2012年 試合速報
2012 J1リーグ公式戦 32節 vs.名古屋グランパス
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三都主 アレサンドロ
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田中 マルクス闘莉王
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小林 裕紀
山崎 亮平
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藤本 淳吾
永井 謙佑
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駒野 友一
小林 祐希
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三都主 アレサンドロ
石櫃 洋祐
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田中 隼磨
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金園 英学
ハン サンウン
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玉田 圭司
金崎 夢生
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永井 謙佑
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 11/17(土) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 川上 信夫 | 西村 雄一 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
雨 | 90分 | 戸田 東吾 | 穴井 千雅 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
18.1度 | 98% | 小椋 剛 | 花澤 秀登 |
9 | シュート | 11 |
7 | ゴールキック | 16 |
7 | コーナーキック | 1 |
7 | 直接FK | 11 |
4 | 間接FK | 3 |
4 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
巻き返しの一戦だ――。
前節の敗戦で優勝の可能性がなりなり、来季ACL出場権を獲得できる3位以内も予断を許さない状況となった。リーグ戦ではここ6試合勝利がなく、12勝7分12敗の五分となり前半戦に積み上げた“貯金”も底を突いた。今季リーグ戦は残り3試合。3位以内へ滑り込むためには3戦3勝が最低条件である。けして楽なハードルではないが、今節を含め残り2試合をホームで戦えることを踏まえれば、実現不可能な目標ではない。まずは今節。追い込まれた状況でこそ今季ここまで積み上げてきた“スタイル”が問われることになる。
「最後の15分、20分のように相手を圧倒できるようなサッカーをシーズン当初から目指していましたし、それを最後まで貫きたい」。前節・サガン鳥栖戦の会見で森下仁志監督は唇を噛みしめながらも、力強く言いきった。しばらく白星から見放されていることは事実だが、前節3点ビハインドから1点差まで追い上げるなど粘り強さは見せた。あとは勝利という結果のみだ。長期離脱から復帰し、前節今季公式戦初ゴールをマークした金園英学は「チームとして来年のACLを目指すことに変わりはありません。また頑張ります」と前を向いた。今季目標の一つだった“リーグ頂点への道”は途絶えたが、サックスブルーの闘争心はまだ消えていない。
今節ホームに迎えるのは名古屋グランパス。前節はホームでFC東京に1-0で勝利している。リーグ戦ではここ4試合で2勝2分。前節首位・サンフレッチェ広島も勝利したことで優勝は厳しい状況となったが、3位・浦和レッズに勝点で並び、得失点差の4位に浮上。エース・ケネディ、中盤の要・中村直志を負傷で欠く状況ではあるが、来季ACL出場権獲得へ向けて状態を上げてきていることは間違いない。
キープレーヤーとなるのはここ3試合ワントップを務めている田中 マルクス闘莉王だ。前節はCKから決勝ゴールをマーク。第29節のサガン鳥栖戦でも得点を決めており、本職はセンターバックながら得点能力は非常に高い。空中戦の強さもリーグ屈指と言っていいだろう。優れた攻撃センスを持つレフティー・玉田圭司、ロンドンオリンピック日本代表・永井謙佑らタレントは豊富だが、まずは最前線の“長身FW”に仕事をさせてはならない。
名古屋グランパスとは今季2度目の対戦。前回対戦(6月23日・瑞穂陸)ではチャンスを作りながらも最後までゴールを奪えず、逆に前半終了間際、後半開始直後にゴールを許している。前後半の立ち上がりはこの試合も間違いなく勝負のポイントとなる。ホームの大歓声を力に変え、強い気持ちと高い集中力を持ってゲームに入りたい。
巻き返しの一戦――。
チーム一丸となって戦い抜いてきたリーグ戦をこのまま終えるわけにはいかない。
これはゴール横に外れた。
磐田、「サイドを起点に方向を変えて攻撃しよう」、「サイドの数的不利に対してスライドを速く守備をすること」、「バランスを崩さず戦っていこう」。
名古屋、「後ろからの組み立てのスピードをもう少し上げていこう」、「サイドの空いているスペースを使っていこう」、「相手のカウンターには気をつけていこう」。
――感想
この寒い雨の中、たくさんの方に声援を送っていただき、本当に感謝しています。
ゲームに関しては、選手は立ち上がりからこういう状況にかかわらず前向きにプレーしてくれましたし、今の自分たちの状況、それからここ最近の名古屋さんの守備の堅さからすればやはり前半アディショナルタイムの1点が少し重くのしかかったのかなと思います。それにしても選手たちは最後まで自分たちがやろうとしていることをやり続けてくれましたし、僕が打開策を与えれてやれればもう少し違った展開になったかなと思いますが、そのあたりはゲーム、チーム状況をさらに分析して、残り2試合ですし、チームを、そして選手をもう一度自信をつけさせていい終わり方をしたいと思います。
――やはり前半のいい時間帯で点を取りたかったというゲームでしたか?それと金園選手が先発しましたが、前田選手との呼吸はどうでしたか?
