2013年 試合速報
2013 J1リーグ 11節 vs.柏レイソル
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ジョルジ ワグネル
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狩野 健太
田中 順也
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山本 康裕
山崎 亮平
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金園 英学
阿部 吉朗
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小林 裕紀
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小林 裕紀
松浦 拓弥
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 5/11(土) | 14:04 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、水含み | 難波 邦雄 | 飯田 淳平 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
雨 | 90分 | 小椋 剛 | 金井 清一 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
20.4度 | 92% | 上田 益也 | 花澤 秀登 |
11 | シュート | 9 |
9 | ゴールキック | 7 |
3 | コーナーキック | 9 |
21 | 直接FK | 17 |
7 | 間接FK | 1 |
7 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
前節は悔しい引き分けだった。第10節・FC東京戦は2-2。前半駒野友一のCKを伊野波雅彦が頭で合わせ、先制。さらに前半終了間際には駒野友一のクロスを2列目から飛び出した小林裕紀が押し込み、追加点。前半を2-0で折り返したものの、後半は守備の時間が増えた。最終ラインを思うように押し上げられず、73分、さらに90+3分に失点。あと1歩のところで勝利を掴めなかった。試合後、長澤徹監督は「最後は相手の執念で追いつかれてしまった。ただし、ネガティブに考えず、このアウェイでベストを尽くしてくれた選手に本当に感謝している」とコメント。駒野友一も「悔しい引き分け。ただし、勝点が欲しい状況だし、ポジティブに考えていきたい」と前を向いた。
前節は布陣を今季開幕から続けてきた3バックから[4-4-2]へ変更し、ゲームに臨んだ。ボランチにはリーグ戦デビューとなった大卒新人・田中裕人を抜擢。この布陣を継続するかどうかは「相手のこともあるし、FC東京戦を見返して考えていきたい」(同監督)。どのシステムでも最大の目的は勝点3。この試合もチーム一丸となり、全力で勝利を目指す。
対する柏レイソルはここまで4勝1分4敗(※AFCチャンピオンズリーグのためリーグ戦の消化試合は1試合少ない)。前節のホーム・横浜F・マリノス戦は2-1で勝利。今季加入したブラジル人FW・クレオのゴールで先制。1-1で前半を折り返すことになったが、後半工藤壮人のゴールで勝ち越した。AFCチャンピオンズリーグでは日本勢で唯一ノックアウトステージに進出。5月15日にラウンド16の第1戦を控えているだけにこの試合に勝利し、波に乗りたいところだろう。注目はクレオ、工藤壮人の強力2トップ。今季リーグ戦でクレオは4得点、工藤壮人は7得点をマークしており、破壊力はリーグトップクラス。換言すれば、彼らをシャットアウできれば勝利に近づくことができる。
柏レイソルにはリーグ戦で5連勝中と相性がいい。この試合は磐田市内の大勢の小学生が観戦に訪れる一戦でもある。ホームの大歓声を力に変え、何としても勝利を掴みたい。今節、そして、次節・川崎フロンターレ戦とここからはホーム2連戦。リーグ中断前の大きな山場だ――。
柏、布陣は[4-4-2]、GKに稲田康志。最終ライン右からキム チャンス、近藤直也、渡部博文、増嶋竜也。ダブルボランチに栗澤僚一と大谷秀和。中盤右に狩野健太、同左にジョルジ ワグネル。2トップに工藤壮人、クレオ。
柏、「マイボールにした後のパスの質を上げていこう」、「前線はボールをキープする時間を増やすプレーをすること」。
――感想
まずは、この天候にもかかわらず最後まで声援を送ってくださったサポーターのみなさん。また、今日は小学生の一斉観戦日ということで最後まで声援を送ってくれました子どもたちに本当に感謝しています。勝利を届けることができず非常に残念ですが、次に向かっていきたいと思います。
ゲームに関しては、柏さんの少し長めのボールを使いながらボールロストのポイントをリスクを負わず、我々のコンパクトを徐々に間伸びさせてくるような戦術に対し、コンパクトさをキープしながらサッカーするということを想定していました。それに関しては選手はほぼパーフェクトにやってくれました。それと共に、均衡したゲームの中から一つ、セットプレーのこぼれ球から一つとか、後半のサイドを崩してからのニアサイドの(前田)遼一のダイビングヘッドとか、徐々にチャンスを作っている中で、相手の素晴らしいシュートでゴールされ、そこから追い上げたのですが、なかなか届かずというゲームでした。自分のイメージとしてはチャンスの数をもう少し増やせればという印象が残ったゲームでした。
――前線の金園選手の役割は?
