2012年 試合速報
2012 J1リーグ公式戦 30節 vs.ベガルタ仙台
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藤田 義明
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ハン サンウン
金園 英学
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太田 吉彰
関口 訓充
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菅井 直樹
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赤嶺 真吾
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菅井 直樹
田村 直也
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菅沼 実
山本 康裕
菅沼 駿哉
小林 祐希
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山本 康裕
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ウイルソン
中原 貴之
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 10/27(土) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 森津 陽太郎 | 家本 政明 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 宮島 一代 | 聳城 巧 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
21.8度 | 44% | 野田 祐樹 | 花澤 秀登 |
11 | シュート | 9 |
8 | ゴールキック | 17 |
6 | コーナーキック | 3 |
9 | 直接FK | 14 |
2 | 間接FK | 5 |
2 | オフサイド | 5 |
0 | PK | 0 |
敵地で見せた姿は本来のものとはかけ離れたものだった。前節の横浜F・マリノス戦はアウェイで0-4と大敗。今季初の3連敗を喫することになった。試合後、森下仁志監督は敗戦を真摯に受け止め、「次節ホームで仙台とやらせていただきますし、そこでもう一度“自分たちの姿”をより多くの方に見せたい」と言葉を絞り出した。攻守で突き詰められる点はまだ多くある。チームは連敗に下を向かず、今週もさらなるレベルアップを目指してタフな練習を積み重ねた。
今節ホームに迎えるのは今季優勝争いを演じているベガルタ仙台。前々節(10月6日)はJ1残留争いを繰り広げるガンバ大阪にホームで勝利。前節(10月20日)はホームで優勝争いのライバル・浦和レッズを3-2で下し、勝点で首位・サンフレッチェ広島に並んだ。リーグ2勝利で波に乗ってアウェイに乗り込んでくることは間違いない。警戒しなければならないのは赤嶺真吾とウイルソンの2トップだ。今季共に2桁ゴールをマークしており、今季2度の対戦でゴールを許しているだけに何としても抑えなければならない。ボランチ・角田 誠を累積警告による出場停止で欠くことになるが、総失点31(第29節終了時点)のディフェンスラインはそう簡単には崩れないだろう。
チームとしてここ2試合ゴールを奪えていないということを踏まえても今節の焦点は堅守・仙台からいかにゴールを奪うかだ。今節、山崎亮平を累積警告による出場停止で欠くことになるが、昨季リーグ戦で合わせて26ゴールをマークした2人のFWのカムバックはチームにとって大きな追い風だ。日本代表の欧州遠征中に負傷し、前節を欠場した前田遼一はすでに全体練習へ合流しており精力的な動きを見せている。コンディション次第では今節の復帰も十分あり得る。さらに右足第5中足骨骨折という大けがから完全合流を果たした金園英学も着実に状態を上げてきた。10月21日の練習試合・ガンバ大阪戦では復帰後初めて対外試合に出場し、1ゴールをマーク。公式戦復帰へ向けて弾みをつけた。
4月のリーグ戦の対戦では菅沼 実、山本康裕がゴールネットを揺らしているが、グループとして連動した攻撃を展開できれば屈強な壁も必ず突破できる。連敗脱出のためにも何としてもゴールを奪いたい。
仙台、「前半はコレクティブにバランスを取りながらできている」、「アウェイでの厳しい戦い、手堅く焦らずに集中してやり続けること」。
――感想
今日もたくさんの方に来ていただき、その声援が選手の背中を押してくれたと思っています。本当に感謝しています。
ダービーの後のマリノス戦、本当にふがいないというか、僕自身がサッカーの本質的な部分を見失っていた部分があったという思いがあり、選手たちに今週、攻守でより相手のゴールに向かおうというメッセージを送りましたが、選手たちは90分通してその姿勢を貫いてくれたと思います。もちろん勝点3を取れれば一番よかったかもしれませんが、全体を見るとこのサッカーを最後までやり続けて、上のチームとのポイントも全く変わっていませんし、最後のガンバ戦の試合終了のホイッスルが鳴るまで今日のように相手のゴールに向かって走り続けたいと思います。
――ハン サンウン選手と山本脩斗選手の起用の狙いは?
(ハン)サンウンはトレーニングや自分たちのやることにも少しずつ慣れてきて、トレーニングからよりファイトできるようになってきました。(山本)脩斗に関しても自分が(試合に)出れないという難しい状況が続いていましたが、自分のことだけではなくチームのことを日々考えながらトレーニングに励んでくれていました。エネルギーも高く、『出てもらうならここだな』という判断でした。
――ダブルボランチがセカンドボールを多く拾っていましたが、2人の評価は?
仙台さんの一番のストロングポイントはセカンドボールからの争いですし、狙い通りと言うか。そのあたり、ロド(ロドリゴソウト)はもちろんですが、(藤田)義明に関してもあのポジションでもボールを受けられるようになってきましたし、それはトレーニングの成果だと思います。彼らは守備的な選手だと思われるかもしれませんが、うちのチームの中でもより前への推進力がある2人ですし、自信を持って出てもらいました。本当に素晴らしい出来だったと思います。
――金園選手が復帰しましたが、評価は?
