2013年 試合速報
2013 J1リーグ 24節 vs.ヴァンフォーレ甲府
![]()
|
![]() |
|
![]() |
![]()
|

藤田 義明
|
![]() |
山田 大記
|
![]() |


![]() |
津田 琢磨
盛田 剛平
|
宮崎 智彦
|
![]() |
松浦 拓弥
山本 康裕
|
![]() |
山田 大記
|
![]() |
![]() |
河本 明人
平本 一樹
福田 健介
水野 晃樹
|
![]() |
パトリック
|
前田 遼一
金園 英学
|
![]() |
小林 裕紀
山崎 亮平
|
![]() |








































スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 8/31(土) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 十河 正博 | 西村 雄一 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 宮島 一代 | 田中 利幸 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
28.0度 | 87% | 小椋 剛 | 花澤 秀登 |
10 | シュート | 6 |
9 | ゴールキック | 9 |
4 | コーナーキック | 3 |
13 | 直接FK | 15 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
15位・ヴァンフォーレ甲府との“直接対決”。前節終了時点で17位・ジュビロ磐田との勝点は『9』。その数字はこの試合の結果次第で『6』にも、『12』にもなる。まさに今季の分岐点となる極めて大きな一戦。チーム一丸となり、どんな形・内容でも勝利という結果が欲しい。
前節のアウェイ・アルビレックス新潟(8月28日)はまさかの逆転負けとなった。前田遼一の2ゴールで前半をリードして折り返したが、後半に4失点。波の乗る相手の攻撃に押され、8戦未勝利という厳しい現実を突きつけられることになった。それでも中2日でホームゲームがやってくる。序盤に鋭い突破から先制点につながるPKを獲得したカルリーニョスは「とにかく勝つしかない」と言葉をしぼり出し、前を向いた。この流れを断ち切れるのは自分自身でしかない。アウェイで味わった悔しさをこの一戦にぶつけるのみ。この試合もサックスブルーサポーターと共に、90分間最後の最後までアグレッシブに戦い抜く。
対するヴァンフォーレ甲府は前節ホームでサンフレッチェ広島に2-0で勝利。優勝争いを繰り広げる相手にゴールを許さず、柏 好文、保坂一成のゴールで勝利。今季2度目の連勝を飾った。完封勝利も4試合ぶり。勢いに乗ってヤマハスタジアムに乗り込んでくるに違いない。今季初の3連勝でさらなるジャンプアップを狙っている。
注目はやはり2011年までジュビロ磐田に在籍していたジウシーニョ。今季途中にヴァンフォーレ甲府に加入し、ここ5試合連続で先発フル出場。[3-4-2-1]の2シャドーの一角を担い、今季途中に川崎フロンターレより加入した1トップ・パトリックと息の合ったプレーを見せている。ヤマハスタジアムのピッチに立つのは2ゴールを決めた2011年のリーグ最終節以来となる。
ヴァンフォーレ甲府とは今季すでに2度対戦している。今季最初の対戦は5月3日に行われたアウェイでのリーグ戦。ウーゴ(※今季途中に退団)の2得点を許し、終盤に金園英学のゴールで1点を返したが、勝利にはあと1歩届かなかった。今季2度目の対戦は5月22日に行われたヤマザキナビスコカップ。駒野友一のゴールで先制したが、オルティゴサ(※今季途中に退団)に同点ゴールを許し、1-1。“3度目の正直”で何としても勝利を奪いたい。
甲府・城福 浩監督、「奪った瞬間、カウンターとビルドアップの判断をする中で相手とかけひきをしよう」、「守備のポジションをもっと細かくとること」、「今、自分たちの手中に勝ち点1はある」、「このままゲームをコントロールしよう」。
――感想
やはり大一番で勝ちきれなかったことは非常に残念です。サポーター、選手に申し訳ないと思います。選手たちは1試合1試合勝とうとやってくれていますが、それが勝利につながっていないと。それが現状だと思います。残り10試合しっかりとまた一つ一つ積み重ねていかなければいけないと思います。
この試合、失点を抑えながら勝ちにいくという面で、甲府さんも5-4の非常に堅い形の守りからスピーディーな攻撃、そして、ターゲットがいると。そのあたりをしっかりと抑えながら仕掛けていくというところでした。しっかりと落ち着いて先制点を奪え、いい流れをコントロールしながらゲームを運んでいたと思いますが、得点を許してしまったことは非常に残念です。
――長い間勝てていないことがゲームコントロールの難しさにつながっているのでしょうか?
