2012年 試合速報

2012 J1リーグ公式戦 19節 vs.浦和レッズ

reds
reds

8 勝
7 分
3 敗
24 得点
18 失点
勝点 31
順位 3

2
  • 1
  • 0

  • 1
  • 0

0
ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

9 勝
3 分
6 敗
38 得点
26 失点
勝点 30
順位 4

前半
柏木 陽介
36分
44分
チョ ビョングク
ハーフタイム 後半
柏木 陽介
5分
原口 元気
ポポ
14分
15分
山本 脩斗
小林 祐希
21分
小林 祐希
27分
チョ ビョングク
菅沼 駿哉
阿部 勇樹
33分
34分
松浦 拓弥
阿部 吉朗
梅崎 司
野田 紘史
40分
マルシオ リシャルデス
小島 秀仁
45分
18
加藤 順大
2
坪井 慶介
17
永田 充
20
槙野 智章
3
宇賀神 友弥
7
梅崎 司
8
柏木 陽介
10
マルシオ リシャルデス
13
鈴木 啓太
22
阿部 勇樹
24
原口 元気
SUB
1
山岸 範宏
6
山田 暢久
12
野田 紘史
26
濱田 水輝
27
小島 秀仁
11
田中 達也
16
ポポ
監督
ペトロヴィッチ
21
八田 直樹
5
駒野 友一
13
宮崎 智彦
24
チョ ビョングク
33
藤田 義明
6
ロドリゴ ソウト
7
小林 裕紀
9
山崎 亮平
11
松浦 拓弥
20
山本 脩斗
18
前田 遼一
SUB
31
竹重 安希彦
16
金沢 浄
22
菅沼 駿哉
15
菅沼 実
50
小林 祐希
30
阿部 吉朗
44
ハン サンウン
監督
森下 仁志

28,142
スタジアム名 試合日 キックオフ
埼玉スタジアム2002 7/28(土) 18:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝 榎原 徹夫 山本 雄大
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 平野 伸一 川崎 秋仁
気温 湿度 第4の審判員 記録員
31.3度 62% 野口 達生 大塚 重徳
14 シュート 6
7 ゴールキック 11
3 コーナーキック 6
17 直接FK 11
2 間接FK 1
1 オフサイド 1
0 PK 0

「一つ一つが“決勝”、“決戦”になる」。
後半戦に突入したリーグ戦を、森下仁志監督はそう見ている。

首位・サンフレッチェとの勝点差は『6』。上位争いへ食らいつけるか、否か――。指揮官の言葉にある通り、重要なゲームばかりではあるが、とりわけこの夏場の戦いが長いシーズンの分岐点となることは間違いない。

浦和レッズとは今季すでに2度対戦しており、1勝1分。4月4日(水)のヤマザキナビスコカップ戦では4-3と点の取り合いを制すことができたが、5月6日(日)のリーグ戦では2-2とエコパで勝ち切ることができなかった。この2試合はいずれも複数のゴールをマークしているものの、相手は失点18とリーグ屈指の堅守を誇ることを忘れてはならない。この試合のポイントの一つは相手の守りをいかに打開するかだ。

マルシオ リシャルデス、原口元気ら多彩なアタッカーを要する浦和レッズだが、守備時にはゴール前にしっかりと人数を割き、堅い守備ブロックを形成してくる。密集する中央を突破することは容易ではなく、サイドからシンプルにクロスを入れるだけでは簡単に跳ね返されてしまうだろう。だからこそ、今季始動から積み重ねてきたコンビネーションを試すには格好の機会だ。「広島戦も含め、ブロックを作ったチームを崩し切れていない。そのあたりも“挑戦”になる」と話すのは森下仁志監督。7月7日(土)のアウェイ・サンフレッチェ広島戦ではペトロヴィッチ・現浦和レッズ監督が長い時間をかけて熟成されたタイトな守備網に手を焼き、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。ただし、新生・ジュビロはこの中断期間も継続的にチーム作りを進めてきた。この試合で早速その成果を問われることになる。準備は万全だ。

