2012年 試合速報
2012 J1リーグ公式戦 34節 vs.ガンバ大阪
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前田 遼一
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倉田 秋
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二川 孝広
佐々木 勇人
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松浦 拓弥
金園 英学
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山崎 亮平
山本 康裕
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小林 裕紀
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家長 昭博
川西 翔太
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倉田 秋
パウリーニョ
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山田 大記
山本 脩斗
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遠藤 保仁
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 12/1(土) | 15:30 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 河本 弘 | 東城 穣 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 田尻 智計 | 村上 孝治 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
10.8度 | 46% | 野田 祐樹 | 花澤 秀登 |
12 | シュート | 14 |
7 | ゴールキック | 9 |
4 | コーナーキック | 8 |
17 | 直接FK | 10 |
3 | 間接FK | 1 |
3 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
今季リーグ最終戦は今季の集大成となる一戦である。J1残留争いの渦中にいる相手とのゲームは極めてタフなものになるが、チーム一丸となり、白星で今年のリーグ戦を締め括りたい。
前節のアウェイ・大宮アルディージャ戦は惜しくも勝利を掴めなかった。松浦拓弥が4試合ぶりに先発出場し、[4-2-3-1]の布陣を採用。チームとして「ここ数試合で一番」(森下仁志監督)の入りを見せ、決定的なチャンスも作ったが、ゴールは奪えず。逆にミドルシュートとショートカウンターからゴールを破られ、0-2で敗戦。3連敗に加え、8試合勝ちなしという厳しい状況でこの試合を迎えることになった。
対するガンバ大阪はJ1残留へ向け、あとがない。前節はホームでFC東京と対戦。序盤に先制されたものの家長昭博の2ゴールで逆転。しかし、終盤に同点に追い付かれ、勝点1を得るにとどまった。降格圏内の16位で迎えるこの試合。勝つか引き分けた場合は他会場の結果次第で残留を決めることができるが、敗れれば降格が確定。死力を尽くし、なりふり構わず勝利を目指してくるに違いない。
相手の勢いに押されず、序盤からアグレッシブに仕掛けることがゲームのポイントになる。日本代表の遠藤保仁、今野泰幸、今季14試合で14得点をマークしているレアンドロらタレントは豊富だが、けして受け身になってはならない。3月下旬に敵地・万博で対戦した際には山本康裕、前田遼一のゴールで2-1と競り勝つことができた。
相手のパスワークに焦らず、粘り強く戦い抜いたからこそ結果がついてきた。辛抱強いゲーム運びができれば自ずとゴール、勝利は近づく。サックスブルーには90分間走り負けないタフさがあり、攻撃的な交代カードがある。前節は後半途中に金園英学、小林祐希を2枚同時に投入し、3バックにシフトチェンジ。この試合もバリエーション豊富な攻撃で相手ゴールを目指す。前節6本のシュートを放つも無得点に終わったゲームキャプテン・山田大記は「チャンスを決めきれず責任を感じていますし、勝利につながるゴールを個人としても、チームとしても取りたい」と意気込む。
ホームゲームでは8月18日の第22節・セレッソ大阪戦以来勝利がないが、このまま今年のリーグ戦を終えるわけにはいかない。勝利の凱歌をサックスサポーターと共に歌うために、チームの総力を結集させて勝利を目指す。
このボールを拾った家長昭博が一気に前線へフィード。これにレアンドロが走り込みカウンターを狙うが、つながらず、再びジュビロボールに。
磐田、「自信を持ってボールを動かして攻撃すること」、「コンパクトに守備をすることをキープすること」、「次の1点を取りに行こう」。
G大阪、「相手ボールになったあとの切り替えを早く」、「ディフェンスももっとボールへ行くように。周りもしっかりサポートすること」、「あわてるな。攻守で相手を上回っていこう」。
――感想
今日も本当にたくさんのサポーターの方に来ていただき、本当に選手の背中を押してくれたと思います。本当に、本当に感謝しています。
ゲームに関しては順位に関係なく本当に力のあるガンバさん相手で、自分が粘り強くやることが自分たちのスタイルを出す上での一番の近道だと思っていました。選手はその通りのプレーを出してくれましたし、ここ数試合僕の力不足で難しい状況にしてしまいましたが、中盤戦までの本来の自分たちの姿を最後に選手たちが取り戻してくれたと思っています。選手にもスタッフにも本当に感謝しています。
――G大阪が残留を懸けた一戦ということで、それをしのぐ力が必要だったと思いますが、試合前、選手たちにはどんなお話をされたのですか?
