2013年 試合速報
2013 J1リーグ 30節 vs.清水エスパルス
![]()
|
![]() |
|
![]() |
![]()
|

![]() |
高木 俊幸
村田 和哉
|
カルリーニョス
|
![]() |


阿部 吉朗
金園 英学
|
![]() |
金園 英学
|
![]() |
山田 大記
|
![]() |
![]() |
大前 元紀
|
松岡 亮輔
ペク ソンドン
|
![]() |
藤田 義明
|
![]() |
![]() |
ラドンチッチ
岡根 直哉
|
藤田 義明
山本 康裕
|
![]() |
![]() |
村田 和哉
竹内 涼
|








































スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 10/27(日) | 16:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 大澤 隆 | 福島 孝一郎 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 金田 大吉 | 前之園 晴廣 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
17.8度 | 36% | 野田 祐樹 | 花澤 秀登 |
11 | シュート | 10 |
9 | ゴールキック | 9 |
11 | コーナーキック | 6 |
10 | 直接FK | 18 |
0 | 間接FK | 7 |
0 | オフサイド | 6 |
0 | PK | 1 |
今季3度目の静岡ダービー。意地とプライドを懸けた一戦がいよいよ幕を開ける――。
前節はアウェイで川崎フロンターレと対戦。相手にチャンスを作られる場面もあったが、粘り強く試合を運び、前半は0-0。後半もアグレッシブな戦いを続けた結果、73分にチャンスを得た。自陣でボールを奪うと前田遼一、阿部吉朗、小林裕紀とつなぎ、一気に前線へ展開。最後は小林裕紀のクロスを阿部吉朗が頭で豪快に合わせ、歓喜の輪が広がった。しかし、試合終了間際にドラマが待ち受けていた。84分にCKから、さらに後半アディショナルタイムにFKから失点。土壇場で踏ん張ることができず、4戦未勝利という結果を突きつけられることになった。
悔しい敗戦となったが、ここで立ち止まるわけにはいかない。「チームとして調子のいい組み合わせで臨む」と今節の大一番を見据えたのは関塚 隆監督。今節はチョ ビョングクが累積警告による出場停止となるが、前節出場停止のカルリーニョスが戦列に戻ってくる。前節ゴールを決めた阿部吉朗、加入後リーグ初スタメンを果たした松岡亮輔らここへ来て状態を上げてきた選手も多い。ここまで培ってきたチームの総力を結集させ、選手、スタッフ、そして、サポーターの皆様と一丸となって宿敵をホームに迎える。
対する清水エスパルスは第29節終了時点で10位。前節はホームでサガン鳥栖と対戦し、壮絶な打ち合いを演じた。存在感を見せたのは伊藤 翔。累積警告で出場停止のラドンチッチに代わりワントップを務めると、試合開始直後の6分に早速ゴール。さらに22分、88分にもゴールを決めてハットトリックを達成した。さらに杉山浩太、大前元紀、平岡康裕がそれぞれゴールをマークし、6-4で勝利。前半だけで3失点を喫した守備面には課題を残すことになったが、それを上回る圧倒的な攻撃力を見せた。
清水エスパルスとは今季3度目の対戦となる。3月23日のヤマザキナビスコカップではホームで5-1と大勝。山崎亮平がハットトリックをマークするなど攻撃陣が躍動感溢れるパフォーマンスを見せた。しかし、リターンマッチとなった4月13日のリーグ戦(アウェイ)では0-1と惜敗。ボールを支配し、決定機を何度も作りながらもゴールを決めきることができず、終盤に村松大輔にゴールを許している。今回の対戦もタフで激しいゲームとなるに違いない。キャプテン・駒野友一は「一番大事なのは気持ち。自分たちで勝利をもぎ取るという強い気持ちを持ってピッチに立つ」と意気込みを語る。
サックスブルーの総力戦。ヤマハスタジアムが一体となり、勝点3を奪取する――。
清水、アフシン ゴトビ監督、「我々の方がいいサッカーをし、いいチャンスを作れている」、「相手のロングボールのこぼれ球の処理に注意すること」、「後半もオーガナイズを保ち、冷静に戦うこと!」
――感想
ダービーであり、残り5試合我々は勝ち続けるという意気込みで試合に入りましたが、0-1ということで、非常に残念な結果です。
内容的にはサイドの攻防が一つのポイントになるということで、上手く入れましたし、相手のサイドを上手く消しながら試合を進めることができていたと思います。ただ、後半、押し込まれた時間帯ではセカンドボールを相手に拾われ、サイドでファウル、そして、FKということで、そのあたりが勝敗を分けてしまったかなと思います。
――右サイドの駒野選手、左サイドの安田選手が起点を作っていましたが、中央での工夫がもう一つ足りなかったのでしょうか?
そうですね。もう一つ精度と言うか、アタッキングサードの厚みと言うか、そういったものができればと思います。
――先発に復帰した山田選手の評価は?
