2014年 試合速報
2014 J2リーグ 11節 vs.V・ファーレン長崎
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佐藤 洸一
イ デホン
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前田 遼一
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ポポ
山崎 亮平
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岡本 拓也
石神 直哉
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東 浩史
中村 祐哉
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ペク ソンドン
阿部 吉朗
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山田 大記
岡田 隆
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 5/3(土) | 16:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 中村 祐 | 扇谷 健司 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 山口 博司 | 穴井 千雅 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
24.0度 | 42% | 櫻井 大輔 | 花澤 秀登 |
5 | シュート | 10 |
13 | ゴールキック | 5 |
2 | コーナーキック | 6 |
20 | 直接FK | 10 |
0 | 間接FK | 3 |
0 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
V・ファーレン長崎との上位決戦を制し、首位・湘南ベルマーレを追走せよ!
「次の試合は“勝ち点6”に値すると考えている」。前節のホーム・ジェフユナイテッド千葉(4月30日)の試合後の会見で、ペリクレス シャムスカ監督は語気を強めた。今節は2位のジュビロと3位のV・ファーレン長崎の直接対決。ホームゲームに勝利した後の会見だったが、指揮官はすでに次の試合を見据えていた――。
今節ホームに迎えるV・ファーレン長崎はここまで5勝4分1敗。勝ち点19の3位と好位置につける。昨季はJ2参入1年目ながら上位に進出。リーグ戦で6位に食い込み、J1昇格プレーオフに出場するなどJ2に旋風を巻き起こした。チームを指揮するのは就任2年目の高木琢也監督。
今季は複数の即戦力を獲得し、チーム力はさらにアップした。浦和レッズより加入した野田紘史、ジェフユナイテッド千葉より加入した大久保 択生、ヴィッセル神戸より加入した三原雅俊、愛媛FCより加入した東 浩史はいずれも主力に定着している。
前節のホーム・大分トリニータ戦は0-0。シュート数で相手を上回ったが、勝ち点1を分け合う結果となった。だが、第2節・湘南ベルマーレ戦(3月9日)に敗れて以来、リーグ8戦負けなし。いい状態を維持したままヤマハスタジアムへ乗り込んでくるに違いない。
V・ファーレン長崎のチームカラーは『ハードワーク』。前節から中3日の連戦となるが、この試合も豊富な運動量を武器に揺さぶりをかけてくるだろう。相手の献身的な守備をかいくぐるためにポイントとなるのは中盤だ。シャムスカ監督は前節、後半開始より[4-2-3-1]より[4-1-4-1]へ布陣変更。指揮官の采配が勝因の一つとなったが、この試合では中盤の中央をどの形とするか。
また、中盤の攻撃の組み立てもポイントの一つ。ゲーム主将・松井大輔はクロスから生まれた前節の先制点をこう振り返る。「早めにクロスを上げることはチームとずっと意識してきたこと。それで中が空いてくれば中を使いたい。チームとして両方できなければ」。大切なことはサイド攻撃と中央突破のバランス。サイドでは駒野友一、櫻内 渚らが起点を作り、中央ではレフティー・小林祐希らが配給役となる。
5試合の一つのピリオドと考えるシャムスカ監督は、3つ目のピリオドを前に「5連勝したい」と意気込みを語る。第10節終了時点で首位・湘南ベルマーレとの勝ち点差は『10』。シーズン序盤ではあるが、これ以上離されるわけにはいかない。「ホームでまた勝ちたい」と語るのは前節豪快なヘディングシュートを叩き込んだ前田遼一。シーズン前半戦の山場と言っても過言ではないこの一戦。選手、スタッフ、そしてスタジアムが一体となり、白星を目指す。
長崎・高木琢也監督、「もっともっと自分が思った事をプレーしよう」。
――感想
コンニチハ(※日本語で)。いや、コンバンハ(※日本語)。今日はフルーツを食べないので安心してください(笑)。
非常に難しい試合でした。今まで戦ってきた相手で一番我々の攻撃力を出すことができなかった相手でした。前半に関してはスペースを作り出すという点ではよかったのです。後半も非常にいい戦いをしてくれました。ゴールを決めた後、そこから相手はもっとコンパクトになり、オフェンシブになっていました。やはり相手は前線に5人もの人数をかけているということで、うまく(守備面で)はめることができず、特に1トップ、2シャドー、両サイドのウイングが我々のDFラインに食い込んできたので、そこでカウンターがスムーズにできなかったと思っています。
カウンターの隙もありましたが、そこで決めきることができなかったことは反省しなければいけません。ただ、思い返していただきたいのは、札幌戦に関しては我々が数多くのチャンスを作り、それを決めることができませんでした。ただ、今日の我々の後半のシュート数は『2』です。それで結果を持って帰ることができました。彼らにも言いましたが、やはりハードワークをしなければ勝てないと。そういった選手たちの姿勢をしっかりと褒めてあげたいと思いますし、感謝しています。以前からお話している通り、1戦、1戦が決勝戦のつもりです。その意味でも選手たちは非常にいいプレーをしてくれました。
――決勝点を決めた前田選手の評価は?
