2014年 試合速報
2014 J2リーグ 42節 vs.コンサドーレ札幌
|
|
|
|
|
上里 一将
|
都倉 賢
|
森下 俊
フェルジナンド
|
前田 俊介
前田 俊介
内村 圭宏
|
松井 大輔
山崎 亮平
|
岡田 隆
田中 裕人
|
フェルジナンド
|
中原 彰吾
小野 伸二
|
スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
札幌ド | 11/23(日) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 中村 祐 | 佐藤 隆治 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
屋内 | 90分 | 相樂 亨 | 名木 利幸 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
22.6度 | 29% | 眞鍋 久大 | 浅本 聡 |
10 | シュート | 17 |
17 | ゴールキック | 8 |
0 | コーナーキック | 6 |
11 | 直接FK | 17 |
2 | 間接FK | 2 |
2 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
非常に大きな意味を持つ一戦となる――。
長いシーズンもいよいよクライマックス。この最終節の結果をもって、プレーオフ進出クラブが決まる。ジュビロ磐田(勝ち点『66』)は3位。しかし、4位・ジェフユナイテッド千葉(勝ち点『65』)、5位・ギラヴァンツ北九州(勝ち点『65』)との差はわずか。さらに6位・モンテディオ山形(勝ち点『64』)、7位・大分トリニータ(勝ち点『63』)までプレーオフ進出の可能性がある。
もちろんこのゲームに勝てば、自力で3位を確保できる。引き分けでもプレーオフ進出が決まるが、他会場の結果次第では順位を落とす可能性もある。さらに、敗れれば、他会場の結果次第では最悪7位転落の可能性も・・・。何より約1か月白星から遠のいているという意味でも、何としても勝ってリーグ戦を締めくくりたい。
ジュビロ磐田の予想フォーメーションは[4-2-3-1]。GKに八田直樹。最終ライン右から駒野友一、伊野波雅彦、森下 俊、岡田 隆。ダブルボランチに藤田義明と宮崎智彦。中盤2列目右から松井大輔、小林祐希、松浦拓弥。1トップに前田遼一という並びか。
前節・モンテディオ山形戦(11月15日)からのスタメンの入れ替えは2か所。前節出場停止だった藤田義明がスタメンに復帰。また、岡田 隆は久々のスタメンとなる。また、並びも前節から変化がありそうだ。右サイドバックを駒野友一、2列目右を松井大輔、同左を松浦拓弥がそれぞれ務めることになりそう。このあたりのコンビネーションもゲームのポイントとなる。
対するコンサドーレ札幌は前節終了時点で勝ち点58の9位。今夏に財前恵一前監督が退任。その後は12年まで愛媛FCを指揮したバルバリッチ監督が指揮を取っている。
前節はアウェイで福岡と対戦し、2-2のドロー。プレーオフへの道が閉ざされることになった。しかし、今季ホーム最終戦という意味で気合いが入っているに違いない。
コンサドーレ札幌の予想フォーメーションは[3-5-2]。GKに金山隼樹。3バック右からパウロン、奈良竜樹、櫛引一紀。アンカーに上里一将。中盤右アウトサイドに日高拓磨、同左に荒野拓馬。中盤2列目に中原彰吾と宮澤裕樹。2トップに都倉 賢と前田俊介という並びか。
注目選手はチームのトップスコアラー・都倉 賢。長身を生かしたヘディングに要注意だ。前節は2ゴールをマークし、得点数を『14』にまで伸ばしている。また、今年6月に加入した小野伸二がベンチ入り。抜群のテクニックで流れを一瞬にして変えるMFにも注意しなければならない。
前回の対戦は3月2日のホーム開幕戦。前半に砂川 誠に直接FKを決められ、0-1で敗れた。そのリベンジを今こそ果たしたい。
試合会場は札幌ドーム。
試合開始は14時。
ご声援よろしくお願いします!!!
