2015年 試合速報
2015 J2リーグ 40節 vs.V・ファーレン長崎
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黒木 聖仁
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森島 康仁
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アダイウトン
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三鬼 海
前田 悠佑
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上形 洋介
イ ヨンジェ
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太田 吉彰
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森島 康仁
中村 祐輝
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井上 裕大
北川 滉平
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古部 健太
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川辺 駿
田中 裕人
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宮崎 智彦
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アダイウトン
松井 大輔
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 11/8(日) | 13:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、水含み | 高橋 信光 | 廣瀬 格 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
雨のち曇り | 90分 | 竹田 和雄 | 木川田 博信 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
18.6度 | 86% | 篠藤 巧 | 花澤 秀登 |
13 | シュート | 9 |
9 | ゴールキック | 11 |
5 | コーナーキック | 4 |
21 | 直接FK | 14 |
4 | 間接FK | 1 |
4 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
3試合ぶりのホームゲーム。今季初の4連勝となるか。
スタメン発表を踏まえ、ジュビロ磐田の布陣フォーメーションは[4-2-3-1]。GKはカミンスキー。最終ライン右から櫻内 渚、伊野波雅彦、藤田義明、宮崎智彦。ダブルボランチに上田康太と川辺 駿。中盤2列目右から太田吉彰、小林祐希、アダイウトン。1トップに森島康仁という並びか。
櫻内 渚が2試合ぶり、藤田義明が5試合ぶり、森島康仁が6試合ぶりのスタメンとなる。
対するV・ファーレン長崎の予想フォーメーションは[3-6-1]。GKは大久保 択生。3バック右から高橋 祐太郎、髙杉亮太、古部健太。ダブルボランチに黒木聖仁と井上裕大。中盤の右アウトサイドに三鬼 海、同左に神崎大輔。トップ下に佐藤洸一と梶川諒太。1トップに上形洋介という並びか。
V・ファーレン長崎は今季ここまで14勝15分10敗。勝点57の6位。前節はアウェイで大宮アルディージャと対戦し、1-2で敗れている。
試合会場はヤマハスタジアム。
天候は雨。
キックオフは13時。
長崎・高木琢也監督、「チャンスは必ずあるので、そこをしっかり決めよう」、「立ち上がりをもう1回しっかりいこう」。
――感想
まず、ゲームの流れという観点でいくと、相手のスターティングメンバーがだいぶ変わってきたので、そこでどういったやり方をするのかと。我々に対して前がかりなのか、あるいは“後ろ体重”なのか、そのあたりの判断をキックオフ後の10分間で見極めようという中で、大宮戦とはうって変わって、非常に前に前にボールアプローチが来ました。それと、ちょっとラフですが、ロングボールを多用して、前線で起点と言うか、突破の動きを多用してきた形になって、ちょっと面をくらった中でのセットプレーからの失点でした。ただ、自分たちの技術的なミスも含まれているので、そんなに重い失点ではないのではないかという中で逆転という形で前半を終えることができました。気持ち的に立ち直った中でやれたと思います。
後半、(長崎の)押し込んでくるサイドが、前半は宮崎サイド、(櫻内)渚サイドを押し込んできたので、それもちょっとやり方が変わった中で、対応するのが難しかったですが、そこで多少バランスが崩れたところでボールを拾えていたと思います。失点の前のシーンのところでは、(上田)康太がよくゴール前に戻ってきましたし、それぞれが一番危険なエリアを抑えるという部分ではよかったのではないかと思います。1本クロスがゴールの上に外れたシーン以外は、僕自身はほぼ怖いと思ったシーンはあまりなかったなと。
最後に、長崎という守備が非常に強固な相手に対して、4点取れたことは自信になると思います。お互い様ですが、どのクラブも疲れている中で足を動かそう、声を発していこうというスタンスを90分貫き通してくれた選手たちに感謝したいと思います。
――今季、ここまで逆転勝利が多い理由は?
シュート数がリーグの中で一番多いことが顕著に表れているものだと思いますが、ゴールに向かう姿勢という部分で、ビハインドだろうが、勝ち越していようがそういうスタイルでやっていますし、それを貫き通すということは素晴らしいことだと思います。選手たちにも伝えたのですが、どのクラブもエース級(の選手)がいなければ非常に苦しいと思いますが、僕は『代わり』という言葉は使わずに、出る選手が普段通りのプレーをすればいいとミーティングでも言い続けていたので、その通りいい仕事をやってくれたと思います。
――長崎の高木監督が、磐田と長崎の差の一つとして『奪った後のファーストプレー』といった話をしていました。そのあたりのチームの評価は?
