2013年 試合速報

2013 J1リーグ 13節 vs.大分トリニータ

trinita
trinita

1 勝
3 分
8 敗
13 得点
23 失点
勝点 6
順位 18

1
  • 0
  • 0

  • 1
  • 1

1
ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

1 勝
3 分
8 敗
15 得点
21 失点
勝点 6
順位 17

前半 ハーフタイム 後半
高松 大樹
17分
森島 康仁
西 弘則
20分
21分
山崎 亮平
ペク ソンドン
27分
前田 遼一
金園 英学
35分
山本 康裕
松浦 拓弥
山田 大記
ロドリゴ マンシャ
丸谷 拓也
39分
松原 健
児玉 新
43分
21
丹野 研太
5
若狭 大志
6
土岐田 洸平
23
安川 有
7
木村 祐志
10
チェ ジョンハン
27
松原 健
30
ロドリゴ マンシャ
32
宮沢 正史
13
高松 大樹
20
森島 康仁
SUB
1
清水 圭介
2
児玉 新
22
キム ジョンヒョン
28
為田 大貴
29
松本 昌也
33
丸谷 拓也
8
西 弘則
監督
田坂 和昭
1
川口 能活
5
駒野 友一
13
宮崎 智彦
19
伊野波 雅彦
33
藤田 義明
7
小林 裕紀
10
山田 大記
22
チョン ウヨン
23
山本 康裕
9
山崎 亮平
18
前田 遼一
SUB
21
八田 直樹
20
山本 脩斗
24
チョ ビョングク
8
ペク ソンドン
11
松浦 拓弥
26
松岡 亮輔
17
金園 英学
監督
長澤 徹

11,141
スタジアム名 試合日 キックオフ
大銀ド 5/25(土) 15:30
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、乾燥 﨑谷 誠一 高山 啓義
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 平野 伸一 馬場 規
気温 湿度 第4の審判員 記録員
26.0度 41% 中井 恒 宇野 耕二
7 シュート 12
16 ゴールキック 12
8 コーナーキック 11
9 直接FK 5
0 間接FK 1
0 オフサイド 1
0 PK 0

リーグ中断期間前の最後の一戦は下位同士の大一番だ。17位・ジュビロと18位・大分の勝ち点は共に『6』。得失点差でジュビロの順位が一つ上ではあるが、無論、この試合の結果次第では入れ替わる。今季前半戦において、最大のビッグマッチと言っても過言ではない。

両チームの直近のリーグ戦、カップ戦は対照的な結果となった。ジュビロは5月18日(土)のリーグ・川崎フロンターレ戦(ヤマハスタジアム)で2-4と敗戦。前田遼一にリーグ戦で久々にゴールが生まれたが、終始相手にリードされる展開となり、追い上げも及ばなかった。続く5月22日(水)のヤマザキナビスコカップ・ヴァンフォーレ甲府戦(ヤマハスタジアム)では駒野友一の今季公式戦初ゴールで先制したが、CKから同点とされ、終わってみれば1-1。カップ戦の決勝トーナメント進出はならなかった。試合後、引き分けに唇をかみ締めつつも、「大分とのアウェイゲームがすぐある。最後は笑って磐田に帰ってきたい」と前を向いたのは駒野友一。5月の連戦のラストマッチ。タフな試合になることは間違いないが、この試合もチーム一丸となって勝利を目指す。

予想布陣は[4-4-2]。GKに川口能活、最終ライン右から駒野友一、藤田義明、伊野波雅彦、宮崎智彦。ダブルボランチに小林裕紀とチョン ウヨン。中盤右に山本康裕、同左に山田大記。2トップに前田遼一と山崎亮平という並びか。フィールドプレーヤーのユニフォームはホワイト。

対する大分は直近のリーグ・アルビレックス新潟戦(アウェイ)で今季リーグ初勝利をマーク。試合終了間際に土岐田洸平のゴールが決まり、激しい点の取り合いを3-2で制した。続くヤマザキナビスコカップではアウェイでサガン鳥栖と対戦。負傷者が多く、若手も先発メンバーに名を連ねた中、丸谷拓也のハットトリックでこちらも3-2と勝利。公式戦2連勝で波に乗る。