一時プレーが中断したが、八田直樹はメディカルスタッフのケアを受け、立ち上がった。
札幌、バルバリッチ監督、「ロングボールを入れられた後のセカンドボールの対応。こぼれ球のところでうちは足が止まっている。相手より早く反応しよう」、「これは最終節。体を張って止めよう」、「最後までハードワークしていこう。ここで勝つことに意味がある」。
――感想
立ち上がりからいいリズムでボールが動いていましたし、ちょっとスーパーなFKが入ったので、それは切り替えて前向きにやろうと選手に伝えました。選手も非常にいい前半の戦い方をしてくれました。ただ、枠内シュートが少なかったので、GKを脅かすシーンが少なかったことはちょっと残念です。勝ち点3を取りに来ましたし、最低限の勝ち点3だと思っていたので、勝ち点1は取りこぼした感の方が強いです。
――リーグ終盤戦で勝ちきれない試合もありましたが、分析は?
時間のない中でどういう風にフィニッシュの形まで持っていくかという意味では縦パスの出し入れとか、オープン攻撃、サイド攻撃の重要性とかそういったものをトレーニングの中に取り込みながらやってきたつもりではいます。フィニッシュの精度と言ってしまえばそれまでですし、クロスへの入り方とか相手をはがすという部分、数的有利とか数的同数をどうはがしていくとか、そういったものをもう少しやらないといけないと。とりわけ枠内シュートはシュートのトレーニングは何度もやっていますが、それでもまだまだこんな感じなので。相手のシュートの方が明らかに枠内に行っていましたし、八田のセービングのシーンが多かったと思いますし、これからの課題になると思います。
――まだ千葉の試合が終わっていませんが、現時点では4位です。プレーオフへ向けて考えていることは?
自分たちが作ったこのシチュエーションなので、もちろん(千葉の試合が)終わっていませんが、4位なら仕方ないなと。2試合勝ちに行く試合をしなければいけませんし。そんなに日程的に派手に動くわけではないので、移動から休みを含めてゆっくり考えたいと思います。
――監督就任後、ここだけは植えつけたという部分は?
仲間を信じようと。自分を信じると共に仲間を信じようということを非常に強く強調してやってきました。言葉使いとか立ち振る舞いという部分ではちょっとプロらしからぬ態度、トレーニングに向かう姿勢が見えていたのでそこは強調しました。自分がしんどい時、助けが欲しい時にすっと仲間が助けてくれる、そういう状況を作るためにも自分たちの立ち振る舞いと信じる心は大事だとずっと言い続けています。
――プレーオフへ向けて、順位が上なので引き分けでも勝ち上がれますが、難しさもありますか?
例年上位が食われているという意味では難しいと思いますが、それもゆっくり考えます。
――終盤、練習で試していたフェルジナンド選手を前線に上げる形が結果につながりましたが、そのあたりを含めプレーオフへ向け、この試合で出た収穫と課題は?
収穫は先ほど言ったパワープレーです。今までうちはあまりやったことがありませんが、せっかく強い選手がいるのでそれを使わない手はないだろうということで。本人とちゃんと話をして、トレーニングでやらないことは本番ではやりませんし、トレーニングで手応えを掴んでからの今日のトライでしたが、非常によかったです。それとチームの意志疎通ができていて、みんながそれに向かってやっていたなと。なので前がかりになれたのではないかと。セカンドボールを拾う作業も含めて手応えを感じました。課題は枠内シュートです。勝ちきるという意味では先に点を取るということが課題かもしれませんが、枠内シュートが相手を脅かす、最終ラインを下げさせるという意味でも最も重要になると思います。
――先発起用した岡田選手、それから右サイドバックとして起用した駒野選手の評価は?また、2列目の右サイドで起用した松井選手、2列目の左サイドとして起用した松浦選手の評価は?
岡田に関しては前節の入りもよかったですし、トレーニングの時もボールアプローチとか、それから飛び出しの積極性という部分を出してくれました。駒野を右サイドにしたこと、マツ(松浦拓弥)と(松井)大介をかえたという部分は戦術的な理由なので言えません。
――リーグ戦としては最終節となりました。就任されてからここまでの戦いの評価は?
個人的には結果は全くもの足りません。自分が想定していた数字に全く届いていませんし、落第もいいところですが、トレーニングを作るシチュエーションとか、選手とのコミュニケーションとか、そういうチームビルディングの中でリスクマネジメントという中で非常に手応えを感じていますし、自分自身もやっていて楽しいという気分を持てています。結果が出ていないことだけがストレスです。あとのストレスはほとんどないです。
――これからやっていきたいことは?
