2013年 試合速報
2013 J1リーグ 13節 vs.大分トリニータ
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高松 大樹
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森島 康仁
西 弘則
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山崎 亮平
ペク ソンドン
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前田 遼一
金園 英学
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山本 康裕
松浦 拓弥
山田 大記
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ロドリゴ マンシャ
丸谷 拓也
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松原 健
児玉 新
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
大銀ド | 5/25(土) | 15:30 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 﨑谷 誠一 | 高山 啓義 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 平野 伸一 | 馬場 規 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
26.0度 | 41% | 中井 恒 | 宇野 耕二 |
7 | シュート | 12 |
16 | ゴールキック | 12 |
8 | コーナーキック | 11 |
9 | 直接FK | 5 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
リーグ中断期間前の最後の一戦は下位同士の大一番だ。17位・ジュビロと18位・大分の勝ち点は共に『6』。得失点差でジュビロの順位が一つ上ではあるが、無論、この試合の結果次第では入れ替わる。今季前半戦において、最大のビッグマッチと言っても過言ではない。
両チームの直近のリーグ戦、カップ戦は対照的な結果となった。ジュビロは5月18日(土)のリーグ・川崎フロンターレ戦(ヤマハスタジアム)で2-4と敗戦。前田遼一にリーグ戦で久々にゴールが生まれたが、終始相手にリードされる展開となり、追い上げも及ばなかった。続く5月22日(水)のヤマザキナビスコカップ・ヴァンフォーレ甲府戦(ヤマハスタジアム)では駒野友一の今季公式戦初ゴールで先制したが、CKから同点とされ、終わってみれば1-1。カップ戦の決勝トーナメント進出はならなかった。試合後、引き分けに唇をかみ締めつつも、「大分とのアウェイゲームがすぐある。最後は笑って磐田に帰ってきたい」と前を向いたのは駒野友一。5月の連戦のラストマッチ。タフな試合になることは間違いないが、この試合もチーム一丸となって勝利を目指す。
予想布陣は[4-4-2]。GKに川口能活、最終ライン右から駒野友一、藤田義明、伊野波雅彦、宮崎智彦。ダブルボランチに小林裕紀とチョン ウヨン。中盤右に山本康裕、同左に山田大記。2トップに前田遼一と山崎亮平という並びか。フィールドプレーヤーのユニフォームはホワイト。
対する大分は直近のリーグ・アルビレックス新潟戦(アウェイ)で今季リーグ初勝利をマーク。試合終了間際に土岐田洸平のゴールが決まり、激しい点の取り合いを3-2で制した。続くヤマザキナビスコカップではアウェイでサガン鳥栖と対戦。負傷者が多く、若手も先発メンバーに名を連ねた中、丸谷拓也のハットトリックでこちらも3-2と勝利。公式戦2連勝で波に乗る。
予想布陣は[3-5-2]。GKに丹野研太、3バック右から土岐田洸平、若狭大志、安川 有。ワンボランチに宮沢正史。中盤右ワイドに松原 健、同左にチェ ジョンハン。2列目右に木村祐志、同左にロドリゴ マンシャ。2トップに高松大樹と森島康仁という並びか。フィールドプレーヤーのユニフォームはブルー。
ジュビロにとって大分との対戦は09年以来。試合の舞台は大分銀行ドーム。天気は晴れ。ピッチ上空には試合前の段階ではゆるやかな風が吹いている。この一戦に勝ち、リズムを取り戻して中断期間の立て直しにつなげたい!!!キックオフは15時30分!!!
大分、「守備はクロスの対応をしっかり。ロングボール、セカンドボールを注意しよう」、「攻撃はもっと走ろう。もっとワイドを使おう」、「もっとアグレッシブに」。
――感想
まず、九州・大分まで足を運んでいただいたサポーターに非常に感謝しています。ありがとうございます。
ゲームは、比較的にボールを握った状態でスタートし、入り方としては非常に理想的と言いますか、フィニッシュに結びつけながらという形でゲームを進めることができました。ただ、後半に入り、失点の10分あたり前から少し最終ラインとMFの距離感が少し気になり、クリアしても(ラインを)上げるスピードが少し遅れてきた中でボールを拾われて支配される時間ができました。その中で一つ、非常に決定力があり、私も以前から知っている高松選手に決められてというところで、非常に難しい展開になった試合でした。ただ、最初からしっかりプレーしてくれた選手に代わり、準備していた選手が入り、流れが徐々に変わり、一つ松浦を中心に大きな仕事をしてくれ、刺しきれずというゲームでした。依然としてチャンスの構築というところに関してはよくやってくれているので、ここから先のクオリティーをチーム全体で追求しながらやらなければいけないという試合でした。
――リーグ戦で5試合勝ちなしですが、勝てない要因は?
結局は最後の部分ということになります。質というのは決める・決めないという論よりも、より質を上げていき、より決定的にするというチャンスをしっかりと構築していくと。数を増やしていくという作業は続けていかなければいけません。ただ、反対の意味では前半にもありましたが、GKのクリアボールがオフサイドを取れずにそのまま起点となってしまったシーンとか、スローインでいきなり奥に入れられたりということがありました。そのあたりの隙は攻撃に目が行き過ぎてしまうと今度はディフェンスの目が薄くなっていくので、その両方を突き詰めながらしっかりとやることが必要です。それと同時に、質問に対してはチャンスの質と量を追及していくことが必要だと思います。
――2トップに前田選手と山崎選手を起用した理由は?また、前田選手の途中交代の理由は?