前節の新潟戦で前半2-0からということがあったので、やはりそこをどう払拭しながらというところで今日の試合やりました。今日の試合に対する選手たちの意欲はあって、上手い入り方をしていたと思います。ただ、そこを勝ちきっていかないとここは乗り越えることができません。メンタルのところと、そして、それだけではなく、ピッチの上で何が起こっているかをしっかりと考え、メンタルだけにせず、しっかりとまた次の試合に向けて積み上げていきたいと思います。その両面からやっていきたいと思います。
――先発を八田選手から川口選手へ代えた意図は?
前節大量失点ということもあり、大一番ということもあり、川口にそこを任せたというところです。
――前線からのプレスがあまりなかったことはやはりまずは慎重に試合を進めたいという意図だったからでしょうか。それと、1点リードしてからの戦いはどう評価されていますか?
甲府さんも浦和さん、広島さんと同じように攻撃の時に4枚になり、非常にプレスに行きづらいと言うか、そこで人数をかけると中盤のところが空き、そこから縦から入ってという形を取られると。また、今日は連戦でもあったので、やはりそこにコンパクトさと言うか、スペースを与えずに保ちたいということもありました。選手たちは上手く狙いを持ちながら、上手くコントロールしていたと思います。逆に我々がバックラインで持っている時は相手も来れない状況でした。やはり日本のこの暑さの中で3連戦目になるといくら今日は勝ちたいとなっても、前から行き、90分持つとは考えられないと思います。
それと、リードした後ですが、同じように甲府さんの速い攻撃が一番の脅威だったので、そこは抑えなければいけないと。前節の新潟戦で我々の攻撃の後、またはキーパーキック一発で中盤を抜けられ、立ち上がりに2失点したと。選手たちもそこの反省があったと思うので、できるだけ相手をスピードに乗せないという状況を作ろうと指示しましたし、彼らもそこを意識しながらプレーしていたと思います。
――前半シュートが少なかった要因は?
やはり5-4のブロックが非常に堅かったことと、それとハーフタイムに話したことはパトリックに対して、藤田が左サイドに広めに取って3枚になっていました。やはりそうなると中央のところがカルリーニョスしかいなくて、おびき出すと言うか、食いつかせる形にはなっていなかったので。その意味で後半はとにかく2枚が近くにいようという話をして、少し間が空いてきましたし、サイドも使えるようになったかなと。そのあたりからフィニッシュまで持っていけるようになったと思います。
――金園選手をスタンバイさせた直後に山田選手の得点が決まりましたが、その後に金園選手の交代を取りやめた理由は?
先制したので、やはり相手の動きを見て、こちらから仕掛けるよりは相手の状況を見ながら考えていこうということで、いったんやめました。
――甲府が引き分け狙いに来た部分もあったと思いますが、それは想定内でしたか?
