2013年 試合速報
2013 J1リーグ 14節 vs.セレッソ大阪
![]()
|
![]() |
|
![]() |
![]()
|

![]() |
扇原 貴宏
|
![]() |
酒本 憲幸
|


![]() |
南野 拓実
|
前田 遼一
|
![]() |
山田 大記
|
![]() |
![]() |
扇原 貴宏
横山 知伸
シンプリシオ
楠神 順平
|
![]() |
エジノ
|
前田 遼一
金園 英学
松浦 拓弥
山崎 亮平
|
![]() |
小林 裕紀
ペク ソンドン
|
![]() |
南野 拓実
杉本 健勇
|








































スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 7/6(土) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、水含み | 田中 賢二 | 佐藤 隆治 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 田尻 智計 | 山際 将史 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
25.9度 | 92% | 数原 武志 | 花澤 秀登 |
15 | シュート | 10 |
5 | ゴールキック | 14 |
7 | コーナーキック | 6 |
13 | 直接FK | 11 |
1 | 間接FK | 0 |
1 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
“関塚・ジュビロ”の初陣。リーグ再開戦となるホームゲームで何としても勝利が欲しい。
関塚隆新監督は若いサックスブルーを冷静に分析し、長所を見極めながらチーム作りを進めてきた。6月上旬には和歌山で1週間に渡るキャンプを実施し、6月13日には新体制初の対外試合としてヤマハ大久保グラウンドで静岡産業大学と対戦。さらに6月15日にはアウェイで大宮アルディージャ、6月19日には練習場で藤枝MYFCと常葉大学浜松、6月22日にはヤマハスタジアムで湘南ベルマーレとそれぞれ対戦。収穫と課題を吟味しながら一歩ずつチームのベースを固めていった。また、6月14日には玉川大学で「玉川アドベンチャープログラム」にトライ。チームの団結をさらに強いものとするために、ピッチ外の面からもアプローチをかけた。
日本代表メンバーとして「2014 FIFAワールドカップブラジルアジア最終予選 対イラク代表戦」、「FIFAコンフェデレーションズカップ ブラジル2013」を戦った前田遼一、伊野波雅彦は7月2日より全体練習に合流。短期間でチームにフィットすることは容易ではないが、彼らの能力をもってすれば不可能なことではない。
対するセレッソ大阪は勝点23の6位でリーグ再開を迎える。ただし、公式戦という意味ではナマザキナビスコカップ・準々決勝(ホーム&アウェイ方式)で浦和レッズと対戦し、一足早くリスタートを切っている。6月23日の第1戦ではホームで0-2と敗れ、6月30日の第2戦ではアウェイで1-1。期待の高卒ルーキー・南野拓実のゴールで一矢報いるも、合計スコアで敗退となった。ただし、実戦感覚という部分ではこの2試合は間違いなくプラス。カップ戦からさらにギアを上げてヤマハスタジアムに乗り込んでくるに違いない。
相手の注目選手はやはり山口螢、扇原貴宏、杉本健勇の“ロンドンオリンピック組”。当時U-23日本代表の指揮官を務めていた関塚隆監督との“師弟対決”はこの試合の大きなみどころとなる。その他にも突破力に優れた柿谷曜一朗、正確な左足を持つブラジル人FWエジノら警戒すべき選手は多い。相手攻撃陣をしっかりとケアしつつ、その背後を上手く突く展開に持っていけるか。この中断期間で整理した“攻守のバランス”を早速問われることになる。
リーグ再開へ向け、「どんなチームであっても勝っていくしかない」と闘志を燃やすのは伊野波雅彦。勝点7、17位からのリスタート。現状を打破する戦いが始まる――。
C大阪・レヴィー クルピ監督、「相手のモチベーションは高いが、うちの方がいいものを持っているのだから、それをどんどん出していこう」、「最初はボールに触れていなかったが、前半最後にやっと互角になった。後半は立ち上がりからしっかり集中して入ろう」、「スピード勝負!判断を早くそしてシンプルにやろう」。
――感想
中断後のホーム初戦に多くのサポーター・ファンの方にお集まりいただき、我々本当に感謝しています。注目された中で、勝点3を奪いにチーム一丸となって戦いました。
前半、一進一退の戦いで、セレッソさんは一つ引いた中からの速い攻撃が脅威でした。ただ、我々もそれを何とかこじ開けようと3、4本でしょうか、サイドから崩したところが最後のところで点にならず、後半になりました。後半もいい入りをしていたと思いますが、不運な形から1点先取されましたが、その後、臆病にならずに攻撃を仕掛け、逆転できました。そういうところで選手たちは本当に前向きにやってくれたと思います。
ただ、後半の中盤からどうしてもラインが引き過ぎ、どうしてもボールホルダーに行けずにというところから2失点目をしてしまったという形だったと思います。非常に残念でしたが、これは今後の課題としてやっていきたいです。ただ、後半途中から入った選手たちも自分たちの役割を理解して戦ってくれたと思います。勝点1になってしまいましたが、最後まで勝点3を取る姿勢をお見せできたのではないかと思います。次の試合、何としても勝利を実現したいと思います。
――久々に監督としてベンチに座った感触は?