一度ナビスコの時に前田、山崎が組んだことがあり、それ以前にも何度も組んだことがあるので、連係面を含めスピードという点で少し脅威を与えたかったという部分で山崎と。ポイントを作るという部分で、違うタイプの2人を組んで相手守備陣に向かいたかったということが理由の一つです。
(前田)遼一に関しては連戦の中で試合に出続けてくれていますし、彼の場合もちろんみなさんに得点を期待され、彼もそれを一生懸命にしてくれています。ただ、彼のチーム戦術に対するいわゆる相手ディフェンスを限定する作業、相手のフィードの精度を落とす作業という部分に関してもものすごい量をこなしてくれていましたし、その分のドロップダウンが見られたのでフレッシュな金園を入れました。
――相手のよさを消すという部分で、この試合で意識したことは?
前線に2人のターゲットマンを置き、わりとロングフィードから2列目がオートマチックに入ってくるという大分さんのよさがあったので、消すというよりは今回はそれを予測し、しっかりプレーすることを選択しました。それを一人で抑えるのではなく、組織でもってフィードの精度を落とすところから始まり、競るところで勝つ、カバーに入る、かつそのオートマチックな動き出しを予測するというところです。そのあたり、特別なことはしていませんが、予備情報を与えましたし、それに関してはほぼ完璧にやってくれたので、選手に感謝しています。
――2点あります。得点に絡んだ松浦選手をボランチに近い位置に入れたように見えましたが、その狙いは?また、ここからリーグが中断しますが、そこへの展望は?
松浦に関しては、その前にペクソンドンを入れていますが、大分の3バックが非常に強固で、上も強いのですが、機動力という点でまず1枚打ち、2枚目ではがせればという部分でした。松浦がいきなりはがしてくれたので、そこに関しては彼の機動力にかけたという部分で、彼はすごく応えてくれましたし、最後もチャンスを作ってくれました。敵に向かってドリブルで入っていく、崩していく、すき間にスピードアップして入っていくという作業を期待して出しましたし、それに対してはほぼやってくれました。
このブレイクのところですが、関塚さんと共にまたチームが始まっていくので、今のことをベースに、繰り返しになりますが、チャンスの構築をより多く、それと同時に隙をなくし、よりソリッドにという両立を目指しながら、またチームとしてしっかりやっていこうと思います。
あと1点というところまで行けたことは個人的には白星がない中ではありますが、唯一いい方向にきているのかなと感じています。
――得点場面を振り返ると?
味方と相手の状況を見ていました。相手が自分の前に1枚立っていたので、その出方を見ていました。縦を切られたら右足に持っていき、中にも選手がいたので、そこへ行こうかとも思いましたが、少しボールにタッチした時に相手DFの立ち位置が変わったので、(シュートコースを)見つけやすかったです。
ゲームは支配できていた部分があると思いますし、追いつけたというところではよかったと思います。ただ、やはり勝利できなかたことが残念です。相手は引き、すごくコンパクトにしてきましたが、自分たちは焦れずにしっかりとボールを回すことをやらなければいけません。後半とか、何本も裏に走れていた部分もあると思いますが、もう少しつなぐこともできればよかったかなと思います。
やはり勝つためには点を取らなければいけませんし、チーム全体としてシュートの意識をさらに持つことができればと思います。
(大分銀行ドームでの試合は)3年ぶりです。やはり僕としてはやりやすいスタジアムです。
――この試合は前田遼一、山崎亮平という2トップとなったが、ビルドアップで意識したことは?
前田さんがしっかり競ってくれた後にヤマちゃん(山崎亮平)が間を抜けたり、後ろを狙ったりと。ヤマちゃんは自分でもいけますし、上手くバランスを取ってできていたと思います。
――前半終了後、控え室に戻る際に前田選手と話し込んでいたが?
裏に出すタイミングとか、前田さんとのパスの部分を話していました。コマさん(駒野友一)からもらった時のタイミングで出してほしいと。僕ももっと(前線を)見るのでと伝えました。やはり前田さんがいい動き出しをしているので、そこを逃さないようにしないと。
ここで負けていたらかなり苦しくなっていたと思いますが、苦しい中、シュートを打ち、こぼれ球を決めてくれてよく追いついてくれました。そういった積み重ね、そういった試合をすることが巻き返しの原動力になっていくと思います。ただ、勝ち点3を取らなければいけない試合でした。入りも悪かったわけではありませんが、やはり最初の決定機を決めるとかそういったところで執念を見せていかないと。ただ、中断期間があるので、そこでリフレッシュしていければと思います。みんな苦しんでいると思いますが、この試合をよくドローに持ち込めたと思います。その頑張りは称えるべきです。ただ、勝ち点3が必要な試合だったことに変わりはありません。
――感想
今日の暑さ、連戦ということを考慮しても、今日の試合は全体的に走れなかったというイメージが大きいです。特に前半、もちろん相手に押し込まれることはわかっていますが、その後の奪った後の攻撃に出ていくところの走力というのは今日のゲームに関して言えば、前回のナビスコ、リーグの新潟戦に比べれば少し落ちる部分があり、そのことが、うちが今日のゲームをなかなか優位に進めることができなかった要因ではないかと思います。
これで中断期間に入りますが、我々のスタイル、何をしなければいけないかということが、ここ数試合でより明確になってきましたので、そのところはこの1か月でしっかり修正していきたいです。最下位ですが、巻き返せるという要素はまだ十分あるので、しっかりトレーニングして後半戦から巻き返しをしたいと思っております。