2014年 試合速報

2014 J2リーグ 11節 vs.V・ファーレン長崎

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

6 勝
2 分
2 敗
21 得点
11 失点
勝点 20
順位 2

1
  • 0
  • 0

  • 1
  • 0

0
v-varen
v-varen

5 勝
4 分
1 敗
18 得点
10 失点
勝点 19
順位 3

前半 ハーフタイム 後半
4分
佐藤 洸一
イ デホン
前田 遼一
13分
ポポ
山崎 亮平
17分
19分
岡本 拓也
石神 直哉
25分
東 浩史
中村 祐哉
ペク ソンドン
阿部 吉朗
34分
山田 大記
岡田 隆
47分
1
八田 直樹
5
駒野 友一
19
伊野波 雅彦
25
櫻内 渚
33
藤田 義明
4
小林 祐希
8
ペク ソンドン
10
山田 大記
32
フェルジナンド
7
ポポ
18
前田 遼一
SUB
39
藤ヶ谷 陽介
27
木下 高彰
35
森下 俊
3
岡田 隆
11
松浦 拓弥
9
山崎 亮平
14
阿部 吉朗
監督
シャムスカ
1
大久保 択生
2
山口 貴弘
17
古部 健太
36
岡本 拓也
7
奥埜 博亮
8
野田 紘史
11
神崎 大輔
14
東 浩史
16
三原 雅俊
20
黒木 聖仁
18
佐藤 洸一
SUB
21
中村 隼
5
石神 直哉
6
前田 悠佑
24
イ デホン
27
中村 祐哉
28
下田 光平
33
山田 晃平
監督
高木 琢也

9,257
スタジアム名 試合日 キックオフ
ヤマハスタジアム 5/3(土) 16:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、乾燥 中村 祐 扇谷 健司
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 山口 博司 穴井 千雅
気温 湿度 第4の審判員 記録員
24.0度 42% 櫻井 大輔 花澤 秀登
5 シュート 10
13 ゴールキック 5
2 コーナーキック 6
20 直接FK 10
0 間接FK 3
0 オフサイド 2
0 PK 0

V・ファーレン長崎との上位決戦を制し、首位・湘南ベルマーレを追走せよ!

「次の試合は“勝ち点6”に値すると考えている」。前節のホーム・ジェフユナイテッド千葉(4月30日)の試合後の会見で、ペリクレス シャムスカ監督は語気を強めた。今節は2位のジュビロと3位のV・ファーレン長崎の直接対決。ホームゲームに勝利した後の会見だったが、指揮官はすでに次の試合を見据えていた――。

今節ホームに迎えるV・ファーレン長崎はここまで5勝4分1敗。勝ち点19の3位と好位置につける。昨季はJ2参入1年目ながら上位に進出。リーグ戦で6位に食い込み、J1昇格プレーオフに出場するなどJ2に旋風を巻き起こした。チームを指揮するのは就任2年目の高木琢也監督。
今季は複数の即戦力を獲得し、チーム力はさらにアップした。浦和レッズより加入した野田紘史、ジェフユナイテッド千葉より加入した大久保 択生、ヴィッセル神戸より加入した三原雅俊、愛媛FCより加入した東 浩史はいずれも主力に定着している。
前節のホーム・大分トリニータ戦は0-0。シュート数で相手を上回ったが、勝ち点1を分け合う結果となった。だが、第2節・湘南ベルマーレ戦(3月9日)に敗れて以来、リーグ8戦負けなし。いい状態を維持したままヤマハスタジアムへ乗り込んでくるに違いない。

V・ファーレン長崎のチームカラーは『ハードワーク』。前節から中3日の連戦となるが、この試合も豊富な運動量を武器に揺さぶりをかけてくるだろう。相手の献身的な守備をかいくぐるためにポイントとなるのは中盤だ。シャムスカ監督は前節、後半開始より[4-2-3-1]より[4-1-4-1]へ布陣変更。指揮官の采配が勝因の一つとなったが、この試合では中盤の中央をどの形とするか。
また、中盤の攻撃の組み立てもポイントの一つ。ゲーム主将・松井大輔はクロスから生まれた前節の先制点をこう振り返る。「早めにクロスを上げることはチームとずっと意識してきたこと。それで中が空いてくれば中を使いたい。チームとして両方できなければ」。大切なことはサイド攻撃と中央突破のバランス。サイドでは駒野友一、櫻内 渚らが起点を作り、中央ではレフティー・小林祐希らが配給役となる。

