、ジュビロのファウルを誘う。
後半22分、名古屋、敵陣右サイドから田口泰士のFK。ニアに飛び込んだ矢野貴章がヘッドを放つが、枠の外に。
後半24分、名古屋、細かいパス交換から敵陣左サイドの永井謙佑へ展開。ドリブル突破からクロスを送るが、中村太亮がクリアする。
後半25分、名古屋、右サイドから田口泰士のCK。こぼれ球を再び田口泰士が拾い、前線へボールを送るが、パスは通らず。
後半26分、ジュビロ、自陣でボールを回し、チャンスを伺うが、なかなか攻撃の形を作れない。
後半31分、ジュビロ、左サイドから中村太亮のCK。ニアに鋭いボールを送るが、シモビッチが大きくクリアする。
後半31分、名古屋、敵陣左サイドからのスローイン。シモビッチ、永井謙佑と繋ぎ、チャンスを作るが、カミンスキーがファインセーブで阻む。
後半32分、名古屋、左サイドからのCKがファーサイドに流れる。こぼれ球を拾ったイ スンヒがミドルシュートを放つが、枠をとらえきれず。
後半34分、ジュビロ、川辺駿が攻撃の起点となり、小林祐希へパス。アダイウトンへのラストパスはわずかに合わず。
後半37分、ジュビロ、敵陣右サイドでボールをカットした川辺駿がゴール前にクロス。アダイウトンがヘディングで合わせるが、ミートせず。
後半38分、名古屋に決定機。敵陣左サイドから田口泰士のFKを起点にチャンスを作るが、ゴールを奪うことはできなかった。
後半42分、ジュビロ、右サイドのスローインからエリア内でボールを受けた小林祐希がドリブル突破を仕掛ける。相手DFに倒されるが、これはノーファール。
後半43分、名古屋、自陣で櫻内渚からボールを奪った永井謙佑がそのままスピードに乗ったドリブルでカウンターを仕掛ける。川辺駿が激しいコンタクトプレーで止め、イエローカードが提示される。
後半アディショナルタイム1分、名古屋、カウンターから敵陣右サイドの川又堅碁へボールが通る。鋭いクロスに永井謙佑が合わせるも、ジュビロ守備陣がクリア。
後半アディショナルタイム4分、ジュビロ、自陣左サイドからのFK。小林祐希がゴール前にボールを放り込む。こぼれ球を拾ったアダイウトンの突破からチャンスを作るが、ゴールには結びつかない。
後半アディショナルタイム5分、名古屋、左サイドからのCKはジュビロ守備陣がクリア。こぼれ球を拾った高橋諒がミドルシュートを放つが、これは枠の外に。ここで試合終了のホイッスル。
名波 浩 監督

――今日の試合の総括を。
現実的なサッカーをやられてしまいました。名古屋は(2月中旬に行われたパナソニックカップで)ガンバ大阪と対戦したときのチームとは別のチームのような戦い方になっていたな、と。我々としては、ボールと人が動く連動性・流動性を持って闘おうとしたのですが、(パスコースの)消しが早かったこと、ボールから逃げる選手が多くなってしまったことで、ボールの落ち着きどころがなくなってしまいました。ここぞというときの相手のアプローチの速さやセカンドボールの8割以上を拾えなかったことが、試合の主導権やシュート数に響いてしまったと思います。選手たちには「ここから33試合巻き返せるチャンスがあるので、自分たちの良さを出す、自分たちのやりたいことをやっていこう」と伝えました。大きな夢を抱き、ここで打ち砕かれたと思う選手もいるかもしれませんが、下を向かずやっていこうと。

――J1での収穫と、今後に向けた修正点は?
通用した部分は、今はまだ思い浮かばないです。修正点は、(相手の)セカンドボールへの反応の速さと、ここぞというときのアプローチをかわせなかったこと。それが勝点を失ったポイントですし、「思ったよりも」と感じた選手は多いのではないでしょうか。

――次節に向けて。
プロアスリートがやる勝負事なので、次に切り替えようと。自分たちの課題というのは相手に3、4割持たせていないことと、自分たちのストロングポイントに特化してやること。我々はボールを動かしながら動く連動性で、セカンドボールの反応もリスクマネジメントもやるということが段階を踏んで積み上げてきたので。アウェイの相手としても会場としても非常に難しいですが、初戦で勝点3を失った以上は勝ちにいかないといけないと思います。