僕が監督に就任して50試合近くになるのですが、今まで対戦相手の監督に言われたことの中で、一番嬉しい褒め言葉だと思います。それはずっと言い続けてきたことですし、その質が劇的に局面を変えるということも選手たちはよく理解しているので、そういったことが素晴らしいと。あとは、それに継続、連続して、常に前向きにボールにアプローチに行けたり、相手の選択肢を消すという作業が宮崎の4点目につながっていますし、そういったものがこの終盤でたくさん表れているのは、本当に素晴らしいと思います。
――J1昇格が近づいてきましたが、試合後、選手たちにどのような言葉をかけたのですか?
大宮が引き分けたという情報が入ったので、勝点2差ということですが、もう残り12試合という時に『前しか見るな』ということは伝えています。その『前』が手が届くところに来ていて、この上昇気流を逃したら、プロスポーツ選手としてというより、人としてこれからの人生として非常にもったいないと思うので、それに目がけてやっていこうと。優勝にこだわってはいませんが、それを目がけるという部分では残り2試合で勝点6を取ろうと。
――森島選手とアダイウトン選手の評価をお願いします。
デカ(森島康仁)に関しては献身的な守備、それから前線の動き出し、ボールキープという中で、多少ロストはありましたが、イメージを持った中でのロスト、考えて考えて失ったというシーンは少なかったです。とりわけあの同点ゴールに関しては、自分のところにボールがこぼれてくるというのが、持って生まれたストライカーとしての天性、嗅覚だと思います。それをきっちりしとめてくれ、チームとして大きなゴールでした。その後、足がつるまで本当によくやってくれました。
アダ(アダイウトン)に関しては、ヴェルディ戦(前節)よりコンディションは相当悪かったのですが、ボールが入った時、入りそうな時の動き出しの質という意味では、開幕前からずっと言ってきた中で、非常に正しいポジションから出ていってくれました。高い位置で相手に捕まったという状況は、スローイン以外では、ボールを持って仕掛けた時はほとんどなかったと思います。そういう意味では我々の多少のアドバイスを自分のプレーに生かしてくれているなと。“アダイウトンの日”は“ジェイの日”、“カミックの日”に伴って作られたと思いますが、3番目ということで、本人は相当プレッシャーを感じていたと思いますが(笑)。いいゴールだったなと思います。
――終盤というより重圧もある中で、今季初の4連勝となりましたが?
3連勝自体が2度目でしたし、前にテレビのインタビューでも言ったのですが、よくこの順位にいるなと。それは選手が努力している成果だと思います。ただ、特にホームゲームで思うように勝ち数を伸ばせなかった部分では、非常に悔しい思いを僕自身も選手たちもしています。アウェイが13勝で、ホームが今日勝って10勝ということで、次のホームゲームに勝ってもアウェイの勝率には追いつかないので、そういった意味ではホームゲームの重要性を改めて選手たちに説いていかなければいけません。ただ、今日の試合はホーム、アウェイ関係なく、いつも言っている勝点3への執着心がよく出ていたと思います。相手の非シュート数がアベレージで8本で、リーグの中でダントツでナンバー1だと思いますが、それに対して、13本のシュートを打つことができ、そういった成果もホームゲーム、アウェイゲーム関係なく、『前へ前へ』というところにつながったと思います。
――“アダイウトンの日”にゴールし、活躍しましたが?
今日、クラブが自分のためにたくさんの愛情を注いでくれましたし、それに応えることができました。本当に嬉しいです。
自分自身、そこまでコンディションはよくなかったのですが、ただ、試合中、時間が経つにつれてよくなっている自分がいました。しっかりと勝利という形で終わることができてよかったです。練習の時から、後ろから飛び出すように監督に言われていますし、小林選手や宮崎選手とのコンビネーションが試合で出たと思います。練習の成果がそのまま出たと思います。
――堅守のV・ファーレン長崎から4得点を取れたことについて
僕たちは『強い』と思っています。今季、序盤の時から地に足がついて、過信せずにやってきました。それをこれからも続けていきます。
――ジェイ選手が欠場した中で、大量得点で勝利しましたが?
ジェイ選手のプレーは別格だと思っています。ただ、彼一人だけのチームではありません。森島選手、中村選手も非常にハードワークしていましたし、感謝しています。
――残り2試合は、さらにプレッシャーがかかりますが?
