2012年 試合速報
2012 J1リーグ公式戦 19節 vs.浦和レッズ
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柏木 陽介
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チョ ビョングク
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柏木 陽介
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原口 元気
ポポ
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山本 脩斗
小林 祐希
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小林 祐希
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チョ ビョングク
菅沼 駿哉
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阿部 勇樹
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松浦 拓弥
阿部 吉朗
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梅崎 司
野田 紘史
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マルシオ リシャルデス
小島 秀仁
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
埼玉スタジアム2002 | 7/28(土) | 18:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 榎原 徹夫 | 山本 雄大 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 平野 伸一 | 川崎 秋仁 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
31.3度 | 62% | 野口 達生 | 大塚 重徳 |
14 | シュート | 6 |
7 | ゴールキック | 11 |
3 | コーナーキック | 6 |
17 | 直接FK | 11 |
2 | 間接FK | 1 |
1 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
「一つ一つが“決勝”、“決戦”になる」。
後半戦に突入したリーグ戦を、森下仁志監督はそう見ている。
首位・サンフレッチェとの勝点差は『6』。上位争いへ食らいつけるか、否か――。指揮官の言葉にある通り、重要なゲームばかりではあるが、とりわけこの夏場の戦いが長いシーズンの分岐点となることは間違いない。
浦和レッズとは今季すでに2度対戦しており、1勝1分。4月4日(水)のヤマザキナビスコカップ戦では4-3と点の取り合いを制すことができたが、5月6日(日)のリーグ戦では2-2とエコパで勝ち切ることができなかった。この2試合はいずれも複数のゴールをマークしているものの、相手は失点18とリーグ屈指の堅守を誇ることを忘れてはならない。この試合のポイントの一つは相手の守りをいかに打開するかだ。
マルシオ リシャルデス、原口元気ら多彩なアタッカーを要する浦和レッズだが、守備時にはゴール前にしっかりと人数を割き、堅い守備ブロックを形成してくる。密集する中央を突破することは容易ではなく、サイドからシンプルにクロスを入れるだけでは簡単に跳ね返されてしまうだろう。だからこそ、今季始動から積み重ねてきたコンビネーションを試すには格好の機会だ。「広島戦も含め、ブロックを作ったチームを崩し切れていない。そのあたりも“挑戦”になる」と話すのは森下仁志監督。7月7日(土)のアウェイ・サンフレッチェ広島戦ではペトロヴィッチ・現浦和レッズ監督が長い時間をかけて熟成されたタイトな守備網に手を焼き、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。ただし、新生・ジュビロはこの中断期間も継続的にチーム作りを進めてきた。この試合で早速その成果を問われることになる。準備は万全だ。
ペク ソンドン、山本康裕ら戦列から離れている面々もいるものの、時間をかけて作り上げてきたグループとしての“フィーリング”はそう簡単には崩れない。ベンチ入りした新戦力のハン サンウン、小林祐希も含め、チーム一丸となってアウェイで勝利を目指す。
――感想
今日のゲームに関しては前半、選手に勇敢さというか勇気を持たせてやれなかった自分自身に反省する部分があると思いますし、後半ぐらいの、今までやってきている攻撃的な守備をもう一度思い出させて、選手が勇気を持ってアグレッシブにプレーできるよう来週のホームゲームへ向けてやっていきたいと思います。
――「勇気を持たせてやれなかった」とは具体的には?
特に守備に関して全体が少し後ろ向きというか自分たちから仕掛けていくような形にするために、僕がもう少し明確に伝えてやればよかったと思っています。ハーフタイムにそういったことを話しましたし、それを十分やれる選手たちだということは証明できたと思うので、これを立ち上がりからやっていければと思います。浦和さんも広島さんもそうですが、前半にチャンスを作って得点して逃げ切るというパターンが非常に多くて、ビハインドになると9人、10人のブロックを作られると非常に難しい展開になるということはわかっていたので、そういう意味でも自分自身、前半もう少し守備もアグレッシブに行かせてやりたかったと反省しています。
――「アグレッシブに」ということは最初はボールに対して行くと思いますが、選手たちに対してはとにかく前からボールを追い駆けろ、という感じだったのですか?
