2012年 試合速報
2012 J1リーグ公式戦 21節 vs.鹿島アントラーズ
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前田 遼一
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レナト
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前田 遼一
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大迫 勇也
遠藤 康
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山崎 亮平
山本 康裕
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遠藤 康
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松浦 拓弥
阿部 吉朗
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宮崎 智彦
山本 脩斗
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小笠原 満男
増田 誓志
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興梠 慎三
本山 雅志
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
県立カシマサッカースタジアム | 8/11(土) | 18:30 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 高橋 信光 | 井上 知大 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
曇り | 90分 | 金田 大吉 | 木川田 博信 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
26.9度 | 87% | 西尾 英朗 | 浜田 美奈子 |
12 | シュート | 10 |
10 | ゴールキック | 11 |
0 | コーナーキック | 4 |
14 | 直接FK | 13 |
2 | 間接FK | 4 |
1 | オフサイド | 4 |
0 | PK | 0 |
首位・ベガルタ仙台と11位・清水エスパルスの勝点差がちょうど10。すでにシーズンの半分を折り返し後半戦へ突入しているが、いまだ上位は混戦であり、優勝争いの行方は混沌としたものとなっている。これまでと同様1つも落とせない緊迫したゲームが続くことになるが、とりわけ重要になるのがこの夏場の戦いだ。森下仁志監督は「一番は大事なことは最後に上にいること。そのためにも今は粘り強く上位陣へ食らいついていかなければいけない」と繰り返し強調する。タフな夏を乗り越えれば選手個人としてもチーム全体としてもさらなる成長を期待でき、コンディション的にもさらにフィットしてくるに違いない。だからこそ、その時期に上位を狙える位置にいたい。勝点31の6位で迎える今節。首位との勝点差は7。ここで振り落とされるわけにはいかない。
上位戦線へ踏みとどまるためにはアウェイでいかに勝点を積み重ねるかという点が極めて重要だ。アウェイで3連敗を喫しているだけになおのこと敵地での戦いがキーとなる。無論、今節も例外ではない。指揮官は「耐える時間帯でチームがさらに一つの“塊”にならなければいけない」とこのアウェイゲームのポイントを説明し、前田遼一は今節の鍵を「みんながさらに同じ気持ちを持って戦うこと」と語る。振り返ればアウェイで敗れた第15節・名古屋グランパス戦(6月23日)、第17節・サンフレッチェ広島戦(7月7日)、第19節・浦和レッズ戦(7月28日)の3試合はいずれも一方的に攻め込まれていたわけではなく、主導権を握り相手を押し込んだ時間帯もあった。指揮官の言う「耐える時間帯」をしのぎきれれば、必ず自分たちの時間帯がくる。そこへいかにつなげられるかがこのゲームの焦点となりそうだ。
今節対戦する12位・鹿島アントラーズ(勝点26)もまだまだ優勝を狙える位置にいる。ジョルジーニョ新監督の下でスタートした今季は序盤戦でやや出遅れた分、後半戦の巻き返しに全てを懸けているはずだ。ただし、この夏場はどのクラブよりも厳しいスケジュールとなった。リーグ戦、ヤマザキナビスコカップに加え8月1日にはスルガ銀行チャンピオンシップも戦っており、7月下旬のヤマザキナビスコカップから数えると今節を含め18日間で6試合、実に3日に1試合というペースで試合をこなしてきた。だが、「どんな状況でもアントラーズはアントラーズ」(森下監督)。リーグ戦ではここ2試合勝てていないが、PK戦の末にスルガ銀行チャンピオンシップを制し、ヤマザキナビスコカップでも2戦2勝で準決勝進出を決めている。このしたたかさは”常勝クラブ”と呼ばれ続ける所以だろう。とはいえ、コンディション的にはけしてベストな状態とは言えないはずだ。切れ味鋭いカウンターを武器とする相手との一戦はけして楽な展開にはならないだろうが、何としても勝利が欲しい。相手がドゥトラ、興梠慎三といったスピードあるアタッカーを生かした速攻を得意とするのであれば、ボールを渡さずに押しきってしまえばいい。前節今季リーグ初得点を決め波に乗る山崎亮平らジュビロの攻撃陣はそれだけの技術とパワーを備えている。
長いシーズンの分岐点とも言えるこの8月。アウェイゲームで久々に白星を掴み、上位を追走することができるか。
――感想
まずはじめに遠いところたくさんのジュビロサポーターに来ていただき、本当に感謝しています。
ゲームに関しては本当に入りがよく、理想通りの得点を奪えましたし、あのまま押し切れれば一番よかったのですが、選手は最後まで走ってくれました。アウェイの地でまた自分たちに対する挑戦が続くんだなと思っています。だからこそ、また明日から一体感を持って全員で前を向いていきたいです。
――試合の入りがよかったということですが、その中で追加点を取れなかったことが敗因でしょうか?