予想布陣は[3-5-2]。GKに丹野研太、3バック右から土岐田洸平、若狭大志、安川 有。ワンボランチに宮沢正史。中盤右ワイドに松原 健、同左にチェ ジョンハン。2列目右に木村祐志、同左にロドリゴ マンシャ。2トップに高松大樹と森島康仁という並びか。フィールドプレーヤーのユニフォームはブルー。

ジュビロにとって大分との対戦は09年以来。試合の舞台は大分銀行ドーム。天気は晴れ。ピッチ上空には試合前の段階ではゆるやかな風が吹いている。この一戦に勝ち、リズムを取り戻して中断期間の立て直しにつなげたい!!!キックオフは15時30分!!!

前半1分、ジュビロボールで前半キックオフ!
前半1分、ジュビロ、布陣は[4-4-2]。GKに川口能活、最終ライン右から駒野友一、藤田義明、伊野波雅彦、宮崎智彦。ダブルボランチに小林裕紀とチョン ウヨン。中盤右に山本康裕、同左に山田大記。2トップに前田遼一と山崎亮平。フィールドプレーヤーのユニフォームはホワイト。
前半1分、ジュビロ、自陣でのポゼッションから最後は自陣左サイドの伊野波雅彦が縦にロングパス。これに山田大記が走り込むが、パスが長く、大分のゴールキックに。
前半3分、大分、右サイドの松原 健のクロスからCK獲得。メインスタンド側から木村祐志がキック。ジュビロのクリアボールを拾われ、松原 健に右足でミドルシュートを打たれるが、これはゴール横に外れた。ジュビロのゴールキックに。
前半4分、ジュビロにチャンス。敵陣右サイドから駒野友一が右足でクロス。これに前田遼一、さらにチョン ウヨンが飛び込むが、押し込むことはできず、大分にクリアされた・・・。
前半4分、大分、布陣は[3-5-2]。GKに丹野研太、3バック右から土岐田洸平、若狭大志、安川 有。ワンボランチに宮沢正史。中盤右ワイドに松原 健、同左にチェ ジョンハン。2列目右に木村祐志、同左にロドリゴ マンシャ。2トップに高松大樹と森島康仁。フィールドプレーヤーのユニフォームはブルー。
前半7分、ジュビロ、中盤中央のチョン ウヨンが左サイドへ展開。これを受けた左サイドバックの宮崎智彦が縦パスを狙うが、前線と合わず、大分のゴールキックに。
前半8分、ジュビロ、右サイドから攻撃。山本康裕が高い位置で起点となり、山田大記、小林裕紀と短いパスが敵陣でつながるが、小林裕紀のところで大分にカットされた・・・。
前半9分、大分、中盤からの縦パスで前線の高松大樹を走らせるが、これはオフサイドの判定。
前半10分、ジュビロ、前線の右サイドで山本康裕、山崎亮平とパスをつなぎ、最後は駒野友一が右足でクロス。ファーサイドへ。これは丹野研太にパンチングでクリアされた。
前半11分、ジュビロ、敵陣でボールを動かし、最後は右サイドの山田大記が右足で前線に浮きパス。これを山崎亮平が競るが、相手にブロックされ、こぼれ球を丹野研太にキャッチされた。
前半13分、ジュビロ、伊野波雅彦の縦パスを前田遼一が胸で落とし、山崎亮平が右足でミドル。CK獲得。
前半13分、ジュビロ、CK、駒野友一がメインスタンド側からキック。これは大分にニアサイドでクリアされた。
前半14分、ジュビロ、自陣左サイドの宮崎智彦が左足で縦にフィード。これを山崎亮平が頭でつなごうとするが、周りと呼吸が合わず、大分ボールに。ただし、序盤からジュビロがボールを支配している。
前半14分、大分、中盤の右サイドから木村祐志がロングパス。これに高松大樹が走り込むが、ジュビロがしっかりとカバーに入り、マイボールに。
前半16分、ジュビロ、前田遼一のボールキープで敵陣右サイドでFK獲得。やや角度のない位置ではあったが、駒野友一が右足でシュート性のクロスをニアサイドへ。これは丹野研太の正面。
前半17分、大分、敵陣右サイドで松原 健のパスを受けた森島康仁が右足でクロス。これをファーサイドの高松大樹が競るが、藤田義明がクリア!
前半18分、ジュビロ、中盤の左サイドでボールを持った宮崎智彦が左足で縦に浮きパス。これを受けた前田遼一がペナルティーエリア内でボールキープし、パス。しかし、これは大分にカットされた。