何カ月も休んでいたとは思えないほどのプレーだったと思います。やはりゾノ(金園英学)のところにチャンスが来ますし、あとはそれを彼が仕留めることができるようにトレーニングに励むだけだと思います。日本代表という点でもゾノはこれから(前田)遼一と共に選ばれていく選手だと思っています。能力的に選ばれるかどうかという選手ではないと思いますし、自信を持って毎日のトレーニングに励んでほしいと思います。
――2トップへシフトした意図は?
まずはそういう選手が揃ってきたということが一つです。シーズンの途中で少しけが人が出たり僕の判断が誤ったりして、シーズン中盤以降、前への推進力が少なくなってきた試合もありましたが、ここへ来てそういった選手たちが増えてきて、(ハン)サンウンも状態が上がってきて、より前への推進力のある選手が揃ってきたので、チームに“メッセージ”を出す意味でも帰ってきてくれた選手が本当によくやってくれたと思います。
勝てなかったですし、自分自身も得点が取れなかったので、やはり悔しいです。前線で2人の関係が多かったですし、もう少し3人で崩す動きを増やせればと思います。
――得点場面について
体勢が悪かったですし、失敗して膝に当たってしまいましたが、ボールがいいところに転がってくれました。
――序盤のピンチを上手く防ぐことができたが?
勝つことだけを意識していました。前節のマリノス戦でああいった1対1をやられていましたし、この試合、どうしても結果が欲しいという気持ちでした。結果は引き分けということで悔しさがありますし、やはり勝ちたかったです。
――試合全体的にはペースを握っていたが?
ただ、ああいった1本のシュートでやられてしまうのがサッカーだと思いますし、やはりああいったところで守らなければいけないと思っています。もっと力強さがなければと。体を張れていると思いますが、最後のところで甘いからこぼれてしまうと思いますし、もっと突き詰めてさらにレベルアップできるようにやっていきたいです。
――久々の先発となりましたが?
90分、攻守において走りきることが自分の持ち味だと思っていますし、そこを生かせればと思っていました。ホームゲームですし、ACLへ進むためにももう1点取って勝ちきりたかったです。ただ、球際や気持ちのところで負けないというところは出せたかなと思いますし、次は勝ちきりたいです。
――残り4試合となるが?
ACLのためにもやはり残り4試合全て勝つつもりでいかなければいけないと思いますし、まずは次の試合で勝ちたいです。ペナルティーエリア付近の崩しの工夫はこれからさらに必要になってくると思うので、そのあたりをチーム全体のところでさらに合わせていければと思います。
――試合を終えての心境は?
やっと追いついたと言うか、なんとか引き分けに持っていったというようなゲームでしたし、すごく悔しいです。
――ゴールシーンを振り返ると?
前節ふがいない試合をしてしまいましたし、ゴールに向かう姿勢を何とかサポーターのみなさんに見せたいと思っていました。上手く入ることができましたし、(山田)大記くんのクロスもいいクロスだったので、周りの選手に感謝しています。
――サポーターの声援の大きかったが?
試合後、挨拶に行った時にこういった試合をしたにもかかわらず、大きな声援をいただき、それがすごく悔しかったですし、申し訳ないと思いました。自分自身もなかなかいいプレーができず、試合に出れない日々も続きましたが、こういう日が来ることを信じてやってきましたし、これからもその姿勢を変えずにやっていきたいと思います。
――復帰戦となったが?
チームが3連敗ということでけがが治って余韻に浸る時間はありませんでしたし、今日も同点という状況で試合に出たのでとにかく強い気持ちを持ってピッチに入りました。得点が欲しい展開で出させてもらった中でゴールを決めることができず、ふがいなさでいっぱいです。自分に関しては決めるか決めないかだけですし、また練習を頑張って監督にアピールして試合で結果を残せるように頑張るだけです。
――途中投入の時、スタンドからひと際大きな歓声が上がったが?
すごくありがたいなと。(自身の復帰を)楽しみに待ってくださっていた方がたくさんいたんだなと感じましたし、その期待に応えたかったです。ただ、出た時に拍手していただけることも嬉しいのですが、やはり得点を取ってサポーターのみなさんと喜びをわかち合えたら最高だと思うので、早く点を取って帰ってきたということを証明したいと思います。
――残り4試合となるが?
まだACLの道は途絶えたわけではないですし、攻撃陣で得点を取り、4試合で勝点12取れるように頑張りたいと思います。
――感想
まず今日のゲームは非常に厳しい困難なゲームだという話をしました。10月に入ってから久々のアウェイゲームでしたし、ジュビロはこのヤマハスタジアムで強いという話をして、そういった中でのゲームプランはいい守備からいい攻撃というところを徹底すること、組織で守備をオーガナイズすることでした。ゲームが始まってジュビロが2トップにしてきたり、シンプルに割りきって前への攻撃が速い中で押し込まれた状況も長いゲームでしたが、その中でハーフタイムに後半30分すぎが勝負になるとチームとしては踏んでいました。先制点を取れたところまではプラン通りだったかなと思いますし、失点の部分はファーへのボールで全体が少しふわっとのぞいてしまったようなところでの失点だったことが悔やまれます。ただ、この勝点1を拾えた中で失点のところでの悔しさを残りの4戦にしっかりつなげなければいけないなと思っていますし、自分たちが先制を取ったからこそ勝ちきりたかったです。試合後、他会場の結果を聞いたところ全部引き分けだったということですから、神様は11月からの戦いというシチュエーションを作ったんだろうなと考えて、前へ進みたいと思います。