そうですね。敗因というか、下がった守備に対してももっともっと自分たちで動いて、動かしていかなければいけません。チャンスもありましたし、そこで確実に2点、3点と決めていけるようさらに質を上げていかなければいけません。
――前半30分すぎのゴールかと思われたシーンに関してはベンチからはどう見えましたか?
僕らからすればゴールに見えましたが、判定をするのは審判の方です。僕たちは誰にも委ねることなく自分たちで結論を出すということをいつも言っていますし、あの場面以外にも自分たちで動いて崩して得点を取れるようにチームとして進歩したいと思います。
――勝ち越し点を許した場面を含めルーズボールに対する出足がやや弱かったと思いますが、そのあたりはいかがですか?
全体的にではないのですが、出足というのはやはり最初のスタートポジションでいい状態から入らないと難しいですし、そういう意味ではあの失点場面では少しバランスを崩した部分があったかなと思います。だからこそ、やはりアウェイの地でゲーム状況が難しい時には全員で耐えるということも粘り強くやっていかなければいけないと思います。
(試合結果は)残念です。納得できない部分もありますし、悔しいです。
いい試合の入り方ができましたが、敗因は粘り強さが足りなかったことだと思います。
プレー自体は非常によかったと思いますし、アウェイゲームとしては非常にできがよかったと思います。結果がついてこなくて残念です。追加点を決められるチャンスもありましたが、決めることができず、そのあたりからリズムが崩れてしまったと思います。
いい時間帯で先制できてその後も攻撃には行けていたと思いますが、その中で不用意なファウルから失点してしまいました。そこからもそこまで悪くなかったと思いますが、最後は粘りきることができませんでした。
まだまだ試合は続きますし、上を向いてやっていくしかないと思っています。
――タフな試合だったと思いますし、アウェイで負けている相手でしたが、特にどんなことに注意して試合に臨んだのでしょうか?
今回の対戦相手を考えるだけでなく、皆さんも連戦というものを考えて報道して欲しいと思います。22日で6、7試合、被災地の支援試合を含めるとそれくらいのペースでの試合になりました。そのなかで先制点を与えないということがまずは重要でしたし、フィジカル的な要素や心理的な部分で連戦の最後なので一番きついところであります。しかし、残念ながら早い時間で先制点を与えてしまいました。ただ、選手たちはそこで下を向かずに体力的な部分、心理的な部分で気持ちを奮い立たせて戦い続けた成果が試合の最終的な結果につながったのではないかと思います。連戦で練習をすることはしませんでしたし、練習の一環として体を休ませる、マッサージする、体をほぐすことで試合に合わせてきました。また、食事や水分補給を多めに摂り、体に貯蔵したものが試合で発揮できるよう選手たちに意識して取り組んでもらいました。そうした部分が試合のいろんなところで出たのではないかと思います。我々に体力的な負担が大きいと言うことでジュビロさんが頭を使って前からプレッシャーをかけてきましたが、その中でも上手くくぐり抜けた場面もあったのではないかと思っています。今日は本当に選手たちの頑張りというか、気持ちの部分で試合の成果を手にすることができました。
――大迫選手に代えて遠藤選手を入れましたが、その狙いは?
上で見ていれば大迫選手が捻挫したのかわかりますし、運動量が落ちているのもわかっているはずです。一般的にはFWを下げたら守備的と考えがちですが、逆に中盤の厚みをもたらすことができましたし、そこでボールポゼッションを上げていき、交代した選手が得点を挙げることができたというのはよかったのではないかと思います。
――レナト選手のすばらしいFKがありました。どんな感想を持っていますか?
もともとFK、セットプレーのプレースキッカーであることはポンチプレッタにいる時からFKも何本か決めていますし、そういった選手であることはわかっていましたし、テクニシャンでもありスルーパスも出せる、また重要な役割である守備で帰陣するということもしっかりできる選手です。期待通りのことをやってもらっているのではないかと思います。ただ、コンディション的にはまだ時間を要するところもあります。試合の立ち上がりには日本人選手の寄せの速さに戸惑っている場面が何度かありますが、それはすぐに順応できる質・能力を備える選手だと思います。