試合中、彼にボールが入る中で後ろとの距離感が上手くいっていない時間帯もありました。相手の守備にも手を焼きましたし、中盤の選手たちがしっかりとアプローチするべきでした。ただ、苦労している中でも裏を取ろうとする動きがあり、ボールがない時の守備も非常によくやってくれたと思います。やはりペナルティーエリアでは危険な選手です。彼にボールが入るとチームとしてゴールが近くなります。
また、彼は少しずつ運動量が増えてきています。運動量が増えることで集中力が増すと。ペナルティーエリアで戦える選手であると同時に、トップ下もできる技術も兼ね備えた選手でもあります。そして、彼の特長である、相手の死角からクロスに入るプレーですよね。DFからすれば、思わぬところにいると。そのあたりのポジション取りが上手いです。彼のプレーをやはりブラジルで見たいですね。その場合はヒデトさん(※鈴木秀人コーチ)に任せて私もブラジルへ行きます(笑)
ゴールシーンについては、常にチームに投げかけていることは必ずクロスを上げる時は(前田)遼一はペナルティーエリアの中にいるということです。そして、DFにとって守りにくい速いボールを入れることができました。我々にとってはいいボールだったと思っています。
――シュート数で相手を下回りながら勝ちきったことは次につながりますか?
サッカーというのはどれだけ効率的にプレーできるかが大事です。特に今我々が戦っているリーグというのは結果にこだわらないといけないと思っています。我々の目指している場所に戻るためには必ず結果を出さなければいけませんし、この先も非常に難しい試合が待ち受けていますが、その中で決めるべきところでしっかりと決めきることができればと問題ないと思います。
――3試合連続完封勝利となりましたが?
常に言っていますが、我々は攻撃的なチームです。その中でもバランスよく守備ができていると思います。我々のチームはJ2を戦わなければいけないという状況をのみ込まなければいけない立場います。それはできていると思います。何度も言いますが、我々の選手たちはJ1にふさわしい選手たちです。また、今節から“小さな目標”(※5試合を一つのピリオドとして考える)の3シーズン目が始まりました。1、2シーズン目では勝ち点10という目標をしっかりと達成できましたが、ここから3シーズン目です。今までできなかった5連勝を目指してやっていきたいと思います。
――終盤、山田選手から岡田選手へ代えた理由は?
3ボランチという位置づけで彼を投入しました。(山田)大記よりも守備的な選手ですし、こういう苦しい状況の時こそリーダーシップを発揮できる選手です。試合を読む力もあるので彼を投入しました。
――ゲームキャプテンについて
いつも(松井)大輔さんが声を出してくれていますが、どの選手も声を出していますし、みんなでしっかりとコミュニケーションを取ってプレーできたと思います。
――前半について
相手も勢いよく来て、狙い通りにはいかない部分もありましたが、守備の部分では相手の長所に対してしっかり対応できていました。この前の試合もそうでしたが、後半勝負かなと。相手が勢いよく来ていましたし、しっかり我慢することが大事だと思っていました。
――先制点について
すごくいい時間帯に取れました。そこから多少引いてしまった部分もありますが、しっかりとこの1点を守りきるという共通理解を持ち、守備のところで大きなスペースを空けることなくプレーできました。そこはよかったと思います。
――チームの成長について
守りの部分では成長が見られると思います。それが3連勝につながっていると思います。攻撃ではまだまだなところが多いので、チームとしてクオリティーを上げなければいけないところはあります。そういったところは勝ちながら修正していくことが一番ですし、しっかり修正していきたいです。
相手がすごく走ってくるチームだと聞いていましたし、いつも以上に強いメンタルで試合に入ろうと思っていました。
――今季初のスタメンとなったが?