それだと“判断”がありませんし、ボールの状況、相手のスタートのポジショニングにもよります。ただ、自分たちがいい状況で前向きなスタートポジションを取れているわけですから、そういう状況であれば自分たちから相手の判断、時間、スペースを奪っていくと。前線の方が少し見ている時間が長くて、その間に最終ラインは数的不利な状況で相手を受けていますし、そこを使われるという部分もあり、そのあたり、少しタイミングがずれていたかなと。そういう意味でも自分が試合前にそこをポイントとしてもう少し強く言ってやれればということはありました。
――新加入のハンサンウン選手についてですが、彼の関してはチームに溶け込むにはさらに時間が必要という判断だったのか、チョ ビョングク選手の負傷交代がなければ投入する考えがあったのか、そのあたりはいかがですか?
(チョ)ビョングクの怪我は計算外だったということはありますし、彼はまだまだ慣れていない部分もありますが、10分、15分であればチャンスがあったでしょうし、そこは少しプランがずれたということはあります。
――同じく新加入の小林祐希選手の動きはご覧になっていかがでしたか?
これほどの観衆でやったことはないと思いますし、その中でも初めてにしては自分を出そうとプレーしていましたし、特に入ってすぐはいいリズムを作ってくれていました。特にあのポジションはうちのやり方からすれば非常に難しいというかいろいろな役割があるポジションなので、トレーニングを積めばもっとよくなると思います。
――前半センターバックの2枚が背後を狙われるシーンが何度かあったかと思いますが、後半はなくなったと思います。具体的な修正があったのですか?
そこは守備の始まりを修正し、守備の選択肢を減らせたという部分で上手く機能しましたし、前半に関しては最終ラインにとって少し判断材料が多過ぎたかなと。そういう意味でも特に前線は走れる選手たちが多いですし、勇気を持ち、タイミングや判断を共有してボールにプレスをかけようと話しました。
――これでアウェイ3連敗となりました。アウェイとホームとでは戦い方が変わってしまう印象もありますが、そのあたりはいかがですか?
若い選手も多い中、ここが日本で一番アウェイを体感できる場所でもありますが、ホームと同じようなメンタリティーで戦えれば一番いいと思います。ただ、アウェイ3連敗といえども勝点を常に落としているわけではないですし、ホームでやれているような自分たちのサッカーをアウェイでも1試合でも多くできるようになればチームとして上がっていけると思います。今年に限ってはそこは自分たちへの“挑戦”だと思っていますし、繰り返しになりますが、そこは常にもっともっと勇気を持ちながら前向きに選手を送り出したいと思います。
相手の得意なカウンターで決められてしまいましたし、やられてはいけないやり方でやられてしまったと思います。
――クロスを上げるシーンとしては多かったと思いますが、ゴールを奪うためにさらに必要だったことは?
やはり相手はボールを失うとしっかり引いてくるので人とボールが動くことが大事ですが、今日はそれができなかったですし、組み立てのところでボールを失うことがあって相手にカウンターを受ける場面があったので、そういうところを修正していきたいと思います。
最後のところまで行けなかったり、自分たちのミスでボールを失ったりしてなかなかゴールまで行けませんでした。もう少しミドルシュートを打つなど相手を引き出さなければいけませんでしたし、攻撃が単調になってしまった部分もありました。
――どんなイメージで攻撃を仕掛けていた?
わりとサイドは空いていた時もあったので、そこから仕掛けていければと思っていましたが、ゴールまで行けませんでした。
――前線のコンビネーションに関しての感触は?
ちょっと距離感が遠かった場面もあったので、もう少しくっついてやればよかったと思っています。
――前後半で守備の修正点があったのですか?