前半19分、大分、再び敵陣左サイドからチャンス。森島康仁のクロスに高松大樹が飛び込むが、わずかに合わず、ジュビロのゴールキックに。
前半20分、大分、クロスボールを前田遼一と競り合った土岐田洸平が額あたりから出血。一時プレーが中断。
前半21分、大分・丹野研太のロングキックでプレー再開。土岐田洸平は一旦ピッチの外へ。大分は1人少ない状況。
前半23分、ジュビロ、山田大記が敵陣左サイドからクロス。しかし、これは前線と合わず、大分のゴールキックに。このタイミングで土岐田洸平が額にテーピングを施してピッチに戻った。
前半26分、大分、CK、バックスタンド側から宮沢正史が左足でキック。これはジュビロがニアサイドでクリアした。
前半27分、大分、CK、バックスタンド側から宮沢正史が左足でキック。このこぼれ球をファーサイドの森島康仁がシュート。さらにこのこぼれ球をロドリゴ マンシャが右足でシュート。これは大きく枠の上に外れた。
前半28分、大分、中盤右サイドからの縦パスに松原 健が飛び出すが、パスが長く、ジュビロのゴールキックに。
前半29分、大分、松原 健のミドルからCK獲得。メインスタンド側から木村祐志がキック。このこぼれ球を拾った宮沢正史が左サイドからクロス。これはそのままゴールラインを割り、ジュビロのゴールキックに。
前半31分、ジュビロ、前線で宮崎智彦の縦パスを受けた山崎亮平が山田大記とのワンツーで突破を狙うが、若狭大志にブロックされ、大分のゴールキックに。
前半31分、ジュビロ、ショートカウンター。山崎亮平が前線中央から右足でミドル。これは大分にブロックされた・・・。
前半35分、大分、中盤の右サイドの森島康仁が逆サイドへ大きく展開。左サイドの深い位置かクロスを入れ、ファーサイドの森島康仁が競るが、これは宮崎智彦がカット!
前半36分、ジュビロ、CK、バックスタンド側から駒野友一がキック。これをゴール正面の伊野波雅彦が頭で競る。しかし、強いシュートは打てず、高く上がったボールを丹野研太にキャッチされた。
前半38分、大分、中盤の右サイド・松原 健がドリブルからスルーパス。これに高松大樹が走り込むが、わずかに長く、飛び出した川口能活がキャッチした!
前半39分、ジュビロ、中盤のチョン ウヨンのカットから敵陣中央で山崎亮平、前田遼一とパスがつながる。最後は前田遼一からのリターンパスを受けた山崎亮平がドリブルを仕掛けるが、若狭大志にブロックされ、大分のゴールキックに。
前半41分、大分に決定機・・・。敵陣右サイドで土岐田洸平のパスを受けた松原 健が右足でクロス。これをファーサイドの高松大樹に頭で合わせられるが、ゴール横に外れた・・・。危ない場面だった・・・。
前半42分、大分、敵陣左サイドからチェ ジョンハンが右足でミドル。これはゴール横に外れた。
前半44分、ジュビロ、前田遼一のクロスからCK獲得。バックスタンド側から駒野友一がキック。これはニアサイドで大分にクリアされた・・・。
前半45分、前半アディショナルタイムは1分。
前半アディショナルタイム2分、中盤でジュビロがボールを回したところで前半終了のホイッスル。
後半1分、大分ボールで後半キックオフ。
後半1分、両チーム、ハーフタイムでの選手交代はなし。
後半2分、ジュビロ、敵陣左サイドから宮崎智彦が左足でクロス。これに山崎亮平が飛び込むが、強いシュートは打てず、ボールはファーサイドへ流れた・・・。
後半4分、大分、中盤からドリブルで持ち上がった松原 健が左足でミドル。これはゴール横に外れた。
後半5分、大分、CK、メインスタンド側から宮沢正史が左足でキック。このこぼれ球をファーサイドの松原 健が右足でミドル。これは大きく枠の外。
後半7分、ジュビロ、自陣右サイドのクリアボールからカウンター。前田遼一が競り、ボールは前線の山崎亮平へ。ドリブルで仕掛け、ゴール正面から左足でゴールを狙うが、これはゴール上に外れた・・・。
後半8分、ピッチ上空は後半も弱風。
後半10分、ハーフタイムコメント、ジュビロ、「スローインなど自分たちのミスをまずなくすこと」、「声を掛け合いサポートすること」、「後半、ここから勝負だぞ!!」。