ペク ソンドン、山本康裕ら戦列から離れている面々もいるものの、時間をかけて作り上げてきたグループとしての“フィーリング”はそう簡単には崩れない。ベンチ入りした新戦力のハン サンウン、小林祐希も含め、チーム一丸となってアウェイで勝利を目指す。

前半0分、浦和ボールで前半キックオフ!!!
前半1分、ジュビロ、最終ラインは左から宮崎智彦、藤田義明、チョ ビョングク、駒野友一。ダブルボランチに小林裕紀とロドリゴソウト。中盤2列目左から山崎亮平、松浦拓弥、山本脩斗。ワントップに前田遼一。
前半2分、ジュビロ、右サイドを駆け上がった駒野友一が中央へ切れ込み、左足でシュート!勢いがやや弱くゴールならなかったが、この試合最初のシュートとなった。
前半6分、浦和、阿部勇樹が自陣からロングフィード。前線のマルシオ リシャルデスを狙うが、宮崎智彦がしっかりとカバーに入り、クリア。
前半7分、浦和、梅崎 司が左サイドから切れ込みシュート。ボールは大きく枠の外に。
前半8分、ジュビロ、駒野友一が右サイドを駆け上がり、深い位置からクロス。ゴール前には前田遼一がいたもののそこへは飛ばず、ファーサイドへ抜けていった。
前半9分、浦和にチャンス。マルシオ リシャルデスが最終ラインの背後に抜け出しゴールに迫るが、宮崎智彦が体を寄せ、藤田義明がボールをカット!
前半11分、ジュビロ、駒野友一がロングボールを頭でクリアした際に相手選手と接触。プレーが切れた後にピッチに倒れ込んだが、すぐに立ち上がりプレー再開。ゴール裏のサックスブルーサポーターが駒野コールを連呼する。
前半13分、ジュビロ、駒野友一が右サイドからチャンスメイクし、クロス。このこぼれ球を最後はロドリゴソウトがシュート!しかし、ボールは大きく枠の外。
前半14分、ジュビロ、右サイドでパスを受けた駒野友一がワンタッチで前線へスルーパス。これに山本脩斗が走り込むが、惜しくもつながらず相手ボールのゴールキックに。
前半16分、浦和、カウンターからゴールに迫る。中央・柏木陽介が右サイドへ展開し、宇賀神 友弥がドリブル突破を試みるが、宮崎智彦がカット!!!
前半17分、浦和、阿部勇樹が遠目からミドルシュートを狙うが、これは枠の外。
前半18分、ジュビロ、敵陣左サイドでFK獲得。キッカーは駒野友一。鋭いボールを入れるが、これは阿部勇樹にクリアされた。
前半20分、浦和、パスワークからサイドを突かれるが、マルシオ リシャルデスの上げたクロスは八田直樹がしっかりキャッチ!
前半20分、ジュビロ、八田直樹がキャッチしたボールをすぐさまつなぎ、カウンターへ。最後は山崎亮平が左サイドでドリブルを仕掛け、CK獲得。駒野友一がメインスタンド側からキック。このこぼれ球をロドリゴソウトがバイシクルシュート!これは惜しくもゴール横へ外れた・・・。
前半24分、ジュビロ、両センターバック、両ボランチが絡みながらビルドアップ。右へ展開し、駒野友一、松浦拓弥が絡みながら攻撃を仕掛けるが、全員が自陣へ引いた相手の守りを崩せず、敵陣右サイドでボールロスト。
前半26分、浦和に決定機。ロングフィードを受けた右サイド・宇賀神 友弥がクロス。このこぼれ球をさらにクロス。最後でファーサイドでパスを受けた柏木陽介がシュート。CK獲得。このこぼれ球を最後は槙野智章が右足で狙うが、これは枠の外に。
前半29分、浦和、永田 充のロングフィードが右サイド・宇賀神 友弥に通る。FK獲得。キッカーは柏木陽介。カーブをかけたボールをゴール前へ送るが、これは八田直樹がしっかりキャッチ!
前半30分、前半は残り15分。均衡した展開が続く・・・。
前半31分、ジュビロ、松浦拓弥のシュートからCK獲得。駒野友一がメインスタンド側からキック。しかし、これはゴール前でジュビロにファウルの判定・・・。
前半32分、ジュビロ、宮崎智彦が接触プレーでピッチに倒れ、一時プレーが中断。両チームとも一斉にピッチサイドで給水。宮崎智彦はしばらくして立ち上がり、プレーを再開させた。勇敢なプレーを見せる背番号13をサックスブルーが大きな声援で後押しする。
前半36分、浦和に先制点・・・。短いパスをつなぎながら中央を一気に突かれ、最後は原口元気のスルーパスを受けた柏木陽介が左足で流し込まれた・・。【0-1】
前半38分、スコアは動いたものの、森下仁志監督はベンチ前で戦況をじっと見つめている。まだ焦る時間帯ではない。粘り強くチャンスを作っていきたい。
前半40分、ジュビロ、ボールを左右に動かしながら相手ゴールに迫る。駒野友一が一旦右サイドでキープした後に小林裕紀→ロドリゴソウトとつなぎ、左の宮崎智彦へ展開。宮崎智彦が左足でクロスを入れるが、これは惜しくも相手に頭でクリアされた。
前半44分、ジュビロ、自陣ゴール前のコンタクトプレーでチョ ビョングクにイエローカード。ペナルティーエリア付近で浦和にFK。柏木陽介が左足で直接狙う。ボールはカーブを描きファーサイドへ飛ぶが、ゴール横に外れた。
前半45分、前半のアディショナルタイムは1分。
前半アディショナルタイム1分、ジュビロ、山崎亮平が敵陣左サイドでドリブル突破。CK獲得。駒野友一がメインスタンド側からキック。ゴール前にロドリゴソウト、前田遼一らが飛び込むが、相手にクリアされた。ここで前半終了のホイッスル。【0-1】
