2012年 試合速報

2012 J1リーグ公式戦 28節 vs.清水エスパルス

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

12 勝
6 分
9 敗
52 得点
39 失点
勝点 42
順位 4

0
  • 0
  • 1

  • 0
  • 0

1
spuls
spuls

12 勝
5 分
10 敗
33 得点
32 失点
勝点 41
順位 6

前半
20分
村松 大輔
33分
河井 陽介
ハーフタイム 後半
10分
八反田 康平
菅沼 実
阿部 吉朗
松浦 拓弥
山崎 亮平
17分
25分
大前 元紀
高木 俊幸
チョ ビョングク
29分
小林 裕紀
山本 康裕
33分
山田 大記
35分
47分
八反田 康平
三吉 聖王
49分
河井 陽介
石毛 秀樹
21
八田 直樹
5
駒野 友一
13
宮崎 智彦
24
チョ ビョングク
33
藤田 義明
6
ロドリゴ ソウト
7
小林 裕紀
10
山田 大記
11
松浦 拓弥
15
菅沼 実
18
前田 遼一
SUB
31
竹重 安希彦
20
山本 脩斗
22
菅沼 駿哉
23
山本 康裕
9
山崎 亮平
30
阿部 吉朗
44
ハン サンウン
監督
森下 仁志
31
林 彰洋
3
平岡 康裕
4
カルフィン ヨン ア ピン
33
李 記帝
2
村松 大輔
6
杉山 浩太
28
吉田 豊
11
大前 元紀
16
八反田 康平
17
河井 陽介
35
金 賢聖
SUB
1
山本 海人
36
三吉 聖王
32
石毛 秀樹
13
高木 俊幸
14
伊藤 翔
23
白崎 凌兵
27
鍋田 亜人夢
監督
アフシン ゴトビ

28,745
スタジアム名 試合日 キックオフ
エコパスタジアム 10/6(土) 15:30
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝 榎原 徹夫 飯田 淳平
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 石川 恭司 間島 宗一
気温 湿度 第4の審判員 記録員
24.9度 56% 平野 伸一 花澤 秀登
8 シュート 5
9 ゴールキック 9
5 コーナーキック 1
14 直接FK 15
4 間接FK 1
3 オフサイド 1
0 PK 0

静岡ダービーはシーズン終盤戦を占う大一番になる。
前節のアウェイ・FC東京戦(9月29日)は1点リードで迎えた後半に逆転を許し、勝利を収めることはできなかった。首位・サンフレッチェ広島との勝点差は『11』。“頂点”を目指して戦ってきたチームは厳しい現実に直面することになった。だが、ここで立ち止まるわけにはいかない。「男として諦めた時点で終わり」。森下仁志監督はそう言いきる。

選手たちも思いは同じだ。敗戦の悔しさは目の前のトレーニングにぶつけるしかない。今週の練習はいつも以上に激しいものとなり、公式戦さながらの緊張感が漂った。山崎亮平が鋭いプレッシングで中盤の小林祐希からボールを奪えば、小林祐希も譲らず激しいコンタクトですかさずボールを奪い返す。前節先制ゴールを決めた菅沼 実もきれのある動きを随所に見せ、ポジションを渡そうとしない。“代表コンビ”も健在。前田遼一がパワフルなシュートでゴールネットを揺らせば、駒野友一も鋭いクロスでゴールを演出する。試合前日には試合会場となるエコパスタジアムでトレーニング(非公開)を行い、コンディションを仕上げる。準備に抜かりはない。

対する清水エスパルスは前節ホームで2位・ベガルタ仙台に3-1で勝利。順位も6位にまで上げてきた。今夏に加入した金 賢聖、JFA・Jリーグ特別指定選手の瀬沼優司にゴールが飛び出すなどフレッシュな戦力の活躍が光った。小野伸二、アレックスが9月下旬にチームを離れることにはなったが、勢いに乗ってエコパへ乗り込んでくるだろう。

前回の対戦は4月のアウスタ。前半にチョ ビョングクのゴールで先制したが、前半終了間際に同点とされると後半さらに2失点。試合終了間際に山本康裕のゴールで1点差に詰め寄ったものの、あと一歩のところで勝利することはできなかった。今回もタフな一戦となることは間違いないが、同県ライバルに連敗するわけにはいかない。敵地で味わった屈辱は勝つことでしか晴らせない。森下ジュビロはオレンジ軍団を完膚なきまでに叩き、ラストスパートをかける。