柏さんが我々のボランチの位置を厳しく捕まえにくるということで、トップの前にはスペースがあるので、バイタルエリアにボールを打ち込み、そこで金園もしくは(前田)遼一が収め、相手の急所に一度ボールを入れてから攻撃を構築すると。その意味では金園に対してはそこでボールのポイントを作ると。それと同時に彼の特長であるエリア内で得点を決めてもらうという2点を役割として与えました。
――負けた感じがしないというゲームだったと思いますが、勝敗の分岐点はやはり相手のミドルシュートですか?
そうですね。あとはその前のボールの奪い合いのところでちょっとダブルで持っていかれたという場面がありました。そういったところで栗澤選手、大谷選手の方が一瞬ですが、勝ったかなと。それ以外の場面ではうちの小林裕紀、田中裕人が非常に中盤でパワーを持って制してくれましたが、その一瞬で持っていかれたという意味では、やはり柏さんがACLで日本勢で唯一勝ち抜けていることをすごく見せられたゲームでした。ただ、我々はこのことを血肉にして、次に進まなければいけませんし、しっかりと全員で反省し、トレーニングをして、また次に臨みたいと思います。
――前半の終わり際に上手くスペースを使った攻撃が見られましたが、後半はそのスペースを上手く使えましたか?
正直、相手のボランチがすごく頑張っていたので、残り何分かで少し落ちてくると読んでいました。最後(山田)大記をシフトして、右サイドのコンビネーションでもっと入れると思っていましたが、一つの得点で柏の集中力がぐっと上がったと。スペースという意味では、スペースを使うというより、スペースをきっちり埋められながらもクレオと田中くんのところで起点を作りながらという展開にされてしまったので、スペースという観点では少し苦しかったと思います。
――負のスパイラルから抜け出せません。断ち切る方法は?
何か一撃で変えるというよりは、積み重ねの中で何か一つきっかけと拾えればと。得点に関してはやはり水モノという部分もあります。その中で、質という部分で、我々のプレーヤーは素晴らしい質を持っていますし、それをしっかり出させてあげるためにトレーニングをしっかり構築し、またやっていく必要があると思います。それがスパイラルを断ち切る手段だと思っています。
――もう少しチャンスを作りたかったとおっしゃっていましたが、足りなかった部分は?
シフトした(山田)大記に関しては最後持って行ってくれました。山崎はソロでもいける選手ですし、前を向いたシーンはできていましたし、終盤に入って行けた部分もあったので、それなりにはやれたと思います。阿部も金園が前半から攻撃、守備にベストを尽くしてくれていて、少しドロップダウンが見られた中でボールを3つほど収めてくれました。それと、入れ替わりで出そうになりましたが、そこは相手のディフェンスが少し速かったと。ただ、脅威は与えられたと思います。よくやってくれました。
――2トップの関係性についての感想は?
流れの中でもう少し合えばという部分もありますが、それも徐々に入ってきています。2人は体が強いので、2人で1つのボールをキープできるとか、そういうことがもう少しできるようになればゲームもスムーズに進むようになると思います。ただ、2人もベストを尽くしてやってくれていますし、連係に関してはトレーニングの中で構築していきたいです。
雨の中、小学生が一斉観戦で来てくれましたし、たくさんのサポーターの方々も含めこの試合も大勢の方に来ていただき、本当に申し訳ないです。この試合、自分自身が決めきれる場面がありましたし、そこを決めていればという思いがすごく頭に残っていますし、すごく悔しいです。
――ワンチャンスを相手に決められたが?