『やるしかない』という心境でした。
――決勝点につながったクロスについて
ハーフタイムに前田選手を話し合っていました。前田選手がしっかりと決めてくれました。
連戦ですし、こういった試合も想定しています。ただ、この中で勝ちきれたことは大きいです。課題もありますが、連戦ですし、勝つことが一番の薬だと思います。
――守備面について
ミスもありましたし、もっと上手く進められればよかったです。そこも課題です。ただ、相手が前から来る分、ジュビロにはポポ、(ペク)ソンドンと裏に抜ける選手がいますし、逆にやりやすかったと言えばやりやすかったです。どちらか言うと、引かれた相手を崩すことが課題なので。
――次節へ向けて
どのチームも連戦を戦っています。言い訳をするわけにはいきません。しっかり勝てるように頑張りたいです。
セカンドボールを自分たちでつなぐことができず、苦しい時間帯もありましたが、1-0で勝てたことは大きいです。もちろん大量得点を取れればいいですが、1-0というスコアもすごく自信になります。連戦ですが、しっかりといい形で勝てたと思います。
相手は今まで戦ってきた中でもハードワークするチームでしたし、それを上回らなければ勝てないと思っていました。チーム全員がそこを意識していましたし、よかったと思います。
前の2試合もそうですが、チーム全体で耐えることができればチャンスが来ると思っていました。みんなで声をかけ合っていました。長崎さんもハードワークしてくると思っていましたが、それ以上に自分たちも走ろうと思っていました。上手くできた部分と、ちょっとやられるシーンもあり、修正点もありますが、試合を通してゼロに抑えることができたことはよかったです。
3試合連続で勝てたことは、僕自身も嬉しいことです。最終的にゼロに抑えられたことも嬉しいですね。苦しい時間帯も我慢していれば必ず点をとってくれると思っていました。実際1点が決まり、後は僕たちがしっかり試合を締めようという意識でした。
連戦でみんな疲れもある中、最後まで走ってくれてるのは僕自身にも伝わっていますし、ここで勝っていけばもっと強くなれると思います。さらに上を目指してやっていきたいです。
ドリブルで敵陣まで行けたのが1回なので、あれをもっと増やしてシュートも増やしていければと思います。途中出場でしたし、もっと前の起点になれればと。3連勝したことはいいですが、首位とは差もありますし、下もそんなに離れているわけではありません。上を詰めていけるようにやっていきたいです。
――感想
連戦の中、今日の試合の位置づけはジュビロさんとお互いに順位的にいいポジションでできたということで、選手たちのパフォーマンスには非常に満足しています。それと共にサポーターの方々がたくさんの力強い応援をしていただき、とても感謝しています。ありがとうございました。
ゲームも、最後まで我々の力を出し切ったのかなという印象があります。ただ、局面だったり、我々が押している時間帯、そして、ジュビロさんが出てくる中で経験値の部分はどうしても拭えないかなというところはたくさんありました。言い訳ではありませんが、我々のチームはまだまだJリーグのステージで慣れている選手がたくさんいるわけではありませんし、これから、今日、ジュビロさんと戦った中でまだまだ足りない部分、やらなければいけない部分を選手たちは自覚してくれたと思いますし、それをもう一度鍛え上げるという僕の仕事もまた見つかったので、今の選手たちのパフォーマンスをこれからも続けていき、足りなかった部分をまた補っていけば、きっとまたいいチームに仕上がっていくと思います。逆に言えば、今日は“ものさし”として自分たちの力を測ることができた試合ができたと思っています。負けたことは残念ですし、選手たちも悔しがっていると思いますが、我々にとっては非常にいい栄養剤と言うか、いいお手本と試合できたことは感謝しています。