後半0分、ジュビロボールで後半キックオフ!1点返せば流れは絶対に変わる!何としても勝って帰るぞっ!!!
後半1分、両チーム、ハーフタイム中の交代はなし。
後半2分、ジュビロ、駒野友一が右サイドの高い位置でボールを持ち、クロス。ゴール前に前田遼一が走り込むが、これは坪井慶介にカットされた。
後半3分、浦和、原口元気のボールキープから右サイドへ展開。宇賀神 友弥がクロスを上げるが、これはゴールラインを割ったとの判定。ジュビロボールのゴールキックに。
後半5分、ジュビロ、敵陣でFK獲得。浦和の柏木陽介にイエローカード。レフリーへ対する異議。
後半5分、ジュビロ、FKのキッカーは駒野友一。右足でグラウンダーのボールを送るが、これは加藤順大にキャッチされた。
後半9分、浦和、原口元気が最終ラインの背後へ抜け出す。これに八田直樹が飛び出すも、原口元気に一瞬先にボールに触られ、浦和にPKの判定。
後半12分、浦和、PKのキッカーはマルシオ リシャルデス。右足のキックに八田直樹が鋭く反応し、渾身のブロック!!!背番号21のビッグセーブでピンチを切り抜けた!!!!!
後半13分、浦和、原口元気がピッチに倒れ込み、プレーが一時中断。原口元気はそのまま担架でピッチの外へ。ポポがスタンバイを進めている。
後半14分、浦和、1枚目の選手交代、原口元気に代わりポポを投入。そのまま1トップへ入った。
後半15分、ジュビロ、1枚目の選手交代、山本脩斗に代わり小林祐希を投入。期待の新戦力が加入後初出場!!!
後半16分、ジュビロ、小林祐希はそのまま中盤2列目右サイドへ入った。
後半17分、浦和、左サイドから攻撃。最後は柏木陽介がクロスに反応し、左足でシュート。これも八田直樹がブロック!!!
後半19分、ジュビロ、ハーフタイムの指示は3点。「しっかりアイディアを持ってボールを動かして攻撃を」、「守備はプレスをはっきり」、「ボールサイドの戦いに負けない!勝利を目指そう!」
後半21分、ジュビロ、接触プレーで小林祐希にイエローカード。
後半22分、ジュビロ、中央から攻撃。松浦拓弥→前田遼一→山崎亮平とワンタッチのパスワークが飛び出すが、前田遼一のラストパスが若干長くなり、加藤順大にキャッチされた・・・。
後半24分、ジュビロ、チョ ビョングクが接触プレーの後にピッチに倒れ込み、プレーが一時中断。そのまま担架でピッチの外へ・・・。
後半26分、ジュビロ、しばらく治療を受けていたチョ ビョングクがピッチの中へ戻り、プレーを再開。しかし、ファーストプレーでボールを蹴った直後に再びピッチへ座り込み、再び担架でピッチの外へ・・・。
後半27分、ジュビロ、選手交代、チョ ビョングクに代わり菅沼駿哉を投入。
後半29分、ジュビロ、自陣から丁寧なビルドアップを見せ、最後は藤田義明が前線の前田遼一へロングフィード。このこぼれ球に小林裕紀がつめるが、一瞬速く相手にクリアされた。
後半30分、ゲームは残り15分。やや膠着した展開となっているが、何とかゴールをこじ開けたい!
後半32分、ジュビロ、右サイドの高い位置へ侵入した駒野友一がクロス。このこぼれ球を前田遼一がコーナーフラッグ付近でキープするが、2人に囲まれ、相手ボールのゴールキックに・・・。
後半33分、ジュビロ、自陣右サイドでボールを失い、そのまま浦和にサイドを突かれる。クロスボールのこぼれ球を最後は阿部勇樹に右足で流し込まれ、リードを広げられてしまった・・・。【0-2】
後半34分、ジュビロ、選手交代、松浦拓弥に代わり阿部吉朗を投入。
後半36分、ジュビロ、途中投入された阿部吉朗は中盤2列目の左サイドへ。山崎亮平が中央にスライドした。
後半38分、浦和、縦パスを前線中央で受けたマルシオ リシャルデスが右へ展開。右サイド・宇賀神 友弥のリターンパスを受け、右足でシュートを狙うが、これは八田直樹が正面でキャッチ。
後半40分、ジュビロ、敵陣で短いパスをつなぎながら打開を図るも、ロドリゴソウトのパスが微妙にずれ、相手ボールのスローインに。
後半40分、浦和、選手交代、梅崎 司に代わり野田紘史を投入。
後半42分、ジュビロ、右サイドからのクロスを阿部吉朗がニアサイドへ飛び込みヒールでゴール前に流すが、その後つながらず。さらにその直後に小林裕紀のパスを受けた阿部吉朗がシュートを狙うが、相手にブロックされた。
後半45分、浦和、選手交代、マルシオ リシャルデスに代わり小島秀仁を投入。
後半45分、後半のアディショナルタイムは4分。
後半アディショナルタイム1分、ジュビロ、敵陣でボールをカットし、山崎亮平がドリブルで仕掛け、FK獲得。
後半アディショナルタイム2分、ジュビロ、駒野友一のFK、さらに駒野友一のCKと立て続けに際どいシーンが訪れるが、いずれもゴールならず・・・。
後半アディショナルタイム4分、ジュビロ、最終ラインから攻撃を組み立てる。山崎亮平のドリブルのこぼれ球を小林祐希が拾いクロスを上げたが、相手にブロックされた・・・。
後半アディショナルタイム50分、浦和、加藤順大がゴールキックを蹴ったところで試合終了のホイッスル・・・。連勝は叶わなかった・・・。【0-2】
森下 仁志 監督