大分、「守備はクロスの対応をしっかり。ロングボール、セカンドボールを注意しよう」、「攻撃はもっと走ろう。もっとワイドを使おう」、「もっとアグレッシブに」。
後半12分、ジュビロ、敵陣左サイド・山田大記のクロスからCK獲得。バックスタンド側から駒野友一がキック。これは大分にクリアされた。
後半14分、ジュビロ、左サイドの素早いスローインから宮崎智彦が敵陣に侵入。右サイドへ展開。これを受けた前田遼一がドリブルから右足でシュート。これはゴール上に外れた・・・。
後半15分、ジュビロ、敵陣左サイドでチョン ウヨンがカット。ショートカウンターへ。中央で山崎亮平、前田遼一とつながり、右サイドへ展開。山本康裕の折り返しを受けた小林裕紀が左足でミドル。これは丹野研太の正面・・・。
後半17分、大分に先制ゴール。敵陣左サイドからパスをつなぎ、ペナルティーエリアへ。最後は森島康仁のパスを受けた高松大樹が右足でゴールネットを揺らした・・・・・・・・・・・・・・・・・・【0-1】
後半20分、大分、選手交代、森島康仁に代わり西 弘則を投入。
後半21分、ジュビロ、選手交代、山崎亮平に代わりペク ソンドンを投入。
後半21分、ジュビロ、山本康裕のミドルからCK獲得。バックスタンド側から駒野友一がキック。これは丹野研太にパンチングで防がれた・・・。
後半26分、ジュビロ、敵陣右サイドの高い位置からスローイン。駒野友一の投げ入れたボールを前田遼一が受けるが、相手に囲まれ、大分のゴールキックに・・・。
後半27分、ジュビロ、自陣でクロスをボールをキャッチした川口能活が負傷した模様。右足か・・・?一時プレーが中断。このタイミングで選手交代、ジュビロ、前田遼一に代わり金園英学を投入。
後半28分、プレー再開。川口能活はプレー続行。金園英学はペク ソンドンと2トップを構成。
後半31分、ジュビロ、金園英学の飛び出しからCK獲得。メインスタンド側から駒野友一がキック。これは大分にクリアされたが、流れたボールを拾った山田大記が左サイドからクロス。再びCKに。
後半32分、ジュビロにチャンス。メインスタンド側からの駒野友一のCKのこぼれ球をつなぎ、最後は山田大記のスルーパスを受けた金園英学が左足で反転シュート!しかし、これは丹野研太に正面でブロックされた・・・・・・。
後半35分、ジュビロ、選手交代、山本康裕に代わり松浦拓弥を投入。
後半35分、ジュビロに同点ゴール!!!!!!!!!!!!!!!!!!!敵陣左サイドでボールを持った松浦拓弥がドリブルからシュート!これがバーに当たり、こぼれたところをが山田大記が頭で押し込んだ!!!!!!!!!!!!!!!!【1-1】
後半38分、ジュビロ、ペナルティーエリア内でペク ソンドンがドリブルから右足でシュート!これはニアサイドのゴールネットに外れた・・・。
後半39分、大分、選手交代、ロドリゴ マンシャに代わり丸谷拓也を投入。
後半40分、ジュビロ、松浦拓弥はボランチでプレー。
後半42分、大分、西 弘則が駒野友一が競り勝ち、敵陣左サイドからクロス。これはジュビロがクリア!!!
後半43分、ジュビロ、中盤の左サイドから宮崎智彦が縦にスルーパス。これに金園英学が走り込むが、大分にカットされた・・・。
後半43分、大分、選手交代、松原 健に代わり児玉 新を投入。
後半44分、大分、CK、メインスタンド側から宮沢正史がキック。これはジュビロがクリア!
後半45分、後半アディショナルタイムは3分。
後半アディショナルタイム1分、ジュビロ、松浦拓弥の飛び出しからCK獲得。メインスタンド側から駒野友一がキック。これは惜しくも中と合わず、ファーサイドへ流れた・・・・・。
後半アディショナルタイム2分、ジュビロ、CK、メインスタンド側から駒野友一がキック。これは丹野研太にパンチングで防がれた・・・。
後半アディショナルタイム3分、ジュビロ、さらに2本連続でCK、いずれもメインスタンド側から駒野友一がキック。しかし、得点に結びつけることはできない・・・。
後半アディショナルタイム4分、大分、丹野研太がゴールキックを大きく前線に蹴ったところで試合終了のホイッスル・・・・・・・・・。【1-1】
長澤 徹 監督