5試合の一つのピリオドと考えるシャムスカ監督は、3つ目のピリオドを前に「5連勝したい」と意気込みを語る。第10節終了時点で首位・湘南ベルマーレとの勝ち点差は『10』。シーズン序盤ではあるが、これ以上離されるわけにはいかない。「ホームでまた勝ちたい」と語るのは前節豪快なヘディングシュートを叩き込んだ前田遼一。シーズン前半戦の山場と言っても過言ではないこの一戦。選手、スタッフ、そしてスタジアムが一体となり、白星を目指す。

前半1分、ジュビロボールで前半キックオフ!
前半1分、ジュビロのフォーメーションは[4-2-3-1]。GKに八田直樹。最終ライン右から駒野友一、藤田義明、伊野波雅彦、櫻内 渚。ダブルボランチにフェルジナンドと小林祐希。中盤2列目右サイドからペク ソンドン、山田大記(キャプテン)、ポポ。1トップに前田遼一という並び。フィールドプレーヤーのユニフォームカラーはサックスブルー。
前半1分、ジュビロ、敵陣左サイドからFK。ポポが右足でキック。山田大記と短いパスを交換し、右足でロングシュート。これは大久保 択生の正面。
前半2分、対する長崎のフォーメーションは[3-4-2-1]。GKに大久保 択生。3バック右から岡本拓也、山口貴弘(キャプテン)、古部健太。ダブルボランチに三原雅俊と黒木聖仁。中盤の右アウトサイドに神崎大輔、同左に野田紘史。中盤2列目に東 浩史、奥埜博亮。1トップに佐藤洸一。フィールドプレーヤーのユニフォームカラーはホワイト/グレー。
前半3分、ピッチ上空は晴れ。ホームゴール裏からアウェイゴール裏へ向かってやや強い風が吹く。
前半4分、ジュビロ、最終ラインからビルドアップ。藤田義明の横パスを受けた伊野波雅彦が敵陣左サイドのポポを狙うが、長く、長崎のスローインに。
前半5分、ジュビロ、敵陣左サイドのポポがボールキープし、横パス。前田遼一を狙うが、これは三原雅俊にカットされた。その三原雅俊はすぐさま前線の佐藤洸一へロングパス。これは伊野波雅彦がクリアした。
前半6分、長崎、敵陣左サイドでペク ソンドンのパスをカット。そのまま東 浩史、古部健太とつなぎ、最後は古部健太がクロス。ファーサイドへ抜け、そのこぼれ球を拾い今後は右サイドからクロス。これをゴール前の奥埜博亮が頭で合わせるが、ゴール上に外れた。
前半9分、ジュビロ、自陣からビルドアップ。最後は中盤中央の小林祐希が左足で左サイドへロングフィード。ポポを狙うが、これはオフサイド。
前半11分、ジュビロ、敵陣右サイドでパスをつなぎ、最後はペク ソンドンが右足でクロス。これは長崎にクリアされた。
前半12分、ジュビロ、敵陣左サイドで相手からボールを奪った山田大記がドリブルで突破を試みるが、これは長崎にカットされた。
前半13分、長崎、敵陣左サイドから古部健太が左足でロングキック。これは藤田義明が頭でクリアした。
前半14分、長崎、自陣でパスをつなぎ、最後は古部健太が前線へロングキック。これはジュビロがしっかりブロックし、ジュビロのゴールキックに。
前半16分、ジュビロ、山田大記のクロスからCKを獲得。バックスタンド側から駒野友一がキック。このクリアボールを拾ったポポが左足でミドルシュート。これは大きく枠を外れた。
前半18分、ジュビロ・ペリクレス シャムスカ監督、長崎・高木琢也監督はともにスーツ姿。ベンチ前に立ち、戦況を見つめている。
前半19分、長崎、中盤の左サイドからFK。古部健太がロングキック。前線の佐藤洸一が競り勝つが、こぼれ球をフェルジナンドがクリアした。
前半20分、長崎、敵陣左サイドの高い位置から野田紘史がクロス。このこぼれ球を拾った東 浩史が右足でミドルシュートを打つが、これはゴール横に大きく外れた。
前半21分、ジュビロ、最終ラインの伊野波雅彦が右足でロングキック。前線のペク ソンドンが相手DFラインの背後へ飛び出すが、これは大久保 択生にキャッチされた。