――感想
今日のゲームに関しては前半、選手に勇敢さというか勇気を持たせてやれなかった自分自身に反省する部分があると思いますし、後半ぐらいの、今までやってきている攻撃的な守備をもう一度思い出させて、選手が勇気を持ってアグレッシブにプレーできるよう来週のホームゲームへ向けてやっていきたいと思います。
――「勇気を持たせてやれなかった」とは具体的には?
特に守備に関して全体が少し後ろ向きというか自分たちから仕掛けていくような形にするために、僕がもう少し明確に伝えてやればよかったと思っています。ハーフタイムにそういったことを話しましたし、それを十分やれる選手たちだということは証明できたと思うので、これを立ち上がりからやっていければと思います。浦和さんも広島さんもそうですが、前半にチャンスを作って得点して逃げ切るというパターンが非常に多くて、ビハインドになると9人、10人のブロックを作られると非常に難しい展開になるということはわかっていたので、そういう意味でも自分自身、前半もう少し守備もアグレッシブに行かせてやりたかったと反省しています。
――「アグレッシブに」ということは最初はボールに対して行くと思いますが、選手たちに対してはとにかく前からボールを追い駆けろ、という感じだったのですか?
それだと“判断”がありませんし、ボールの状況、相手のスタートのポジショニングにもよります。ただ、自分たちがいい状況で前向きなスタートポジションを取れているわけですから、そういう状況であれば自分たちから相手の判断、時間、スペースを奪っていくと。前線の方が少し見ている時間が長くて、その間に最終ラインは数的不利な状況で相手を受けていますし、そこを使われるという部分もあり、そのあたり、少しタイミングがずれていたかなと。そういう意味でも自分が試合前にそこをポイントとしてもう少し強く言ってやれればということはありました。
――新加入のハンサンウン選手についてですが、彼の関してはチームに溶け込むにはさらに時間が必要という判断だったのか、チョ ビョングク選手の負傷交代がなければ投入する考えがあったのか、そのあたりはいかがですか?
(チョ)ビョングクの怪我は計算外だったということはありますし、彼はまだまだ慣れていない部分もありますが、10分、15分であればチャンスがあったでしょうし、そこは少しプランがずれたということはあります。
――同じく新加入の小林祐希選手の動きはご覧になっていかがでしたか?
これほどの観衆でやったことはないと思いますし、その中でも初めてにしては自分を出そうとプレーしていましたし、特に入ってすぐはいいリズムを作ってくれていました。特にあのポジションはうちのやり方からすれば非常に難しいというかいろいろな役割があるポジションなので、トレーニングを積めばもっとよくなると思います。
――前半センターバックの2枚が背後を狙われるシーンが何度かあったかと思いますが、後半はなくなったと思います。具体的な修正があったのですか?
そこは守備の始まりを修正し、守備の選択肢を減らせたという部分で上手く機能しましたし、前半に関しては最終ラインにとって少し判断材料が多過ぎたかなと。そういう意味でも特に前線は走れる選手たちが多いですし、勇気を持ち、タイミングや判断を共有してボールにプレスをかけようと話しました。
――これでアウェイ3連敗となりました。アウェイとホームとでは戦い方が変わってしまう印象もありますが、そのあたりはいかがですか?
若い選手も多い中、ここが日本で一番アウェイを体感できる場所でもありますが、ホームと同じようなメンタリティーで戦えれば一番いいと思います。ただ、アウェイ3連敗といえども勝点を常に落としているわけではないですし、ホームでやれているような自分たちのサッカーをアウェイでも1試合でも多くできるようになればチームとして上がっていけると思います。今年に限ってはそこは自分たちへの“挑戦”だと思っていますし、繰り返しになりますが、そこは常にもっともっと勇気を持ちながら前向きに選手を送り出したいと思います。