ミーティングで相手のことは一切話しませんでした。自分たちが本当にどこよりもトレーニングを積み、どこよりも走って普段からやっていることに自信を持つということとそれをやり抜くということ。あとはたくさんの方への感謝の気持ちを持つことです。それらは自分たちの今年のベースでしたから。もう一つは今年“頂点”が取れませんでしたが、自分たちの目指すべきところ、意思を貫こうと。この試合もこの状況もそれにつながる道だと思えば非常に重要な試合になりますし、そういうことを中心に話しました。
――この1年のリーグ戦を振り返ると?
難しくなったこの2か月に関しても自分を含めスタッフで分析しています。今日のような自分たちのゲームをスタンダードに、天皇杯を含めて自分たちを信じて前進していきたいと思います。
――今季のJ1リーグ全体の動向を振り返ると?
一つ言えることは力の差がないことだと思います。今日のガンバさんにしても本当に強かったですし、もしかしたら対戦したどの相手よりも強かったのではないかと思います。そういう意味でももちろん得点を取らないと優勝はできないですし、それプラス失点を少なくすると。そのやり方は様々あると思いますが、そういったことによりこだわったと言うか、背に腹を変えてと言うか、そういったチームが上に行ったのかなと思います。そういう部分でも僕の力不足なところもありますが、自分たちのスタイルを追い求めないとチームは長続きしないですし、その両方を追い求めると言うか、スタイルと結果をより強く思いながらまた前進していきたいと思います。
――「中盤戦までの本来の自分たちの姿を最後に選手たちが取り戻してくれた」という話がありましたが、具体的にはどういった部分ですか?
単純に言うと、ゴール前のシーンの体を投げ出してのシュートブロックです。そういうシーンは前半戦から中盤戦まで特にこのスタジアムではよく見られた光景だと思います。あとはここ最近結果は出ていませんでしたが、攻撃に関しても少しずつお互いのポジショニングの距離感がよくなってきたりとか、前にボールが入る回数が多くなってきたりとか。やはり僕自身思ったのはそういった寄りどころがないと今日のゲームはなかったと思いますし、やはり1年間自分たちがやることを貫いたことが、最後、自分たちの形を取り戻した要因だと思います。自分たちがやっていることを信じ、精度を上げてやり続けたいと思います。
――藤田選手をセンターバックで起用し、小林裕選手(背番号7)をボランチで起用した理由は?
そのあたり、僕自身が選手に育てられるとはこういうことなんだなと。本当に7番の小林裕紀を見ていてそう思いました。やはり若い選手であって様々なことがありますが、やはりこちらがより見守るというか、期待して信じることがすごく大事だと思いました。(小林)裕紀はメンバーを外れた時もより真摯にトレーニングに励んでいましたし。(藤田)義明に関してはボランチもセンターバックも両方できると思いますが、やはり今日は後ろから、中央から組み立ても果敢に挑んでいこうという僕の気持ちもありましたし、そういう部分でこのメンバーにしました。
――「今日のような自分たちのゲームをスタンダードに」という話がありましたが、やはりこの試合がこれまでで一番よかったとゲームだったと感じていますか?