ただ、我々が攻めて(ゴールを)取った後に河本選手、ジウシーニョ選手にボールが入った時にはスピードアップして、クロスに何度か持って来られていたと思います。そこは我々が出て来た後のところを狙っていたのではないかと思います。我々が攻撃に出てリスク管理を怠れば、そこから彼らが来るということは指示していました。
もう切り替えて次頑張りたいと思います。ゴールは(山本)康裕が粘ってくれて、いいところにこぼれたので、押し込むだけでした。
(1-0となってからの展開について)下がらないことを意識していましたが、それでも相手が前に人数をかけてくることはわかっていたので、コンパクトにして、ある程度下がることは仕方がないと。そこは統一できていたのですが、最終的にバイタルエリアで相手に前を向かれてしまったことはどこかにミスがあってああいう形になったと思いますし、残念です。
ただ、まだ時間はありましたし、新潟戦も失点してから下を向いてしまった部分もあったので、取られたことは悔しいのですが、取り返せると思っていました。引き分けに終わってしまい、非常に残念です。
勝たなければいけない試合でしたし、勝つことだけを考えていましが、試合終了間際に失点してしまい、悔しい気持ちでいっぱいです。新潟戦で攻撃陣が2点取ってくれた中で後半4失点してしまいましたし、今回は失点ゼロで抑えると僕含め守備陣は意識していたのですが、残り10分で決められてしまったので、もう一度みんなで修正していきたいと思います。
あの失点シーンは僕の責任です。11番の選手を潰しに行けませんでした。あそこからシュートを打てる選手だと知っていたのですが、引いてしまったので、反省しています。
前回新潟の試合がショッキングな試合でしたし、入りが難しいということは何となく予想していましたが、とにかく90分の間に勝負をつければいいと。立ち上がりに点に取れなかったとしても、とにかくポジティブな声をみんなにかけようと思っていました。ミスをしても、とにかく気持ちを切り替え、とにかく常にポジティブな声をかけようと思っていました。
1点取り、追いつかれて勝点1しか取れませんでしたが、甲府との差が離れたわけではないですし、この10試合でなんとか挽回したいです。
悔しいです・・・。もう勝つしかなかったので・・・。でも、まだ諦めてないです。やるしかないので。カル(カルリーニョス)にどんどん前でゲームを作ってもらい、自分はカウンターに備えたり守備のことを意識しました。DFラインともそういう話していました。1点取って、そこからの粘りのところですね。
1点を取ったからといって慌てる必要もないし、相手の出方を見て、しっかりとゲームを作れればよかったと思います。やはり相手も5枚後ろにいて、中盤にも人数がいて、低い位置で守っていましたが、時間をかけて1点を取れました。ここ数試合は先制点が取れています。しっかりと攻めながら相手が前に出てきた時にカウンターで追加点を取るなど、そういった形で点を取れればいい形で進むと思います。
この結果は思いがけない結果です。1点リードできていましたし、試合をコントロールして、そのまま逃げきると。自分たちは先制後もしっかりと守備ができていたと思いますが、説明のつかない失点もあり、思うような結果を得ることができませんでした。ただ、まだ10試合あります。自分たちが勝てばいいということです。自分たちの目標を達成するためには自分たち次第ということです。今、顔を上げ、休むところはしっかりと休み、しっかりと練習をして、次の試合に備えることです。そのことだけを考えています。
――感想
今日は本当に難しい試合になると思っていました。ジュビロさんがどれくらいのモチベーションで来るかは容易に想像できましたし、お互いの立ち位置を考えると、この立場を守るためにも、少なくとも相手に勝ち点3を与えないことを絶対条件として試合に臨みました。その意味では守備のところはある程度押し込まれても最後のところでやられないことはできたと思います。ただ、あの1点は相手のクロスの精度、ゴール前の迫力にやられてしまいました。ああいうクロスの形を作らせない部分で、前半もたしか駒野から1本ありましたし、やはり、ああやっていい形でクロスを入れられることが2回あると1点を取られると。そういった精度を持っているのがジュビロさんだと改めて感じました。
ただ、相手に勝ち点3を与えないという意味ではあそこから攻撃モードに変え、選手が勇猛果敢に攻めてくれたと思います。2トップにしながら前からのプレッシャーをかけ、ゴール前で冷静なコンビネーションで崩せたことは非常によかったと思います。ただ、同点にしてからチームとして2点目を取りに行くというリスクを背負うよりは、相手に勝ち点3を与えないという部分はチームとして共有できていたので、今日の目的に対しては全員が意識を持ってやってくれました。遠くまで来てくれたサポーターと勝ち点を一緒に持ち返ることができ、本当によかったと思います。