2013年 試合速報
2013 J1リーグ 16節 vs.ベガルタ仙台
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前田 遼一
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蜂須賀 孝治
武藤 雄樹
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前田 遼一
金園 英学
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松浦 拓弥
山本 脩斗
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太田 吉彰
ヘベルチ
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駒野 友一
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赤嶺 真吾
柳沢 敦
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川口 能活
ペク ソンドン
櫻内 渚
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角田 誠
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ユアスタ | 7/13(土) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、水含み | 桂木 聖彦 | 扇谷 健司 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 聳城 巧 | 田中 利幸 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
21.4度 | 84% | 井上 知大 | 平井 恵美子 |
21 | シュート | 5 |
8 | ゴールキック | 15 |
7 | コーナーキック | 4 |
13 | 直接FK | 6 |
3 | 間接FK | 0 |
3 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 1 |
「アウェイが2つ続くここからが勝負」。
関塚 隆監督は前節・アルビレックス新潟戦の勝利に手応えを掴みつつも表情を緩めない。前節のホームゲームでは選手、スタッフ、そしてスタジアムが一つになって勝利を手にしたが、まだまだ厳しい状況は続く。順位を一つ上げることができたが、依然として下位にいることに変わりはない。指揮官が「毎試合、必ず勝点を積み上げること」と語る通り、現状を打破するためにはやはり連勝が必要不可欠。今季初のリーグ2連勝こそがこの試合のキーワードだ。
ジュビロの予想布陣は[4-2-3-1]。GKに川口能活。最終ライン右から駒野友一、チョ ビョングク、藤田義明、宮崎智彦。ダブルボランチに小林裕紀と田中裕人。2列目右からペク ソンドン、松浦拓弥、山田大記。ワントップに前田遼一という並びか。注目はセンターラインの配置。チョ ビョングク、藤田義明、小林裕紀、田中裕人の4人が攻守でどういったコンビネーションを見せるかが試合のポイントとなる。関塚 隆監督は戦前、「ここ2試合でサブ、ベンチ外だった選手にもチャンスはある。チーム力が試される戦いになる」と話していた。前節ゴールを決めた金園英学、山崎亮平らベンチ組を含めた総力戦となることは間違いない。
対するベガルタ仙台の予想布陣は[4-4-2]。GKに林 卓人。最終ライン右から菅井直樹、石川直樹、鎌田次郎、蜂須賀 孝治。ダブルボランチに富田晋伍と角田 誠。中盤右に太田吉彰、左に梁 勇基。2トップに赤嶺真吾とウイルソンという並びか。前節はアウェイで大分トリニータに1-0で勝利。前半終了間際に菅井直樹がゴールを決め、粘り強く勝ちきった。リーグ再開戦の前々節はホームで湘南ベルマーレと対戦し、0-0。6月下旬のヤマザキナビスコカップ・準々決勝では川崎フロンターレに2戦2敗と結果を残せなかったが、リーグ再開後は2試合で勝点4と上々の滑り出しを見せている。
この試合、ホーム・ユアテックスタジアム仙台の声援に後押しされ、序盤からアグレッシブに仕掛けてくることが予想されるが、けして受け身になってはいけない。ジュビロの攻撃陣は2試合連続2得点と調子を上げてきているだけに、相手の出鼻を挫くような勢いで試合に入りたい。天気はくもり。湿気があり、ややじめじめした感もあるが、暑さは和らいでいる。
キックオフは19時。アウェイでの公式戦は新体制としては初めてだが、目指すは勝利のみ!!!
仙台(手倉森 誠監督)、「相手のカウンターに注意すること」、「守備のオーガナイズはできている。後半もしっかり続けていこう」。
――感想
7月の3連戦のアウェイということでした。仙台さんもACLを戦いながら前半を戦い、非常に強力なチームですし、手倉森監督が長年指揮され、組織が熟成されたチ-ムですし、そういうチームに対して選手たちがしっかりとチャレンジャーとしてプレーしてくれました。さらにここ2試合とは違い、先制点を奪えたというところでも1歩1歩前進しているところがあると思います。
仙台まで多くのサポーターが駆けつけてくれましたし、なんとか勝点3を勝ち取りたかったです。非常に残念ですが、90分選手たちが勝点3を目指してひたむきにプレーしてくれたと思いますし、サポーターにも感謝したいと思います。(勝点が)1になってしまいましたが、7月の最後の試合がありますし、そこへ向けてしっかりと準備し、またいい戦いをしたいと思っています。
――2点目を取れなかったことがこの試合のポイントですか?