――1万4千人を超えたスタジアムの雰囲気で感じたこと
サポーターや地域のみなさんの期待の大きさというのは、非常に大きかったです。昨シーズンの厳しく苦しかったシーズンを共有出来ていることで、今シーズンへの期待もより大きかったと思いますが、勝点3を取れなかったので、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、あと33試合取り返すチャンスがあるので、ここからもう一度再挑戦、リスタートしたいなと思います。

中村 太亮 選手

中村 太亮 ――今日の試合を振り返って
ホームなので、「絶対に勝点3を掴もう」とみんなで話していたのですが、勝点をとれなくてすごく悔しいです。立ち上がりはリズムよく相手陣地に良い形で入り、フィニッシュまで行く機会があったのですが、決めきれず相手のクロスから失点してしまったので、修正すべき部分はたくさんあると思います。選手間でしっかり会話をして、奪った後のファーストプレーや、寄せの距離をもっと良くしていきたいです。自分がボールを持ったときは、シンプルに足元ではなく裏のスペースを狙って蹴るようにしました。そこでなんとか崩しきれれば良かったと思います。

――敗戦から得た手ごたえは?
自分はもっと高い位置にポジションをとろうと思ったのですが、アダ(アダイウトン)がサイドで1対1になる状況をつくり、自分は中でサポートする方が今日は上手く打開できると思いました。何度かそうした場面から突破できたので、そこはこれからも上手く使っていければと思います。

――次節に向けて
もっともっと質を上げていかなければいけないと感じました。今までやってきたことの質を上げないと、試合では勝てないと思います。良い準備をして、次節に臨みたいと思います。今日は開幕戦ということで、僕たちに期待してたくさんの人がスタジアムに足を運んでくれました。それなのに勝てなくてすごく悔しいですが、次の試合でしっかり勝点3がとれるように頑張ります。

大井 健太郎 選手

大井 健太郎 ――今日の試合を振り返って
スタジアムの雰囲気がすごく良くて、選手を後押ししてくれる声援が大きかったので、勝てなくて本当に残念です。ただ、サポーターの皆さんの声はすごく力になりました。立ち上がりは自分たちのペースでゲームが進みましたが、そこからは相手がストロングポイントを生かすようなサッカーをしてくるようになりました。ディフェンスラインとしては、そこでラインをもう少し上げることができていれば良かったと思います。上手くいった部分もあったのですが、結果的に失点してしまいました。ディフェンスとして、やはりチームが勝たなければ意味がないので、反省する部分が多いです。

――見えた課題は?
前半の立ち上がりのように良かった時間を、もっと続けられるように60分、90分と伸ばしていけるようにしていきたいです。良い時間帯を増やすことと、悪い時間帯をどれだけ少なくしていくことができるかが大事だと思います。勝つためには何が必要かということをみんなが考えて、一人ひとりがチームのためにという想いを持ってやっていきたいと思います。

アダイウトン 選手

アダイウトン ――今日の試合を振り返って
前半と後半通じて、チーム全体で勝利という結果を求めにいきました。ただ、残念ながら勝ちを掴むことはできませんでした。この先も、勝ち試合もあれば負け試合もあると思います。その中でも、みんなで犠牲心を持ってぶれずに戦っていけば、必ず良い結果がついてくると思います。

――自身初めてのJ1を戦って
J1とJ2の違いというのは、やはり個の力だと肌で感じました。その中でも、J1で戦えると自分でも思いましたし、自分の特徴でもある相手の隙を突くドリブルやスピード、パワーといったものを持って相手に突進していくことをこれからも続けて、もちろん仲間たちをうまくサポートしながら、やっていきたいと思います。

――これからの戦いに向けて
たくさんのサポーターの皆さんに来ていただいたスタジアムで試合ができて、本当に幸せです。この先、皆さんを失望させないためにも頑張りたいと思います。今日は負けてしまったのですが、次は必ず勝ちにいきたいと思うので、次の一週間しっかり準備をして次戦に挑みたいです。