前半22分、ジュビロにチャンス。中盤の小林祐希が左足で正確なミドルパスを見せる。敵陣左サイドのポポがこれをキープし、クロス。ゴール前に前田遼一が走り込むが、これは相手にクリアされた。
前半25分、ここまでボール保持率で上回るのはジュビロだが、長崎も[5-4-1]の形になり、しっかりとした守りを見せている。
前半27分、ジュビロ、最終ラインからビルドアップ。最後は中盤の右サイドでボールを持った駒野友一が縦にロングパス。これにペク ソンドンが走り込むが、長崎にクリアされた。
前半28分、長崎、CK、メインスタンド側から東 浩史が右足でキック。これはジュビロがクリアした。
前半29分、ジュビロ、中盤でボールを持ったフェルジナンドが右足でロングフィード。これに右サイドの駒野友一が走り込むが、オフサイドの判定。
前半30分、長崎、三原雅俊のパスを受けた野田紘史が敵陣左サイドからクロス。これはジュビロがクリアした。
前半30分、ジュビロ、カウンター、フェルジナンドのパスを受けたペク ソンドンがドリブルで敵陣左サイドからゴール前へ切れ込むが、これは長崎にカットされた。
前半32分、長崎、藤田義明のファウルでFKを獲得。ゴール正面のミドルレンジ。直接狙える位置でもある。ホームゴール裏からは大きな八田コール。岡本拓也が右足で直接狙う。ジュビロの壁に当たったこぼれ球を黒木聖仁が左足でシュート。これは八田直樹の正面。
前半35分、長崎、ロングボールをゴール前の佐藤洸一が競り、その落としを奥埜博亮がシュート。これはゴール横に外れた。
前半37分、長崎、敵陣右サイドでFKを獲得。野田紘史が左足でキック。ゴール前に合わせるが、ニアサイドでジュビロがクリアした。
前半40分、ジュビロ、相手ゴール前でフェルジナンドの縦パスを受けた山田大記がシュートを打ちに行くが、これは長崎にクリアされた。
前半43分、ジュビロ、敵陣左サイドの深い位置からスローイン。櫻内 渚が前田遼一へボールを投げるが、クロスを上げられず、長崎にクリアされた。
前半44分、ジュビロに決定機。前線のポポがロングパスをキープし、パス。ゴール前のペク ソンドンがシュート。これは惜しくも大久保 択生にキャッチされた。
前半45分、ジュビロ、敵陣右サイドから駒野友一がFK。ゴール前に合わせるが、これは長崎にクリアされた。前半のアディショナルタイムは2分。
前半アディショナルタイム1分、ジュビロ、CK、メインスタンド側から駒野友一がキック。これは長くなり、ファーサイドへ抜けていった。
前半アディショナルタイム3分、長崎、東 浩史のパスを受けた野田紘史が敵陣左サイドからクロス。これを八田直樹がキャッチしたところで、前半終了のホイッスル。【0-0】
後半1分、長崎ボールで後半キックオフ!ナイター照明が点灯された。
後半1分、ハーフタイム中の選手交代は両チームなし。
後半1分、ジュビロ、敵陣右サイドで山田大記がFKを獲得。キッカーは駒野友一。ゴール前を狙うが、これは直接ラインを割り、長崎のゴールキックに。
後半3分、長崎、イ デホンがベンチ前にスタンバイ。
後半4分、長崎、選手交代、佐藤洸一に代わりイ デホンを投入。
後半4分、長崎、途中出場のイ デホンはそのまま前線に入った。
後半6分、長崎に決定機。敵陣左サイドからスローイン。これをつなぎ、最後は東 浩史が右足でシュート。これは八田直樹がパンチングでクリア!長崎のCKに。
後半7分、長崎、CK、メインスタンド側から東 浩史がキック。これはジュビロがクリア!
後半11分、長崎、奥埜博亮のヘディングシュートからCKを獲得。メインスタンド側から東 浩史が右足でキック。ニアサイドへ。これはジュビロがクリア。
後半13分、ジュビロに先制点!敵陣右サイド・ペク ソンドンの右足のクロスを、前田遼一が頭で押し込んだ!【1-0】
後半13分、両チームのハーフタイムコメント。ジュビロ、ペリクレス シャムスカ監督、「スピーディーにビルドアップすること」、「相手の裏のスペースを狙っていこう」。