仙台さんは今年2つの顔があります。長いボールとコンビネーションで中央からの攻撃というものです。そのあたり、やはりチームとして完成されつつあると思います。ただ、我々もこの中断後のところで積み上げてきたものがあります。そのあたり、伊野波がちょっとけがで出場できないという時に考えたことは今まで積み上げてきたものでスタートしようということです。それに、前節の後半(ペク)ソンドンが入って前線の流れがよかったですし、その形でスタートしました。フィニッシュまでは行けませんでしたが、前半の最後の方で、サイドを使いながらワンタッチで(前田)遼一が左足でシュートを打ったケースとかそういうところも見られてきたので、後半も続けながらと。そのことがPKを誘えたと思います。
ただ、やはり、一番嫌だったのはロングボールの後に相手の18番のウイルソン選手がぐりぐりと来ることでした。中にしぼられた後にサイドにということがありましたので、我々の課題としては1点取り、長いボールを処理し、マイボールにした後にいかに今度は敵陣にボールをしっかりとフィニッシュまで持って行けるかと。そのあたりは少し足が止まったと言うか、もっとやはり推進力を持って行ければと。そこは金園と山本脩斗の走力を利用し、他のプレーヤーが全体を押し上げるという狙いでしたが、そこが相手の“懐”で、2次攻撃を受けてしまい、だんだん圧力をかけてこられたという状況だったと思います。ここを何とか修正して、もっと強力なチームにしていきたいと思っています。
――連戦の疲労はある程度折り込み済みでマネージメントしていくのか、選手たちにはさらに頑張ってほしいと要求されるのか、そのあたりはいかがですか?
今日の試合はやはり1-0で勝ちきれる、あるいはそこでもう1点、2点取るというところの試合をやりきれればと。僕自身、3枚目の交代カードでは1-0で勝ちきれるチームにしたいというメッセージを入れながらサイドのところをまず締めました。そこから追加点というよりも残りの時間をどう使っていくかというところはこの連戦ということもありますし、非常に大事なところだと思います。
(終盤は)ちょっと引いて守るだけという感じになってしまった部分もありましたし、それが長くなってしまいました。もちろんもう少し前で、という意識もありましたが、攻撃面ではなかなかキープできませんでしたし、守備面ではなかなか前から行けない部分がありました。そのあたり、ちょっと難しさもありましたし、もっともっとコミュニケーションが取れればと思います。
(後半について)相手はある程度割り切って蹴ってきて、自分たちもそれに対応していたのですが、終盤にああいうところでやられてしまい、残念です。(連戦の疲労は)そこまで感じることはなかったのですし、しっかりとコミュニケーションも取れていたのですが、やはり勝ちきれなかったことがもったいないです・・・。
正直、絶対に勝点3だと思っていましたし、前節勝ってその流れでアウェイでも勝ちたかったです。自分が出ているからというわけではありませんが、やはり自分が出ても勝てるということを証明したかったのですが・・・。
前半、相手はちょっと引き気味に守ってきたところもあり、つなげているところもありましたが、後半のように攻撃の時にロングボールという相手の得意とするサッカーをしてきて、そこでFWと中盤とDFがなかなか連動してセカンドボールを拾えない部分もあり、スペースを与えてしまった部分もあったので、そのあたりが失点につながってしまいました・・・。
(次節へ向けて)僕は常に準備している立場ですし、しっかり結果につなげたいという思いが強いです。
(勝点1という結果について)残念ですが、次の試合で勝点3を取れるようにがんばります。
(PKでのゴールについて)あれは(小林)裕紀のおかげです。
(関塚監督からの指示について)とにかく自分は裏に抜けるということを言われていましたし、どんどん仕掛けるということを言われていました。ただ、最後のところでああいった展開になってしまいましたし、ゾノ(金園英学)と自分のところでもう1点取りたかったです。残念です。相手が押せ押せになり、こちらも厳しい展開になった部分もありましたが、チャンスがなかったわけではありませんし、やはりそこでもう1点ほしかったです。
――感想
今日のゲームを迎えるにあたり、『監督が代わって中断期間明けから非常にジュビロらしさというのが戻ってきている状況で、非常に活動性も出てきて、この順位に見合わないような内容を取り戻しているチームだ。それに対抗するときにいかにコレクティブに戦えるかということが勝負になる』という話をしました。
ゲームは90分間を通して本当にオーガナイズを意識し、コレクティブにみんながプレーしてくれたというところではゲーム運びのところで満足しています。『1点をPKによって先制された後、パワーを強めてまた攻撃力を上げたこと、その姿勢というのはこれからの戦いで必ず生きてくる』という話を選手たちにしてきました。
今日のゲームは21本のシュートを打ち、相手のシュートを5本に抑えて、角田のゴールはポストに当たってギリギリのところで、今日の川口選手に対してはあそこでなければ入らなかったのかなというのも、改めて何かに止められていたと言うか、攻撃は十分発揮してくれたのですが、決めるという部分に関しては何かに止められていたような気もします。ただし、因縁のあるジュビロで、彼らは今は低迷していますが、4年をさかのぼれば我々は入れ替え戦でも悔しい思いをさせられた相手ですし、過去のジュビロは王者でしたし、自分たちも彼らに追いつけ、追い越せとやってきた中、今ようやくこうやって対等に戦えるくらいのところまで成長してきたというところをジュビロ戦だけ見れば本当に手ごたえを感じることができます。
ただし、彼らは必死でしたし、関塚監督の下で今日アウェイで“リアリスト”になって勝点を拾いにきました。戦術というものを崩しきれなかったというところは悔しいのですが、最後に追いついてパワーを示したというところを、次の広島戦で。内容には満足していますが、結果には満足していないですし、そういったサポーターも数多くいる中、次のホームこそみんなで3を取りにいきたいと思います。