勝点3というはやはり大変だなという気持ちが強いですね(苦笑)
――この1か月、1つずつ課題を修正されてきたと思いますが、実際に公式戦を戦って浮き彫りになった課題は?
課題と言うか、もっと一つ一つの底上げと言うか、レベルアップを上げていかなければいけないところだと思います。やはりセレッソさんも非常に強力なチームですし、一人一人の技術、馬力といった部分は持っています。それに対応するためにも戦術だけではなく、個々のところでの勝負所で戦わないといけないですし、戦術だけではなくマッチアップする相手を上回っていくと。それを個として、あるいはグループとして、そこがチーム全体としても成り立っていくと思います。ただ戦術的なところだけにフォーカスせず、グループとしても同時にレベルアップしていくべきだと思っています。
――逆に、この1か月の中で積み上げることができたと実感できたことは?
掲げていたチームでの攻守の距離感、切り替えの部分、それから連動した攻撃・守備です。そのあたりは組織と言うか、選手たちが一つになって戦える時間が非常に多くなったのかなと。ただ、その中でも組織にならない部分はありますよね?個の勝負で仕掛けてくるとか、我々が仕掛けるとか。それをどれだけ上回れるかと。90分の中ではやはりそういった戦いが大事になってきますし、それを両方トレーニングの中でやっていくべきだと思っています。
――藤田選手をボランチで起用しましたが、試合を通じて中盤のバランスはどう見ていますか?
やはりずっと後ろでやっていて、あるいは3バックで戦っていたと思いますし、やはり中盤の仕事として瞬発的、スピードのある動きというのは少ないですが、トータル的に走る距離はボランチだと多くなるので、最後はやはり“ガス”が切れたかなと。ちょっと交代も考えたのですが、彼は持っているものを出してくれたと思いますし、やはり僕自身2-2で終わりたくなかったですし、3人目のカードを前線で決断しました。その意味では中盤の構成は上手くできていたかなと思います。ただ、最後の方、どうしても枚数がそこまでいないのに下がり過ぎていた部分は、出ようと言ってもやはり出きれなかったというところはあります。
――選手のパフォーマンスは戦前に予想されていたものと比べていかがでしたか?また、今後への意気込みは?
正直、伊野波と前田がどれだけフィットするかというところは一つどうかとも思いましたが、予想以上にフィットしてくれたと思います。ただ、この4連戦を考えた時に彼らを控えから行って計算が立たないようだとちょっと困るので、行けるところまで彼ら2人を前から使い、そうすれば選手の中に厚みが出ますから。そういう意味では時間は短かったのですが、彼らは上手く順応してくれました。選手としてのポテンシャルのある2人だと思います。
――後半、2枚同時に交代した狙いは?
相手との兼ね合いがあるのでなかなか戦術的なところは話せないところもあります。ただ、セレッソさんもセットプレーの高さがありますし、1枚というよりも2枚同時に代えることで、高さ、強さ、スピードといったところを同じレベルでパワーアップできるような形で交代しました。
――アタッキングサードの部分は中断期間で積み上げてきたことの一つだと思いますが、ゴールシーンについてどう見ていますか?