今いる素材はもうかえようがありませんし、今いる素材で、いきのいい人間たちでどうしていくかということに特化してやっていきたいと思います。もちろん対戦相手の分析を含めてですが。ただ、我々はリアクションサッカーをやるつもりはありません。J2特有の相手のよさを消してうんぬんということは二の次、三の次です。自分たちの掲げているサッカーを貫きながら、今日の最後みたいに臨機応変さも持ちながらという柔軟な考え方は常に持ちたいと思います。
――今季リーグ戦は逆転勝利がないまま終わりました。プレーオフに向けて少ない時間の中でどう選手たちに投げかけ、修正していきますか?
それをハーフタイムに言おうか迷いました。逆転するチームの流れとか雰囲気は試合の中で感じる部分がありますし、今日もそんな雰囲気になった気がしましたが、そこをひっくり返せなかったと。千葉戦もそうでしたよね。そこは我々の力のなさでもあります。ただ、交代選手が結果を出すとチームは盛り上がると思いますし、止まっている選手の足もちょっとずつ動き出したりして、それはつながったと思います。そこはいいところとしてとっておき、逆転する力もつけていきたいと思います。
ポジティブに、プレーオフで勝てるようにやっていきたいです。やはり負けてリーグを終えるのと、引き分けて終えるのとでは違います。最後に追いつけたことはよかったと思います。僕も含めて枠内にシュートを持っていくことがなかなかできなかったので、そういうところが課題だと思います。
練習で同じ形で起用され、ゴールを決めていました。今日も同じようにゴールを決めることができてよかったです。こういった結果になりましたが、とにかく最後まで自分たちの目標を達成するためにやるだけです。今こそ一つになり、全ての力を出し切って目標を達成することしか考えていません。
前半からシュートの意識が高かったのですが、そこで得点できていれば、また違ったサッカーになっていたと思います。やはりいい時間帯で得点を取れれば勝利により近づくと思います。
(フェルジナンドの前線での起用について)その形が得点につながったということで自分たちの形が一つ増えたと感じています。
(プレーオフへ向けて)2試合ありますが、シンプルに勝つことだけを考えていきます。
守備陣が体を張って守ってくれていましたし、コースを切ってくれていました。これを継続していければと思います。チームとして勝ち点1を拾えたことを自分たちのプラスにしていきたいです。プレーオフの初戦をホームで戦うことも前向きに捉えていきたいです。勝つことしか考えていませんし、前を向いていきたいです。
シンプルにやるところはシンプルにやる、細かくやるところは細かくやって、大胆にやるところは大胆にやると。そのあたりの使い分けだと思います。前半は細かいことしかできていなかったと思いますし、もう少し大胆にクロスを上げたり、流れの中からシュートを打つことも必要だったと思います。
今年一年、サポーターのみなさんに迷惑ばかりかけているので、最後は笑ってJ1に戻れるように残り2試合やっていきたいです。
神様はいつも“試練”を与えますが、それを乗り越えていきたいですし、自分自身また成長できるチャンスだと思っています。
皆さんもご存知の通り磐田は力があり、クオリティの高いチームだと思います。私たちが立てていたプランは相手のサイドの選手に関してはある程度自由にさせてもいいが、中はしっかりと固め、ある程度相手を呼び込んで相手の背後に空いたスペースをうまく使うというプランでした。そういった狙いを持って戦っていたのですが、それは意図的にできていたと思います。決定的なチャンスをいくつか作れていましたが、残念ながらそれを生かすことができなかったというところは私にとっても非常に残念でした。後半の終盤にセットプレーから失点してしまい、結果、引き分けになってしまいました。後半、ボールを奪った時に前に出ていく力が残っていなかったというところもあったので、フィジカルの部分で力が残っていれば、もう1点奪うチャンスはあったと思うのですが、そこで思い切って前に行けなかったと思います。ただし、非常に気持ちのこもった試合を見せられたと思っていますし、こういう緊張感のある試合をしっかり勝ちで終わりたかったのですが、そこだけが残念です。最初にもお話ししましたが、プラン通りに試合を運ぶことができましたし、選手たちも狙いを持ってよくやってくれました。残念なのはこれだけ多くのサポーターに足を運んでもらいながら、勝利をプレゼントできなかったところです。