もちろん内容的にはいいゲームもあるかもしれませんが、このチームの状況でこの相手に対してこれほどのパフォーマンスを出せたという部分では僕は今シーズン最高のゲームだったと。選手にも「今日最高の試合にしよう」と伝えて送り出しましたし、選手のおかげでそういう試合ができたと思います。
(勝利の瞬間は)やはり嬉しかったです。(ゴールについて)相手が残留争いをしているということは関係なしに、僕自身、ゴールが欲しかったですし、ああいう形であれよかったです。ただ、もっと頑張りたいという気持ちの方が強いです。
(サポーターへ向けて)試合前から何度も応援してもらいましたし、本当に力をもらいました。本当にやっと勝利を贈ることができたという気持ちです。
(天皇杯へ向けて)今年は上位ではありませんでしたが、鹿島はすごいチームですし、しっかり準備して勝ちたいです。
――ゴールを振り返ると?
入ってよかったです。前田さんからパスをもらい、中に何人か選手がいましたが、結果的に『打ってしまった』という感じだったので。
――久々の勝利となったが?
やはり苦しい分だけ喜びも大きかったですし、みんなで乗り越えようと話していました。最後の最後になってしまいましたが、結果として自分たちで一つ乗り越えることができてよかったです。
――ゲーム全体を振り返ると?
相手はどういう状況で来るかはわかっていましたし、それを跳ね返すことができたのはチームとしてよかった点だと思います。(試合展開として)受け身に回っていたというよりは、相手が上手いということはわかっていましたし、相手がどういう形でボールを回してくるということもわかっていました。そのあたり、自分たち一人一人の役割をはっきりさせることができていたので、それほど苦痛ではなかったです。
――サポーターへの思いは?
やはりサポーターの方にはだいぶ迷惑をかけてしまいましたし、最後勝ててよかったです。
――天皇杯へ向けて
まずはリーグ戦が終わったということで、また別の大会ですし、また切り替えていきたいです。
――今季リーグ戦を終えての心境は?
思うような結果を残せなかったのですごく責任を感じていますし、悔しさが大きいです。
――優勝争いから失速することになった後半戦を振り返ると?
プロとして結果が残すことが一番ですし、結果が出ていないことが全てだと思います。この経験を何かの糧にしなければいけないですし、無駄にしていけないと感じています。生かしていかなければと思います。
――この試合もサポーターが大きな声援を送ってくれたが?
それは去年から感じていますし、やはりサポーターのみなさんあっての自分たちだと思っています。そういった意味では大きな喜びとして恩返ししたかったのですが・・・。まだ天皇杯はありますが、リーグ戦という意味ではふがいなかったですし、申し訳ない気持ちです。
――この試合、勝ちきれた要因は?
正直、よくわからない部分もあります。負けている時も理由がわからない部分もありましたし、今日の試合と負けている試合と何が違うと言われて何か大きな違いがあるとは思えませんし、勝負の運というものもあると思います。正直、何が変わったかということは感じていません。勝ってほっとはしましたが、やはりリーグ最終戦ということでリーグ全体を振り返るべき時が今だと思いますし、そのあたり、喜びはほとんどないです。
――天皇杯へ向けて
天皇杯につなげていかなければいけませんし、この勝点3は大きいと思いますし、大きかったと言えるように天皇杯を勝ち続けて元旦を迎えられるようにやっていきたいです。(試合に)出ていない選手もチームのためにやってくれていますし、本当に素晴らしいチームだと思っています。そのチームで戦う今季最後の大会ですし、元旦に勝って終われるようにやっていきたいです。
――感想
勝たなければいけないゲームで先に点は取られましたが、ボールをしっかり持つことはできていました。ただ、最後のところでの少し崩しという部分で、前半ボールを持った中でボックス付近になった時のアイディアは少し足りなったかなと。後半、少しスピーディーにと言うか、背後を狙いながらいろいろな攻撃の形を出していましたが、最後のボックスの中の質という部分で、うちはそこで取りきらないと勝てないという今シーズンだったと思いますし、それが全てだったのではないかと思います。