長崎・高木琢也監督、「もっともっと自分が思った事をプレーしよう」。
後半16分、ジュビロ、中盤の小林祐希が左足でミドルパス。左サイドを狙うが合わず、長崎ボールに。
後半17分、長崎、敵陣左サイドで短いパスをつなぎ、最後はゴール正面の東 浩史が右足でシュート。これはゴール横に外れた。
後半17分、ジュビロ、選手交代、ポポに代わり山崎亮平を投入。中盤の左サイドに入った。
後半19分、長崎、選手交代、岡本拓也に代わり石神直哉を投入。
後半20分、長崎、途中出場の石神直哉は中盤の左アウトサイドへ。野田紘史が3バックの左へスライドした。
後半22分、長崎、敵陣左サイドの石神直哉がクロス。これはゴール前の伊野波雅彦がクリアした。
後半23分、ジュビロ、敵陣左サイドの山崎亮平が鋭いドリブルでFKを獲得。キッカーは駒野友一。ファーサイドへ。これを前田遼一が頭で落とすが、長崎にクリアされた。
後半25分、長崎、選手交代、東 浩史に代わり中村祐哉を投入。
後半26分、長崎、CK、メインスタンド側から石神直哉が左足でキック。2本連続。いずれもジュビロがクリアした。
後半27分、長崎、自陣からビルドアップ。しばらくパスをつながれるが、最後はDFラインの伊野波雅彦が大きくクリア!
後半28分、ジュビロ、ショートカウンター。ペク ソンドンのパスを受けた山崎亮平が敵陣左サイドからクロス。これは長崎にクリアされた。
後半30分、ジュビロ、中盤で前田遼一の横パスを受けた山田大記が鋭いターンで相手をかわし、右サイドへ展開。これを受けたペク ソンドンが右足でクロス。これは長崎にクリアされた。
後半34分、ジュビロ、選手交代、ペク ソンドンに代わり阿部吉朗を投入。
後半34分、ジュビロ、途中出場の阿部吉朗はそのまま前線でプレー。
後半36分、長崎、最終ラインからビルドアップ。最後は古部健太が右サイドを駆け上がるが、山崎亮平が戻り、しっかりとブロック。ジュビロのゴールキックとした。
後半39分、この時間帯は長崎がボールを持っているが、ジュビロが縦にパスを入れさせていない。
後半40分、長崎、自陣左サイドの野田紘史がロングキック。前線のイ デホンを狙うが、藤田義明がカバーに入り、クリア。
後半41分、長崎、黒木聖仁が右足でミドルシュート。八田直樹が弾くが、すぐにこぼれ球を伊野波雅彦がクリアした。
後半44分、長崎、敵陣右サイドからロングスロー。これはゴール前のフェルジナンドが頭でクリアした。
後半45分、後半のアディショナルタイムは3分。ジュビロは岡田 隆をスタンバイ。
後半48分、長崎、敵陣右サイドでFKを獲得。野田紘史が左足でキック。ゴール前に合わせる。ゴール前で混戦となり、長崎のCKに。
後半アディショナルタイム2分、ジュビロ、選手交代、山田大記に代わり岡田 隆を投入。キャプテンマークは伊野波雅彦に。
後半アディショナルタイム4分、長崎、CK、バックスタンド側から石神直哉が左足でキック。GKの大久保 択生も攻撃参加するが、ジュビロがクリア。その後、試合終了のホイッスル!【1-0】
シャムスカ 監督