前半0分、清水ボールで前半キックオフ。
前半2分、ジュビロ、最終ライン右から駒野友一、チョ ビョングク、藤田義明、宮崎智彦。ダブルボランチにロドリゴ ソウト、小林裕紀。2列目左から菅沼 実、松浦拓弥、山田大記。ワントップに前田遼一。
前半4分、ジュビロ、右サイドの山田大記が左足でペナルティエリアの右にパスを出す。これに走り込んだ駒野友一がゴールライン際でヒールで残すも、林 彰洋にキャッチされてしまう。
前半6分、ジュビロ、サイドチェンジのパスを受けた菅沼 実が中央へ切れ込み、右足でシュート。相手に当たり、CK。バックスタンド側から駒野友一がキック。これを前田遼一が頭で合わせるが、シュートは枠の横に外れた。
前半12分、清水、大前元紀へロングボールを入れてくるが、宮崎智彦がしっかりカバーに入り、マイボールのゴールキックとした。
前半14分、清水、右サイドで吉田 豊がスローイン。ジュビロのファウルでFKを与えてしまった。キッカーは大前元紀。これは密集地帯の手前でクリア!
前半16分、互いに中盤で激しいプレスをかけ合っている。互いになかなかフィニッシュまで持っていくことができない。
前半18分、清水、自陣から短いパスをつないでビルドアップ。最後はカルフィン ヨン ア ピンが縦へスルーパス。これは小林裕紀がしっかりとカバーに入り、マイボールのゴールキックとした。
前半18分、ジュビロ、自陣でチョ ビョングクがボールを失い清水に左サイドからクロスを入れられるが、藤田義明らがカバーに入り、シュートを打たせない!
前半20分、清水に先制ゴール。敵陣右サイドからのアーリークロスをファーサイドで受けた河井陽介がゴール前へ折り返し、ゴール前の村松大輔が左足で押し込んだ。【0-1】
前半26分、ジュビロ、自陣右サイドでチョ ビョングク→小林裕紀とパスをつなぎ、左サイドへチェンジサイド。これに菅沼 実が走り込むが、小林裕紀のボールがわずかにずれて清水ボールのスローインに。
前半26分、清水、中盤で村松大輔がボールを持ち出し、右サイドへ展開。右サイドから金 賢聖がクロス。これにファーサイドの河井陽介が走り込むも押し込むことはできず、ジュビロボールのゴールキックに。危ない場面だった・・・。
前半30分、ジュビロ、相手ゴール前で山田大記のスルーパスを受けた松浦拓弥がゴールに迫る。一度はボールを失うものの、ゴール前ですぐさまボール奪取。前田遼一とのワンツーから左足でシュートを狙うが、これは惜しくも清水にブロックされた。
前半32分、ジュビロ、敵陣右サイドの深い位置から駒野友一がクロス。これに前田遼一、菅沼 実が飛び込むが、惜しくも触ることはできなかった・・・。
前半33分、清水、中盤で山田大記の突破を止めた河井陽介にイエローカード。大前元紀がピッチに座り込み、プレーが一時中断。大前元紀が担架でピッチサイドへ運ばれた後にプレーが再開。
前半35分、清水、大前元紀はしばらくしてピッチの中へ戻った。
前半36分、ジュビロ、敵陣左サイドの深い位置でスローインを受けた菅沼 実がドリブルを仕掛けるが、相手にブロックされてクロスを上げられず。
前半36分、ジュビロ、中盤のロドリゴ ソウトのスルーパスを受けた駒野友一が右サイドからクロス。これに前田遼一が飛び込むが、その前のニアサイドのところでクリアされてしまった。
前半38分、ジュビロ、CK、バックスタンド側から駒野友一がキック。ゴール前で混戦となり、最後はロドリゴ ソウトがシュートを狙うが、惜しくも清水にブロックされた・・・。
前半41分、ジュビロ、自陣から短いパスをつなぎ、敵陣へ侵入。最後は右サイドの高い位置でボールを持った駒野友一が松浦拓弥へパス。松浦拓弥が右足でシュートを打つが、ゴール横に外れた・・・。
前半44分、清水、セカンボールの攻防からゴール前でボールを拾った大前元紀が右足でシュート。これはゴール横に外れた。
前半45分、ジュビロ、チョ ビョングクのロングパスを前田遼一が競り合い、菅沼 実が拾う。ドリブルで相手ゴール前へ迫り、最後は山田大記へパス。しかし、山田大記が激しいプレスを受け、ボールロスト・・・。前半アディショナルタイムは3分。
前半アディショナルタイム2分、ジュビロ、チョ ビョングクが自陣からロングパスを狙い、前田遼一が走り込むが、林 彰洋にキャッチされた。
前半アディショナルタイム3分、清水、林 彰洋が自陣ゴール前でボールを持ったところで前半終了のホイッスル。【0-1】
後半0分、ジュビロボールで後半キックオフ。
後半1分、両チーム、ハーフタイムの交代はなし。
後半4分、ジュビロ、敵陣左サイド深い位置からスローイン、菅沼 実→前田遼一とパスがつながり、前田遼一がドリブルで仕掛けるが、相手にブロックされ、相手ボールに。
後半5分、ジュビロ、中盤からロドリゴ ソウトがスルーパス。敵陣左サイドでこれを受けた宮崎智彦がクロスを入れるが、これは相手にクリアされた。
後半7分、ジュビロ、自陣からビルドアップ、最後はチョ ビョングクが前線へロングフィード。これを前田遼一が競るが、相手ボールに。
後半9分、ジュビロ、複数のパスがつながる。自陣のチョ ビョングクがドリブルでボールを前へ運び、山田大記へパス。山田大記から右サイドの駒野友一へパスがつながり、駒野友一の折り返しをゴール前で受けた菅沼 実が前田遼一へつなごうとするが、惜しくも相手にクリアされた。
後半10分、清水、中盤で菅沼 実の突破を止めた八反田 康平にイエローカード。
後半12分、ジュビロ、敵陣右サイドの深い位置で山田大記が粘り、FK獲得。キッカーは駒野友一。右足でカーブをかけたボールは相手にクリアされた。
後半13分、ジュビロ、小林裕紀の横パスを受けた山田大記がミドルレンジ(ゴール正面)から右足でシュート。しかし、これは林 彰洋の正面・・・。
後半14分、清水、CK、バックスタンド側から大前元紀がキック。これはジュビロがゴール前で大きくクリアした!
後半15分、清水、今度は敵陣左サイドからFK、キッカーは大前元紀。右足のインスイングは大きく流れ、ジュビロボールのゴールキックに。
後半17分、ジュビロ、選手交代、2枚同時投入、松浦拓弥に代わり山崎亮平、菅沼 実に代わり阿部吉朗を投入。
後半22分、ジュビロ、山崎亮平は2列目右サイド、阿部吉朗は2列目中央へ入った。
後半24分、ジュビロ、自陣でこぼれ球を拾った阿部吉朗が右サイドの駒野友一へ。そのままカウンター。敵陣へ侵入した駒野友一から中央・前田遼一→左サイド・山田大記とパスがつながるが、山田大記のところで相手に寄せられ、ボールロスト。
後半25分、清水、選手交代、大前元紀に代わり高木俊幸を投入。
後半27分、清水、高木俊幸は前線左サイドへ入り、河井陽介が同右サイドへスライド。
後半28分、ジュビロ、前線で縦パスを受けた阿部吉朗が左サイドへ流れてきた小林裕紀へパス、これを受けた小林裕紀が左サイドからクロス、これに前田遼一が飛び込むが、その前のところで相手にブロックされた。
後半29分、ジュビロ、中盤での接触プレーでチョ ビョングクにイエローカード。
後半30分、ジュビロ、山田大記がドリブルで突進し、そのこぼれ球を拾ったロドリゴ ソウトが右足でロングシュート、CK獲得、バックスタンドから駒野友一がキック、これをチョ ビョングクが右足で合わせるが、シュートは大きく枠の外・・・。
後半33分、ジュビロ、選手交代、小林裕紀に代わり山本康裕を投入。
後半34分、ジュビロ、敵陣中央でボールを持った山崎亮平がドリブル突破からスルーパス、これを受けた阿部吉朗が右足でシュートを打つが、惜しくも相手にスライディングでブロックされた。
後半35分、ジュビロ、敵陣左サイドで河井陽介の突破を止めた山田大記にイエローカード。
後半36分、ジュビロ、山本康裕はそのままボランチに入った。
後半37分、ジュビロ、自陣でボールを持ったチョ ビョングクが右サイドを駆け上がった駒野友一へミドルパス、しかし長くなり清水ボールのゴールキックに。
後半38分、ジュビロ、CK、バックスタンド側から駒野友一がキック、これはニアサイドでクリアされるもこのこぼれ球を拾った山田大記が右足でボレーシュート。しかし、これも相手にブロックされた・・・。
後半39分、ジュビロ、敵陣右サイドでボールを持った駒野友一がクロス、CK獲得、メインスタンド側から駒野友一がキックするが、これも相手にクリアされた・・・。
後半40分、残り5分、清水の守備を何とかこじ開けたい・・・。
後半41分、ジュビロ、中盤でロドリゴ ソウト→山崎亮平とリズムよくパスがつながるが、山崎亮平のミドルフィードを敵陣左サイドで受けた阿部吉朗にオフサイドの判定。
後半44分、ジュビロ、山田大記、山本康裕とつなぎ、敵陣左サイドから右サイドへ展開。最後は山崎亮平がインサイドへ切れ込み左足で強引にシュートを狙うが、これは相手にブロックされた。
後半45分、後半アディショナルタイムは3分。
後半アディショナルタイム2分、清水、選手交代、八反田 康平に代わり三吉聖王を投入。
後半アディショナルタイム4分、清水、選手交代、河井陽介に代わり石毛秀樹を投入。この直後に試合終了のホイッスル・・・。接戦をものにすることはできなかった・・・・・・【0-1】
森下 仁志 監督