駒野 友一 選手

駒野 友一 相手の得意なカウンターで決められてしまいましたし、やられてはいけないやり方でやられてしまったと思います。
――クロスを上げるシーンとしては多かったと思いますが、ゴールを奪うためにさらに必要だったことは?
やはり相手はボールを失うとしっかり引いてくるので人とボールが動くことが大事ですが、今日はそれができなかったですし、組み立てのところでボールを失うことがあって相手にカウンターを受ける場面があったので、そういうところを修正していきたいと思います。

山崎 亮平 選手

山崎 亮平 最後のところまで行けなかったり、自分たちのミスでボールを失ったりしてなかなかゴールまで行けませんでした。もう少しミドルシュートを打つなど相手を引き出さなければいけませんでしたし、攻撃が単調になってしまった部分もありました。
――どんなイメージで攻撃を仕掛けていた?
わりとサイドは空いていた時もあったので、そこから仕掛けていければと思っていましたが、ゴールまで行けませんでした。
――前線のコンビネーションに関しての感触は?
ちょっと距離感が遠かった場面もあったので、もう少しくっついてやればよかったと思っています。
――前後半で守備の修正点があったのですか?
前半はだれが相手を捕まえるかがちょっとはっきりしない時もありましたし、それがはっきりしてからはよかったのですが、攻撃で力を発揮できなかったのでそこはよくなかったと思います。