齊藤 和樹 選手

齊藤 和樹 ――今日の試合を振り返って
ジュビロのやりたいサッカーというのが、今までできていたものが、なかなか出せなかったという印象です。試合には良い入り方もできましたし、チャンスがあったのでそこで決めきれれば良かったのですが、相手もそこから少しやり方を変えてきたので、そこで自分たちが上手く対応することができませんでした。そこが敗因だと思います。相手はシンプルなサッカーをしてきた中で、自分たちがセカンドボールをなかなか拾えず相手のペースになってしまいました。自分ももっと裏を狙って、大胆に行くことができれば良かったと思います。

――満員のスタジアムでの試合でしたが、雰囲気は?
アップの時からサポーターの方々がすごく盛り上げてくれて、良い雰囲気を作ってくれたのに勝利を届けられず、申し訳なく思います。ただ、切り替えるしかないので、次の一週間でぶれずに自分たちのサッカーをやるということを突き詰めていきたいと思います。次節に勝ち点3をとれるよう、しっかり仕上げたいです。

山本 康裕 選手

山本 康裕 ――久しぶりのヤマハスタジアムでのプレーとなりましたが?
またこのピッチに戻って来ることができたのはすごく嬉しかったのですが、結果が伴わなかったですし、自分も不甲斐ないプレーになってしまいました。また次は勝てるように頑張りたいと思います。J1に簡単な相手はいないと思いますし、すべてが難しい試合になると思います。その中で、勝ち上がって行くためには11人の力だけではなく、サブメンバーの力がすごく大事になってきます。今日感じたことはみんな同じだと思うので、残りの試合は今日の敗戦を糧にして戦っていきたいです。

――途中出場でピッチに立った自身の役割は?
相手はロングボールが多く、そこに合わせてしまっているところがあったので、もう少し自分自身がボールを引き出せれば良かったのですが、ボールにもあまり触れなかったのでそこは反省点です。要因としてはコンパクトにできなかったのが一番ですし、自分がもっと味方を助けるプレーをしなければと。試合の立ち上がりはアグレッシブに攻めることができていました。そこで1点取れていればと。その部分、何が足りなかったのかを突き詰めて、また次に向かっていきたいと思います。

――J1を戦う上で必要なことは?
個人というよりも、総力戦、チーム全体で戦っていかないと難しいと思うので、チーム一丸となって、1試合1試合絶対に勝つという気持ちで臨んで、次は良い結果を持ち帰れるよう頑張りたいです。

名古屋グランパス 小倉 隆史監督
 

――総括
アウェイでの開幕戦でしたが、勝てたことは現状のグランパスとしては大きかったと思います。試合後の選手たちの顔を見てもそう感じることができました。
立ち上がりは、開幕独特の雰囲気に加えてアウェイということもあり、選手たちの足が重く、動きだしの遅さやプレーの硬さが出ていました。しかし、波に乗れない流れを凌ぎ、先制点が取れました。その後、出足は良くなりましたが、追加点を取れなかったので、非常にタフな試合になったと思っています。まだまだやらなければいけないことは多いですが、まずは私が一番ほっとしています。 
今日の采配は、ジュビロの左サイドがポイントだと思っていました。相手はモビリティのある二人を揃えているのでケアするように伝え、交代選手も含めてしっかりと対応してくれたことが良かったです。
正直なことを言うと、開幕戦を迎えるまで、対戦結果などいろいろな悩みがありましたが、自分たちがやっているプレーや選手たちの空気を見ながら掴んだものもありました。今日の試合の立ち上がりを見たときは、正直「どうしたらいいんだ」と、僕がパニックになりそうでしたが、自分も選手時代に開幕戦でプレーしたときには、足の重さを感じた経験があったので、シュートを打てるチャンスがくればと思っていました。選手たちが周りの下馬評などを気にせず、嫌な流れの中でも凌ぎきり、自分たちのやるべきことをやってくれたおかげです。シモビッチも徐々にコンディションを上げ、課題はありますが、点を取ってくれました。選手たち自身も手ごたえを感じているのではないでしょうか。
ただ、これからは最初からしっかりと自分たちのリズムで出来るようにならなければいけないと思います。