――感想
90分間選手は本当にいいプレーをしてくれたと思います。勝点を取ることはできませんでしたが、僕自身、今、選手たちに“未来”を感じていますし、これを信じてやり続けてもらいたいと思います。
――今季ダービーで2戦2敗となりましたが、それについてはどう受け止めていますか?
勝てなかったことは事実ですが、僕の立場は選手を守る立場にあると思います。選手たちのここまでの頑張り、今日のプレーを見ていただいた中で、試合後、少し残念な反応もありましたが、僕は選手たちが自信を持ってやってくれればいいと思っています。このやり方、今日のプレー、この9か月の頑張り、それらを見ていただいて“未来”を感じてもらえないのならば僕がここを去るだけですし、選手たちは自信を持ってやってほしいと思います。
――後半相手にほとんどシュートを打たせてなかったと思いますが、前半は長いパスが多い印象を受けました。90分を通じて、ダービーという緊迫したゲームでジュビロのサッカーはどの程度出せましたか?
前半も入りは悪くありませんでした。相手の狙いは明確でしたし、少しそれを受けた部分もありますが、90分を総括すれば7割、8割以上、自分たちのプレーができたと思いますし、あとはゴールネットを揺らすだけでした。僕自身、このJリーグで自分たちのサッカー、やり方で結果を出していくことが一番だと思いますし、やり方を変えるほどの出来ではないと思います。選手は前回のダービー、プレシーズンマッチのダービーより成長していると思います。
――後半、阿部選手と山崎選手を入れて3トップにしたのでしょうか?
みなさん、よくシステム論で話をされますが、それはシステムではなく、自分たちのやっているやり方というか、判断を共有している部分で選手の個性が出てくると思います。いろんな形に見えると思いますが、(阿部)吉朗、山崎だけではなく最初から出てもらった選手もよくやってくれたと思います。
――3枚目の交代(小林裕→山本康)の意図は?
(山本)康裕はここ数試合けがで外れていましたが、ここまで得点を取れているボランチの選手ですし、やはりダービーということでより強い思いもあると思いますし、そういうことを期待して出てもらいました。本当に素晴らしいパフォーマンスだったと思います。