――感想
まず、九州・大分まで足を運んでいただいたサポーターに非常に感謝しています。ありがとうございます。
ゲームは、比較的にボールを握った状態でスタートし、入り方としては非常に理想的と言いますか、フィニッシュに結びつけながらという形でゲームを進めることができました。ただ、後半に入り、失点の10分あたり前から少し最終ラインとMFの距離感が少し気になり、クリアしても(ラインを)上げるスピードが少し遅れてきた中でボールを拾われて支配される時間ができました。その中で一つ、非常に決定力があり、私も以前から知っている高松選手に決められてというところで、非常に難しい展開になった試合でした。ただ、最初からしっかりプレーしてくれた選手に代わり、準備していた選手が入り、流れが徐々に変わり、一つ松浦を中心に大きな仕事をしてくれ、刺しきれずというゲームでした。依然としてチャンスの構築というところに関してはよくやってくれているので、ここから先のクオリティーをチーム全体で追求しながらやらなければいけないという試合でした。
――リーグ戦で5試合勝ちなしですが、勝てない要因は?
結局は最後の部分ということになります。質というのは決める・決めないという論よりも、より質を上げていき、より決定的にするというチャンスをしっかりと構築していくと。数を増やしていくという作業は続けていかなければいけません。ただ、反対の意味では前半にもありましたが、GKのクリアボールがオフサイドを取れずにそのまま起点となってしまったシーンとか、スローインでいきなり奥に入れられたりということがありました。そのあたりの隙は攻撃に目が行き過ぎてしまうと今度はディフェンスの目が薄くなっていくので、その両方を突き詰めながらしっかりとやることが必要です。それと同時に、質問に対してはチャンスの質と量を追及していくことが必要だと思います。
――2トップに前田選手と山崎選手を起用した理由は?また、前田選手の途中交代の理由は?
一度ナビスコの時に前田、山崎が組んだことがあり、それ以前にも何度も組んだことがあるので、連係面を含めスピードという点で少し脅威を与えたかったという部分で山崎と。ポイントを作るという部分で、違うタイプの2人を組んで相手守備陣に向かいたかったということが理由の一つです。
(前田)遼一に関しては連戦の中で試合に出続けてくれていますし、彼の場合もちろんみなさんに得点を期待され、彼もそれを一生懸命にしてくれています。ただ、彼のチーム戦術に対するいわゆる相手ディフェンスを限定する作業、相手のフィードの精度を落とす作業という部分に関してもものすごい量をこなしてくれていましたし、その分のドロップダウンが見られたのでフレッシュな金園を入れました。
――相手のよさを消すという部分で、この試合で意識したことは?
前線に2人のターゲットマンを置き、わりとロングフィードから2列目がオートマチックに入ってくるという大分さんのよさがあったので、消すというよりは今回はそれを予測し、しっかりプレーすることを選択しました。それを一人で抑えるのではなく、組織でもってフィードの精度を落とすところから始まり、競るところで勝つ、カバーに入る、かつそのオートマチックな動き出しを予測するというところです。そのあたり、特別なことはしていませんが、予備情報を与えましたし、それに関してはほぼ完璧にやってくれたので、選手に感謝しています。
――2点あります。得点に絡んだ松浦選手をボランチに近い位置に入れたように見えましたが、その狙いは?また、ここからリーグが中断しますが、そこへの展望は?
松浦に関しては、その前にペクソンドンを入れていますが、大分の3バックが非常に強固で、上も強いのですが、機動力という点でまず1枚打ち、2枚目ではがせればという部分でした。松浦がいきなりはがしてくれたので、そこに関しては彼の機動力にかけたという部分で、彼はすごく応えてくれましたし、最後もチャンスを作ってくれました。敵に向かってドリブルで入っていく、崩していく、すき間にスピードアップして入っていくという作業を期待して出しましたし、それに対してはほぼやってくれました。
このブレイクのところですが、関塚さんと共にまたチームが始まっていくので、今のことをベースに、繰り返しになりますが、チャンスの構築をより多く、それと同時に隙をなくし、よりソリッドにという両立を目指しながら、またチームとしてしっかりやっていこうと思います。