――感想
コンニチハ(※日本語で)。いや、コンバンハ(※日本語)。今日はフルーツを食べないので安心してください(笑)。
非常に難しい試合でした。今まで戦ってきた相手で一番我々の攻撃力を出すことができなかった相手でした。前半に関してはスペースを作り出すという点ではよかったのです。後半も非常にいい戦いをしてくれました。ゴールを決めた後、そこから相手はもっとコンパクトになり、オフェンシブになっていました。やはり相手は前線に5人もの人数をかけているということで、うまく(守備面で)はめることができず、特に1トップ、2シャドー、両サイドのウイングが我々のDFラインに食い込んできたので、そこでカウンターがスムーズにできなかったと思っています。
カウンターの隙もありましたが、そこで決めきることができなかったことは反省しなければいけません。ただ、思い返していただきたいのは、札幌戦に関しては我々が数多くのチャンスを作り、それを決めることができませんでした。ただ、今日の我々の後半のシュート数は『2』です。それで結果を持って帰ることができました。彼らにも言いましたが、やはりハードワークをしなければ勝てないと。そういった選手たちの姿勢をしっかりと褒めてあげたいと思いますし、感謝しています。以前からお話している通り、1戦、1戦が決勝戦のつもりです。その意味でも選手たちは非常にいいプレーをしてくれました。

――決勝点を決めた前田選手の評価は?
試合中、彼にボールが入る中で後ろとの距離感が上手くいっていない時間帯もありました。相手の守備にも手を焼きましたし、中盤の選手たちがしっかりとアプローチするべきでした。ただ、苦労している中でも裏を取ろうとする動きがあり、ボールがない時の守備も非常によくやってくれたと思います。やはりペナルティーエリアでは危険な選手です。彼にボールが入るとチームとしてゴールが近くなります。
また、彼は少しずつ運動量が増えてきています。運動量が増えることで集中力が増すと。ペナルティーエリアで戦える選手であると同時に、トップ下もできる技術も兼ね備えた選手でもあります。そして、彼の特長である、相手の死角からクロスに入るプレーですよね。DFからすれば、思わぬところにいると。そのあたりのポジション取りが上手いです。彼のプレーをやはりブラジルで見たいですね。その場合はヒデトさん(※鈴木秀人コーチ)に任せて私もブラジルへ行きます(笑)
ゴールシーンについては、常にチームに投げかけていることは必ずクロスを上げる時は(前田)遼一はペナルティーエリアの中にいるということです。そして、DFにとって守りにくい速いボールを入れることができました。我々にとってはいいボールだったと思っています。

――シュート数で相手を下回りながら勝ちきったことは次につながりますか?
サッカーというのはどれだけ効率的にプレーできるかが大事です。特に今我々が戦っているリーグというのは結果にこだわらないといけないと思っています。我々の目指している場所に戻るためには必ず結果を出さなければいけませんし、この先も非常に難しい試合が待ち受けていますが、その中で決めるべきところでしっかりと決めきることができればと問題ないと思います。

――3試合連続完封勝利となりましたが?
常に言っていますが、我々は攻撃的なチームです。その中でもバランスよく守備ができていると思います。我々のチームはJ2を戦わなければいけないという状況をのみ込まなければいけない立場います。それはできていると思います。何度も言いますが、我々の選手たちはJ1にふさわしい選手たちです。また、今節から“小さな目標”(※5試合を一つのピリオドとして考える)の3シーズン目が始まりました。1、2シーズン目では勝ち点10という目標をしっかりと達成できましたが、ここから3シーズン目です。今までできなかった5連勝を目指してやっていきたいと思います。

――終盤、山田選手から岡田選手へ代えた理由は?
3ボランチという位置づけで彼を投入しました。(山田)大記よりも守備的な選手ですし、こういう苦しい状況の時こそリーダーシップを発揮できる選手です。試合を読む力もあるので彼を投入しました。

山田 大記 選手

山田 大記 ――ゲームキャプテンについて
いつも(松井)大輔さんが声を出してくれていますが、どの選手も声を出していますし、みんなでしっかりとコミュニケーションを取ってプレーできたと思います。
――前半について
相手も勢いよく来て、狙い通りにはいかない部分もありましたが、守備の部分では相手の長所に対してしっかり対応できていました。この前の試合もそうでしたが、後半勝負かなと。相手が勢いよく来ていましたし、しっかり我慢することが大事だと思っていました。
――先制点について
すごくいい時間帯に取れました。そこから多少引いてしまった部分もありますが、しっかりとこの1点を守りきるという共通理解を持ち、守備のところで大きなスペースを空けることなくプレーできました。そこはよかったと思います。
――チームの成長について
守りの部分では成長が見られると思います。それが3連勝につながっていると思います。攻撃ではまだまだなところが多いので、チームとしてクオリティーを上げなければいけないところはあります。そういったところは勝ちながら修正していくことが一番ですし、しっかり修正していきたいです。