八田 直樹 選手

八田 直樹 ――PKの場面について
自分のミスだったので。それより流れの中でのシュートを止めたかったです。
相手はカウンターで上手いことやってくるのでそこを気をつけることを言われていましたが、チーム全体の距離感やバランスがあまりよくなかった時もありましたし、そういったところでやられてしまったと思います。もっと自分たちが勇気を持ってポジションを上げていればもっと違う結果になったかもしれませんし、やってやるんだという自信をさらに持って前に出なければいけませんでした。
――前後半で守備の部分で何か修正点があったのですか?
前半、柏木選手のところがちょっとあやふやになっている部分もあったので、後半、もっとしっかりやろう、勇気を持って前に上げようということで流れを掴むことができました。ただ、最後のところで相手に決められてしまい、まだまだ自分たちに甘さがあると思いますし、もっと前を向いていかなければいけないと思いました。

小林 祐希 選手

小林 祐希 ――投入時の指示は?
思い切ってやってこいと。初めてのJ1のピッチで硬さもありましたが、ボールを受けたり、触ったり、仕掛けたりということができたので、全てが悪かったということではないと思いますが、やはり勝たなければいけない試合でしたし、結果を残さなければいけないと感じています。そのあたり、悔しいところと嬉しいというかそういった部分が2つあったので、次の練習からまた気を引き締めてやっていきたいと思います。どのポジションであってもスタメンで出るためにやらなきゃいけないと思っていますし、改めて練習からアピールしていきたいと思っています。
――加入後間もない中での出場となりましたが?
それは関係ないと思っていますし、チームのためにやるべきことをやらなきゃいけないと思っています。
――この先は改めてどんなプレーを見せていきたいですか?
シュート数が6本と少なかったので、毎試合10本を越えるぐらいのチャンスを作りたいですし、自分自身もシュートをどんどん打っていかなければいけないと思っているので、そのあたりを意識してやっていきたいです。

浦和レッズ ■ペトロヴィッチ監督
 

――感想
リーグが2週間ほど空き、その中で気温が高くなってきましたし、そういった中での試合だったのでチームがどういった反応を見せるかなかなか予測がつかない部分もありました。
磐田は非常に難しい相手でしたし、素晴らしいチームでした。しかしながら、我々は立ち上がりから相手をコントロールできていたと思います。攻撃面でもテンポを変えるというところは非常によくできたと思いますし、相手からボールを奪った時に速く攻撃を仕掛ける、あるいは遅攻に切り替えてゆっくりとポゼッションを進めながら攻撃を進めるといった攻撃のテンポを変えるところは今日のゲームで非常に機能していたと思います。勝利に値にするゲームができたと思いますし、立ち上がりから試合終了の笛がなるまで応援してくれたサポーターに本当に感謝しています。そして、選手たちもサポーターの期待に十分に応え、全力を尽くしてくれたと思います。
今日いい結果が出ましたが、けして浮かれてはいけないと思います。選手もわかっていると思いますが、我々には改善しなければいけない点が残っていますし、1ミリたりとも浮かれてはいけないと思います。残り15試合非常に厳しい戦いが待っていると思うので、いい結果を残すために日々しっかりハードワークをしていかなければいけないと思っています。私は現実を見失うことは一番危険であると繰り返し言っていますが、何勝かするとすぐにリーグ優勝を狙えるのではないかと周りの人は思うかもしれませんが、まだまだシーズンは長いですし、現実を見失うことなく1試合1試合を大切に戦っていかなければいけないと思います。
残りのシーズンで厳しい戦いが続くと思いますが、我々がやっているプロセスは難しさもあります。いいサッカーをすることと同時に結果を残し、チーム内では選手のセレクションを行いながらチームを作っています。何人かチームを離れた選手もいますし、他のチームは補強に動いているチームも多いと思いますが、我々はこのチームで行こうという思いでいます。選手への信頼は日々高まっていますし、引き続きこのチームで残りの試合も力を合わせて戦っていこうと思っています。私にとって非常に難しい仕事になりますが、目指すところに向かってしっかりやっていきたいと思っています。