駒野 友一 選手

駒野 友一 さらなる精度と一人で打開するプレー、それから相手がしっかりとブロックを作ってきたので、動きながらボールを受けるといったプレーがさらに必要だと思いました。

前田 遼一 選手

前田 遼一 相手のペースだったかなと思います。自分自身、シュートをほぼ打てなかったですし、力を出しきれたとは言えません。気持ちを切り替えてまた練習するしかないと思います。

松浦 拓弥 選手

松浦 拓弥 自分自身、あまりいいプレーを出せませんでした。もっと大事にできたボールもありました。前に向くためのボールは入ってきていましたが、それを自分がロストする場面が多かったですし、自分自身、もっと改善していかなければいけません。

山田 大記 選手

山田 大記 エスパルスに負けてしまい、とにかくサポーターのみなさんに申し訳ないです。
――清水の守備に手を焼いた?
チャンスはありましたし、自分たちの力でどうにかできる部分はありました。そのあたり、相手が、というより自分たちの力不足だと思います。この悔しさは強くなることでしか返せないと思いますし、もっと強くなりたいです。

チョ ビョングク 選手

チョ ビョングク 非常に残念です。自分自身のプレーに対して不甲斐なさを感じています。反省しなければいけません。ダービーですし、非常に残念ですが、切り替えていかなければいけません。

清水エスパルス ■アフシン ゴトビ監督
 

――感想
まずはじめにこの勝利を静岡、日本、そして世界のエスパルス・ファンに捧げたいと思います。ダービーはファンにとって特別なものだと思います。
プロのパフォーマンスを出せた試合だと思いますし、我々の守備の規律をしっかり出せたと思います。我々はそれほどチャンスが多かったわけではありませんが、効果的にそこを決めることができたと思います。そして、試合の終盤では精神的なタフさを出せたと思います。素晴らしい達成だと思いますし、4位に上がれたことでACL出場権も前進したと思います。世界のどのチームにとってもダービーを2回勝つということは特別だと思います。それと、だれも村松が決勝点を決めるとは思っていなかったと思います(笑)。