ペク ソンドン 選手

ペク ソンドン 相手がすごく走ってくるチームだと聞いていましたし、いつも以上に強いメンタルで試合に入ろうと思っていました。
――今季初のスタメンとなったが?
『やるしかない』という心境でした。
――決勝点につながったクロスについて
ハーフタイムに前田選手を話し合っていました。前田選手がしっかりと決めてくれました。

伊野波 雅彦 選手

伊野波 雅彦 連戦ですし、こういった試合も想定しています。ただ、この中で勝ちきれたことは大きいです。課題もありますが、連戦ですし、勝つことが一番の薬だと思います。
――守備面について
ミスもありましたし、もっと上手く進められればよかったです。そこも課題です。ただ、相手が前から来る分、ジュビロにはポポ、(ペク)ソンドンと裏に抜ける選手がいますし、逆にやりやすかったと言えばやりやすかったです。どちらか言うと、引かれた相手を崩すことが課題なので。
――次節へ向けて
どのチームも連戦を戦っています。言い訳をするわけにはいきません。しっかり勝てるように頑張りたいです。

駒野 友一 選手

駒野 友一 セカンドボールを自分たちでつなぐことができず、苦しい時間帯もありましたが、1-0で勝てたことは大きいです。もちろん大量得点を取れればいいですが、1-0というスコアもすごく自信になります。連戦ですが、しっかりといい形で勝てたと思います。
相手は今まで戦ってきた中でもハードワークするチームでしたし、それを上回らなければ勝てないと思っていました。チーム全員がそこを意識していましたし、よかったと思います。

櫻内 渚 選手

櫻内 渚 前の2試合もそうですが、チーム全体で耐えることができればチャンスが来ると思っていました。みんなで声をかけ合っていました。長崎さんもハードワークしてくると思っていましたが、それ以上に自分たちも走ろうと思っていました。上手くできた部分と、ちょっとやられるシーンもあり、修正点もありますが、試合を通してゼロに抑えることができたことはよかったです。

八田 直樹 選手

八田 直樹 3試合連続で勝てたことは、僕自身も嬉しいことです。最終的にゼロに抑えられたことも嬉しいですね。苦しい時間帯も我慢していれば必ず点をとってくれると思っていました。実際1点が決まり、後は僕たちがしっかり試合を締めようという意識でした。
連戦でみんな疲れもある中、最後まで走ってくれてるのは僕自身にも伝わっていますし、ここで勝っていけばもっと強くなれると思います。さらに上を目指してやっていきたいです。

山崎 亮平 選手

山崎 亮平 ドリブルで敵陣まで行けたのが1回なので、あれをもっと増やしてシュートも増やしていければと思います。途中出場でしたし、もっと前の起点になれればと。3連勝したことはいいですが、首位とは差もありますし、下もそんなに離れているわけではありません。上を詰めていけるようにやっていきたいです。

V・ファーレン長崎 ■高木琢也監督
 

――感想
連戦の中、今日の試合の位置づけはジュビロさんとお互いに順位的にいいポジションでできたということで、選手たちのパフォーマンスには非常に満足しています。それと共にサポーターの方々がたくさんの力強い応援をしていただき、とても感謝しています。ありがとうございました。
ゲームも、最後まで我々の力を出し切ったのかなという印象があります。ただ、局面だったり、我々が押している時間帯、そして、ジュビロさんが出てくる中で経験値の部分はどうしても拭えないかなというところはたくさんありました。言い訳ではありませんが、我々のチームはまだまだJリーグのステージで慣れている選手がたくさんいるわけではありませんし、これから、今日、ジュビロさんと戦った中でまだまだ足りない部分、やらなければいけない部分を選手たちは自覚してくれたと思いますし、それをもう一度鍛え上げるという僕の仕事もまた見つかったので、今の選手たちのパフォーマンスをこれからも続けていき、足りなかった部分をまた補っていけば、きっとまたいいチームに仕上がっていくと思います。逆に言えば、今日は“ものさし”として自分たちの力を測ることができた試合ができたと思っています。負けたことは残念ですし、選手たちも悔しがっていると思いますが、我々にとっては非常にいい栄養剤と言うか、いいお手本と試合できたことは感謝しています。