前半はだれが相手を捕まえるかがちょっとはっきりしない時もありましたし、それがはっきりしてからはよかったのですが、攻撃で力を発揮できなかったのでそこはよくなかったと思います。
――PKの場面について
自分のミスだったので。それより流れの中でのシュートを止めたかったです。
相手はカウンターで上手いことやってくるのでそこを気をつけることを言われていましたが、チーム全体の距離感やバランスがあまりよくなかった時もありましたし、そういったところでやられてしまったと思います。もっと自分たちが勇気を持ってポジションを上げていればもっと違う結果になったかもしれませんし、やってやるんだという自信をさらに持って前に出なければいけませんでした。
――前後半で守備の部分で何か修正点があったのですか?
前半、柏木選手のところがちょっとあやふやになっている部分もあったので、後半、もっとしっかりやろう、勇気を持って前に上げようということで流れを掴むことができました。ただ、最後のところで相手に決められてしまい、まだまだ自分たちに甘さがあると思いますし、もっと前を向いていかなければいけないと思いました。
――投入時の指示は?
思い切ってやってこいと。初めてのJ1のピッチで硬さもありましたが、ボールを受けたり、触ったり、仕掛けたりということができたので、全てが悪かったということではないと思いますが、やはり勝たなければいけない試合でしたし、結果を残さなければいけないと感じています。そのあたり、悔しいところと嬉しいというかそういった部分が2つあったので、次の練習からまた気を引き締めてやっていきたいと思います。どのポジションであってもスタメンで出るためにやらなきゃいけないと思っていますし、改めて練習からアピールしていきたいと思っています。
――加入後間もない中での出場となりましたが?
それは関係ないと思っていますし、チームのためにやるべきことをやらなきゃいけないと思っています。
――この先は改めてどんなプレーを見せていきたいですか?
シュート数が6本と少なかったので、毎試合10本を越えるぐらいのチャンスを作りたいですし、自分自身もシュートをどんどん打っていかなければいけないと思っているので、そのあたりを意識してやっていきたいです。
――感想
リーグが2週間ほど空き、その中で気温が高くなってきましたし、そういった中での試合だったのでチームがどういった反応を見せるかなかなか予測がつかない部分もありました。
磐田は非常に難しい相手でしたし、素晴らしいチームでした。しかしながら、我々は立ち上がりから相手をコントロールできていたと思います。攻撃面でもテンポを変えるというところは非常によくできたと思いますし、相手からボールを奪った時に速く攻撃を仕掛ける、あるいは遅攻に切り替えてゆっくりとポゼッションを進めながら攻撃を進めるといった攻撃のテンポを変えるところは今日のゲームで非常に機能していたと思います。勝利に値にするゲームができたと思いますし、立ち上がりから試合終了の笛がなるまで応援してくれたサポーターに本当に感謝しています。そして、選手たちもサポーターの期待に十分に応え、全力を尽くしてくれたと思います。
今日いい結果が出ましたが、けして浮かれてはいけないと思います。選手もわかっていると思いますが、我々には改善しなければいけない点が残っていますし、1ミリたりとも浮かれてはいけないと思います。残り15試合非常に厳しい戦いが待っていると思うので、いい結果を残すために日々しっかりハードワークをしていかなければいけないと思っています。私は現実を見失うことは一番危険であると繰り返し言っていますが、何勝かするとすぐにリーグ優勝を狙えるのではないかと周りの人は思うかもしれませんが、まだまだシーズンは長いですし、現実を見失うことなく1試合1試合を大切に戦っていかなければいけないと思います。
残りのシーズンで厳しい戦いが続くと思いますが、我々がやっているプロセスは難しさもあります。いいサッカーをすることと同時に結果を残し、チーム内では選手のセレクションを行いながらチームを作っています。何人かチームを離れた選手もいますし、他のチームは補強に動いているチームも多いと思いますが、我々はこのチームで行こうという思いでいます。選手への信頼は日々高まっていますし、引き続きこのチームで残りの試合も力を合わせて戦っていこうと思っています。私にとって非常に難しい仕事になりますが、目指すところに向かってしっかりやっていきたいと思っています。