前半のいい時間帯に先取点を取れれば今のチーム状況からすればまた違った展開になったと思いますし、選手はより自信を持ってやれたと思います。
ゾノ(金園英学)に関しては久々の先発ということでやや力が入っていた部分もあったと思います。ただ、ゾノだけではなく、やはりこういう状況になると選手の肩に力が入り過ぎてしまうところもあると思いますし、僕がもう少しリラックスさせてやれればと思いました。
――リーグ戦においてACL圏内への可能性がなくなりましたが、そのことに関してはどう受け止めていますか?
可能性がなくなったということは目標を切り替えていかなければいけません。やはり一番の目標は今の状況をみんなで打開し、選手一人一人、それからチームとしても自信を持ってこれからのリーグ2試合、そして天皇杯がありますし、最後までやり続けてみんながいい状態で今シーズンを終えることができるように日々努力するしかないと思います。
――ここしばらく勝利がない中で試合中、選手たちがややナーバスになっている印象も受けますが、こうした状況で踏ん張るために必要なことは?
まずは僕自身が試合を含め様々なことを分析していかなければいけませんし、日々のトレーニングに関してもそうです。ただ、今までやり続けてきて全く結果が出ていないわけではありません。今難しい状況になっていますが、『困難は成功の母』という言葉もありますし、より大きな成功につなげるためにみんなで前を向いてやっていきたいと思います。
――背番号50の小林選手が上手くゴール前へ入り込むなど光明もあったと思いますが、収穫があるとすれば?
前半も悪くなかったですし、後半も(小林)祐希が入ってより前向きになりました。そういう意味では最後カウンターから2点目を取られましたが、前節の鳥栖とは違い、もっと早い時間帯に自分たちから崩れるということはなかったですし、僕自身、そういったところも光明だと思います。もっともっと粘り強さを出し、0-1の状況を作らないことがまずは一番ですが、そういう状況でも諦めずにやってくれた選手のスタイル、スタンスを大事に次の試合につなげていきたいと思います。
――駒野選手はやはり腰が万全ではなかったのでしょうか?
そうですね。それに加えて向こう(代表遠征)でトレーニングをほとんど積めていなかったということもあると思います。やはり彼自身からすれば本来のパフォーマンスではなかったと思いますが、よくあそこまで踏ん張ってやってくれましたし、コンディションの問題で交代させました。
サイドにボールをやられてなかなかいい攻撃ができませんでした。
(ホームでの先発に)気持ちがたかぶっていましたが、上手くプレーすることができませんでした。
真ん中に高さがありましたし、相手の方が上手だったと思います。しっかりと練習して、いい時のサッカーをやっていくことだと思います。残り2試合、チームとしてまとまり、天皇杯もありますし、それにつながるサッカーをしていきたいと思います。
――腰の状態は?
やれるかなと思いましたが、やはり、腰が上手くいきませんでした。
今日に関しては1点取られても焦らず、粘っていくという話をしていましたが、全体的に点に結びつく効果的なプレーをなかなかできませんでした。
相手のセンターバックは高いですし、単純にクロスを上げても跳ね返されてしまいますし、その背後やギャップにどんどん入っていければと話していました。後半何度かそういったプレーがありましたが、もう少しそういったプレーを増やせればと思います。シュートの精度もさらに上げることができればと思います。
前半ある程度押し込めましたが最後のところで高い壁を崩すことができませんでした。僕自身、シュートを外してしまいましたし、もっと練習したいです。単純に放り込んでも跳ね返されてしまいますし、相手を焦らすぐらいボールを回したかったのですが、連動の部分で上手くいかず、ロングボールになってしまった部分もありました。名古屋さんはロングボールが多く、その後のセカンドボールの戦いがありましたが、そこで拾えず、徐々に距離感が遠くなってしまいました。
このままずるずるいくのはよくありません。サポーターのみなさんも応援してくれていますし、残り2つ、死にものぐるいでやっていきたいです。
ゴール前のところで崩しきれなかったことが一番です。それがゲーム全体のリズムを作りきれなかったことにつながってしまったと思います。相手の守りもありましたが、0-1というビハインドでボールは持てている中でなかなか決定的なところを突けませんでした。様々なことを学習してさらに強くなれるようにやっていきたいです。
――感想
まずは楢崎が500試合出場ということで、本当に素晴らしい偉業だと思います。彼はチームのためにプレーすることでこの記録を達成しました。本当に偉業だと思います。磐田との試合はいつも難しいものになりますし、面白い試合にもなります。もちろん今日は2-0に値する試合を我々はしたと思います。戦術的に上手くいった試合でしたし、監督冥利に尽きるものでした。全ての選手が私の思う通りに動いてくれました。そして最後に、3位以内に入れる位置を維持していることを嬉しく思っています。