前半はなかなか上手く間でボールが収まりませんでしたが、やはり彼のところに(ボールが)入った時に攻撃の形ができ、駒野のタメを作ったり、そこから中に合わせるようなボールも出ていました。やはり彼がボールをいかに触れるかというところがポイントだったと思います。ただ、相手のボランチ2人の圧力が中盤のところで効いていたので、どうしても外回り、外回りというようなボールの動かしになっていたかなと思います。やはり同サイドでやって、そこからサイドチェンジと言いますか、それでもう少し(山田)大記、カルリーニョスのところにボールが入れば、もう少し厚みのある攻撃になりますし、そこが攻撃面の課題だったかなと思います。
――前節・川崎F戦からファウルが増えている印象を受けますが、そのあたりの要因は?
ファウルが多かったかどうかというところより、厳しく行けていたところはあったと思いますが、あとはスペースのところで、もう少し1対1ではなく複数で追い込んでいくというところが必要かなと思います。
――0-0という時間帯が続きましたが、どこで勝ちきるためのスイッチを入れるという狙いがあったのでしょうか?
バランス的には少し押し込まれていましたが、もう少しサイドの安田と駒野を上がらせる形を作るためには、真ん中の4枚でしっかりと耐えることが大事でした。ただ、我々が奪った後のパスの精度がポイントだったなと。前節・川崎F戦もそうでしたが、そこのボールがしっかりとつながっていけば、攻撃になりますが、どうしてもそこで失い、松岡がゴール前でシュートを防いだシーンもそうでしたし、あのあたりから相手の方にリズムが行ってしまったと思います。
――最後のところの精度、厚みというのは、ボランチの2枚がバランスを取りつつ前に行くことも必要になってくるということでしょうか?
そうです。数は少なくても、何度か縦の枚数を増やしていくというところです。
――安田選手、カルリーニョス選手を起用した左サイドは攻守両面でどう評価されていますか?
上手く攻守で行けていたところが多かったのではないかと思います。
――監督として初めての静岡ダービーだったと思いますが、選手たちの気持ちの入り方はどう見ていましたか?
今我々が置かれている立場がありますが、ダービーですし、サポーターのみなさんも含めこの1週間高ぶってきたものがあったと思います。選手たちはひたむきに勝点3を奪うために戦ってくれていたと思います。その意味でもPKでの失点が残念でした。
――試合途中の選手交代のタイミングについてはどう考えていましたか?
中のパフォーマンスを見ながら考えていました。1枚目は金園を投入しましたが、2枚目のスイッチは両サイドを考え、ボランチのバランスが非常に取れていたので、そこから攻撃のスイッチのところで、(ペク)ソンドンをどのタイミングで入れるかという部分でした。
試合前からサポーターのみなさんがすごくいい雰囲気を作ってくれましたし、それに応えたいという思いでピッチに立ちました。個人的にチャンスがたくさんありましたし、そこで決めきっていれば違った展開になったと思います。すごく責任を感じています。負けられない状況でこういった結果は不甲斐ないですし、個人的にも力不足を感じています。サポーターのみなさんに申し訳ないです。
個人的に久々のスタメンとなりましたが、チームに勝利をもたらすために獲ってもらったと思っていますし、勝点3につながるプレーをもっともっと増やしていかなければいけません。最後のクロスの質ももっともっと上げていかなければいけません。チームとして戦うことができていたと思います。ただ、負ければ意味がありません。残り4試合、最後まで戦うだけです。
思いきっていこうとみんなで話していましたし、カル(カルリーニョス)やミチ(安田理大)も積極的に行っていましたし、どんどん仕掛けていこうと思っていました。前半からサイドからチャンスを作れ、勢いはあったと思います。守備も我慢できていたと思います。
(カルリーニョス、安田が先発した左サイドについて)あの2人は個で崩せますし、どんどん仕掛けていました。その分、自分がスペースを埋めると話していました。
サポーターのみなさんがスタンドを埋めてくれ、絶対に負けたくないという思いがありましたが、勝ちきれず、悔しいです。
この1週間、改めてサポーターのみなさんの熱意をすごく感じて、その思いを背負ってピッチに立ちましたが、こういった結果になり、サポーターのみなさんに本当に申し訳ないです。
ダービーであること、そして、チーム順位を踏まえても非常に悔しい結果ですが、下を向いている時間はありません。何とかいい材料を見つけて次の試合につなげたいです。
――感想
いい試合でした。誇りに思いたいと思います。ダービーというものは非常に難しい試合だと思います。特にこのスタジアムはピッチとスタンドが非常に近いですし、影響を与えると思います。こういった雰囲気をJリーグで毎回作れればと思います。
非常に戦術的、フィジカル的な戦いだったと思います。選手たちがプロ意識、メンタル面、フィジカル面をしっかりと出してくれたと思います。我慢強く戦いながら、前半も後半もチャンスをいくつも作れていたと思います。シュートをライン上で2度ほど相手にクリアされてしまいましたが、ああいったものが入ればよかったと思います。
磐田も我々に圧力をかけてきましたが、櫛引がしっかりと防いでくれましたし、誇りに思います。サポーターのみなさんにとっては前節の6-4という試合を好むかもしれませんが、私にとっては完封できたことが非常によかったと思います。この勝利を選手、スタッフを代表してサポーターのみなさんに捧げたいと思います。磐田というクラブを非常にリスペクトしています。彼らの成功をお祈りしています。