松浦 拓弥 選手

松浦 拓弥 あと1点というところまで行けたことは個人的には白星がない中ではありますが、唯一いい方向にきているのかなと感じています。
――得点場面を振り返ると?
味方と相手の状況を見ていました。相手が自分の前に1枚立っていたので、その出方を見ていました。縦を切られたら右足に持っていき、中にも選手がいたので、そこへ行こうかとも思いましたが、少しボールにタッチした時に相手DFの立ち位置が変わったので、(シュートコースを)見つけやすかったです。

駒野 友一 選手

駒野 友一 ゲームは支配できていた部分があると思いますし、追いつけたというところではよかったと思います。ただ、やはり勝利できなかたことが残念です。相手は引き、すごくコンパクトにしてきましたが、自分たちは焦れずにしっかりとボールを回すことをやらなければいけません。後半とか、何本も裏に走れていた部分もあると思いますが、もう少しつなぐこともできればよかったかなと思います。
やはり勝つためには点を取らなければいけませんし、チーム全体としてシュートの意識をさらに持つことができればと思います。

藤田 義明 選手

藤田 義明 (大分銀行ドームでの試合は)3年ぶりです。やはり僕としてはやりやすいスタジアムです。
――この試合は前田遼一、山崎亮平という2トップとなったが、ビルドアップで意識したことは?
前田さんがしっかり競ってくれた後にヤマちゃん(山崎亮平)が間を抜けたり、後ろを狙ったりと。ヤマちゃんは自分でもいけますし、上手くバランスを取ってできていたと思います。
――前半終了後、控え室に戻る際に前田選手と話し込んでいたが?
裏に出すタイミングとか、前田さんとのパスの部分を話していました。コマさん(駒野友一)からもらった時のタイミングで出してほしいと。僕ももっと(前線を)見るのでと伝えました。やはり前田さんがいい動き出しをしているので、そこを逃さないようにしないと。

川口 能活 選手

川口 能活 ここで負けていたらかなり苦しくなっていたと思いますが、苦しい中、シュートを打ち、こぼれ球を決めてくれてよく追いついてくれました。そういった積み重ね、そういった試合をすることが巻き返しの原動力になっていくと思います。ただ、勝ち点3を取らなければいけない試合でした。入りも悪かったわけではありませんが、やはり最初の決定機を決めるとかそういったところで執念を見せていかないと。ただ、中断期間があるので、そこでリフレッシュしていければと思います。みんな苦しんでいると思いますが、この試合をよくドローに持ち込めたと思います。その頑張りは称えるべきです。ただ、勝ち点3が必要な試合だったことに変わりはありません。

大分トリニータ ■田坂和昭監督
 

――感想
今日の暑さ、連戦ということを考慮しても、今日の試合は全体的に走れなかったというイメージが大きいです。特に前半、もちろん相手に押し込まれることはわかっていますが、その後の奪った後の攻撃に出ていくところの走力というのは今日のゲームに関して言えば、前回のナビスコ、リーグの新潟戦に比べれば少し落ちる部分があり、そのことが、うちが今日のゲームをなかなか優位に進めることができなかった要因ではないかと思います。
これで中断期間に入りますが、我々のスタイル、何をしなければいけないかということが、ここ数試合でより明確になってきましたので、そのところはこの1か月でしっかり修正していきたいです。最下位ですが、巻き返せるという要素はまだ十分あるので、しっかりトレーニングして後半戦から巻き返しをしたいと思っております。