2点とも素晴らしいゴールでした。一つのボールに数人が絡んでいくところが2点とも上手く得点に結びついたので、そういう意味では選手たちがこれからもその方向でと言うか、アタッキングサードでアイディアを出したプレーを思いきりやってほしいと思います。
僕自身、前半にかなりチャンスがありましたし、そういったところで決めていれば試合も変わっていたと思うので、やはり残念な気持ちはあります。(自身のゴールシーンについて)(山田)大記がいいパスを出してくれたおかげです。いい時間帯に得点できました。ただ、僕自身としては、外したシーンを修正していきたいです。ずっと一緒にやってきた選手ですし、連係もぜんぜん問題なくできました。ただ、いい試合をしても勝ちきらないと意味がないと思うので、次こそはしっかり勝てるように頑張ります。
勝ち越した後に追いつかれてしまったので悔しさの方が大きいです。チームの勝利が一番ですし、ゴール、アシストは目指しているところではありますが、もう1点取れるチャンスはあったので、そこは力不足かなと思います。(自身の得点シーンについて)あれはラッキーなゴールでした(苦笑)。パスミス気味でボールがこぼれてきたので。ボールを置く位置としても(相手の)股の下しかなかったので入ってよかったです。
――中断期間前と変わった部分は?
ゲームの中で自分たちでコミュニケーションを取って、ゲームをコントロールできるようになった部分もあります。今日の相手に対しては特に前にすごく能力の高い選手が多いですし、前からプレスをかけてという部分をゲームでできましたし、いい意味で自分たちから主体的にやるということはできたと思います。
――前田選手へのアシストの場面について
連係はずっとやっているので問題ありませんでした。ゴールの場面は動いてくれるかわからずに出しましたが、(パスを)感じて動いてくれたので、さすがです。
――次節へ向けて
たくさんのサポーターのみなさんが来てくれた中で勝てずに残念でしたが、次もホームですし、ここでしっかりと勝ちたいです。
ある程度、自分たちの思っていた通りに進んだと思いますし、相手のやりたいことはあまりさせていなかったと思います。ただ、あれだけ押し込んだ中、もうちょっと自分たちの攻撃に余裕を持てればさらに変化をつけることができたと思いますし、そこは課題だと思います。ただ、チームとしてやっていること、サポートの距離感といった部分は今日はある程度いい感じでできたと思います。もっと欲を言えば、もう少し後ろでつなぎつつ、相手のブロックを引き出してもいいのかなと思います。あとは最後の精度のところで、もっと確実に仕留めるべきところで仕留めることができればと思います。
注意していたところで2点ともやられてしまったので、反省しなければいけませんし、もっと意識していかないといけないと思います。(ボランチとして意識したことは?)センターバックの前のスペースをしっかり埋めて、そこを自由にやらせないことです。まだまだですね。(チームの攻撃について)縦に速い攻めを意識していますし、前線の選手もそれを意識していると思います。あとはさらにゴール前の人数を増やしたり、ゴール前の精度をさらに上げていければと思います。
(2失点目のシーンについて)クロスの対応のところで、あの形があるとトレーニングからずっとやってきましたし、もったいないと言うか、人数はいたと思うのですが・・・。(チームとしての攻撃について)ボールタッチ数を少なくして、取りどころを限定させないと。そこから先が課題かなと思います。ボールは持てるけど、どうゴールに向かっていくかと。ただ、今までよりはいい形で攻めることができたと思います。
新しい出発という気持ちで試合に臨みました。最後の部分でまだ上げていけるところもあるし、もっともっと合わせていけるところもあります。そのあたりを修正していければと思います。守備のところで迅速に体勢を整えるということは続けていきたいですし、変えていかなければいけないところは失点です。やはりより少なくしていかないと。ホームでしたし、勝点2を失ったという気持ちの方が強いですが、そのあたりを見つめ直して次の試合に準備していきたいです。
――感想
ミナサン、コンバンハ。結果としては妥当なものだと思います。両チームともフィジカル的に最後まで非常にタフに戦ったと思います。ジュビロさんは中断前に低迷されていたこと、そして、監督を代えて臨まれた初戦ということで、非常にモチベーションが高かったと思います。それは我々も最初からわかっていたことでしたし、立ち上がり少し押し込まれるところもありましたが、途中から互角に持ち込むことができました。繰り返しになりますが、両チームともフィジカル的に最後まで非常にタフに戦ったと思います。