そういうことを含めてチームの力だと思いますし、そういったスペシャリティーを持った選手がいることも含めて柏の強さだと思います。こちらも一発返すことができればよかったですし、ミドルで取り返したいと思っていましたが、そこで決めることができず、悔しいです・・・。
――後半右サイドにスライドしたが?
コマ(駒野友一)さんとの関係はすごくやりやすかったですし、もっともっといい形を作れればと思います。コマさんにいい形でボールが入っていなかったので、僕も動きにくい部分もありましたが、そういうところをチームとして修正できれば、さらにいい攻撃ができるかなと思います。
――今後へ向けて
とにかくやり続けるだけです。下を向いて勝てるわけではないですし、前向きに修正するところを話し合い、さらに高め、チーム内で改めてコミュニケーションを取っていきたいです。とにかく前を向いていきたいです。
雨の中、たくさんの小学生に来てもらいすごく嬉しかったですが、その声援に応えることができずに負けてしまったので、本当に申し訳ないです。ただ、自分たちは次に向けてやっていくしかないです。
――さらにパスをつなぐためには?
もっと動いていければと。やはり止まっていると相手にマークにつかれてしまいますし、動くことでスペースが空くと思います。動くことがボールを回すための方法の一つだと思います。ただ、守備面ではコンパクトにできましたし、相手のロングボールもしっかりと跳ね返していたと思います。あの1発でやれたという感じです。
――柏の左サイドとのマッチアップを振り返ると?
ロングボールが多くなってしまい、そうなるとやはり高い位置を取ることができなくなります。そのあたりもやはりパスをつなぐことによって中にしぼったり、外に張ったりということができると思います。ショートパスをつないでスペースを作ることが今日はできず、相手に合わせてしまったと思います。
やはりあの1点ですね・・・。そこです。チャンスを作れましたが、点を取れていませんし、もっともっと工夫して、さらに思いきりよくできればと思います。一つ一つの課題を修正してやっていくしかないです。
――両サイドのバランスを振り返ると?
コマ(駒野友一)さんが上がる回数が多いので、後ろで(チョ)ビョングクさん、伊野波、自分で2トップをしっかり捕まえることを試合前から準備してきました。その部分はしっかりできたと思います。個人的にも守備を意識しました。そこから攻撃という部分は課題ですが、まずは自分のサイドをしっかりフタをするということを意識してきました。
――柏のロングボールへの対応を振り返ると?
それはすごくよく対応できたと思います。(チョ)ビョングクさん、伊野波がしっかり競ってくれ、その後のこぼれを中盤で拾っていこうということを試合前に話し合っていたので、その部分はしっかりできたと思います。セットプレーの守備もしっかり声をかけてできたので、それを継続してやりつつ、今日の課題・反省点をしっかりやっていきたいです。次、勝つしかないです。
――リーグ戦でホームデビューとなりましたが?
勝っていないので、何も嬉しくないです。相手のサッカーが前の試合と違う部分もあったので、奪うところがはっきりしていなかったのかなと思います。中盤の攻防でもほとんど負けてしまいましたし、きれいに奪えた場面は一度もなかったと思います・・・。この間の試合もそうでしたが、後半になるとクロスを上げられたり、シュートを打たれる場面が多くなってしまいました。体を投げ出すことが自分の仕事ですし、それができず、反省しています。
――感想
立ち上がりから両チームのタイトな守りが目立つゲームでした。その中で特に前半は我々が相手のタイトな守備のところでボールをつなぐことができなかったことで、いい内容で終えることができせんでした。ハーフタイムに前線の選手の正確さを要求し、前線にタメを作り、スペースを作りながらゴールチャンスを作っていこうと伝えました。特に(田中)順也が入ってからタメができるようになり、先手を打てるようになり、チャンスができたと思います。相手も非常にいい守備でしたが、それに屈することなく最後まで戦えました。いい結果で終わることができました。非常に嬉しいです。