ジュビロ磐田に在籍している以上、プレッシャーは開幕当初からありました。ジュビロ磐田はJ1にいなければいけないクラブですから。こういったプレッシャーを楽しめている自分がいるので、最後の2試合もしっかりプレーしたいです。
――11戦負けなしについて
自分としては、それほど多くのことを考える余裕はないですし、自分のプレーを一人一人ができれば、負けないと思います。それが今できていると思います。練習からさらに連係を深めていかなければいけませんが、今日の試合、リーグ最小失点のチームとの対戦で、ジェイがいない中でも4点取れたことは本当に大きいことだと思います。
――自身のプレーについて
ヴェルディ戦(前節)はよく走れたと思いますが、今日は、後半少し運動量が落ちて、自分としてはもっともっとやらなければいけない状況だと感じています。また試合が来るので、1週間いい準備をしていきたいです。
――残り2試合へ向けて
相手どうこうではなくて、自分たちで粘り強くやっていければ勝てると思います。プレッシャーの中で試合をしていますが、そういう雰囲気を楽しみながら、もっともっとさらに成長できるように残り2試合やっていきたいです。
――同点ゴールについて
点を取れるという感覚が自分の中でありました。同点ゴールというのは、目立たないかもしれませんが、自分にとってはいいゴールだったと思っています。
――ゴールに入る前に、自ら起点を作りましたが?
ワンタッチでヘディングしたら、雨が降っていて、ルーズボールになる可能性があると思ったので、しっかりいったん収めてと思っていました。いい展開になったので、自分としてはゴールの前のあの胸トラップは大きかったと思います。
シュートとしては、たまたまこぼれてきたので、『打ったら入った』という感じです。ネットが揺れればどんな形でもいいと思っていました。
――残り2試合へ向けて
あと2勝できれば自動昇格できます。その意味でもこの試合で貢献できてよかったと思います。また練習からしっかりやっていきたいと思います。
――自身のゴールについて
ハーフタイムに、みんなで『引かずに前から行こう』と言っていましたし、その中でのゴールだったので、その意味でもよかったです。自分自身、体力がまた戻った部分があったので、そこからまた走れました。いい時間帯に取れたと思います。ジェイがいない中で4点取れたこともよかったです。ただ、チームとしてセットプレーから2失点しているので、そこは注意していかなければいけません。大事なところで失点してしまうともったいないので。
――左足で切り返して、右足でゴールを決めましたが?
体が自然に動いていますし、コンディションがいい証拠だと思います。よくない時は全く動かないで、(シュートを)相手に当ててしまっていたと思うので、改めてコンディションがいいんだなと感じました。ラスト2試合、しっかりと今のコンディションをキープして、さらにキレが出てくるようにしっかりやっていきたいです。これからもチームが勝てるように、自分にできることをしっかりやっていきたいです。
――4得点した攻撃力について
チームが今、本当に勢いに乗ってサッカーをやっていますし、そのことがこういった試合をできることにつながっていると思います。ラスト2試合、改めてみんなで気持ちを引き締めてやっていきたいです。
――逆転勝利について
1点入れられてもまったく焦りはなかったです。ただ、早い時間帯でデカ(森島康仁)が決めてくれてよかったです。あれでさらに落ち着いてできましたし、その後にすぐにアダ(アダイウトン)が決めてくれました。そこでジュビロのペースになったと思います。
――自身のゴールシーンについて
フリーでしたし、GKと1対1でした。トラップして、前を向いたら、周りに誰もいなかったので、冷静に打てました。それがよかったと思います。
試合としては、下を向かず、『前に前に』という部分を変えずにやった結果が勝利につながったと思います。
――11試合負けなしで、4連勝となりましたが?
そうやって聞けば、すごいことだと思いますが、ただ、1戦1戦勝つことだけを考えています。結果的には上と2ポイント差ですが、次の試合勝つことだけを考えてやっていきたいと思います。
――感想
長崎から来てくださったサポーターや、我々を応援してくれたサポーター、ファンのみなさんに感謝しています。
こういう時期にジュビロさんというチームと対戦できることに加えて、今季長い戦いの中で、選手たちが出した結果がこういうゲームに持ってこれたということを選手たちに感謝しています。また、今日のゲームの振る舞いに関しても、今日負けてしまいましたが、選手たちは前節の負けからいい教訓を得ながら、今日のゲームを迎えることができたと思っています。
内容を見ると、先制点を取りましたが、その後追いつかれて、同点、逆転という流れでしたが、我々としては守る気はさらさらなかったですし、とにかく点を取らなければこのチームには勝てないという思いしかありませんでした。そういう意味では我々の土壌に持っていけたことは非常によかったと思います。やはり落ち着いた状態をジュビロさんに与えてしまえば、なかなかボールを取ることもできませんし、それがボールを取るだけのディフェンスにしかなっていかないということで、我々にとってはいい流れにならないと思っていました。なので、我々の土壌に持っていけたことは、惜しいチャンスもありましたが、そういうシーンを作れた要因につながっていると思います。
ただ、全てがいいわけではなくて、我々とジュビロさんの違いを一つだけ言えば、奪った後のボールがなかなか落ち着かない。これが我々の一番の敗因だったと思っています。